【感想・ネタバレ】生命式のレビュー

あらすじ

夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。文学史上、最も危険な短編集!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

P26.ドッグイヤーしました。
他にも3ページ位。
名作です。ムラサヤさん、ありがとう。
おもしろすぎてニヤニヤしたり、爆笑箇所もあるし、うるっとしたり、そうだよね!と感心したり、忙しく盛り沢山でした。

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2026年03月31日

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自分の常識が揺さぶられるように脳みそを殴られたような感じがした。正しさとはその人にとっての尺度でしかないこと、それを押し付けることのグロテスクさを感じた。

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2026年02月18日

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すごい面白かった〜〜!!
なにが普通で、なにが狂ってるのか?
その理由ってほんとにそうなのか?
考え方がグラグラになって気持ちいい
正常は発狂の一種、って良い言葉…

どれも面白い短編集、最高!
特に『素晴らしい食卓』が好き⭐︎

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2026年02月11日

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ネタバレ

短編集です。めっちゃ読みやすい。
村田さんのちょっと奇妙な怖いようなでも、そんな世界あるんじゃないかみたいな物語の書き方が詰まってて好きです。
死んだ人を食べる文化とか、出生の価値観とかが村田さん目線で書かれててとても面白いです。

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2025年12月25日

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ネタバレ

中学生の時まさしく「オタク」と呼ばれて冷笑されていました。しかし、近年社会経済がオタクの価値を見出してこちら側に縋り付いて全員が何かのオタクであることを許容しています。それが私には本当に許せないことで、その経験があったので生命式の主人公には共感できるところがありました。昔の痛い経験が今は当たり前で、ただその今の文化にもちゃんと恩恵があるし共感できるところもある。少数派が急に多数派に連れてこられたら動揺しますが、社会は常に流動的なので、私も受け入れられるようにしていきたいなと思いました。
互いに人の価値観を受け入れはしなくても、理解し合える仲になれれば理想的です。

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2025年11月20日

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とても興味深く読んだ。
「生命式」「素敵な素材」はグロい描写に参ったが、ここまで書けるのがえらい。
「生命式」は「殺人出産」と同様、高級な倫理学小説だ。同じ枠組みの小説なので、ワンパターン感は否めない。「孵化」も「コンビニ人間」と同じだなあ。
「二人家族」は、結婚の哲学小説。

一番好きだったのは、「魔法のからだ」。高度なセックスの哲学小説だと思うし、メッセージも素晴らしい。

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2025年11月19日

購入済み

ハマってる

コンビニ人間を読んですっかり虜になった。そしてこの作品。ダークなのかシュールなのか。この絶妙なバランスはなんなのか。

#萌え #共感する

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2025年05月20日

購入済み

今まで読んだ小説の中で1番好きなレベルでした。
村田沙耶香さんの小説は好きで何冊も持っていますが、彼女の独創的な思想と文章を楽しめる作品でした。個人的には3つ目の話が好きでした。タイムリーに食の相性について考えていたので笑ってしまいました笑

#アガる

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2025年01月30日

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ネタバレ

最後の話が1番好きだった。自分が属する集団によってキャラが変わってしまうのは意外とあるあるなのかもと思うけどここまで極端な人はそういないだろうな。人生疲れそう。こういう人いるんだろうな感じがする話ばっかりだった。世界観が独特だし描写が丁寧だから所々気持ち悪い部分もあってホラーとは違う意味で怖いところがある。

一つ目の話は葬式じゃなくて本のタイトル通り生命式って名前になり死んだ人のお肉を調理してみんなで食べる話。自分の常識が生きてるうちに変わるのは今は怖いと思っても周りが受け入れてるならそのうち違和感もなくなっていくんだろうなって思う。例えが極端だけど小さいことなら今も起こってる気がする。その価値観に違和感があった主人公が同僚の死をきっかけに世界に順応しちゃった。
二つ目はファッションとして人毛とか歯とか皮膚が使われるのが普通の世界。主人公はこの世界に馴染んでるけど恋人が嫌がってるタイプ。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

