あらすじ
精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。
謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止!
前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。
多重解決ミステリの極限!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
これはスゴイ。いい。めちゃくちゃ。
特殊設定ミステリー扱いなのかな?
精神も体も分裂、グロてんこ盛り。
冒頭からワケが分からなくて、どんどんエスカレートする。狂っているのは誰なのか?全員か?
どんどん暴走していく疾走感が良かった。
Posted by ブクログ
「名探偵のいけにえ」が好きだったので、こっちも読んでみた。
グロは上記の本で慣れて(?)いたのでその点は大丈夫(大丈夫ではないけど)
象山のサイコ描写がすごい。笑
どうしたらここまで倫理観欠如した人間を描けるんだ?人の解像度がとんでもないんですが、いったいどんな人生を歩んでこられたのでしょうか。作者、自分と2歳しか違わないのに、あまりにも見えている世界が違う……。
特に"彩夏"で性処理するくだり。前振りも言い訳もなくただ淡々と実の娘の代替品で性欲を満たす描写が本当に(気持ちの面で)グロい。エグい。終わった後もなんの説明もない。それが当たり前で日常だから?おそろしいぜ。
肝心な推理周辺はあまりにもこんがらがりすぎて、途中で理解をやめてしまった。「へーそうだったんだ」で読み進めるだけになってしまった。ちょっともったいなかったかな。
とは言え、邪魔者を処理することで必死で維持してきた"幸せの家族像"が一瞬で転落する様、分裂した自分たちがそれぞれの思惑を抱えて身勝手に家族を殺した結果最終的に自分一人になるという最後はなかなかの読後感がある。良い時間になった。
Posted by ブクログ
今まで読んだ本で1番難しかったかもしれません。
終盤は頭を抱えながら読みましたが、独特な雰囲気が好きでした。
“見えない爆弾”が最後に回収されたのが良かったです。
Posted by ブクログ
精神科、精神疾患患者が登場するため、18禁ゲームの「さよならを教えて」が真っ先に思い浮かび、文哉についてもきっとアルバイトではなく患者なのだと予想がつきました。
予想がついたから、余計に没入していき、以降のストーリー展開やキャラクターについても予想・考察が捗り、頭を使って読める作品で楽しいです。
プロローグで「さよならを教えて」を感じ、主人公のキャラは「怪物の木こり」を感じ、裏島と主人公に起こる現象はジョジョ6部のプッチ神父と7部の大統領を感じました。
面白かったです。プロローグが1番ワクワクして好きで、終わり方も好みです。
もぐら誕生は最後まで理解が追いつかず、?でした。
八/消滅のシスマの使用による5人目の登場は腑に落ちてないんだけど、時間や量子力学の観点からは理論の筋が通っているのだろうか。
と思いつつ、文庫の発売が待ち遠しい・・・
Posted by ブクログ
何がどうなったらこんな設定思いつくのか すごい読書体験だった
プロローグからの展開の仕方がすごい、読み始めたときはなんの話かまるで掴めないんだけど徐々にね…
設定が特殊すぎて、気づいたら意識?が分裂してるし人は死んでもう戻れないところまで来てて、これどう終わるんだって気になる 最終章にかけてがすごい種明かしなんだけど完璧には理解できない
もぐらが出てきたあたりからもう頭がついていかなくなりかけたけど見えない爆弾ってそうきたか〜って感じだし裏島とエデンが?!18回もシスマ打たれたのってあなたの事?!ってなり怒涛だった
幸せ者も修復者も死にそこないももぐらもそれぞれの意識?世界?は結局どうなったのか結局何が何だかわからないままだ!!!でも面白かった!!
小さな綻びすら取り除いてきた象山の思考回路めちゃくちゃすぎるけどでもそうやって裏で人を手にかけててたとしても象山と季々と舞冬と彩夏の家族の幸せが続いていたらよかったのにと思ってしまった