【感想・ネタバレ】火星の女王のレビュー

あらすじ

NHKドラマ化原作、火星と地球をめぐる壮大なヒューマンドラマ

地球外知的生命の探求のために人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは、とある重大な発見をする。いっぽう火星生まれの少女、リリ-E1102は、地球へに観光を夢みて遠心型人工重力施設に通っていた。様々な人の想いが交錯する人間ドラマ。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

小川哲、気がつけばこれ入れて5作品も読んでいた。本作は近未来SFで、ドラマありきで描かれた小説らしい。また、「アメリカ独立戦争をテーマして現代以降でやるなら」ってことも考えた作品であることもテレビで言ってはった。

なるほど、SFの体(と言っても相当キチンと練り込まれた世界観)を成した人間ドラマだったなぁと。時間差を気にしないコミュニケーションが当たり前となる前の遠距離コミュニケーションは、まさに「間の抜けた」ものだったんだろうと思う。例えそれが数分であっても、数か月であってもである。その抜けた間で、社会や人間はどういう風に動いていくのかがとても面白い。

ハワードとハインラインリスペクトなタイトルもいいなぁ、少々残念だったのは、少ないページに政治劇、人間ドラマ、SF的考察がゴチャっと詰めこまれていて少々せわしなかったことかな。倍量のページ数があっても良かったかも。

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小川哲の新書を読む前に予習のために拝読

火星を舞台にしたスペースSF小説
というと一大スペクタクルを想像するけれど
地に足のついたリアリティのある内容だった
(映画オデッセイにかなり近い印象)

地球から火星に向かうのに6ヶ月
一度の通信に10分
「光は遅い」という言葉が印象的で
実際光の遅さを体感している気持ちになれる小説だった

登場人物がみんな自分の責任に一生懸命で魅了的

カワナベの「だからなんだ」というセリフがいい
火星という壮大なスケールを前にすると
どんなことでも「だからなんだ」で掃き捨てられてしまうな
新発見して言ってみたいわ

誘拐されて退屈をまぎらわす為に腹筋をする下りが笑える
現実でやったら誘拐犯も驚きのあまり解放してくれそう

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テレビドラマを観て(すごく良かった)、わからないことが色々あった(特に火星の女王って何?)ので読んでみる事に。
ドラマの原作として書かれたものだけれど、ストーリーは違うところが多かった。
ドラマよりこちらの方が科学的に納得できる内容だと思う。また火星と地球の通信ラグが分断を生み、それを埋めることが問題解決の一番の方法という結論は理想的すぎるけど、いろんな意味で考えさせられる。
登場人物の内面が伝わりにくいので読みにくいけど、読んでよかったです。

0
2026年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

NHKドラマの原作。
最初の1ページは一瞬とっつきにくかったのですが、型番のDとMが違うだけだとわかると、それからすっと入っていくことができました。

火星を舞台にしたものといえば、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『トータル・リコール』(めちゃくちゃ好きだった)と、アンディ・ウィアーの『火星の人』。火星の1日が1ソルだと知っているだけで気分は爆上がりです。しかも火星で生きて行くことの厳しさはこの2作品を知っていたのでイメージしやすかったです。


誘拐と盗難に誰が関わっているのか、SF要素にプラス推理小説要素もあり、お得感満載です。
冷静なリリと、胡散臭いマディソンがお気に入り。
人々がそれぞれの主義主張を通すために、どう解決するのか…今、世界的にギスギスしているので、平和的な解決をしようとするリリたちに心が和みました。

0
2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

火星人と地球人の対立を描いたSF?火星人と言っても宇宙人ではなくルーツは地球である。
結晶構造をナノ秒単位で同時に変化させるスピラミンという物質の発見から、ハードなSFに誘われるのかと期待したが、普遍的(地球的)な人間ドラマに落ち着いた。こんな大層な舞台を用意しているのに、惑星差別だの貧困格差だの独立運動だの、ちょっと自分の期待とは別のベクトルに進んでしまった。独立に関心を示さない科学者の「だからなんだ」はいい言葉だと思う。

0
2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小川哲さんってこういうSFぽい話も書くんだという新鮮さがある作品。
未知の物質スピラミンを巡る話、かと思いきや割と違う。登場人物や専門用語が多いので情景が想像しにくい。ただ、読みやすい文体なのは素晴らしい。

読んだ後に爽快感がないと思ったけど、これはスピラミンを実際に利用しているシーンがないからだと気づく。
距離を無視して互いに同期する性質を利用して戦争に使えるという解説は何度か出るが、実際には使われない。
エピローグではスピラミンを使ってコミュニケーションを行う方法が出るが、実際に同時通信をするシーンはない。むしろ対面でのコミュニケーションが最高というオチだし。

0
2026年06月20日

「SF・ファンタジー」ランキング