初の村田沙耶香作品。
気持ち悪いのがむしろ気持ちいいというか、清々しい気持ち悪さで良かった。
気持ち悪さとか不快感を感じさせるのがめちゃくちゃ上手くて感動。
『素晴らしい食卓』なんかは読んだ後、食べ物が気持ち悪く感じて食欲が減退した。なので、ダイエットにいい作品かも知れない。
でも、ただ気持ち悪いだけじゃなくてユーモアと温かさがあってほっこりとした気持ちにもさせられる。
常識から少し外れた人物や世界観を正当化して描いていることで、世の中の常識などに対して疑問を持っている人やうまく適合出来ないと思っていたりして生き辛さを感じている人たちに優しく寄り添ってくれるのではないかと思った。
少なくとも自分は、この短編集に入っている作品たちに触れている間は自分の中にある世の中の正解とか人とは違う部分や感覚が許容されているなと思えた。
優しい短編集だと思う。
個人的に好きだなと思った作品は『夏の夜の口付け』と『二人家族』の芳子と菊枝シリーズと『魔法のからだ』、『孵化』。

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2026年05月06日

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個人的には、クレイジー沙耶香の本領が発揮されていると感じられる十二編の短編集

読むと自分の価値感や倫理感が、実は間違っているのではないだろうかと不思議な感覚に陥る作品

読むエピソードによっては、正直受け入れられなかったり、ちょっと気持ち悪いと感じたりする人もいるのではないだろうかと思っています❗️まぁ、そういう感情を含めて村田 沙耶香作品だと思っています

表題作の『生命式』や『素敵な素材』、『街を食べる』、『孵化』あたりが個人的に印象に残った作品でした❗️

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2026年04月27日

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表題作『生命式』を含む12の短編集。
感想を一言で表すと"読む猛毒"だった。
脳みそを鷲掴みにされてぐらぐらと揺さぶられているような感覚で、読んでいるとどこまでが『正常』でどこからが『異常』なのか分からなくなってくる。
死者を火葬する代わりに鍋料理などにして食べて弔う『生命式』、死者の骨や皮膚を衣服や家具などに活用する『素敵な素材』など、ぶっ飛んだ話ばかりで驚きの連続だけれど、この2作は特に面白くて気に入った。
そのほかは奇妙を通り越して(個人的には)若干気持ち悪い話もあり、好みは分かれそうだけど、自分では思いもつかない世界に出会えて良かった。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

村田さんが村田さん作品の中で初心者におすすめしたい一冊というのを知って手に取ってみた。
短編集だが、全編に渡って現実世界とは異なるルールが設けられた世界線の中での物語になっている。
不気味な物語と言ったらそれまでだが、今生きてる世界の常識を一度考え直してみたいと思わせてくれる作品だった。

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2026年03月21日

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自分の思っている常識が、他の人の常識であるとは限らないと、改めて認識させられる一冊だった。奇想天外な物語が始まったかと思えば、気がついたら文章に吸い込まれていて恐ろしい。

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2026年03月16日

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村田沙耶香の物語は鈍器で頭を殴られている感覚がする。自分の中の「当たり前」や「常識」がずっと揺さぶられている感覚。
短編でサクサク読めるのに、ひとつひとつの物語に衝撃を受ける。

特に好きな話は「二人家族」
性に奔放な女性と貞淑な女性、正反対の性愛価値観をもつ2人がそれぞれ子供を産み育て家族として暮らした話。
なぜこの話に心打たれているのかはまだ、うまく説明できないけれど、2人の関係性がすごく素敵だと思った。新しい家族の在り方を教えてくれた。
2人は同性愛者ではなく(異性のパートナーがいたこともある)本当に2人で暮らしたいから、一緒にいたいから居る、という描写のされ方をしていて、そこが良かった。周囲は2人を偏見の目で見ていて「変な人達」と言われても本人たちは毅然とした態度で「私たちは学生時代の約束を実行しているだけ」と明言していた。恋愛や性的指向を理由にしないで、彼女たちを「普通の人」として描写していたことがとても嬉しく、勇気をもらえた。実際にこのような家族の在り方や暮らしをしている方もきっと世界のどこかには居るのだと思うけど、こういう形で「こういう関係性もあってもいいんじゃない」と新しい生き方と出会えたことはいいことだなと思った。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

