【感想・ネタバレ】火星の女王のレビュー

あらすじ

NHKドラマ化原作、火星と地球をめぐる壮大なヒューマンドラマ

地球外知的生命の探求のために人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは、とある重大な発見をする。いっぽう火星生まれの少女、リリ-E1102は、地球へに観光を夢みて遠心型人工重力施設に通っていた。様々な人の想いが交錯する人間ドラマ。

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Posted by ブクログ

遥か未来、人類は火星に移住することが可能で
あり、その火星が生まれ故郷になっている人々
も多数存在していた、という設定です。

地球上においてさえも文化や思想の違いで、
イデオロギーの対立は発生します。

ましてや、火星という距離は、光の速さで通信網
を構築したとしても5分の時差が発生してしまう。

その時間のズレが対立は深まるばかりです。

案の定、ある「武器」を手に入れた火星陣営は地球
からの独立を仄めかします。

果たして惑星間戦争は起きてしまうのか。

人間とういうのは、いつになってもどこに行って
も同じことをやってしまうのだなあ、とありえない
設定だからこそ、そんな人間の愚かさが際立つ
一冊です。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

『火星の女王』は、もともとドラマ化を前提に書かれた作品だと作者インタビューで知り、物語の構成や展開のテンポに納得がいった。

私はNetflixでドラマ版を先に視聴してから原作を読んだため、登場人物やテクノロジーの名称に戸惑うことなく、スムーズに物語の世界に入り込むことができた。映像のイメージがすでに頭にあったことで、むしろ細かな描写や心理描写に集中できたように思う。

火星で生活することの過酷さや制約がリアルに描かれており、その中で生きる人々の人間味が強く印象に残った。また、地球と火星という物理的に大きく隔たれた距離というのが絶妙で、それを逆手に取った作戦には、独特の緊張感とワクワク感があり、読んでいて引き込まれた。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

人類が火星に進出し、そして撤退が検討されているような未来のお話。生物学者リキ・カワナベが未知の生物?を発見をきっかけに、地球への旅行を夢見る盲目の少女リリ-E1102とその周りの人々が織りなす人物模様。

SF小説と言うよりは特殊環境の事件ものだと思いました。無難に面白かったです。気になった点と言えば、設定にISDAという組織がて出てくるがどんな規模なのか、どういった目的なのかがよく分からないのでちょっともったいない。

あと事件が起きるわけだが舞台に対して小ぶりなのでスケールが小さく見える。こんなもん?となりました。

印書的なのは光の速度の扱い。宇宙を舞台にすると『光』は遅いんですね。この話の根底にあるのは時間差のあるコミュニケーションによるすれ違い、かな?

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2026年04月14日

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ディスク・マイナーズはオアシスをイメージしてみた。ドラマ面白そうと思いつつまだ観られていない。どうやら小説と違うようなので観なきゃ!

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

 人類が、地球から火星へ、そして宇宙へでていったらどうなる? 既知と架空の組み合せ、SFです。そのなかでも、架空物質の「スピラミン」がよかったです。小説の評価として?ですが、これだけで星☆5! (イカ臭い、スペルミンじゃないよ) とってもおもしろかったです。
 そして思うのは、人類の宇宙進出って、いろいろと大変だなということです。

 事実として火星の重力は地球の約1/3(0.38倍)しかありません。(以下 地球が基準です)
 最近、ジムで両手にダンベルもって歩くのが気に入っているわたしからしたら、負荷すくな!とおもいます。
 低負荷なので、火星の定番は大ジャ~ンプです。なにしろ体重60kgのひとは火星だと約23kgです。
 だから、火星で地球と同じ60kgを感じるには100kgのバーベルかつがにゃなりません! 動物?で例えるなら、牡鹿とか熊をかついで歩くことなんです!
 足はそれでよいでしょう。では、腕や首はどうなる? もう、常に100kgの負荷がかかる「地球人養成ギブス」しかありません! 火星じゃ、自重トレーニング、ぜんぜんダメです! 地球由来の火星人はど根性なのです。

 この本は100年先の未来の火星でのおはなしですが、今現在の地球にグッと近づけた感じで、さらっと読めてしまいます。
 しかし、本当に火星のひとたちのことを思って読むなら、地球人も100kgのバーベルかついで読むべきなんです! 火星のひとたちは、それができないと地球に来れないんですよ。
 でも安心して! 作者の小川哲(おがわ・さとし)先生は、100kgのバーベルをかついでも読めるようにと、読みやすく書かれています。( たぶん  (笑) )
 わたしは年齢制限でかつげませんが、本当にかつぐ方は安全第一でおねがいします。(コンプライアンス?)

