【感想・ネタバレ】はてしない物語 下のレビュー

あらすじ

バスチアンはあかがね色の本を読んでいた-ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年-ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、この国の滅亡と再生を体験する。

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Posted by ブクログ

有名な映画の1では描かれていない部分。
続編の第2章では映像化されてるのかな?
見る前に予断なく読む方がいいかな。
エンデと製作スタッブが揉めたのは有名な話。
基本的にいい映画だと思うけどね。
作者的には伝えたい事が変わってしまうと思ったんだと思います。
何度でも読み返せる物語だと思います。
なるべく早く最初の1回目を読むと良いんじゃないかな。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会社の同僚と、エンデの話になった。私にとってエンデは、小5の頃に出会って夢中になって読み漁った思い出のある作家であるけれど、大人になって『モモ』を読み返して以来、疎遠になっていた作家でもあった。同僚が『はてしない物語』を絶賛している話を聞きながら、子供の頃、自分もバスチアンのように物置で本を開きながら本の世界に入って冒険できたらどんなにいいだろうと憧れたことを思い出し、本棚から久しぶりに引っ張り出して25年ぶりに読んでみた。
上巻はとても楽しくワクワクしながら頁をめくっていたのだが、下巻になって、読み進めるのが苦しくなった。バスチアンの姿に、自分自身を重ねてしまったのだ。誰かに認められたい、人から羨ましいと思われたい、美しくなりたい、賢くなりたい……。子供の頃はそんなことも考えず純粋に冒険譚を楽しんでいたと思う。でも大人になって、どれだけありのままの自分をそのまま認めて愛することが難しいか、知ってしまった今では、バスチアンの苦しみがより身に染みてしまった。そしてバスチアンが旅の終わりを迎え、生命の水にたどり着き、現実世界に帰ってくるシーンでは気づいたら自分のことのように泣いてしまった。私自身、今の自分自身を、ありのままに見つめて、愛せているだろうか?
確実に小5の私はそんなことを思わず読んでいたと思うが、それでもあの頃もこの本を読んでエンデにハマったのは事実で、あの頃ファンタジーエンを夢中に冒険してた少女が大人になって、同じ物語を全く違った目線で楽しむいい経験ができたと思う。今読み返してよかった本だと思う。
蛇足だがたまたまこの前に読んだ本がワイルドの『ドリアングレイの肖像』だったが、まさかの同じような題材の本(自分自身の内面に目を向ける本)を立て続けに読むことになり、本と本がリンクする不思議も久しぶりに。というよりもどちらも自分のお気に入りの本のため、自分の好みなのかもしれないが。

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2025年11月09日

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ネタバレ

ファンタージエンに行ったバスチーユの物語。危うさを感じながらバスチーユの物語を読み進める。バスチーユの考えや判断がだんだん良くない方に傾いている不穏さが満ちてくる。スターウォーズのアナキンがシスに堕ちてしまうところに似て、苦しい。どうしてこうなってしまったんだろうと思ってももう戻れないところに来ている。しかも多くのことを忘れてしまっている。どうやって人間の世界に戻れるのかわからない。わからないままにどこへ向かえばいいのか、何をなせばいいのか、投げてしまいたくなるような世界。バスチーユとともに旅を続けるアトレーユとフッフールが最後は助けてくれるが、やや呆気なさも。あの辛い辛い辛いトンネル部分が面白さになる。

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2025年10月28日

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上からの下は心の底からワクワクしました。望みを叶えるごとに自分を失っていくバスチアンが見てられなくなってくるのですが、最後の最後でこの本のテーマ「本当に大切なもの」に気づいた瞬間に、この本が私にとって特別な本になりました。結末がとても良いです。

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2025年10月13日

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主人公が文字通り本の中に入り姿が変わってから物語を想像していく、何かを願えば人間だった頃の記憶を失う、話が進んでいくうちに周りが見えなくなり、独裁者の様になっていく様は怖さがあった。その後の展開では明るい方に解決していきます。
作者が話していた「希うことが大切だ希えばなる」という言葉をこの本を通して語っていたのだなぁと感じたし。自由に創造し遊ぶこととは?の答えがあるように思えた

