【感想・ネタバレ】夜市のレビュー

あらすじ

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング! 魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

初・恒川先生の本です。不思議な世界観に引き込まれ、恒川ワールドが一気に好きになりました。これまでこういった世界観には触れてきてなかったなと思っていましたが、たった今、梨木先生の『裏庭』が好きで何度も読み返したことをなぜか思い出しました。どことなく雰囲気が似てるように感じます。お世話になっている大切な人にいただいた、大好きな本です。

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2025年12月04日

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ホラー小説が読みたい!と前から気になっていた「夜市」を読みました。短めのお話で、何よりノスタルジックな雰囲気が良い!妖しい世界に迷い込んだ不思議な読書体験でした。

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2025年10月24日

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ゆっくり過ごしたい晩夏にちょうどいい短編集かも。ホラーだけど怖がらせるためのホラーじゃなくてそっと存在する怪異みたいな世界が優しくて懐かしくてさみしくて、穏やかな読後感が良かった。キャラクターが立っていて魅力的だし文章の景色がとてもきれいなので映画というより穏やかなアニメみたいだった。恒川光太郎氏の作品は初めて読んだけど、同世代だからなんだろうか自分の子供時代と似た雰囲気を感じた。表題作も、2作目も両方大好きで、早速作者の別の本を購入した。 景色ありありと浮かぶように描かれていてそれらがすごく素晴らしいので映像化したらとてもみたい、誰か映像化してくれないかなって思う。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

恒川さんにハマったきっかけの一冊。
世界観が好きすぎる。怖くて綺麗。
本当に自分が迷い込んでるかのような初めての感覚でした。本ってすごい。

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2025年10月02日

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なんだこの爽やかさは。
夜市も風の古道も、ついついその世界に足を踏み入れたくなるような魅力を放っている。まるでそこに吹く風や香りが感じられるようである。
しかし、その世界のルールはたとえ相手が子どもであっても甘くない。この辺がファンタジーじゃなくてホラーに分類される理由なのかな。

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2025年09月21日

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幼い頃、読書をしない母が珍しく面白いと言っていた本。『風の古道』が好きだと言っていたのを今でも覚えている。当時は表題の『夜市』が圧倒的に面白く母の気持ちが理解出来なかったが今ではとても良く分かる。そして今回、何度目の再読かわからないかわ相変わらず素晴らしい作品だと思った。一体何人の人間がこの文章にあてられ小説を書き、劣化版夜市を生み出したのだろうかと思いも巡らせずには居られない。そんな作品。

■夜市
テーマがまず魅力的である。妖怪のような生き物が市場を開いていてそこに入り込んでしまう主人公。似たテーマの作品を探していたこともあったが結局自分が読みたいのは『夜市』なのだと気付かされ探すのをやめた。読んでから感想を書くのに間が空いてしまったので今回はこの辺で。また読んだら書こうと思う。『風の古道』は直後に書いたのでちゃんとしてます。

■風の古道
これはよく言われることではあるが私も『夜市』より『風の古道』の方が好きな人間だ。日常の裏にこんな古道があり、奇々怪々が行き来しているという恐怖心と好奇心が刺激されるのがたまらない。今回読み返して大半の読者はカズキは生き返らないと思いつつ読んでいるのではないか?と思った。ストーリー上は生き返るということで進んでいくのだが読者は生き返らないと思っている不思議な状況。作中生き返るような描写があれば読者も生き返ると思いそうなものだがそうなっていない。なぜか?それは風の古道が理として書かれているからではないか。ここでは死という理だが、理は平等だ。誰かに優しくしたり厳しくしたりすることはい。そして覆ることも無い。死という絶対的な理はカズキだけを生き返らせたりしない。暗にそう思っているからカズキが生き返らないと思いながら雨の寺を目指す主人公を見ているのではないか