私たちが生きている世界とはちょっと違う世界。人々の生まれ方、死に方、弔い方が少し違って少し一緒。みんなそれぞれの捉えかたをしていて、現代の文化の多様性(と偏見)にも通じるものを感じた。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

どの話もすごく面白い短編集。
作者の色々な断片が見れて面白かった。
村田沙耶香追っかけ中。
精神の自由。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「生命式」
会話が異常だが、日常に馴染みすぎていた。
レシピに「俺の肉」で不謹慎ながら笑ってしまった。
葬式なのにパーティー、宴会のようだ。

「素敵な素材」
物語の中で出てくるものが想像できなかった。
いい話だった。

「素晴らしい食卓」
変わった食事。p102の圭一さんの母のストレートな物言いが面白かった。

「夏の夜の口付け」「二人家族」
性的指向。自分の想像にはない家族の形。
長女の6年生の時、面白かった。

「大きな星の時間」
絵本の読み聞かせのような文章だった。

「ポチ」
事件が起きないかヒヤヒヤした。

「魔法のからだ」
性について向き合っていて、神秘的な表現がされており、とても美しいことのように思った。

「かぜのこいびと」
お気に入りのものについて人間のように扱っているのが新鮮だった。主人公がカーテンであることも新鮮だった。

「パズル」
離人感というものだろうか。主人公は、自分には生気がない、人間らしさがないと感じている。
それゆえに、人間らしさ、人間の生々しさに憧れや羨ましさがある。
世界観の理解が遅れてしまったり、わからなかったりしてp195くらいから比喩表現がうまく読み取れなかった。
カルトにはまっている人のようだった。

「街を食べる」
主人公の野草に対する好感度が高まりすぎて怖かった。

「孵化」
怖いと思ったが、同時にコミュニケーション能力が高いとも思った。
ハルカもハルカだが、マサシも怖かった。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

価値観の押し付けに反発する12の短編集。
本当に村田沙耶香さんの小説は、一貫して今の当たり前に疑問を呈している。
それもとんでもない価値観との対比で。
でもなんだかなるほど確かに…と思わされてしまう。
表題作はもちろん面白い。最後の「孵化」もとても好きだった。
誰もが持ってるであろう自分のなかでの多面性。
中2あたりに「みんなの前の私は本当の私じゃない」と思ってたけど、あれはただの中二病だったな。
結局どの面の自分も本当の自分であるというのが今の考え方だけど、それでも好きな物語だった。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

1月最後の本は、昔に買って途中まで読んでいた本。
とても面白かったけど、途中で気分が悪くなって読むのを中断していた、それ程に自分の中の正常な何かがぐらりと揺れて崩れそうになる一冊でした。

短篇十二篇の中のほとんどが、常識からズレた主人公たちで構成されているのでその都度、色んな自分の中の常識との乖離がすごかった。とても興味深いと思う反面、本能的にすっと受け入れなくて、読んでる途中で吐き気を催したのはこの本が初めてだった。

その世界ひっくるめて常識が改変されていることにに違和感を覚えている主人公のパターンや、それと真逆に主人公だけズレているパターン。読み手としては、世界のズレに対して違和感を覚えている主人公の方が最初は共感を覚えるんだけど、その主人公自身がその違和感に迎合していくと、自分もそれに引っ張られて、気付けば最初に抱いた世界観への強烈な違和感がなくなっているという怖さもありました。

主人公の中にはこの感覚は共感出来ないと思っていても、村田さんの圧倒的な文章力、どんな非常識もその人にとっての常識として淡々と、けれど強く描き切る文才によってずるずると引き摺り込まれていく感覚を覚え、えも言われぬ感覚に陥りました。

