あらすじ
バスチアンはあかがね色の本を読んでいた-ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年-ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、この国の滅亡と再生を体験する。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
映画は映画で良いと思う。
ただ、メッセージは原作から正しく受け取ってほしい。
映画を見た人にも、これから読む人にも。
大まかに言えば上巻は映画の1の範囲かな。
映画の1しか見てないなら下巻、物語の後半は知らない事に。
多くの人に手にしてほしい本です。
Posted by ブクログ
小3の時、虫垂炎になって、担任の先生がお見舞いにくれた本。
当時は読み終わるのに必死だった記憶があるけど、今回は終わってほしくないと思いながら没頭してしまった。
今なら先生が大好きな本と教えてくれた意味がわかるな。
Posted by ブクログ
何度も読みかけては、中々読みきれなかった名作をようやく読むことができた。
表紙絵や扉絵を見ながら、ファンタージエンの世界に入って行った。アトレーユの冒険の旅は途方もなくて何をどう目指せば良いのかわからない。それでも導かれる道を信じて進む姿を祈るように見守った。幸の竜、フッフールが最高の相棒で頼もしかった。
たまに現実に戻る感じもリアルで良かった。
Posted by ブクログ
SNS で読んでいた方の投稿を見け気になったので読んでみました。
ミヒャエルエンデの作品はモモとこれで2作品目
タイトルのとおりはてしなく、これで上巻なの!と思わせるくらい壮大な物語
沢山の冒険も主人公の時間の進みかたもこれから下巻にどう繋がっていくのか、終わりがくるのか?気になることが沢山残るけれど、読みごたえもあり、没入出来る作品でした。
下巻も同時に購入したのでこれから読みます。
Posted by ブクログ
岩波少年文庫を読んでみたくなり、
最初はミヒャエル・エンデの作品とはてしない物語にたどり着いた。
なんて豊かな想像力だろう。
読んでいるとどんなものか自分で想像していくのが楽しかった。
この本には、物語の世界と物語の読者がいる。
つまりこの本を読んでいると、似たような位置にいる自分が2人居ることになる。
私にとっても読書は良い現実逃避になる。
表紙や、扉絵がとても素敵で、はてしない物語の想像のヒントにもなる。
Posted by ブクログ
本作の冒頭で、主人公の少年・バスチアンが「はてしない物語」をじっと見つめたときの彼のつぶやきは、本が好きな人なら誰でも一度は感じたことがあると思う。こんなに夢中になれる世界が、両手に収まるサイズに綴じられた「本」のなかに広がっているなんてすごいことだ。
物語の舞台となるファンタジーエン国を救うために選ばれた少年・アトレーユが、国をおかす「虚無」の原因をつきとめるべく、勇気と誠実な心をもって冒険をする。不思議であふれるファンタジーエンの景色や生き物が生き生きと、正体不明の虚無がじわりと迫る恐怖とともに描かれ、それを読み手であるバスチアンを通して私たちも物語の世界を体験する。
物語の世界と読み手の世界が交互に語られ、導かれるようにして世界が重なっていく上巻ラストの描写がどきどきぞわぞわする。一刻も早く下巻が読みたい。
Posted by ブクログ
バスチアンは、本を盗んだ。その本「はてしない物語」が、自分を魅きつけて放そうとしなかったからだ。バスチアンは、学校の物置部屋に隠れ、本を読み始める。それは、ファンタージエン国の危機を救うために選ばれたアトレーユの冒険の話だった。バスチアンは、「はてしない物語」に没頭して胸を躍らせながらも、物語とそれを読んでいる自分が、奇妙にシンクロし始めていることに気づいていく。
「はてしない物語」の場面と、物置部屋でその物語を読んでいるバスチアンの場面が入れ替わりながら描かれていく。近くの塔の時計が打つ音でバスチアンは「現実」に引き戻されるのだけれど、読み手もそこで同じように「現実」に引き戻されている感覚になる。
その「現実」の場面で物語を読むバスチアンの心の動きが語られるから、すごくいい。本が大好きなバスチアンが、どのように物語を楽しんでいるのか、その様子が手に取るようにわかるから。アトレーユと自分の共通点を見つけて嬉しくなっていたり、彼の窮地で叫んだり、馬の死に泣いたり……。物語の登場人物たちに心を寄せながら読んでいるバスチアンの様子が面白い。同時に、物語を読むバスチアンの姿を自分が読んでいるという入れ子構造の奇妙な感覚にも浸れる。
本を読んでいるバスチアンの叫び声を、本の中の世界のアトレーユたちが聞いたのではないかと思わされるあたりから、「現実」と「物語」で二分されていた世界が融合し始める不思議がぐっと増して、すごく引き込まれた。そこからは、バスチアンとファンタージエン国の関係性についての「予感」が「確信」に変わっていく楽しさを存分に味わうことができた。
すごい世界観だなー。
Posted by ブクログ
「虚無」によって終末を迎えるファンタージェンの世界を救う方法を、少年アトレーユが探す物語。読者は読書好きな少年バスチアンと一緒に、アトレーユのその「はてしない物語」を、手に汗かきながら見守るのだ。
文庫版でも刊行は20年以上前で、今読むと訳が少し重いというか、児童文学にしては固い印象を受けるんだけど、それがまたファンタージェンの「特別さ」の味付けになっていて良いんだよね。
いやあ、好きだよフッフール!いつも陽気な、幸いの竜。アトレーユに恩義を感じ、途中で仲間になるフッフール。どうかこの物語の最後まで、無事でいて欲しい。
Posted by ブクログ
大きなハードカバーで読んで以来約30年振りに読んだが、ほとんど覚えていなかった。上下巻という区切り方としては最高だと思う。引き続きここからが本番となる下巻がとても楽しみ。
Posted by ブクログ
大切なことが数えきれないほどたくさん詰まっている!
