エリザベス・アセヴェドの作品一覧

「エリザベス・アセヴェド」の「詩人になりたいわたしX」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 詩人になりたいわたしX
    4.3
    1巻1,584円 (税込)
    詩で描く家族と恋と友情の心揺さぶる物語。 主人公のシオマラは、神さまのことなんか、ぜんぜん信じてない。 「女の子は、いけません。いけません。いけません」 信仰心厚い母親に、こう言われるたびに、 「自分はなんてちっぽけなんだろう」って感じるんだ。 ハーレムに暮らす少女シオマラは、厳格な母親に猛反発しながらも、「言葉」の持つ世界に惹かれていく。 高校のポエトリースラム部で詩のパフォーマンスというものを知り、自己表現の世界にどんどんのめり込んでいく。 「言葉は、ありのままの自分を解き放つ手段」、そのことに気がついたシオマラは、いろいろなことから自由になれた。

ユーザーレビュー

  • 詩人になりたいわたしX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二次性徴を迎えたシオノラにかけられる言葉やプレッシャー、清くありなさいなんて枠にはまらない。
    体の中でグラグラ感情が煮立っていく。
    その熱を苛立ちを悲しみを怒りを詩が形にしていく。
    表現するということがシオノラを救う。
    ノートを燃やされた時は読んでいて絶望しそうになったけど、母親に精一杯詩をぶつけるシオノラは悲しくて強かった。
    「私の中にある」
    私だったらマミを許せそうになかっただろう。
    いや、シオノラは許してないかもしれない。
    それでも絡み合ったネックレスを解くように家族と向き合った。
    これは怒りと悲しみについて書かれた本かもしれない。
    でも希望でもある。
    是非中高生に読んでもらいたい。

    0
    2023年07月28日
  • 詩人になりたいわたしX

    Posted by ブクログ

    全編主人公シオマラの詩<言葉>で描かれた物語。
    信仰心熱く厳格な母、宗教、学校、心を許す親友やツイン、好意を寄せる異性、それぞれへの想い。言葉にすることで解放されるシオマラの心。
    言葉の持つ力に打ちのめされます。

    0
    2021年08月18日
  • 詩人になりたいわたしX

    Posted by ブクログ

    すごく短い期間で、大人になりかけの少女が大きく成長する話。色んなことに違和感が出てきて、溢れて、周りの助けを借りながら、乗り越えていく。今まであまり「詩」というものに馴染みがなかったけど、本作を読んで何か他の詩も読んでみたいと思った。

    0
    2021年04月15日
  • 詩人になりたいわたしX

    Posted by ブクログ

    これはガツンとくる。

    マミがあまりにも強権的で、信仰っていったいなんなのと思うけど、「宗教」をたとえば「受験」とか「就職」に変えたら、同じようにそれが「あなたのため」と信じこんで子どもを抑圧する親はたくさんいそうだ。

    シオマラはそれでもぐれたりせず、戸惑いや自信喪失、反抗心などをすべて詩の形でノートに書きつけることによって、かろうじて自分を保っている。それだけに終盤のマミとの対決は、まさに燃えあがる激しさ。よくぞ戦った!と感動する。

    詩のスラム(競技会)。ラップバトルとも似ているところがありそう。語りの文化が若い人たちにもこれだけ浸透してるってすごいな。読み途中の『オンザカムアップ』(こ

    0
    2021年03月15日
  • 詩人になりたいわたしX

    Posted by ブクログ

    「ポエトリースラム」という単語を初めて知る。

    言葉...ポエム...詩

    大人になってから思春期だった頃の自分を窓際の光にかざして透かしてみてるような...
    そんな気持ちにさせてくれる。

    日々の日記をこんな風に詩的な文章でまとめたら、良いことはもちろん少し悲しいことも素敵な思い出になるような気がした。

    ここでも..
    やっぱり「言葉」には力があると思ってしまったのだ。

    0
    2022年02月26日

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