【感想・ネタバレ】夜市のレビュー

あらすじ

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング! 魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1部目は夜市、2部目は風の古道の2部構成であった。
1部目の夜市は、主人公と女友達が夜市に向かうのだが、夜市で老紳士と出会う。主人公は過去に弟を夜市で売り、野球の才能を得ていたが罪悪感から弟を取り戻すために夜市へ行く。弟が攫われた人攫いの店に行くが弟がどれか分からない。人攫いに偽の弟を買わされそうになったところを老紳士が助け人攫いを殺す。実は老紳士は弟であった。弟は若さで自由を買ったのだ。みな助かるかと思われたが、主人公は夜市の一部として永遠に飲み込まれてしまう。

2部目の風の古道は、主人公がとある老婆から家に帰るための裏道があると奇妙な遊歩道を案内される。その遊歩道は様々な怪異者が通る禁断の道であった。そこから出るためにたまたま男と出会い、その男に連れられ出口を探しに行く。その男は人間ではないのだが、主人公を助けてくれ、何とか出口までたどり着く。そこで主人公は帰りたくないと帰るのを拒む。主人公は元の世界に戻るのかそれとも異世界に居続けるのか。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代では、「神隠し」は、口減らしや犯罪を覆い隠すための共同体の語りとして機能していた、という解釈を耳にする。それでも、神隠しが確かに存在すると、心のどこかで感じる人は多いのではないだろうか。
現実の中にも時折、「ここは通らないほうがいい」と感じる場所が現れるように。

そうした感覚にぬるりと入り込んでくるのが、この本だと思う。
だからこそ不思議と懐かしく、「私もその世界を知っている」と思いながら読み進めた。

「夜市」に登場する女友達は、突如現れた不可思議な空間に対する恐怖や驚きがあまり描かれておらず、やや違和感があった。「風の古道」の登場人物たちからは、人の世界と神の世界との狭間を漂う、現実味のある不穏さを感じた。後者の主人公が子どもたちだったことも、その理由かもしれない。

神の世界を知り、自由に行き来する者。その世界の「所有物」となり、外へ出ることを許されない者。
神の世界に踏み入れれば、そこには人間の理屈とは異なるルールがあり、例外は非情なまでに許されない。

収録されている「夜市」と「風の古道」は、同じ世界の中でつながっている。二作を貫く神の世界のルールには、作者の世界観の核が表れているように思う。

その世界が揺るぎないルールによって成り立っているからこそ、残酷さを目にしながらも、不思議な安心感を覚えるのだろうか。
またあの世界に触れに行きたい。そう思う自分がいて、再読してしまう作品だ。

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2026年07月24日

匿名

ネタバレ 購入済み

ホラーと銘打ってはいるがファンタジーっぽさもある少し切ない物語。どちらも物語のその後を考えさせられる。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良い所と悪いところがそれぞれある。
良いところはちゃんとミステリーというかどんでん返し、その人がその人だったんだみたいなつながりがあるのがすごいなぁって思う。すべての要素がちゃんと全部つながってるのが技術力高いなぁって思う。
悪いところがストーリーの展開がゆったりだからすごく眠くなるし、伏線回収が綺麗って言うところがあんまり伝わってこないというかびっくりしないで話が進んでいく感じがした。なんでかって言うとわかんないけどこのストーリーの緻密さが普通に読んでると、素晴らしさが伝わらないのがもったいないなぁと思った。

詳しく説明していきたい。
1つ目の夜市
夏祭りの風景と、奇怪さがロマンチックに書かれてて風景が想像しやすかった。
主人公の男の子が野球を上手くなるって言う資格の引き換えに弟を売ってしまったって言うのと、途中で出てくる老人と、その老人が買うなんでも切れる刀と、なぜか一緒に連れて行った女性が最後落ちで全部きれいにつながるのがやっぱすごいなぁと思うし、多分その世界観に没入させるために、その老人が向こうの世界で、どんなふうに過ごしてたかが細かく書かれてた。
でも、やっぱり話が静かだから、やっぱ眠い。ちょっと退屈になってくる。

2つ目の風の古道
これもボートの少年が、おばさんに誘われて、この道を進めって言われて進む感じが幻想的なのと、その後にもう一回小路に入り直して、その道で10日間とか過ごす中での小径の情景描写が行ってみたいなと思わせるというか、すごく幻想的だったなと思う。
あと、ここでもやっぱり伏線回収がすごくて、少年がそこで生まれた理由、途中で聞いた17歳の女の子が彼氏を生き返らせるために雨の寺に行ったって言う話、途中でコモリとの出会い、途中で見る殺人事件の新聞記事とかも全部きれいにつながってて、やっぱりそこはすごいなぁと思う。
ちゃんと思い返すと素晴らしい作品なんだけど、やっぱ読んでるときの退屈さがどうしようって言う感じ。もう自分でもなんで退屈と思ったか理由がわからないけど、ゆったり進みすぎてるのと静かすぎるのでSNSを見て育った私には刺激が足りなかったのかなとか思う

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2026年08月12日

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