・私たちがファンタージエンは虚偽だと思うことで人間界も含めた2つの世界は救えなくなる。
・人間は虚偽に支配されやすく、そのために生き物の命がむごい形で利用されてしまう。
・虚無の吸引力はすごくて、狂って飛び込んでしまいたくなるけど、アトレイユは自分の足で一歩ずつゆっくり遠ざかる。
・フッフールは幸福を信じて進むからこそたくさんのピンチを切り抜けられる。
・善悪・美醜・自分が耐えられること耐えられないこと、すべて区別しない幼心の君の強さと美しさ。
・自信がなくて重要なことに対して踏み出せないとしても、既にその渦中におり、逃げ出す道はない。
・解決のためには、遠回りに見えるその道筋こそが必要で、唯一の方法。
・憂いの沼でもひかりを持っていれば守られて、何も感じずにいられる。
・憂いに飲み込まれて死ぬしかなくなってもなお、アルタクスはアトレイユを巻き込まず感謝して送り出す。
・歌うからこそ伝わる言葉がある。
・人狼が意地悪なのは、自分の世界がなくて、他の人にはあると思っているから。
・はてしない物語が古老の手で はてしなくなった時の、ゾッとする感覚。
……他にもまだまだたくさん。私の小さい手にはいっぱいで流れ落ちてしまって、受け取りきれていないほどの量だった。
できるだけ若いうちに読んでおきたい本だと思う。少しひねくれたり世界にがっかりしたりし始めながらも、柔軟な思考を持っているうちに。
でも、大人の今読めたことにも大きな意義がある気がする。今だってそういう素直な気持ちは自分の中からなくなったわけじゃない。人狼の話が特に印象的で、頭を殴られたような気分だった。
私も大人になってわかったつもりになって決めつけて、色んなことを見失っているんじゃないか。すべての常識が常識じゃないファンタージエンと私の生きている世界がもしも同じだとしたら、当たり前じゃないことを当たり前と思ってしまっていないか。
あるいは、モーラのようにすべては空虚の中の戯れで何もかもどうでもいいと言ってしまう時でも、本当はそう思っていないんじゃないか。
アトレイユ達のように突き進む力が自分にもあることを忘れてしまっているのではないか。
これからも繰り返し読みたい。
この世界観をより深く受け取るため、本物の『はてしない物語』と同じ装丁のものを手元に置いておきたいな!それでできれば孫の代まで受け継いでほしい。
まだ上巻だけだけど、既に自分にとって大切な物語になった。
Posted by ブクログ
エンデの「モモ」を読んだ時、見えないものだけど大切なものを感じたんだけど、このはてしない物語も同じ。あるけどないもの、聴こえるけど、見えないもの、たくさんのそんなものに囲まれて、ファンタージェン国は出来ている。アトレーユの冒険で見事に、バスタチアンが本の世界に入ってきた。ワクワクドキドキが止まらないファンタジーの世界。バスタチアンとお父さんの関係ってきっとよくなるんだよね
Posted by ブクログ
「本を読んだ」という感覚をこれほど鮮明に覚えている本は他にない。
おそらく、これほどの厚みの本格的な本を読んだのが初めてだったのだろう。
本の中に入り込むという設定も相まって、今でもこの本を見かけると不思議な感覚を覚える。
しかも何故か父が、当時飼っていた犬の名前に本の中の主人公の名前「バスチアン・バルタザールブックス」を採用した。
映画のファルコンの姿など、いろいろな意味で忘れられない一冊。
Posted by ブクログ
はてしない物語読んだ。これはすごい。物語についての物語であり読書についての読書であり人間についての人間であり冒険についての冒険でありフィクションについてのフィクションであり、本についての本であった。上も下もよかった。じつはこの少年文庫本でなくエンデの全集本で読んだ。色分けされた印刷。最高だ。
Posted by ブクログ
なにが「はてしない」のか。
その答えが最後に明かされハッとする。
子供の頃映画が好きでよく観ていたけどストーリーをすっかり忘れてしまっていた。(登場人物や断片的なシーンの数々は記憶にあるけど、どんな話だったか問われると説明出来ない!)
