【感想・ネタバレ】空、はてしない青 下のレビュー

あらすじ

最後の日に。最愛の人と。

致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか?
ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。
(川上弘美 / 作家)

旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。
(西加奈子 / 作家)

この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。
自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。
人生に終わりはないのだ。
(小島秀夫 / ゲームクリエイター)

どこまでも続く青い空と海。エミルとジョアンヌは、南フランスの陽光きらめく中を旅していた。猫のポックとの出会い、海辺での穏やかな日々、ジョアンヌのマインドフルネスの教え。時にぎこちなく、時に深く心を通わせながら、2人と1匹は静かに時を紡ぐ。しかし、旅は穏やかなだけではない。進行する病と薄れゆく記憶はエミルをゆっくりと蝕んでゆく。残されたわずかな時間の中、互いの存在を支えに進むキャンピングカーは最期の目的地へ。失うことの痛みと、それでも生きることの輝きを描く、愛と再生の旅路。

爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編後編。

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感情タグBEST3

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エミルとジョアンヌの旅が終わった。
トムとジョセフとエミルが天国で出会えているだろう。
ジョアンヌのお腹の新しい命がが女の子なのも素敵。

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2026年10月10日

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ネタバレ

「赤い水玉の白いワンピース」で星5。

これは、恋愛小説じゃなかった。

終盤は涙。
エミルは死んでしまうのだから、泣く覚悟はしていたけれど、思っていたのとは少し違う結末だった。

上巻では、ジョアンヌが謎めいていて、期待感が膨らむ。先を読み進めたい衝動にかられ、星5。

下巻では、次第にジョアンヌの物語が明らかになっていく。種明かしをされてしまうと、もしかしたらイマイチだったかも...なんて、がっかりしかけた。
アルツハイマーの解像度が気になったり、ジョアンヌの積極的な感じにちょっと引いてしまったり。

それなのに、最後まで読んで、やっぱり星5。

いい小説だった。

母親の愛に目を向けてくれて、ありがとう。

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2026年10月09日

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物語の後半はダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を彷彿させられました。終盤は読み進めるのが辛かったです。上巻、下巻はコインの表裏の関係のようで美しく二人の主人公を表現していたなと思いました。希望が見える結びで良かった。

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2026年10月06日

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ネタバレ

絶対に家族の元に帰してはいけないと約束したけど、だんだんと記憶が昔に戻っていくエミル。ママやマルジョと呼ばれたり家に帰りたいと言われ続けて最後家族に電話するまでジョアンヌよく頑張った。もちろんエミルも!!
家族を失い続けたジョアンヌの辛さや日に日に周りのことがわからなくなっていくエミルを見ていると、日々幸せなことばかりじゃないけどもっと小さな幸せに気付いていかなくちゃいけないことを気付かされた。読んでいく度に過去の記憶や病気の不条理さに辛く悲しい気持ちになっていくけど、それと同時に美しい景色や人の優しさや今ある幸せに温かい気持ちになれる小説だった。
強いていうなら、エミルの実家に部屋作ってくれてたのはよかったからそこには妊娠してないただ最後の旅を一緒にしたジョアンヌとして行ってほしかったなと思った。

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2026年10月05日

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死を迎えるにあたり、常日頃悲観的に考えてしまうけど、今を生きることの大切さを改めて大事にしようと思えた。
作中で書かれている名言の一つの「美しさとは、見たもののなかにあるのではなく、それを見る目のなかにある。」は写真好きな私としては完全に同意し、目を養わなければと思わさせられた。
読みたいリストにずっとあるアルケミストもいよいよ読んでみたくなった。
とにかくめちゃくちゃ良い小説でした。
立ち上がる時も良かっただけに追いたい小説家の1人になった。翻訳お願いします!