全部に対して細かく感想を言っていたらキリがないので、私の中のいくつかのお気に入りに絞って。

「生命式」
表題作。最初から世界の常識が故人は美味しく料理して食べるもの、食べたら新しい命を紡ぐための「受精」をすることがセットだったので、最初からすごく引き込まれました。読めば読むほど、こんな世界観も悪くないのかも…人間って本当にそんなに美味しいのかな、こんな気軽に「受精」出来たら現代の色々な面倒な手順も省けるのにな、と、この世界観を羨むまでになってて、なんとも言えない気持ちになりました。

「素敵な素材」
人間の死体を服や家具などの素材としてリメイクする世界線の話。なかなかグロい題材なのに、「人の素材」自体が高級品として扱われているせいか気持ち悪さよりも興味が勝つ。歯や骨ならなんとなく加工したら綺麗そうだし……でも爪で出来たシャンデリアは流石に気持ち悪いやろ!と突っ込みたくなった。

「素晴らしい食卓」
食文化の自由を謳ったお話。出てくる料理がどれも全然美味しくなさそうで面白かった。

「パズル」
読書中にガチで気持ち悪くなった作品。
主人公がどこまでも地球外生命体のような描かれ方で、その主人公が自分の肉体を評価するときの気味の悪さ、生きた人間の呼気や臓器に対する生々しい渇望、生々しい描写の数々に自分の臓器を覗かれているようで胃が気持ち悪くなった。

「街を食べる」
食や植物の描写がすごいなと思った。
村田さんはどこまでも、食べ物を不味そうにも美味しそうにも描き切れる方だなと思った。道端の雑草への食指が動いてしまったのも、主人公の思う壺のようでぞっとした。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

何が普通で何が異常なのか。
この世界の変容はその時点では誰にも捉えられない。
変わっていって、その後、あれは異常だったなと気付く。
なので、誰にも何かに対して「おかしい、普通にしなさい」と言う権利はないのでは、と思わされる。
でも、現実はそういうことを思うし、言ってしまう。
みんなズレ合っている、この世界。
人間としての生き様、社会的道徳倫理、どこにどう問えばいいのか。とても怖くなると同時に、妙に納得して読み終えた自分がいる。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

初めて読んだ村田沙耶香さんの作品。

短編集でもしもの世間の常識。
今の現実では考えられないモノだけど、10年、20年でも大きく常識は変わっていくのだからもしかしたら‥‥?という気持ち。
人によっては結構気味が悪いかもしれないが、私はかなり興味引く内容でした。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

毎回、村田沙耶香の物語を読むと自分の発想の乏しさに絶望する。正しいとか常識だとか思っているものが実はとても脆い基盤の上に成り立っているものなのかもしれないと。そしてそれをここまで面白く物語として組み立てられることにも驚く。
近未来の日常SFと言った感じで、こんな未来が来るかもしれない、もうそこまで来ているかもしれないと怖くなる。でも、案外今と変わらずそれなりに受け止められるのかもと希望も感じられるのが、なんだかよくわからない。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

消滅世界を読み、そのままの流れで読んだ。
同じような世界観を持っていたが、飽きることなく読み終えた。
結構昔に読んだから詳細は覚えていないが、面白かったことは覚えている。
多分、藤本タツキの庭には2羽ニワトリがいたと似てる気がする。

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2025年12月08日

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昔はおかしいとバカにされたり、
けなされたりした事が、
時代が変わって、当たり前になる。
自分の人生これの繰り返しだったなぁ。
何故かその時は受け入れられず、
10〜20年経つと、時代が追いついてくる。
周りがその話題で盛り上がっていても、
あの時散々けなしてたクセに、調子のいい奴ら!
と腹が立ってしまう。