読み進めていくと、ああ確かにそんな展開だった!と思い出し楽しくなる。
後編。バスチアンはファンタージエンを救うことが出きるのか。記憶まっさらなので楽しみである。
Posted by ブクログ
読んだことがなかったので今更だけれど。
これ、本当に児童書なの?ファンタジーエンの世界観最高すぎでは。現実とファンタジーの境目が分からなくなってくるあたり、小さい子は理解できるのか…?所詮児童書と侮ることなかれ。むしろ大人の方が引き込まれるかも。下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
児童書でありながら、全く学生の時に触れてこなかったです。今読んでみると、簡単な様で複雑に構成を練られている話に翻弄され、惹き込まれてしまいました。児童書は大人が読んでも教訓が判る様になっていると思います。難しい翻訳の様な気もしますが日本の子供達が本の世界に入り込んで想像力を膨らませる事が出来る、夢が詰まった本です。
日本のベストセラー小説よりも役に立ちそうな感じです。
何度読んでも素晴らしい
中学生の頃に読んで大好きになった本。
初めて読んだ時は、自分が物語の主人公になった気持ちでワクワクしながら読んだのを覚えています。
また大人になって改めて読んでみても、やはりワクワクは変わらない。そして、子供の頃と違った視点で読めるのも面白さの1つに加わりました。
物語を読み進めている内に映画も観たくなり合わせて観てみました。映画を観たあとに本を再開して読むと背景や登場人物が更にハッキリして読み進め安かったです。両方とも素晴らしい作品です。
Posted by ブクログ
映画化もされたエンデの名作。本を読む少年とその本の内容と、二重の構造になっています。永遠のファンタジーですね。
確固とした夢の世界が無いために、人間は戦争をはじめるという論理。揺さぶられました。虚言・妄想がファンタージェンの国(確かな夢の国)を滅亡へ向かわせ、さらにそのことが人間世界の退廃にも影響を及ぼすという悪循環。真っ当な夢・空想を失うと、想像力が妄想や虚言の方面へ助長し、その逆もまたしかりという話。太い芯の通ったファンタジー小説。
Posted by ブクログ
いじめっ子は追ってくるし土砂降りだし、冒頭から踏んだり蹴ったりのバスチアンにはすぐ感情移入してました。
逃げ込んだ書店でただならぬ雰囲気の本を見つけ、どうしても欲しくなるバスチアン。まさか持ってっちゃうとは思わなかったけど、これは下巻の回収がステキでした。
上巻は、アトレーユの冒険を見守るバスチアンがほほえましくて、どんどん本の世界にのめり込む姿もよかった。
結果、ホントにのめり込んでしまったバスチアン。「自分なら救える!」と本に入っていく過程は、とても好きな場面です。
Posted by ブクログ
引き込まれる展開で、それでも理性を持って読んでいたのに上巻のラスト、あまりに胸熱の展開でした。
下巻を光の速さで取り出して読み出した私、間違ってないはず。
Posted by ブクログ
壮大すぎる…!
何の予備知識もなく読んでみたけど、とても引き込まれました。自分が子ども時代に読んでたらもっとハマってただろうな。今大人になってから読むと、親目線で読んじゃって別の意味でハラハラしちゃう。
バスチアンが下巻でどうなっていくのかとても楽しみ。
Posted by ブクログ
子供の時、姉が読んでいたけど分厚さにおじけ付き、結局憧れのまま終わっていた。大人になって初チャレンジ。後半怒涛の流れ!
文庫ではなく、あの本で読むべきだったかも。子供が読みたそうにしたら与えてあげたいなあ。
Posted by ブクログ
下巻があるのはわかっていながらも、後半の終わりが見えて来た時に「あれ?もう物語終わりそうじゃない…?」と思ったら大間違い!!!
なんと、一気にこの先どうなるのか!?という感じに急展開になってきたぞ!!
まさに下巻が気になる「to be continued…」です!
Posted by ブクログ
古典的ファンタジー作品
もちろん名前は知っていたし映画になったのも知っているけれど、ちゃんと読んだことはなかった。
読んでみて思ったのは文字通り実に古典的なファンタジーだなと言う感想(なんだそれ^^)
と言うのも今ではいろんなところで出会う定番のモチーフが散りばめられていて、例えば、読者が本の中に入り込む展開や、知るものがいなくなると滅んでしまう(消えてしまう)存在や、行方も分からない冒険者を待ち受ける試練の数々など。
そう言ったモチーフがこの物語由来なのかどうか僕には知識がないけれど、そう言った意味で始まりの物語ではないかと思うのだ。
上巻はラストで見事なタイトル回収からいよいよバスチアンが本の世界に飛び込むところで終わっていて、下巻でどんな冒険がなされるのか期待が湧くね。
あと白い竜が出てきたところで、映画の予告編を思い出した^^
Posted by ブクログ
下巻も読み終えましたが、上と下で話の展開が大きく異なる。下のための上みたいな感がある。
当初映画化された内容が上だけでエンデさんが怒ったというのもうなづける。
Posted by ブクログ
2022.12.13
ネバーエンディングストーリーの原作。
面白いなー!
小学校高学年くらいで読んでみたかった。
きっと、今よりももっと本が好きになったと思う。
下巻も楽しみ。