あらすじ
精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。
謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止!
前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。
多重解決ミステリの極限!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
最後のくだり、やっと意味が分かった
必ず象山は生き残るのだけど、それは今の逃亡者の象山がこれからいくつも分裂する中の1人で、自分はどうなのかは分からない、自分は当たり側でいられるだろうかという話か
でもこういうのを読むと自分とはなんだろうとなる。深海をテーマにしたゲームSOMAでも同じこと思ったけど
当たりを引き続けた象山も、今からアンプルを打ち始める記憶はあり、どこかでハズレを引く逃亡者の象山もその記憶はある、どちらも同じ履歴を持っている自分なので、【自分がどちらに属する(どちらになる】という問い自体がもはや意識の連続という解釈では正しくないのかなとかも思った
(シスマを打った時点でその人はいなくなって、そこからコピー2つが異なる道にそれぞれ別れるだけなので、どっちが元の自分とかないです。どっちの自分も履歴(記憶)を引き継いでるから地続きに感じるだけ、みたいな)
あと特殊設定ミステリってメタ読み対策として強いなと思った
例えば、ミステリーサークルで1人ずつ死んでくやつで高いとこに吊るされてるやついたら「アイツが犯人で他の奴が自分の死を確認できないように高いところで首吊りを偽装してるだけだろ(あいつどうにかおろしてみんなで刺して確認しようぜ)」とかなるんだけど、この専用の特殊設定みたいなのはそういう共通パターンではなく固有なのでお決まりのメタパターンが存在しないので浮かばない
Posted by ブクログ
全体を通じてグロテスクな描写が多い。
プロローグが最後まで効いていて、主人公が精神を病んでいる幻覚の話なのか、作中で本当に起きていることなのか最後まで判然としない。
作者が世界の定義を決められる「小説」という形式だからこそ、この曖昧さが許されるのだと読み終えて感じた。
Posted by ブクログ
観測によって生じる時間軸とその死、それを中心とした主人公同士の推理バトルは面白かった。神の視点が神に100%振り切る訳でなく推理を進めて行くのも特別だし、真相は全て主人公の異端性が招いたものじゃないのか??
Posted by ブクログ
すごいわ。すごかったわ。凡人の私には想像もできない話だったわ。象山のお人柄怖すぎ。人を人とも思ってなくて、何人殺してんだ…なんでバレないんだ。すごい。すごいお話だった。
Posted by ブクログ
これはスゴイ。いい。めちゃくちゃ。
特殊設定ミステリー扱いなのかな?
精神も体も分裂、グロてんこ盛り。
冒頭からワケが分からなくて、どんどんエスカレートする。狂っているのは誰なのか?全員か?
どんどん暴走していく疾走感が良かった。
Posted by ブクログ
これを読んだ夜は壮絶な悪夢を見た。
特殊設定と連鎖トリックはロジック問題を解いているような構造になっていてありえない事象に説明がつくようになっている。
とはいえ引っかかる部分は多く、動機の薄さ(これは象山の倫理がないのもあるが)、5人目の存在、入れ替わりが逆だった、赤ん坊の存在など、読者が解くことは想定されていない内容だったなと思った。
個人的には名探偵のいけにえの方が痺れた。
あとぎなた読み全然関係なかった。
Posted by ブクログ
その昔流行った(?)悪趣味でポップな不条理ものの漫画のような荒唐無稽な世界観…から一転お得意のパズル的ミステリへ。なんでもなさそうな物も全部伏線として回収するとこはさすが、気持ちいい。
しかし多分にアイデア勝負で、ディテールがある分いけにえの方が好み。
パラドクス理論のくだりで挙げられる死因はちょっと苦しい。医者が信用するとは思えない。
今敏あたりの映像と相性良さそう。
Posted by ブクログ
「名探偵のいけにえ」が好きだったので、こっちも読んでみた。
グロは上記の本で慣れて(?)いたのでその点は大丈夫(大丈夫ではないけど)
象山のサイコ描写がすごい。笑
どうしたらここまで倫理観欠如した人間を描けるんだ?人の解像度がとんでもないんですが、いったいどんな人生を歩んでこられたのでしょうか。作者、自分とあまりにも見えている世界が違う……。
特に"彩夏"で性処理するくだり。前振りも言い訳もなくただ淡々と実の娘の代替品で性欲を満たす描写が本当に(気持ちの面で)グロい。エグい。終わった後もなんの説明もない。それが当たり前で日常だから?おそろしいぜ。
肝心な推理周辺はあまりにもこんがらがりすぎて、途中で理解をやめてしまった。「へーそうだったんだ」で読み進めるだけになってしまった。ちょっともったいなかったかな。
とは言え、邪魔者を処理することで必死で維持してきた"幸せの家族像"が一瞬で転落する様、分裂した自分たちがそれぞれの思惑を抱えて身勝手に家族を殺した結果最終的に自分一人になるという最後はなかなかの読後感がある。良い時間になった。
Posted by ブクログ
ギリギリ付いていける複雑さ。丁寧に説明してくれてるけどそもそもの構造が複雑すぎて、分からなくなりそうなところを何とか駆け足で追いついていく感じで理解していった。
主人公のあまりの心の無さに絶望したけど、最後の連鎖によるトリックがすごかった。
ぺぺ子が可哀想で同情した。
タイトルが最後になるほどなってなった。
Posted by ブクログ
最初の叙述トリックはどんな意味があったんだろう?
全員同一人物なのにそれぞれの考えていること思惑が違うのが面白い。なにがきっかけで考え方がぜんぜん違うものになるのだろう?抑え込んでいたものが外部要因に寄って蓋がはずれるのだろうか?何かのきっかけで人生が全く違うものになってしまう恐ろしさがある。
Posted by ブクログ
何がどうなったらこんな設定思いつくのか すごい読書体験だった
プロローグからの展開の仕方がすごい、読み始めたときはなんの話かまるで掴めないんだけど徐々にね…
設定が特殊すぎて、気づいたら意識?が分裂してるし人は死んでもう戻れないところまで来てて、これどう終わるんだって気になる 最終章にかけてがすごい種明かしなんだけど完璧には理解できない
もぐらが出てきたあたりからもう頭がついていかなくなりかけたけど見えない爆弾ってそうきたか〜って感じだし裏島とエデンが?!18回もシスマ打たれたのってあなたの事?!ってなり怒涛だった
幸せ者も修復者も死にそこないももぐらもそれぞれの意識?世界?は結局どうなったのか結局何が何だかわからないままだ!!!でも面白かった!!
小さな綻びすら取り除いてきた象山の思考回路めちゃくちゃすぎるけどでもそうやって裏で人を手にかけててたとしても象山と季々と舞冬と彩夏の家族の幸せが続いていたらよかったのにと思ってしまった