あらすじ
精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。
謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止!
前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。
多重解決ミステリの極限!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
既婚男性が余所で男を抱くと聞いて興味を持って読んだら、それどころじゃ無い話だった。
洋画の「私が、生きる肌」みたいだった。
あと、小林泰三の「酔歩する男」。そしてドラえもんの「きゃあ、じぶんごろし」
それらが混ざった上での特殊ミステリーで面白かった。
多重世界で、人が死ねば連鎖して他の世界でも死ぬのを利用してるのが面白い。
作中何度も主人公のサイコパスさと、目的のためなら人を道具として使うというのが一貫していて良かったし、最後のオチも良かった。
イケメンの浦島一年は名前から、そういうウラシマ効果とか普通に浦島太郎から取ったネーミングなんだろうな。
最初の悪魔の正体を暴くところは良いミステリーだなと思ったら、自分が分裂して多重世界になったのが面白い。
エレファントヘッドは象の脳みそ由来かな。途中、エレファントインザルームからも来てるのかなあとも思った。
Posted by ブクログ
特殊な状況下において発生する不可能としか思えない連続殺人を扱ったミステリ。特殊設定ミステリは数あれど、本作ほどその設定を巧く活かした作品はそうないだろう。トリックにしろ動機にしろこの状況下でしか成立しえないものなのは見事。
犯行がグロだったり主人公が倫理観皆無なのは白井智之らしいところだけど、世界そのものは割と現実世界に通じる普通の世界。こちらの方が主人公の異常さが際立って良いのではないかと思った。
白井智之は何冊か読んでるけど、中でも群を抜いて完成度は高い作品だと思う。
Posted by ブクログ
ジャケット買いだったんです。
「素敵な表紙だな」と思って手に取った結果、とんでもないものを読んでしまった、というのが正直な感想です。
とにかく不快です。グロテスクで、倫理観は崩壊していて、起きている出来事の多くが生理的に受け付けない。それでも、ページをめくる手が止まりませんでした。
嫌悪感を抱きながら読んでいるのに、読んでいる目は、手は、脳内映像は一切止まりませんでした。
過剰なまでのグロテスクさと悪趣味さの中に、特殊設定と多重解決構造のミステリーが組み込まれていて、構造としては驚くほど精巧にできている。圧巻でした。
「想像を超える展開」という言葉はよく使われますが、この作品ほどそれにふさわしいものは、自分の中では他にありません。まさに“想像を超える”という言葉のためにあるような一冊でした。
「ネタバレ禁止」とある通り、何も知らずに読むのが正解の作品だと思います。とはいえ、ある程度情報を持っていたとしても、この不快さと情報量の暴力の前では意味をなさない気もします。読んでいる間、ずっと頭の中がぐちゃぐちゃにかき乱されるような感覚でした。
読み終わった後に残るのは、達成感ではなく、どこか後味の悪い疲労感です。でも、その不快さすらも含めて、この作品の魅力なのだと思います。
正直、人に軽くおすすめできるような作品ではありません。それでも誰かに伝えたくて仕方がない!!と思わせられる魅力が詰まっています。
白井智之さんの作品を全て読もうと決心する理由となった本です。ジャケット買いをした自分を褒めたくて仕方がありません。
Posted by ブクログ
最後のくだり、やっと意味が分かった
必ず象山は生き残るのだけど、それは今の逃亡者の象山がこれからいくつも分裂する中の1人で、自分はどうなのかは分からない、自分は当たり側でいられるだろうかという話か
でもこういうのを読むと自分とはなんだろうとなる。深海をテーマにしたゲームSOMAでも同じこと思ったけど
当たりを引き続けた象山も、今からアンプルを打ち始める記憶はあり、どこかでハズレを引く逃亡者の象山もその記憶はある、どちらも同じ履歴を持っている自分なので、【自分がどちらに属する(どちらになる】という問い自体がもはや意識の連続という解釈では正しくないのかなとかも思った
(シスマを打った時点でその人はいなくなって、そこからコピー2つが異なる道にそれぞれ別れるだけなので、どっちが元の自分とかないです。どっちの自分も履歴(記憶)を引き継いでるから地続きに感じるだけ、みたいな)
あと特殊設定ミステリってメタ読み対策として強いなと思った
例えば、ミステリーサークルで1人ずつ死んでくやつで高いとこに吊るされてるやついたら「アイツが犯人で他の奴が自分の死を確認できないように高いところで首吊りを偽装してるだけだろ(あいつどうにかおろしてみんなで刺して確認しようぜ)」とかなるんだけど、この専用の特殊設定みたいなのはそういう共通パターンではなく固有なのでお決まりのメタパターンが存在しないので浮かばない
Posted by ブクログ
面白かった
すごい展開にすごい設定
そしてなんかやりたい放題の手口
そこらへんを受け入れられるかで好き嫌い分かれそうだけど続きが気になって久々に一気読みしてしまった
オチはまぁ平和には終わらないとは思ったけどこうなるのかって感じ
世にも奇妙な物語的エンド
Posted by ブクログ
全体を通じてグロテスクな描写が多い。
プロローグが最後まで効いていて、主人公が精神を病んでいる幻覚の話なのか、作中で本当に起きていることなのか最後まで判然としない。
作者が世界の定義を決められる「小説」という形式だからこそ、この曖昧さが許されるのだと読み終えて感じた。
Posted by ブクログ
なんかこういう本を待ってましたという感じがすごい。
複雑で頭こねくり回してくれて楽しい本。
白井さんの本は文章が簡潔で読みやすい反面、内容がグロくかなり特殊なのがよい。
最後も設定を活かして稀有な読後感を構築していたのも良かった。
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観測によって生じる時間軸とその死、それを中心とした主人公同士の推理バトルは面白かった。神の視点が神に100%振り切る訳でなく推理を進めて行くのも特別だし、真相は全て主人公の異端性が招いたものじゃないのか??