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2025年12月04日

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自分は正常な人間だという思いが揺らぐ短編集。
それぞれの世界観での常識と、それから逸脱した人々の話で構成されており、その食い違いようと現実の価値観との違いにいい意味で気持ち悪さを感じる。嫌悪感さえ感じるのに、読まざるを得ない感覚に襲われる。

「パズル」と「街を食べる」が特に異様に感じた。正常は発狂の一種というが、こうなるくらいなら、正常に発狂していたい。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

まずはこの本を読む際は「気分が悪くない時」「朝イチ」「食事した後」という条件が一つでも当てはまっていれば本当におすすめしない。定期的に村田ワールドに触れたくなってしまう私はこの「生命式」も楽しみにしていた。が、朝の電車で読んでいたことと朝食べたものと表題作が強烈だったことが重なり本当に気持ち悪くなった。しかし、村田ワールドは本一つで体の調子を変えることができるので中毒性がある。吐き気を催すような短編も多くあるなか、受け入れがたい世界を淡々と描いている面白い作品も沢山詰まっている。村田さんの作品は常識を覆す作品が多い。個人的には「素晴らしい食卓」が好きだった。笑う描写ではないのかもしれないが、それが普通に描かれているので面白くて仕方がなかった。
『世界99』が好きなのでそれに似た「孵化」と「ポチ」も面白かった。「孵化」は『世界99』の主人公空子と全く一緒でトレースしている主人公で「ポチ」はポチと呼ばれるよく分からないおじさんはピョコルンを思い出させるキャラクターだった。
『生命式』も「常識とは何か」を問いているような作品だった。ただ、読む際は気分が悪くなることを覚悟した上で読んでもらいたい。(良い意味で)

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

死んだ後に食べてもらう、死んだ後の身体を材料にしてもらう、食べ物は文化…
奇妙な世界観で、星新一みたい。「本能」についてをギュッと凝縮させたものを、言語化して表現した感じ。短編は苦手かも。長編で村田さんの作品を読みたい。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

「村田沙耶香」をつまみ食いできる感覚の短編でした。他の作品に通ずる世界観や設定が盛りだくさんだし、初めて村田さんの作品に挑戦する人にはコレかコンビニ人間をおすすめするかも。

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

だって、正常は発狂の一種でしょう?この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」(p50)

村田さんの本を読むと毎回自分の“正常”について考えさせられるなと思う。
今回の本も、世界の常識や価値観の中では狂人とされるような人らがたくさん出てきて、シュールで笑ってしまうのだけれど、それを笑えるのは私自身自分が“正常”であると思っている、あるいは思い込んでいるからなのだと思うと、だんだんと怖くなってきてしまった。

今の“正常”なんて、30年後は“異常”なのかもしれない。
村田さんの描く世界では、変わりゆくものが人の生死を強く感じさせるテーマになっていることが多いから生々しいように感じるけれど、私たちが今生きている中でも少し前まで異常とされていたものがむしろ推奨されるもの、好感を持たれるもの等になることはよくあることだと思う。

「生命式」「魔法のからだ」「街を食べる」などそれぞれの作品に村田さんの価値観が濃厚に出ていて、「地球星人」を読み始めた今、長編作品のたたき台になっているような短編だと感じた。

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

コンビニ人間以来の村田沙耶香さん作品でした。
相変わらずの不思議な不気味な世界でしたが、今話題の世界99に繋がるストーリーだと思われる孵化が一番自分にも当てはまると感じたので、世界99も読んでみたくなりました。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「生命式」がダントツに面白く、ほかは設定が面白いけど短すぎてあっけない。
「山本はカシューナッツと合うんですね」こんな文字列を目にすることがあるとは思わなかった。料理の描写が丁寧で湯気とカトラリーの音と匂いが目に浮かぶ。うっかり食欲がわくところでした。あと「素晴らしい食卓」のそれぞれの料理のぶっ飛び方と登場人物の変なテンションが面白く、読んでてニヤニヤしてしまった。村田沙耶香さんの「食べ物」小説は危険すぎるwww

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2025年04月22日

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