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2025年09月06日

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ホラー文庫となってるけど、怖い話ではないのでぜひ一度読んで貰いたいオススメ一冊。
世界観・ストーリー展開が面白かった。
淡々と静かに引き込まれていく感じがいい。
ホラーというより、不思議な話に近い。

●夜市
●風の古道  …の2作品。
どちらも日常から不思議な場所に迷い込んでしまったようなストーリー。
『風の古道』は勝手にジブリ雰囲気(千と千尋の神隠し、トトロあたり)を感じた。未舗装の田舎道とか…平成初期の小学時代を思い出しました。

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2025年08月10日

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ネタバレ

”ホラー”というより、哀愁が漂う。哀しい部分がとても丁寧だった。
物語の”その後”をいろいろな視点で想像できるところが気にいっている。(2024.6.17)


再読(2025.8.10)

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2025年08月10日

ジャンルはホラーなのだけど、入り込んだ世界が幻想的で、読んでいるうちに不思議で美しく妖しい別世界に迷い込んだような気持ちになっていました。

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2021年04月14日

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収録されてる2作はどちらも好きだけど、
風の古道がとても好き。

物語全体の雰囲気はもちろん、
たまに見える美しい情景に憂いがある素晴らしい作品

不思議と懐かしさを感じる。
多くの人間にあった「あの永遠の夏」の匂いがする。
この世で一番好きな作品。

2025/11/1
久しぶりに読み返した。
市では、特に語られることなく、
すぐさま物語に没入するような展開のスピード感が素晴らしい。
オチは読めず、久しぶりに読んだこともあり忘れていた。
新鮮に楽しめた。

風の古道では、まさかの以前住んでた街の話だった。
本作を読んだのは高校生の時だったが、
武蔵野市や、多摩湖自転車道は以前住んでいた場所で、
よくランニングをしていた道だった。
期せずしてこの場所に導かれていたことに運命的なものを感じる。

作品そのものはやはり何回読んでも色褪せず美しい。
美しい情景描写と緻密に練り上げられたストーリー、
人間的な感受性と成長がファンタジックな世界観で描かれる。

大好きな作品だと改めて思った。

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2025年11月01日

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ネタバレ

⭐︎4.5
・夜市…⭐︎⭐︎⭐︎
・風の古道…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

ホラーというより、異世界に迷い込む不思議系のお話。
ホラーが苦手な方でも読めそうな印象を受けました。

個人的に風の古道が好きです。
レンさんにまた会いたいな。

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2025年11月19日

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表題作「夜市」も「風の古道」も、ホラーというより幻想的な物語。現実のすぐ隣に異界があるような、不思議で少し怖い世界観に惹き込まれた。どちらの物語でも、子どもたちは理不尽で悲しい出来事に巻き込まれていくけれど、その中で見せる選択や迷いに人間らしさが滲んでいて心に残る。
解説にあった「行きはよいよい、帰りは怖い」という言葉がまさにぴったりで、読みながら何度もぞっとした。異界と現実の境が曖昧に溶け合うような描写も印象的で、怖さと同時に切なさも感じる。
決してハッピーエンドではないのに、最後には不思議とすがすがしさが残る、余韻の深い物語だった。

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2025年11月02日

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ブラボ〜!!

ホラーのジャンルに位置づけられているけど
こわい…不気味…という感情以外を
味わうことができ
なんて魅力的な世界観!!