 人類火星進出計画の難しさは、重力だけじゃありません。太陽系の中で、地球の次が火星だけど、とっても遠いんです。
 AIに聞いたら、地球との位置関係でちがうそうですが、電波(光)でも片道3分から22分くらいかかるんだと。火星と地球の距離だと、メールを送ったら、返事を待ってる間、家に帰って昼寝できるくらいなので、何事も進みません。孤独感すごいです。

 人類が火星に行って、変わることもあるけど、変わらないこともあります。例えば「政治」、どこいってもついてきます。本書では、「火星と地球」にまとめて、シンプルにえがかれています。
 地球や月については、ほぼ書かれていません。それがかえって気になります。

 そして、タイトルにある「女王」についてです。
 この「女王」は、わたしは読んだことないけど、ロバート・A・ハインライン著『月は無慈悲な夜の女王』、を意識したものじゃないでしょうか。
 ただし、本書『火星の女王』は「Queen」ですけど、ハインラインさんのほうの原題は「Mistress」ですけどね。
 宇宙進出のファーストステップは月なので、いつか読んでみたいです。( ( ゚д゚)ハッ! もしかして、小川さん、これをいわせたかったのか?)

 わたしの感想は「人間ドラマ」に至ることなく、いたらない内容になってしまい、申し訳ないです。
 本書をほめる気まんまんで書きはじめたのですが、火星人の気持になって100kgのバーベルをかついで読めとか、なんだかズレまくりの有難迷惑な感想になってしまいましたね。

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2026年02月28日

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近未来、火星の開発が進み、移住者が増えていたが、投資対象としての価値がなくなり、地球帰還計画が発表される。そんな時、学者がある物質の同時構造変化を発見、地球外生物として報道発表されることとなる。そして、そのことが地球と火星との関係性を揺るがす事件につながってゆく。。。
登場人物ごとの視点で進んでゆくストーリーで、説得力のある科学的描写(実際の理論は知らないけど)、ウィットのある会話、癖のあるキャラクター、その割に重くなりすぎない感じがいいですね。NHKでドラマやってたみたいだけど、映像化向けです。
「だからなんだ」とか、「光が遅すぎる」のフレーズ最高でしたね。

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2026年02月28日

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きちんと理解する必要はないが科学的記述やカタカナ語が多用されて、読みづらさは否めず、物語世界に入るのに少し時間がかかった。
宇宙を舞台にしたスケールの大きさ。人類の思考の傾向や課題。ユーモア。意外性。

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2026年05月11日

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火星でとある物質の構造変化を見つけた学者のリキ・カワナベ。なんてことない物質の「今後どう生かされるのかもわからない」発見だったのだが、地球との力関係を大きく変えると目を付けられて・・・

いや面白かったです。ジャンル的にはSFなのだろうか。でもわかりにくい設定とか用語なんかもそんなになく、普段読み慣れていない自分でもすんなりと楽しめました。
以前に同じ作者さんの本読んで結構話が重めだったので身構えたり、残りページがだいぶ少なくなってきたのに話がまだ盛り上がってるところで大丈夫なのか?と心配したりもしましたが、今回は(最終的には)なんともさわやかにきれいに終わりました。よかったよかった。

