あらすじ
夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。文学史上、最も危険な短編集!
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Posted by ブクログ
短編集です。めっちゃ読みやすい。
村田さんのちょっと奇妙な怖いようなでも、そんな世界あるんじゃないかみたいな物語の書き方が詰まってて好きです。
死んだ人を食べる文化とか、出生の価値観とかが村田さん目線で書かれててとても面白いです。
Posted by ブクログ
中学生の時まさしく「オタク」と呼ばれて冷笑されていました。しかし、近年社会経済がオタクの価値を見出してこちら側に縋り付いて全員が何かのオタクであることを許容しています。それが私には本当に許せないことで、その経験があったので生命式の主人公には共感できるところがありました。昔の痛い経験が今は当たり前で、ただその今の文化にもちゃんと恩恵があるし共感できるところもある。少数派が急に多数派に連れてこられたら動揺しますが、社会は常に流動的なので、私も受け入れられるようにしていきたいなと思いました。
互いに人の価値観を受け入れはしなくても、理解し合える仲になれれば理想的です。
Posted by ブクログ
最後の話が1番好きだった。自分が属する集団によってキャラが変わってしまうのは意外とあるあるなのかもと思うけどここまで極端な人はそういないだろうな。人生疲れそう。こういう人いるんだろうな感じがする話ばっかりだった。世界観が独特だし描写が丁寧だから所々気持ち悪い部分もあってホラーとは違う意味で怖いところがある。
一つ目の話は葬式じゃなくて本のタイトル通り生命式って名前になり死んだ人のお肉を調理してみんなで食べる話。自分の常識が生きてるうちに変わるのは今は怖いと思っても周りが受け入れてるならそのうち違和感もなくなっていくんだろうなって思う。例えが極端だけど小さいことなら今も起こってる気がする。その価値観に違和感があった主人公が同僚の死をきっかけに世界に順応しちゃった。
二つ目はファッションとして人毛とか歯とか皮膚が使われるのが普通の世界。主人公はこの世界に馴染んでるけど恋人が嫌がってるタイプ。
Posted by ブクログ
「生命式」
会話が異常だが、日常に馴染みすぎていた。
レシピに「俺の肉」で不謹慎ながら笑ってしまった。
葬式なのにパーティー、宴会のようだ。
「素敵な素材」
物語の中で出てくるものが想像できなかった。
いい話だった。
「素晴らしい食卓」
変わった食事。p102の圭一さんの母のストレートな物言いが面白かった。
「夏の夜の口付け」「二人家族」
性的指向。自分の想像にはない家族の形。
長女の6年生の時、面白かった。
「大きな星の時間」
絵本の読み聞かせのような文章だった。
「ポチ」
事件が起きないかヒヤヒヤした。
「魔法のからだ」
性について向き合っていて、神秘的な表現がされており、とても美しいことのように思った。
「かぜのこいびと」
お気に入りのものについて人間のように扱っているのが新鮮だった。主人公がカーテンであることも新鮮だった。
「パズル」
離人感というものだろうか。主人公は、自分には生気がない、人間らしさがないと感じている。
それゆえに、人間らしさ、人間の生々しさに憧れや羨ましさがある。
世界観の理解が遅れてしまったり、わからなかったりしてp195くらいから比喩表現がうまく読み取れなかった。
カルトにはまっている人のようだった。
「街を食べる」
主人公の野草に対する好感度が高まりすぎて怖かった。
「孵化」
怖いと思ったが、同時にコミュニケーション能力が高いとも思った。
ハルカもハルカだが、マサシも怖かった。