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2026年10月01日

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ネタバレ

下巻はあっという間で一気読み。
読んでいる間はエミルとジョアンヌとフランスを旅したような気持ちになって、自分にとっても素敵な時間を過ごせました。

始まりはエミルの最後の旅という目的だったけど、ジョアンヌにとってもジョセフとの約束を果たすという目的があったとわかって納得できた。
そこからはもうあっという間で最終盤にエミルとの約束を果たす過程で、ジョアンヌは改めてトムとも別れを告げられたのかなと解釈。そのおかげでエミルの両親に場を提供することもできたんだな。エピローグの妊娠諸々はおまけっちゃおまけだけど美しかったし、こうやって命は続いていくと親になってしみじみ感じた。
リメンバーミーで死者は記憶の中で生き続けるとあったけど、エミルもジョセフもトムもジョアンヌが覚えていたり、語り継ぐ限り生き続けるし、自分も身の回りの人のことは覚えたりたまに話したりしたいなと思った。何より大切な人には自分からアクションして会話しなきゃな。。

個人的にはジョセフがかっこいい父ちゃんすぎてダントツで好きなキャラでした。映画化するならジョセフを1番かっこよく映してくださいネ!!!!

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2026年09月25日

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ジョアンヌ、本当にすごくよく頑張ったなぁ

エミルの最後が穏やかだったのはジョアンヌの献身のおかげだし、頑張ったジョアンヌに、物語の最後でこれから先も生きる希望が芽生えてたのが分かって、読んでて本当に嬉しかった!

エミルも、ジョアンヌの性格を見越して色々根回ししてるのが微笑ましくて、2人が旅の過程で本当に大切なパートナーになっていったんだなぁっていうのが感慨深かった。

これからのジョアンヌに、どうか幸あれ

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2026年09月22日

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 久しぶりに読みながら号泣してしまいました。
 主人公の死という結末は分かっていても、そこに至る生きる大変さと美しさ、大自然の中で、さまざまな人と出会い、変わっていくことを素直に受け止める主人公とその同行者の女性が素晴らしかったです。マインドフルネス、やってみたいと思いました。

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2026年09月22日

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ネタバレ

最高に良い物語でした。
アルツハイマーって本当に恐ろしい病気だし、自分がもしエミルだったら、、とかジョアンナだったら、、または家族だったら、、と思うと、読みながらつらい気持ちになった。
でもそんな中でも冷静に、暮らしを積み上げて、そして、最後まで付き合ったジョアンナは本当にすごいし、過去のシーンも本当に切なくて辛くて。
なんでそんなに悲しい経験ばかりしなきゃいけないんだ、、とも思ったけど、エミルとの生活の中にも、彼女の中で救いがあったり、幸せがあったり、最後のお姉ちゃんとのシーンで嬉しいサプライズがあって、本当に読者である自分も救われた。
確信はしてたけど、やっぱり号泣してしまった。
悲しいけど、切ないけど、温かい、とてもステキな物語だった。
本屋大賞とったのも大納得。
帯を書いてる方々も著名な人ばかりで、でもそれも納得。

あとは、瞑想、やってみたいなと思った!

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2026年09月19日

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上巻からあっという間の下巻。
2人の出会った人々、そしてそれぞれの過去の事柄が挿入されてゆく。旅に同行する前のジョアンヌの過去。失ったものの大きさが切なすぎる。それなのに彼女はどんどん病に蝕まれてゆくエミルに献身し続ける。最後にジョアンヌはエミルの家族に連絡を入れる。
そしてプロローグ。号泣。

美しいフランス語で描かれているらしいこの小説を手にできた喜びを他の人たちにも伝えたい。感謝したい。

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2026年09月11日

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私たちが「自分」と呼んでいるものは何でしょうか?
それは、過去に出会った人の面影だったり、ふとした瞬間に眺めた風景の記憶だったり、あるいは選ばなかった選択肢への小さな傷跡のような、かたちのないものが寄り集まってできるものなのかもしれません。
そして、様々な人と関わり、傷つき、あるいは救われるなかで、少しずつ削り出されるようにして「自分」になっていくようにも思えます。どこか掴めないけど、深く広い。まるで、どこまでも続く青のように。

