【感想・ネタバレ】空、はてしない青 下のレビュー

あらすじ

最後の日に。最愛の人と。

致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか?
ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。
(川上弘美 / 作家)

旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。
(西加奈子 / 作家)

この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。
自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。
人生に終わりはないのだ。
(小島秀夫 / ゲームクリエイター)

どこまでも続く青い空と海。エミルとジョアンヌは、南フランスの陽光きらめく中を旅していた。猫のポックとの出会い、海辺での穏やかな日々、ジョアンヌのマインドフルネスの教え。時にぎこちなく、時に深く心を通わせながら、2人と1匹は静かに時を紡ぐ。しかし、旅は穏やかなだけではない。進行する病と薄れゆく記憶はエミルをゆっくりと蝕んでゆく。残されたわずかな時間の中、互いの存在を支えに進むキャンピングカーは最期の目的地へ。失うことの痛みと、それでも生きることの輝きを描く、愛と再生の旅路。

爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編後編。

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Posted by ブクログ

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命と愛、生きる喜びについての感動大長編

今年No.1の感動を味わえる1冊。
2026年本屋大賞(翻訳小説部門)の受賞納得の作品でした!

旅の続きの展開が気になって一気に読めた◎

あ、旅っていいな…。
いつか行ってみたい。
でも、やっぱり1人の旅よりは、誰かと行く旅のほうが楽しそうだな。

エミルとジョアンヌの関係性がいい。
でも、読み進めれば、読み進めるほどエミルがどんどん記憶をなくしてしまうシーンは涙なしでは読めなかった。

最後に主人公が亡くなってしまう展開はあまり高評価は少ないんだけど。
ほんとうに感動して、涙が止まらなかった。

「自分はどんなふうに生きたいのか」
という自身のこれからの人生の進め方を考えていきたい。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後に亡くなってしまう結末は悲しいから、普通は嫌なんだけど、この本は何ていうか、すごく感動しました。人が亡くなってハッピーエンドっていうのもおかしな話だけど、すごく良い本でした

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 若年性アルツハイマーを患ったエミルと、大好きな父と息子を失ったジョアンヌが、エミルの最期の旅として、ピレネー山脈を旅する物語。
 下巻で明かされるジョアンヌの過去がとても悲しく、エミルの死により、ジョアンヌが再び一人になることに心を痛めた。しかし、エミルはジョアンヌに、未来を与え、新しい生命を宿した。生と死の辛さと美しさについて教えてくれる小説だった。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若年性アルツハイマーで余命2年と診断された男性が、最後の旅に出る話

素敵だと思ったこと
ジョアンヌが、ブルートムや退行したエミルと接する時。「話を合わせる」のではなく、「彼らの世界に入る」という表現だったり
エミルがジョアンヌを忘れて過去の自分に戻っていることを「別の世界に行ってしまっている」と捉えていたこと
自分の世界(の常識やルール)以外にも、世界があることと認識して、尊重すること
言葉で言うのは簡単だけど、実際にはすごく難しいことだよね

エミルがどんどん退行して、最後には子どものエミルが残った。1番根っこにあるのはお母さんだったんだ。ジョアンヌも自分の息子を亡くしたときに、息子ときちんとお別れができなかったことをエミルの母に重ねて、
エミルと家族で最後の時間を過ごせるようにした。それはエミルの両親にとってどれだけ救いになっただろうか

エミルはエミルで、自分の記憶がどんどんなくなっていくことを自覚して、今の自我が残っているうちに、ジョアンヌに言葉や環境、家族への伝言を残していた

見えないところでそれぞれがそれぞれを大切に思い合って、大事な人が悔いなく幸せに過ごせるように、という心からの行動

あとは、トムの面倒は僕が見るから、っていうエミルの言葉がとてもよかった
最愛の息子に先立たれて、パートナーももうすぐ死んでしまう。
こんな悲劇的な状況も、息子が天国で1人で寂しい思いをしないよう、先に行ってトムを見守ってくれる、大好きな2人が先に待っててくれると思ったら。ジョアンヌにとっては救いになっただろう。
ジョアンヌにとって死は2人との再会になるから。

大切な人の別れや自分の死は、いつか必ず来る
それはいつか分からないし、思ったより早いのかもしれない。必ずしもエミルのように覚悟した上で迎えるものばかりじゃない(ジョアンヌととトムはそうだった)

この本を通じて勝手に読み取ったのは、
joy of givingが人間の根源的な幸せなんだってこと
人に与えることで、自分が幸せを受け取ることができる
善意を受け取ることは、相手を幸せにすることになる
自分の願いを叶えてくれたジョアンヌが自分の死後1人にならないように、力を尽くすってことが、
死を目前にしたエミルの救いになったんじゃないかな

わかんなくなる時もありそうだけど(今もそう)
自分の中で大切な価値観な気がする
忘れないようにしたい

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

共感は出来ないし、最後の方はバタバタしてたけど、素敵な風景と人のつながり、悠久と人生の刹那、いろいろ感じました。川下りで、海まで出る旅をしたような気分。良い読後感。母は強し。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻は謎が解けると共に、2人の関係が急速に近くなっていく。雄大な自然の中、様々な人と出会いながらも、病魔は確実に進行し、そして最後を迎えることになる。

ロードノベル、恋愛小説であるけれど、家族とりわけ母という存在が大きい。

ハッピーエンドで終わったこと、なんだか本当に嬉しい。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 お見事!!
 上下巻800頁以上の大作。上巻は、現在と過去を行き来しつつの序盤の展開に、どうにも乗り切れないもどかしさがあったが、下巻に入ってからの加速度は他に類を見ないほどだったかも。

 若年性アルツハイマー型認知症を患う主人公エミルが、人生最後の旅にでる。 旅のパートナーをネットで募り、一風変わった女性ジョアンヌが名乗りをあげる。
 いわゆるロードノヴェルのスタイルで物語は展開し、ピレネー山脈沿いを北へ南へ、風光明媚だったり、歴史ある集落や、海辺での暮らし、どことなく優雅で気ままな旅だが、エミルの病状の進行に伴い失われていく記憶と、寡黙で謎めいた女性ジョアンヌの過去が明らかになる様子が、丁寧に描かれている。

 若年性認知症というものを、具体的に意識したことはなかったが、記憶が一瞬途切れるとか、昏倒するほか、過去が混在し、今の自分が失われていくことの恐怖が、実に巧く描かれていて感心する。
 確かに、そんな患者に日常生活を送らせては危険が伴う。ましてや旅するなんて、と思ってしまうが、エミルを支えるジョアンヌが、実に逞しい。
 上巻のころによく発せられた「大丈夫」や、「覚悟はできている」という彼女の気丈な言葉は、実は表面的なものではなく、彼女のこれまで過ごしてきた時間から産み出されてきているということが、物語が進むごとに明らかにされていく。

 青、ブルートム、レオン、過去と未来、ジョゼフ、そして旅先で出会った人々、ポック、母と子の関係、そして命とは? 様々な伏線が、ことごとく意味を成す。

 ややスピリチュアルな世界観に偏りがちではあるが、終盤は、そう来たか!? の連続で、久しぶりに滂沱、だった。

 要所で引用される名言(ジョアンヌが父の教えとしてエミルに語ることが多い)の数々も、最初はちょっと、とって付けな感じもしていたのだが、だんだんハマってくるようで、良かったかも、
 『アルケミスト』は、読まないとな!!

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2026年02月02日

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