あらすじ
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング! 魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
”ホラー”というより、哀愁が漂う。哀しい部分がとても丁寧だった。
物語の”その後”をいろいろな視点で想像できるところが気にいっている。(2024.6.17)
再読(2025.8.10)
Posted by ブクログ
⭐︎4.5
・夜市…⭐︎⭐︎⭐︎
・風の古道…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ホラーというより、異世界に迷い込む不思議系のお話。
ホラーが苦手な方でも読めそうな印象を受けました。
個人的に風の古道が好きです。
レンさんにまた会いたいな。
Posted by ブクログ
夜市と風の古道の2作品が内蔵されてるのですが、個人的には後者の風の古道の方が好みでした。
内容としては、生き返らされた彼がその事実を知った時の戸惑いや葛藤、自分を生き返らせた相手に対する複雑な感情などが丁寧に描かれていて、命の重みや尊さみたいなものをより深く感じました人の命は重いものだと。
Posted by ブクログ
最近大好きになった恒川先生の1作目ということで読むのを楽しみにしていた作品です!
ホラーで賞を取ったようですが、ホラーというか不思議なお話。昔夜市に迷い込んだ兄弟の兄が商品と引き換えに弟を出してしまい、取り返しに行くという…そこで出会った老紳士が実は…という…。老紳士が!というのは途中できがついたのですが、結局元凶のお兄ちゃんは夜市に残るし弟は見た目おじいちゃんだし…果たして現世で幸せになることは出来たんでしょうか…?むちゃくちゃタフな弟くんですが、親は信じるのかな…?が気になってしまう感じでした。
もう1つ目の話も不思議なお話、どちらかと言えばこちらの方が好きなお話でした。途中で知り合う古道を出ることの出来ないお兄ちゃんが可哀想だなと思ったらまさかの元凶との出会いがあるという!面白い繋がりでしたね。もしかして古道ってそんなに広くないのかしら?
恒川先生の話はやっぱりファンタジーテイストなのですねえ。面白いけどなんだか読後にせつないお話たちでした。うーん他の作品も読むのが楽しみです。