谷川俊太郎の「青は遠い色」がこの本のことをよく表してるようにも思えたので、載せておきます。

どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはできない。
すくえば海は淡く濁った塩水に変わり、近づけば空はどこまでも透き通る。
人魂もまた青く燃え上がるのではなかったか。青は遠い色。

自分とは、消えない手触りを誰かの中に残していくことなのかもしれませんね。
ジョアンヌとエミルがこの詩を知っていたら、きっとあのノートに認めていたんじゃないかな、と思います。

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2026年09月09日

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家族と人が生きること、死ぬことをピレネーの大自然を舞台に描いた本
本屋大賞翻訳部門大賞は伊達ではなかった
読後は色々と残るものがあり、前に読んだ日本の2作目はそこまでではなかったが、これは本当に読んでよかったと思う

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2026年09月06日

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とても素晴らしかった。
美しい旧市街地や山脈や漁村を背景に
エミルの世界と現実の世界、
ジョアンヌの過去と今が交互に語られる。
切ないけど優しい世界。
文学や偉人達の「名言や格言」
どこかに書きとめておきたい。
エミルの投稿に応募した理由と
ラストのサプライズに深い繋がりを感じた。

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2026年09月05日

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上巻のエロシーンは(違う形ではあったけど)ちゃんと回収はされた。
なるほどそういう。

フランスは日本と違って事実婚が最近は増えている、という情報があるかないかで感想が割れそうだと思う。
とくにヒロインはそっち寄り。
そういう倫理観のお家の人なので多分主人公のお家とは合わないんじゃないかなって気もする。

他人に向けられる優しさは大事。

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2026年09月05日

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子育ての考え方が素敵だった

ジョセフはいつも一歩さがっところにいた。
トムにたいしては、3人それぞれの接し方が必要なのだと分かっていたからだ。

様々な人が子供と関わりその子の個性を形成していくんだと思う

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2026年09月05日

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ネタバレ

若年生アルツハイマーの青年と心に傷を負った女性のキャンピングカーの旅。2人は家族から離れることを望んだが、その旅の中で他者に助けられ、壮大な自然を感じて自分たちの傷を癒していく。それに比例して病気の進行はすすみ、最後子を亡くした母としてエミルの母親に連絡して家族が看取る。
途中の病気の進行で幼児退行してしまったり心臓の病気だったり、最後にエミルが亡くなってしまうことが最初からわかっているからこそ今まで築いた2人の関係性がエミルの中から失われていくのがとても辛い。最後にエミルのお母さんに電話したジョアンナの決意が素晴らしかった。エミルとジョアンナに最後言葉はいらなかったんだね。徐々に明かされて行くジョアンナの過去、ブルートムって息子だったんかと驚き、素晴らしいお父様や夫のレオンの意気地がないことよ。
お父さんが死んだ後もジョアンナに合図を送るとか、ノートを通じてジョアンナが1人にならないようにするエミルだったり、やっぱり人って独りでは生きていけないんだな、ジョアンナ愛されてるな。
途中で2人が性的交合をしたのは解釈違いだなぁって思っていたけど最後の妊娠でそうだよエミルはローラと結婚して幸せになりたかったよなって腑に落ちた。家族としてどんどんつながりをもちエミルもその中でジョアンナのそばにトムといてあげてるって考えたいね。

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2026年09月02日

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2026/8/30

若年性アルツハイマーを患い、余命宣告を受けた26歳の青年エミル。
ネットで、旅への同行者を募集し、申し出てきた女性ジョアンヌと共に、最後の旅に出る。

エミルはもちろんなんだけれど、私はジョアンヌにとても感情移入して読んだ。
初めは何を考えているのかわからなかった彼女だけれど、後半、ジョアンヌの過去が語られてからは一気に引き込まれた。
エミルと徐々に絆を深め、そして彼女自身も過去と向き合い、最後に彼女がとった選択にとても共感した。