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すごいわ。すごかったわ。凡人の私には想像もできない話だったわ。象山のお人柄怖すぎ。人を人とも思ってなくて、何人殺してんだ…なんでバレないんだ。すごい。すごいお話だった。
Posted by ブクログ
SFサスペンス系
ある薬を服用する事になり、その効果が時間逆行とパラレルワールドへの分岐…という物語
家族が殺されていく犯人を見つけるため並行世界の自分達と多重解決を繰り広げる様は面白いですが、凄いグロテスクなので読む人を選ぶ作品だと思います。
Posted by ブクログ
面白かった。非常に読みやすく、寝るのも忘れて一気読みしました。
何食ったらこんなこと思いつくんだ……と思ってしまうような種明かしでした。
鬼畜系特殊設定パズラーの称号通り。
絶対に無理だけど、犯人の手がかりは作中にあり、一応推理は可能。
Posted by ブクログ
これを読んだ夜は壮絶な悪夢を見た。
特殊設定と連鎖トリックはロジック問題を解いているような構造になっていてありえない事象に説明がつくようになっている。
とはいえ引っかかる部分は多く、動機の薄さ(これは象山の倫理がないのもあるが)、5人目の存在、入れ替わりが逆だった、赤ん坊の存在など、読者が解くことは想定されていない内容だったなと思った。
個人的には名探偵のいけにえの方が痺れた。
あとぎなた読み全然関係なかった。
Posted by ブクログ
「名探偵のいけにえ」が好きだったので、こっちも読んでみた。
グロは上記の本で慣れて(?)いたのでその点は大丈夫(大丈夫ではないけど)
象山のサイコ描写がすごい。笑
どうしたらここまで倫理観欠如した人間を描けるんだ?人の解像度がとんでもないんですが、いったいどんな人生を歩んでこられたのでしょうか。作者、自分とあまりにも見えている世界が違う……。
特に"彩夏"で性処理するくだり。前振りも言い訳もなくただ淡々と実の娘の代替品で性欲を満たす描写が本当に(気持ちの面で)グロい。エグい。終わった後もなんの説明もない。それが当たり前で日常だから?おそろしいぜ。
肝心な推理周辺はあまりにもこんがらがりすぎて、途中で理解をやめてしまった。「へーそうだったんだ」で読み進めるだけになってしまった。ちょっともったいなかったかな。
とは言え、邪魔者を処理することで必死で維持してきた"幸せの家族像"が一瞬で転落する様、分裂した自分たちがそれぞれの思惑を抱えて身勝手に家族を殺した結果最終的に自分一人になるという最後はなかなかの読後感がある。良い時間になった。
Posted by ブクログ
期待以上のおもしろさだった。
新鮮なミステリーにグロさが絡み、何をしでかすかわからない男にハラハラしながら予想外に裏切られて楽しかった。現実味の無さは気にならず、時空や思考、精神などのいくつもの可能性を実験的に提示されて興味深かった。
人に薦めにくいのは確かだが、好きな人には刺さる作品だと思う。
Posted by ブクログ
設定が面白い。このような発想ができる作家さんがいるのかと感心した。
ファンタジーと言えばいいのか、SFと言えばいいのか。とにかく特殊なミステリーだった。
特殊な設定を活かしたトリックには驚いたが、彩夏の殺害を筆頭に、「そうはならないんじゃないか」と思うようなものもあった。
そのような気になる点があったことから、評価3とした。
家族を愛していると言いながら、平気で殺害を企てるのは、正直意味が分からない。合理性が全く感じられない。
あくまで、象山は超利己的、自分本位な人物であり、その性根を前提とした人生のリスク回避に、狂気的に執着している。
一方で、優秀な頭脳ではあるが、完璧ではなく、度々ミスを犯す。
そんな人間味があるような、ないような絶妙なキャラクターが主人公というのも、まるで人間観察をしているような感覚で楽しかった。
Posted by ブクログ
難しすぎる!