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さすが名作、バスチアンがいい思いばかりする場面も反転して辛い思いをする場面も、どちらも目を離せなかった。
訳者のあとがきに、(単行本として出す時は)装丁にもこだわっていたというエピソードがあったので、それも見てみたかったなぁと思う。文庫版は文庫版で、CMに入る直前のドラマのようにいい所で上巻が終わるのもよかった。
エピローグのコレアンダーさんとバスチアンのような、共通の読書の思い出を持つ友だちを作りたくなった。

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2025年04月29日

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下巻は読んでて辛かった。

物語の中のバスチアンを見ているのが苦しくなる。
まさにどんどん自分を見失ってるし、またその期間がとてつもなく長い。

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー。途中から先を知りたすぎてかっ飛ばして読んでしまった。
幼馴染の女の子とか伏線かと思ったら違った。幼ごころの君が悪女なのかとかいろいろ予想しながら読んだけど、投げっぱなしで回収とかされなかったのは敢えてなのかな。
上巻のほうが完成度は高かったと思うけど、結末はやっぱり泣いちゃった。アトレーユがとてつもなくいいやつ過ぎて、バスチアンが気の毒。

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2025年04月02日

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なんと初出は1979。私が読んだのは1988年13歳、以来の再読、きっかけをくれた息子に感謝の大感動でした。これは、、、、記憶は前半のアトレーユがバスチアンを探索するところまでしかなかったけど、後半のバスチアンの冒険こそが主題なんだなと。ダークサイドに落ちて支配者になろうとし、叛乱を起こされて(しかもアトレーユ軍との戦い!)とか本当にマジな話で驚きながらの後半でした。そしてラストは、、、大人、特に息子の父となって読めて本当に良かった、死ぬまでに再読出来て良かったと心から思いました。願わくば、本物の『はてしない物語』、ハードカバーで読みたかった!

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2025年01月09日

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ネタバレ

『物語は新しくても大昔のことを語ることができるのです。過去は、物語と共に成立するのです。』

『望みって、どこから起こってくるんだろう?望みって、いったいなんなんだろう?』

ファンタージエン国で過ごす中で、
人のため、自分のため、望みを叶えながら、
自分を失っていくバスチアン。

シュラムッフェンのことば。
『おれたちゃ命令がほしいのさ!指図してもらいたいのさ。強制してもらいたいのさ。禁止してもらいたいのさ!おれたちゃ、なんか意味のある生き方をしたいのさ!』

自分で考えるより、指示されたこと、良いと言われることををきちんとやっていると思えること、あるいはしてはいけないと言われることをしていないことの方が、楽なのかもしれないな。自分の生き方を、『正しいかどうか』という外からの見方で測れるから。

自分で考え選んで生きていくことって、
自己責任が伴うからつらいことでもあるし、
だからこそ自由で、とても幸せなことでもあるんだなぁと気付かされる。

バスチアンが全て失ってから気づいた
心からの願い。

あるがままに愛されたい。
誰かを愛したい。

これが少年文庫か...。
多分、大人になってから読んだ方が深く読み取れるけれど、子供の時に読んでいたら、大人になっても心に残ってる一冊になっていたと思う。ちょっとくやしい。笑

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2024年10月18日

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いじめられっ子のバスチアンは、いじめっ子たちから逃げるために飛び込んだ古本屋で一冊の本と出会う。本の中では勇者アトレーユが国を救うために旅を続けていたが……→

子供の頃にテレビで見た「ネバーエンディングストーリー」の原作だろうな?という気軽な感じで手に取ったんだけど……全然ちがーう!!あの映画は上巻にオリジナルエンディングをつなげた感じ?みたいで、物語としては序章やんってなった。
たぶん、これは下巻が本番。上巻は王道の冒険ファンタジーで