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2026年04月28日

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最初は結構パッとしない感じだった。光の速さでも、火星と地球の間の通信が片道5分以上かかるという、光でも遅すぎるというキーワードが出てきて以降、それがちょっと自分の中で引っかかっていた。
物語の中では通信が往復で15分くらいかかるということを利用して、その間に電撃的に火星が地球側の拠点を制圧して火星の独立を実現するというエピソードが出てくるが、それ以外にも火星と地球でどうしても同期したコミュニケーションがしづらいことで意思疎通が図りづらいというような描写というか、そういう文脈が通底している。
そしてそこで最後に光の速さを超えた同期を実現するスピラミンという特殊な物質の活用方法としてコミュニケーションのためにそれを使って地球と火星のやり取りを円滑にしていこうという希望が描かれる形で物語が結ばれていく。
例えば仕事のコミュニケーションでもチャットで非同期でやりとりができるのは便利ではあるけれども、どうしても対面で顔を見ながらその瞬間瞬間のお互いの雰囲気を感じて話をするのとは全然違う。
情報のやりとりが時間と独立してできるという技術的な進歩を経ても、それでは伝えきれない、伝わりきらないものが人間同士の間にはあるということを地球と火星という絶妙な距離感の中で描いているのだなと思った。
作品に対する批判的というか、気になったこととしては、どことなくキャラクターの表情とかが見えづらい感じだったり、主人公の一人であるリリのファミリーネームのような記号が結局どういう意味を持つのかよくわからなかったり、同じくカワナベの年齢がイメージよりもだいぶ高いが振る舞いや一人称とイメージがちょっと合ってなかったり、それを逆にミスリードさせて最後にちょっとしたどんでん返しがあったりするのかと思っていたが、そういうのはなかったので、ちょっともう少しギミックがあっても面白いかなと思った。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

火星に移住した人々と地球にいる人々との関係を描く。
読んでいてまるで、「スペースノイドとアースノイドの軋轢みたい」と笑ってしまった。ここで展開される世界観では火星は資源的に自立することができず、定期的な地球からの物資支援を必要としている。そこに火星が自立するチャンスが来たのか、それとも? ってことで話は展開していく。
科学的な考証は緻密だ。あとは火星開発の経済的な理由をうまく設定できればねぇ。

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2026年04月22日

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ネタバレ

3/4くらいまでは説明が多めで我慢が必要だったが、終盤で全ての伏線が回収されてスッキリできました。

月並みになってしまうが、最後、応援団長、副団長がくだした決断が、火星と地球の通信のラグ(10分くらい)によるコミュニケーション不足による分断を武力で解決するのではなく、新しいテクノロジーを火星と地球、双方で研究し、ラグのない対話から、共存を目指していく。
テクノロジーを武力に利用するのではなく、前向きな平和に使っていくべきだという、今の分断した世界にも通じるメッセージになっていたのもよかった。


最後、地球に訪問した際に、仲の悪いバンドが大金をつまれて、一夜限りの再結成をして演奏するシーンが良かった。お互い過去にさまざまな諍いがあり、嫌いあっているのに、演奏はぴったり一致する。全てが分かり合えなくても、音楽や芸術など,文化的な繋がりがあれば、共存はできるという希望のメッセージに感じた。

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2026年04月12日

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未知の物質スピラミンの活用方法が良かった。対話は大事。話し合っても分かり合える保証はないけど、話してみないことには始まらないよね。

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2026年03月27日

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さすが小川哲。色んな文章がちゃんと描ける彼の真骨頂はSFだと感じる。光が遅すぎる、というパンチラインに物語性を持たせて世界を構築するその筆力。素晴らしかった。のだが、やはりもっと死ぬほど長編を読みたい。そもそもコンセプチュアルな作品なので、そういうものではないのだが

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2026年03月21日

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一方通行の通信でも10分かかる火星と地球でも対話のために兵器にも使える新物質をそちらに使うことにしたのに一瞬で会話できる地球の人たちが分断とかしてる場合じゃないよねっていう話だったのかな

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2026年03月17日

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NHKのドラマを先に見ていたので、登場人物は把握できた。お陰であたまの中でイメージできたのでわかりやすく読めた。ストーリーはちょっと違っていて驚く。

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2026年03月14日

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火星に進出を果たした未来において、火星で見つかった謎の物質を中心に地球と火星の政治的対立を描いた小説。
LINE謎解きやNHKドラマとタイアップした作品。事前に他のメディアで本作の背景知識を持っている場合は非常に読みやすく、他のメディアで出てきていた登場人物が動き、話している様子を見ることが出来て面白いと思う。
丁寧な背景説明と状況描写は良かったが、ストーリーの展開は新規性があるとは思わなかった。淡々と物事が進行していく感じ。

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2026年03月13日

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もし、火星に住めるようになったら‥そこで未知な物質を発見したら‥こんな感じなのかな?というお話。
地球と火星が通信する時間に10分かかる。「光は遅すぎる」は心に残ったかな。思ったことなかったから。
小川智さんの小説を推す人が多いから、他も読んでみたい!