最初はなんだか医師による探偵物なのかと思い、途中からはバタフライエフェクトの様な話なのかと思いきや、全く違う話で少々混乱した。
色んな話が色んな時間軸で語られ、なぜ?なに?等を考えていくんだが、これがまた難しい。
時々ある図で整理しつつ読むが、すごい!と思えるレベルまで読解は出来なかった。
何度か読めば違うのかもしれないので、また挑戦したい。
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いつか読みたいと思ってブックマークしていた本。
序盤は刺激的でわくわくが止まらない。後半は、ミステリー的小説が苦手な自分にとっては追いつくのに疲れてしまった。脳が細分化される世界観や善を保つために悪を起こし続けることについて考えさせる部分はとても興味深く面白かったけど、謎解きに対して眠くなってしまうことは、今の自分の興味の矢印を改めて知れた気がした。
Posted by ブクログ
ギリギリ付いていける複雑さ。丁寧に説明してくれてるけどそもそもの構造が複雑すぎて、分からなくなりそうなところを何とか駆け足で追いついていく感じで理解していった。
主人公のあまりの心の無さに絶望したけど、最後の連鎖によるトリックがすごかった。
ぺぺ子が可哀想で同情した。
タイトルが最後になるほどなってなった。
Posted by ブクログ
んん?読み進めるうちに混乱。
仕組みの説明なんかが、ややこしくて、ついていけなくて途中からそこの部分は流し読み。
でも、話の流れはちゃんとわかる。よかった。
すごい世界観。狂気に満ちていた。
主人公・象山が徐々にサイコパスにヤバい奴になっていくのかと思っていたら
最初から、子どもの頃からヤバかった。
人って追い詰められると、突拍子もない行動を起こすんだなあ。
Posted by ブクログ
あの時のあれは、どうなったの?という場面が、何か所かあった。難しい言葉や表現に飲み込まれて、押し流された感がありました。面白かったけど・・・微妙な読後感。
Posted by ブクログ
これはちょっとびっくりしました。
人が急に爆発した?なにそれ、どゆこと???となり、続きが気になりまくる。
でも読み進めていくにつれて理解が追いつかなくなる…がんばれわたしの頭!!
なんとなーく理解した感じだけど科学的な説明部分は表面だけサラッと読んだ笑
とりあえず象山は有り得んくらいのサイコパスで、なかなかにグロいシーンが出てくる。それだけでもおもしろかった(単純)
この後どうなっちゃうんだろうなと想像するだけでも恐ろしいぞ…
白井さん初読みでしたが気になるので他の作品もチェックだ!
Posted by ブクログ
かなり残酷なのでグロテスクなのが苦手な人には厳しい。変わった設定で面白かったものの、人物関係がほぼ1人で完結しており少し物足りなさを感じてしまった。
Posted by ブクログ
とにかく、ややこしい!そして鬼畜が過ぎる!
できるだけ途切れずに読まないと、何度か巻き戻して、頭を整理して読み進めるはめになってしまいます。でも、一気に読んだら読んだで、やらこしさと鬼畜感に疲れそうな気もします。
面白いのが、最初に登場する人が主人公じゃなくて、しばらくしたら全然出てこなくなるところかもしれません。キーマンでも、なんでもない。なのに最初だけ主人公。斬新です。
Posted by ブクログ
設定もトリックも想像もできないような展開でしたが、ミステリーとして面白く読めました
複雑な設定なんだけど読んでいくうちにちゃんとなんだか納得させられている感じに筆力を感じる
しかし、さすが白井智之氏というグロさで、現実のお知り合いにはこれがめっちゃ面白かったよとは勧められないー
本好き特殊設定ミステリー好きのみなさまにはオススメです
Posted by ブクログ
最初の叙述トリックはどんな意味があったんだろう?
全員同一人物なのにそれぞれの考えていること思惑が違うのが面白い。なにがきっかけで考え方がぜんぜん違うものになるのだろう?抑え込んでいたものが外部要因に寄って蓋がはずれるのだろうか?何かのきっかけで人生が全く違うものになってしまう恐ろしさがある。