下巻がガチのガチなんよ(何が?と言われるとわからんが笑)
私はもうね、アイゥオーラおばさまと出会えただけでね、この物語を読んでよかったって思えたよ。おばさまの言葉は泣く!!人生後半戦の大人に響くぅぅぅー!!
児童書なんだけど、大人が読むともっと良いよこの物語は。ヤバい。

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2024年08月25日

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本の中の世界、ファンタージエン国に飛び込んだバスチアン。彼は、望みが叶うメダル「アウリン」を用いることで大切なものを失いながら、やがて自分が真に欲することー「真の意志」ーを見つけていく。

だれかを愛することができるということが生きる悦びであり、それこそがこの世界をよくしていくものなのだというメッセージが伝わってくるクライマックスがすばらしかった。

だれかを愛することができたら、バスチアンのように、あるがままの自分でありたい、もうほかのものにはなりたくないと思えるようになる。生きていく悦びを感じることができる。自分はきっと、少し前までは「?」だったと思うけど、愛している妻や息子がいる今はなんとなくわかるような気がする。愛することができるということを、かけがえのないことだと噛みしめながら生きていくことができたらいいな。

バスチアンは、愛をうけたことで誰かを愛したいと思うようになった。だから、その誰かが愛をうけることで、また他のだれかを愛したいという思いが芽生えるというふうに、愛は果てしなくつながっていくんだと思う。

幼なごころの君のおしるし「アウリン」をもったことによって、バスチアンがさまざまな「望み」を叶えていく。人間は本当にさまざまな望みをもっているけど、それらの多くは表面的な望みで、叶えると何かが失われてしまうようなものだということに、バスチアンの姿を通して気づいていけるというところも面白かった。

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2024年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好評と不評のレビューが極端なのを見て改めて感心。
ミヒャエル・エンデに生み出されし古典であり、駄作ではないのに、無条件でいいものともされない不思議。
読者と同じ土俵まで降りてきて、読者と本で取っ組み合いをし始める感じですよね。美しい世界のファンタジーのはずなのに、気軽には読み切らせてくれません。上下巻読み切るのに結局3日かかってしまいました。上巻は半日、下巻が2日半。

ファンタジー物で明確な悪役を作らず、勧善懲悪でなく話をまとめ上げた作品を他に知らず、ああ、これが空想の世界の現実、とノンフィクションを見る気持ちです。空想によって救われる生き物は空想によって苦しみ、欲しいと空想するものは毒であり、真に自分に必要なものは暗闇で土を掘り続ける苦行からしか見つけられない。そんな話がどうして面白いでしょう。でも真実なんだよなあ。

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

 大人になってから読み終えましたが、夢中になって読み終えました。万物の創生者になった主人公。しかし、代わりに自分自身を徐々に失い、物語に侵食される様に、どのような終わりを迎えるのか気になりながら読んでいました。
 結果、とある結末で物語を終えたのですが、自分は自分でいいということ。そして、何より自分自身を愛することの難しさと大切さを。この物語から教わりました。出会えてよかったです。

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2023年02月20日

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はてしない物語を貸した学生から感想とともに返ってきた。「まず、本を貸していただき本当にありがとうございました。たくさんの感想がありますがやはり本の概念を壊すという言葉がピッタリの本であり、自分の世界観を変える素敵な物語であったと感じております。そしてお借りさせていただいた本なのですが、長い間お借りしてしまいすみません。前に読み終えていたものの返すタイミングを逃してしまいました」。要するにはてしなかった。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

原作を読むのをキッカケに、久々に映画を観た。
それで初めて、映画の題材になったのは上巻のみで、下巻のほとんどは知らないストーリーだと分かった。
上巻と下巻はガラリと印象が変わる。上巻がアトレーユの物語なら下巻はバスチアンの物語だ。
バスチアンがアウリンによって万能の力を手にし、望むものは何でも叶えられる代わりに、人間世界に居た頃の記憶を一つずつ失っていく。
自分の力に溺れ、次第に傲慢で気性が荒くなっていく。対して、本当に大切なものには盲目になっていく様は、なにもファンタジーの世界だからではなく、私達現実世界にも言える事だと思う。
バスチアンの様な人間の多くがやがて辿り着く、「元帝王たちの都」の描写が恐ろしい。
対して、アイゥオーラおばさまの「変わる家」は実に楽しい所で、この場所だけで映像化してほしいとおもった。
上巻から思っていたことだけど、ミヒャエル・エンデさんの想像力、そしてそれを見事な日本語に訳した翻訳家の方々は本当に凄いと感じた。文章は魅力的で読みやすくユーモアに溢れ、退屈することなく最後まで読むことが出来た。
ラスト、全てを失った少年がそれでも忘れなかった存在。その存在を目にして起こした行動が壮大なシーンへと繋がる。感動!