死にゆく人、死を看取る人、そして彼を愛する人々。
たくさんの人の思いに、涙が止まらない。
優しくて、温かい感動の物語だった。

ジョアンヌが、穏やかで幸せな人生を歩めますように。

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2026年09月02日

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『空、はてしない青』(メリッサ・ダ・コスタ)

上下巻まとめての感想です!
※読み終えてから少し時間が空いてしまったので、細かな出来事よりも、今でも心に残っていることを中心に感想をまとめました。

若年性アルツハイマー型認知症を患った青年エミルが、残された時間で「行きたい場所へ行く」という夢を叶えるため、キャンピングカーで旅に出る物語。

ただ、一人で旅をするのは心細い。

そこでインターネットで同行者を募集し、現れたのがジョアンヌという女性だった。

ほとんどお互いのことを知らないまま始まった二人旅。いろいろな土地を訪れ、人と出会い、同じ時間を過ごすことで、少しずつお互いが抱えているものが見えてくる。

この作品で印象に残ったのは、「病気と闘う物語」というよりも、限られた時間の中でどう生きるのかを描いた物語だったこと。

エミルの病気は少しずつ進行していく。

今まで当たり前にできていたことができなくなり、大切なことを忘れ、自分自身すら分からなくなっていく。その怖さが描かれる一方で、旅先で見る景色や、出会った人との時間、誰かと一緒に暮らす何気ない日常の温かさも丁寧に描かれている。

そして、これはエミルだけの物語ではなかった。

同行するジョアンヌにも彼女なりの過去があり、二人が一緒に旅をすることで、お互いの人生が少しずつ変わっていく。

読んでいる途中は、病状が進んでいくことが分かっているからこそ苦しく、「この旅がずっと続けばいいのに」と思う場面も多かった。

それでも読み終わった後に残ったのは、悲しさだけではない。

人の記憶や命には限りがある。それでも、誰かと一緒に過ごした時間や、その人が誰かの人生に残したものまで消えるわけではない。

長い上下巻だったけれど、旅を通して少しずつ変化していく二人を最後まで見届けたことで、タイトルの『空、はてしない青』がとても印象に残る作品になった。

人生の終わりを描きながら、それでもその先へ続いていくものがある。

悲しいけれど、最後にはどこか温かさが残る物語だった。

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2026年08月29日

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 26歳の男性が余命2年と宣告されたら、どう生きるのか?自分の人生の終末期の2年間を自己意思決定によりフランスのピレネー山脈をキャンピングカーで旅をしたい。人生最後の旅の道連れ募集に応募してきた見ず知らずの女性。共に旅をする中で、霧に隠れた2人の過去が、少しずつ晴れていく。2人の過去と今の2人が交差して、2人の心の距離は少しずつ縮まる。旅先で接する地域の人々との交流は暖かく、心を洗われる。病気の進行による記憶障害の中で、最後まで彼の意思を尊重し、寄り添おうとする彼女。自分がどのようにして生を全うするかを見つめ直す旅となった。

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2026年08月29日

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美しい情景描写と、ふたりの心情の変化があまりにも美しく切なく、でもとても力強い作品でした。ふたりが生きることを取り戻していくさまに、わたしも救われた気がします。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと昔、「インドに行って自分探しをしてくる」みたいな言説が流行った時期があって
それに対して「いやいや、インドで見つかる自分ってなんだよ(笑)」というカウンターまでがひとまとめだったのだけど。
よくよく考えてみると、インドという何もかも今までの常識が通じない場所に自分がどう対応するか……の部分がいわゆる「自分探し」なのだなぁ、という考えがふと思い起こされた。

この旅は、同情されたくないというエミルの逃避的な行動から始まっている。
旅の中では予測できないこと、自分からは出てこなかった発想、見ようと思わなかった景色、そんな様々な出来事が起きていく。
エミルもジョアンヌも人生に傷を抱えていたけれど、旅の中で新しい価値観に触れそれを昇華する。