なんでも売っている不思議な市場の『夜市』
幼いときに不思議な夜市の世界に迷い込む

元の世界に戻るときに 幼い弟と引き換えに
“野球選手の才能”を手に入れる…



少しずつ夜市の記憶も
幼い弟の名前の記憶も曖昧になっていく…

かわいかった幼い弟を夜市に
置いてきてしまった罪悪感
もう一度 弟を取り戻すために
夜市へ訪れる固い決意
自分が妖怪に売られていくのではないかと
感じる恐怖感



様々な想いが交錯し…
読み終わるとどこかノスタルジックな
余韻を残してくれる…

私も不思議な夜市の世界に迷い込んだ
心地になりました
色んな感情が味わえる読書で
楽しく読むことができました♡

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2025年10月08日

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ホラーというよりはファンタジーを感じた。

2篇の話し、両方とも胸がチクっとするような、爽やかな切なさがあった。人と人との絡み合いも見事、またこの人の作品を読みたいと思わせる一冊。

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2025年10月07日

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私も夏の古道を散歩した気分

夜市は昔読んだことがあるような…
そんな気持ちもあって懐かしく怖く寂しかった

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2025年09月21日

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ついに夜市を読んだ!ホラーというよりはダークファンタジーというか、乙一先生の作品を読んでるのかなという気持ちに。夜市よりも風の古道の方が好みでした。

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2025年09月10日

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『夜市』と『風の古道』の二作の中編からなる作品。著者デビュー作。

この作品をホラーだからと敬遠している方は是非読んでもらいたい!

魔界や妖怪が出てくる世界観ではあるが、これデビュー作か?と言うくらいストーリーの運びと登場人物の心理描写がとにかく素晴らしい。

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2025年09月05日

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面白かった!多分初めてホラーと言われているジャンルを読んだけど、これはホラーなのかな?恐怖というよりは、なんだか不思議な話というか、日本に伝わる古き伝統とか伝承とか言い伝えとか怪談とか神話とかそういう雰囲気の話で好きだったな。いい話で綺麗に終わらないところも含めて。なんとなく、夏目友人帳とかホリックとか、蟲師とかそういう空気感のような気がする。ホラーってあんまり得意じゃないけどこういうホラーならまた読んでみたいな。

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2025年08月31日

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幻想的で美しくも恐ろしい作品でした。
文量としては然程なのに満足感が凄いです。

入るは簡単だが出るのは難しい…
起きる展開も怖いのですがこの人は信じられるのか…?と言うのが常にあってそれもまた恐ろしい…。

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2025年08月31日

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ホラーとは書かれているもののゾクゾクするものではなく読み終わると切なくなる様な気分になる。
夜市もだけど書き下ろしの風の古道も点と点が繋がっていく感じで(おおっ…!)となる。

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2025年08月21日

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ホラー大賞受賞との帯を見て、少し恐れながら読んだ。(幽霊的なホラーが苦手)
「夜市」、哀しい物語だと感じた。秋の気候的な涼しさだけではなく、この世のものではない夜市の恐ろしさ、儚さ、漠然とした浮遊感のようなものをひんやりと感じた。、

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2025年08月19日

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ホラーとは書いてあるけどどちらかというとファンタジーな感じ。情景描写がすごく上手で映像を見てるみたいでした。ワクワクしながらあっという間に読み終わりました。

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2025年08月14日

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不思議な話でした

人の入ることのできない別の世界
そこに入ってしまった人たちの話
『夜市』
『風の古道』
どちらも読み進めるうちにだんだん引き込まれていく
まさに古道みたいな話だった

切なくて怖い

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2025年08月14日

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ホラーが苦手な私でも読める、ファンタジーな世界観。頭の中で広がっていく別世界に、怖いながらもワクワクした。ストーリーも「そこで繋がっていたのね!」という伏線回収が面白い。夏の夜に読みたくなる作品。

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2025年08月12日

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ホラー小説とのことで購入しましたが、ホラー的要素はありませんでした。
夏の匂いや夏祭りの音、夜市の独特な香りが伝わってくる世界観がとても好きです。
夜市も良かったですが、風の古道の方が私は好きでした。

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2025年08月12日

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ネタバレ

夜市と風の古道の2作品が内蔵されてるのですが、個人的には後者の風の古道の方が好みでした。
内容としては、生き返らされた彼がその事実を知った時の戸惑いや葛藤、自分を生き返らせた相手に対する複雑な感情などが丁寧に描かれていて、命の重みや尊さみたいなものをより深く感じました人の命は重いものだと。