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

地球と植民地である火星に住む人々。微妙な関係で成り立っていたそれぞれの生活が崩れていく様子が上手いこと描かれていました。スケールの大きさに驚かされました。
舞台設定やディテールの作り込みもお見事です。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

う~ん、難解でした。そういえば『地図と拳』も…難解でした。
でももしかしたら、あと100年後の世界かもしれないけれど‥‥
やった読み終えました。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

光が遅すぎる。。。
地球と火星間ともなると光は遅すぎるのね。やっぱり人間は「面と向かって」話さないと理解しあうのは難しいのかしら。
ゆる言語の水野さんが会話のターンテイキングは0.2秒と言っていたから片道5分もかかる通信はそりゃ遅いよね。誤解も生まれるわ。人間はどこに行っても争いは避けられないものなのね。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

テレビドラマにもなったようなので期待して読み始めた。
夢の発見、火星の独立など話題は面白い。
このまま火星がどうなるのかを知りたい。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

100年後に火星へ移住している地球人が居て、この小説のような事が起こってたりして。ない事もなさそうでワクワクした。ドラマ見てみたい。

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2026年03月30日

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感覚脳の私では絶対に考えもしないことを知れて、考えることが楽しかった。
エントロピーとか。
舞台である火星とか。

「無人島に一つだけ科学理論を持っていけるとしたら、何を持っていきますか?」

小川さんの頭の中ってどうなってるのだろう。

私は現在の問題を別の物語に落とし込んでいる小説が好き。
物語だからできる理想や解決。
考えさせる小説が好き。

ちょっと物足りなく感じたから、倍の長さだったらもっと良かった気がする。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ヘイルメアリーやら火星の人やら火星ワードにつられまくって。既に火星の暮らしの話でドラえもんを読んでいる気分でワクワクしました。行ったり来たりと言っても距離は変わらないんだよなー。

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2026年03月03日

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「対立してしまったことの1番の原因は、面と向かって話をすることができないからなのではないか」

技術が進んで火星に人が住むようになっても、人の心の基本は変わらないのだろうなと思った。
実世界でアルテミス計画が始動する今、この作品を読めて良かった。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

娯楽SF小説。残り1/3くらいで、何で女王なんだというのがわかった。エントロピーの話が出てきて嬉しかった。このままだと、宇宙に知的生命体がいたとしても、遭遇てきない。地球の知的生命体が絶滅危機にあるから。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思ってたストーリーと違かったから期待してたよりは…って感じだった。スピラミンがもっとどうにかなるのかと思ってたけどそんな簡単に研究が進むわけもなく…。スピラミンが何か可能性を秘めた物質であるまま物語は終わり地球と火星を繋ぐ希望として締め括ったのがとてもよかったと思う。何十年後何百年後に火星と地球が行き来きすることがこの現実世界にあったとして、それはそれできっとまた何か大きな分裂を生んだりするんだろうか。作中では火星人という言葉を使うのはタブーとされていて、あくまでも火星に行っている地球人である、ということらしいけど住んでる場所が人を作って、でもそれが人々を分断することになるのは危険だよな〜って思った。火星と地球が対立することなく終わってよかった。SFにしては軽めで読みやすかった。録画してあるドラマの方も見てみます♪

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

昨年末(2025年12月)にNHK総合で放送されたドラマ視聴済。ドラマ原作ってなってるけど、脚本は並行して書かれたようで、小川さんの基本構想を元にそれぞれ作られた作品で、原作ではない。私にはドラマの方が面白かった

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

火星と地球。
宇宙に進出して、火星に移住する未来がそこまで来ていたら、ワクワクしますね。

物理的、時間的、価値観‥いろんな意味で離れた距離は遠いけど、その距離を超えて相手の立場にも立って問題と向き合うことは、今の世界や社会にも必要なことなんだろうなぁ‥

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

2025年。
SF作家なんだね、デビューもSFの賞とってるし。「地図と拳」や「君のクイズ」を読んでいたので意外。
地球から火星に移り住むことができる時代。ただし、火星は太陽から遠く、地表には住めない。地下に住む。地下に深いほどよいらしい。イブの息子たちで地下に住む世界あったなー。
SFというかファンタジーが伊坂ぽい。楽しんで読んだが、結末がなんだかw
光って意外と遅くね?

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2026年01月08日

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