まぁ確かに、あてのない旅は放浪と呼ばれ、帰る場所があるからこそ旅と呼ばれるのですね。最後の最後にエミルは家族のもとに帰ったのだと……。
人生はただの記憶の積み重ねではなく、青が持つ深さのように無限の意味を持っているという希望にあふれた物語でした。

つかジョアンヌがヒロインとして完璧すぎてな。エミルはなぜあんなにローラを引きずっていたのか……。

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2026年08月17日

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自然を感じる旅をすると、生きてることがどんなに幸せで美しいか思い知ることがある。
フランスのピレネー山脈の雄大な景色を想像しながら、いつか私もこんな旅をしてみたいと思いを馳せながら読みました。
日常のしがらみから解き放たれて、生きることの意味を味わってみたいな。
それはやっぱり、死を間近に感じるからこそ、なのかなぁ。

エミルとジョアンヌが徐々に打ち解け、心を通わせていくのだけど、一箇所びっくりしたところがあった。それは↓

"ジョアンヌがトイレで「クソまみれ」になっている姿に、体が痙攣するほど笑い、さらに、
「目を閉じて、マインドフルネス状態で今このときを感じて」
「きみの肌についたクソの臭い、手触り、その温かさに集中してください」"

終始美しい文脈だったから、びっくり笑
でも二人のが笑い転げてる姿も想像して、
ジョアンヌやるじゃん!!
という具合に、個人的にジョアンヌが大好きになった瞬間でした笑

「美しさとは見たもののなかにあるのではなく、それを見る目のなかにある。」

ほんとにその通り。
同じ空を見ていたって感じ方は人それぞれ。
小さな幸せに気づける心を、真実を見つけられる目を持ちたいなって思いますね。

エミルの症状の進行が、認知症の母の状況と相まって、その介護が優しすぎるジョアンヌはほんとに素晴らしい人。ジョゼフの子育ても素晴らしいってことね。子を育てる親として、ジョゼフの言葉が私には刺さりました。

"本物の知識は資格で測れるものじゃないんだよ、ジョアンヌ。読んだ本の冊数でも測れない。彼に、空の星や、生まれては枯れていく植物や、夕日の美しさを見せてあげなさい。ライラックの香りを嗅がせ、海の音を聴かせてあげなさい。"

ジョゼフの教育に共感。
(なかなか難しいんだけどね…)

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

翻訳小説はあまり読まないですが、文章はとても読みやすくて、抵抗感は全くありませんでした。それでいて、小説の舞台は海外の世界観が前面に出ていて、抵抗なく新鮮な読書体験をすることができました。
忘れてしまうというのはとても恐ろしいことだと感じましたが、最近の記憶が徐々に消失していく過程で、過去の幼い頃の記憶が鮮明に甦ってくる描写がとても良かったです。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

2週間かけて、17章から31章まで1日1章のペースでフランス旅読書をしました。
決して、楽しいとか美味しいとか
そういう旅ではなかった。

今回の感想は本文の内容に若干触れます。

ただただ、美しい風景。
田舎の風景と言っても過言ではない。
ParisのPの字すらでてこない。
地名は一つもピンとくるものはなかった。
町や村、漁村などで出会う人々も過度な
演出もなく、でもステキな出会い。

エミルの記憶が定まらない時間が
増えていくなかでジョアンヌの
献身的な寄り添いに、
奇跡的なことは起こらず、日々エミルの病は
進行してしまう。


とても難しい作品でした。
(読みやすい文体ではあったんですケド)
2人の間に愛が確かに深まっていくのに
病が立ち塞がる…。
ここまではよくあるお話です。

この作品のすごいところは、そこに
家族愛をかなり上手に絡めているところだと
思われます。
母性の描き方、とても立体的でした。

ラスト直前なんてジョアンヌ、
いたたまれない、辛すぎる…けれど
神様はいたのね。

ラストはキレイな夜空に星が瞬いているかのよう。
締め方がオシャレ。。。

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2026年10月10日

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生きることの素晴らしさ、家族への愛、人生の再生を考えさせられる内容でした。
自分自身が死ぬ時にどういう選択をするか、何を振り返るか、考えさせられました。