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2025年10月30日

匿名

ネタバレ 購入済み

ホラーと銘打ってはいるがファンタジーっぽさもある少し切ない物語。どちらも物語のその後を考えさせられる。

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2025年04月20日

匿名

購入済み

ジャンルとしてはホラーだがそこまで怖くないので、初めてのホラーにオススメ!
そして、世界観が幻想的で美しい。
ノスタルジックで少し切なくなるような作品が好きな読者に読んでいただきたい。

#切ない

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2023年02月14日

購入済み

夜市、お勧めです。

夜市を人から勧められて、久しぶりに本を読もうと思って本屋に行ったら、取り寄せと言われたので、ブックライブで購入して読みました。サクサク読めて、面白さに引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。ミステリーではあるんでしょうが、童話ぽっいような、人間味溢れる所もあり不思議な世界の話しで、今どきの異世界漫画のような情景が読みとれて凄く面白かったです。
また、同じ作家の他の作品を読んでみたいと思いました。

#深い #ダーク

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近大好きになった恒川先生の1作目ということで読むのを楽しみにしていた作品です!
ホラーで賞を取ったようですが、ホラーというか不思議なお話。昔夜市に迷い込んだ兄弟の兄が商品と引き換えに弟を出してしまい、取り返しに行くという…そこで出会った老紳士が実は…という…。老紳士が!というのは途中できがついたのですが、結局元凶のお兄ちゃんは夜市に残るし弟は見た目おじいちゃんだし…果たして現世で幸せになることは出来たんでしょうか…?むちゃくちゃタフな弟くんですが、親は信じるのかな…?が気になってしまう感じでした。
もう1つ目の話も不思議なお話、どちらかと言えばこちらの方が好きなお話でした。途中で知り合う古道を出ることの出来ないお兄ちゃんが可哀想だなと思ったらまさかの元凶との出会いがあるという!面白い繋がりでしたね。もしかして古道ってそんなに広くないのかしら?
恒川先生の話はやっぱりファンタジーテイストなのですねえ。面白いけどなんだか読後にせつないお話たちでした。うーん他の作品も読むのが楽しみです。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

面白かった
夜市と風の古道の二部作で
風の古道にも少し夜市かな?と思える
話が出てきた
ファンタジーのような話で
どちらの平和的な終わり方ではない話だった

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「夜市」「風の古道」

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。
普通の人には見えずカミやモノノケの類が往還する不思議な「古道」。どちらも不思議な世界。こう言う話は、読んでいると段々不安な気持ちになってきてしまう。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

ホラーということなので、少し身構えていたけどそこまでホラーでもなかった。
小学生の時、階段シリーズ?を確か読んでその時に本当に怖くて、トラウマ並みに怯えそれ以来ホラーは読めなくなってしまったのだがどうやら私は大人になり耐性がついたらしい。歳をとると感覚が鈍るのかなぁ。

そんな事よりも、本作品がどことなく美しく、余韻が少し残るような終わり方が印象的だった。

「怖い絵」の作者さんが確か仰られていた事だけど、
「美と恐怖は相性が良い」と。
なるほど確かに本作品も同じ類だなぁとふと思った。

夜市、古道どちらも結構気に入った。
両編に共通しているのは、人間界に居た二人の登場人物のうち片方は必ず抜け出せなかった、ということ。
やはりこの世のならざる場所へ足を踏み入れる代償というものを感じざるを得ない。
ホラー作品をほぼ読んでいないので、作品によって残酷な描写や眠れない程怖いものもきっとあるだろう。
でも本作品はどちらかというと優しさもほんのり漂うようなホラー作品だと思う。
他の作品も読んでみようかな.....

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

友達からオススメされた1冊。大学の時住んでた京都の地名がちょこちょこ出てきたし、能登の方のとこもチラッと出てきて現実味を感じさせられてドキドキした。殺人鬼と前世が繋がるところが面白かった。(こういう類好きなんです)

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2025年10月09日

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