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2022年01月09日

Posted by ブクログ

実はまだ読んでいなかった名作。やっと読みました。

昔、映画で見た時中盤までは面白くわくわくしながら見たのですが、ラストがどうしても納得できずモヤモヤ感が残ったのです。バスチアンの役割が腑に落ちなかったんですね。
そうしたらば、映画は原作の序盤部分しか映像化せず無理矢理終らせていたことが判明。なるほど本当の物語、バスチアンの物語はこれから始まるところだったのかと納得。

壮大な物語の中で主人公が出会う人々にもまた物語があることを示唆する「けれどもこれはまた別の物語」という一文に、物語世界のはてしない広がりを感じます。そのことが最終段階で意味を帯びてくることにも驚嘆させられます。いやもう本当に物語の面白さを堪能できます。
バスチアンの心の動きも丁寧に描写されているので成長物語としての魅力も味わえます。途中すごく嫌な奴になっちゃうのですが、成長にはそういう部分も必要なんでしょうね。自分の嫌な部分に対面することも。
そうかと言って説教臭くなく基本どきどきわくわくの物語だというのが一番の魅力なんでしょうけどね。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

モモが面白かったからはてしない物語を手に取った。
少年が物語の世界に入って望みを叶えていくところは少し飽きてしまった。
途中で、少年は望みは有限であることに気がつき、元の世界になんとか戻ることができたのだけど、「あるがままの自分で良い」という心根に変わっていた。
トータルでは面白かった。でもちょっと長かったかな…

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻は冒険からクライマックスのような盛り上がり。「行け行けバスチアン」とわくわくしながら読み進めるのですが、すぐに解決めでたしめでたしとはなりません。
ああバスチアン、そっか…となりますが
アトレーユの奮闘のおかげもあり、バスチアン大成長。
ラストはちゃんと本返しに行けて私は安心した。それからまた胸アツな展開があって、最後にまだやってくれるんか!となりました。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

上巻の胸熱展開から一転、めっちゃしんどい展開が続き何度も中断しました。が、最後まで読んで良かった!
児童文学として有名ですが、私は今このタイミングで読めてよかったと思っています。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

途中どうなるんだろう?とハラハラしながら読み進めてたけど、最後でとても感動しました。バスチアンの成長する姿が見れてホントによかった!アトレーユがいい人すぎ、友情って素敵だなぁ。

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2025年03月04日

Posted by ブクログ

後半の話はほとんど覚えていなかったが、前半と打って変わってザワザワする不穏さと共に話が進んでいく。子ども頃に読んだときにどう思ったのか覚えていないが、『はてしない物語』を見つけて読み、戻ってこれる人はほんの一握りなんだろうと、大人になった今の読めばわかる。

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんと言うか思ってた物語とはちょっと違ったと言うのが正直なところ。

下巻はいよいよバスチアンが本の中のファンタージエンに入り込み女王と世界の危機を救う冒険が始まるのだと思っていた。
そのワクワクさは下巻冒頭の女王やライオンのグラオーグラマーンに出逢う辺りまでは世界に満ちていた…のだけど、そこから後はひたすらバスチアンが愚かになっていく過程を見せられていく事になってしまって苦しかった。
現代的な感覚で言うとちょっと道徳的と言うか、教訓話になってしまって物語としての楽しさは減じてしまった様に思う。
ストリー的には何かを失うことで成長すると言う王道の結論に落ち着くのだけど、もう少し主人公に魅力が欲しかったし、自分の力でなにかを成し遂げて欲しかった。
そう言う意味でファンタジー的爽快感が足らなかったのは残念。