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2026年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前編を読み終えた時点ではエミルの人生についての物語になると思っていたが、親子愛についての物語だった。
ジョアンヌがトムにしてあげられなかったことを、エミルの最期にエミルの両親にさせてあげることができた。
それはこの旅で2人が過去を乗り越えて、愛し合ったことによって得た気付きであり、ジョアンヌからの最高のプレゼントだったと思う。
そして、ジョアンヌには時間と新しい命が残されている。トムやエミルと再会するその日まで、ジョアンヌとその子が自分らしく生きていってくれることを願っている。

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2026年09月21日

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この物語を手にとったのも何かの合図、前兆だなと思う
エミルのトラベラーズノートでもあり自然療法または現代のアルケミスト。毎日少しでも自分の周りを意識的に眺めるように…この問いかけが伝えたいことの1つだと感じた
若年性アルツハイマーなのだが時々みせる彼の意地悪で強がりで普通の青年なところが可愛く見える
ジョアンヌの最初のあの絵を見てみたくなった。そしてあの世界最高のセラピーだ のところ声出して笑った
ジョゼフが自閉症トムへの並行している世界にいるから私たちの現実に入ってくるのが難しいという解釈になかなか自分だったら咄嗟に言ってあげれないと思った
目の前の世界とどう調和するか、そうすることで自分がどうクリアなるかケアフルできるか瞑想疑似体験できた
ジョアンヌの献身的な最期があまり苦しくならないよいに書かれていたと思うがなかなか大変だったに違いない。そして多くの詩が登場し、言葉の強さ支えが感じれた
エミルとトムが重なり合うところはなかなか喉が熱くなる場面でお別れを言えなかった彼女の悔やみ苦しみ、過去に触れることができたことがこれからの自分の生き方が変わる気がした

好きなフレーズ引用
別れた原因をライバルが出現したせいにするのって楽よね。自分が何をしそこなったのかを直視するよりずっと簡単
真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく 新しいめをもつことだ プルーストの一節
景色は私の塊に歌いかける弓のようだった スタンダール
この子は地球上でセカンドネームをもってる初めての猫になるね!
将来への不安や過去への後悔から解き放たれて ほかのどこでもなく ここにいることを学ぶ
今このときがほかのどんなときより優れている点がある。それは今私たちのものであるということだ ーチャールズ•ケイレブ•コルトン
人間はステンドグラスのようなもの。日が出ているあいだは輝くが 暗くなると内側から照らされて 初めてその美しさが現れる。ーエリザベス•キューブラー•ロス
風向きを変えることはできないのだから 帆を操縦できるようにならなければいけないージェームズ•ディーン
人生が粉々に砕け散り 全ての指標がなくなってしまったと思った時には 木になってみなさい
美し里とは見たもののなかにあるのではなく それを見る目のなかにあるージャン•ルネ•ユグナン
毎日毎日がそのなかに永遠を宿しているーパウロ•コエーリョ

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2026年09月10日

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ネタバレ

良い終わりだった
ジョアンヌを見守ってくれる、側にいてくれる人間が居てくれてよかった

翻訳本はあまり読まないのですが、読みやすい文章で気楽に読めた

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2026年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難病ものは苦手だけどロードノベルは好きなので挑戦。
フランスの自然の描写が素敵。

エミルとジョアンヌは男女の性愛と離れたところで信頼関係を築いてほしかった。
余命わずかで子ども作っちゃうのはあまりに無責任ではないかなぁ。

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2026年09月30日

Posted by ブクログ

ジョアンヌの過去が章が進むのと一緒に明かされてきた。
2人が過去の辛い出来事から少しずつ抜け出して、信頼しあっていくのが良かった。
ジョアンヌがエミルの投稿に返事をした理由を知った時感動的でした。

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2026年08月15日

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