あと途中に幾つも「これはまた別のお話」の言及があって、その物語も読んでみたいと思った。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

日常のごく平凡なことの中に気がつかなかった秘密がある。バスチアンは、自分の事の記憶がなくなっていくことに疑問もなく、ファンタージェン国で過ごすが、アトレーユに助けられ戻ってくることが出来た、本当の望みもわかって良かった。そしてお父さんとの関係も修復、本屋さんとの関係もさらに深まり、いじけたバスチアンでなく、前向きなバスチアンになるのです。大切なものがわかっているって、生きる上でとても大切なことだとあらためて感じました。

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2023年03月03日

Posted by ブクログ

2022.12.23
共感性羞恥がしんどくて読むの時間かかった。
何度かバスチアンをぶん殴りたくなるけど、進むにつれて愛しくなっていって、最後は抱きしめたくなる。

訳が読みにくい部分もあるけど、全体的に大満足。

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2022年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アトレーユを疑いはじめるあたりからドキドキハラハラ。段々と記憶を失う設定とともに、ありのままの自分を受け入れてもらう経験をし直すバスチアン。
人がガラッと変わるには、膨大な時間と出来事が必要だとわかる。甘やかされること、とことん甘えることってどこかで必要なのだと思い知らされた。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

あたしの名前をちゃんと呼んで
身体を触って必要なのは必要なのは是だけ認めて

思わず椎名林檎の罪と罰を引用しましたが、名前を失うとは自分を愛する者を失うということと同義なのかと思わされますね。
それが罰だとしたら罪は何であったか。

人は簡単に慢心するが、それが罪なのか。
それともそれ故に友情を裏切ることが罪なのか。

ともあれ、自分が見限り傷付けた相手によって貫かれた友情によって救われます。
このアトレーユによる友情こそが、我々が学ばなければならないことでしょう。

いやはや、しっかし、読み始めるまで気付きませんでしたね。
何だか既視感あるなと読んでて思ってたんですが。。。
子どもの頃に観た映画もよく覚えてるもんだなと我ながらびっくり。
さあ、私も誰かの名前をつける機会に恵まれることがあるのでしょうか。
まあ、これは勿論、別の物語。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

過去を忘れたものに未来はない。
未来がないも者には望みがない。
望みがないと愛することはできない。
そこから抜け出すには、勇気や友情、信じる強さが求められる。
これを読む私達にもそれができるかな?
と問いかけられているような気がしました。

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2022年06月12日

Posted by ブクログ

上巻は面白かった。
アトレーユの様々な冒険を楽しむことができた。
どうやってファンタージェンと人間界が繋がるのか(どうやってバスチアンがファンタージェンに行くのか)も楽しみに読むことができた。

下巻は正直つまらなかった。読むペースが遅くなってしまった。最後のバスチアンが人間界に戻るところは一気に読めたが。

ファンタジーの名作として知られる物語だが、読むほどではなかったな、と思った。もっと若い(子どもの)頃に読めば違った感想が持てたのかも知れない。

まあ、「モモ」も読んでみようとは思う。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

児童文学を読んでいると絶対にこの本の名前を聞きますが、ずっと読まずに10数年。。やっと読んでみました。
上はファンタジーの冒険譚、下は主人公の成長の話でした。上はファンタジーとしてすごく面白かったのですが、下は愚かな主人公が間違いを犯して更生するストーリー(簡略化しすぎですが)です。この下のパターンがとても私は好みでなかった。。一回間違いを犯さないと学べないのか。。とげんなりしてしまいます。このへんは宗教的なことも含まれているのかな。そのへんの知識のベースがないのでただひたすら主人公の愚行を読むのがしんどかったです。

ただ、本のタイトルの「物語」の枝の広がりにそうやってそれぞれの物語があるよな、と思わせてくれるような本でした。

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2022年09月20日

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