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Posted by ブクログ
役目を終え、いまはもう必要とされないものや、どこかになくしたもの、こわれた破片―誰かの"失われたものたち"が並ぶ『別れの博物館』。日の出から日没まで開館している、この博物館の館長を務めるのはディスレクシアをもつ"カケス"という青年。数が苦手なカケスだが、物の声を聴くことのできる才能があった。
館長となる前のカケスが預けた"数"(を象徴とする計算ドリル)や、喫茶店でアルバイトしていた女性が預けた"額に入った絵"、帽子職人をしていた女性の愛用の"針"、手話通訳ボランティアをしていた主婦の"石膏の耳"、高校教師の"名札"など、預けられた物たちが語る預けた人の過去のエピソードにカケスは耳を傾ける。
連作短編集となっていて、面白かった。続きも読みたくなる。
Posted by ブクログ
ボソボソと言う感じの作品。淡い光の中にある想い出を綴りました、というような。
「別れの博物館」は高台にあって、日の出から日の入りまでやっている。とはいえ急に休館したりもする。管理人はカケス。彼は数字に弱い。
第1話 カケスは算数障害と呼ばれる学習障害である。高校卒業してスーパー勤務。さんざん数に苦しめられた彼は、「数」を博物館に納めに来た。そして働くようになった。
第2話 木菟と名乗る女性の描いた水彩画。レストランの壁に飾られていた。木菟は他のことは何も得意じゃなかったけど、絵を描くことは続けられたし、才能があった。
第3話 金属の細長い針。オーダーメイドの帽子を作っていた。自転車でバランスを崩して、右手首に違和感が残り、今まで通りに針が運べなくなったから、博物館にやってきた。
第4話 石膏製の耳のレプリカ。これを持っていた人は、手話を得意としていた。ではなぜ手放したのだろう。
第5話 名札が預けられた。教師のものだ。
第6話 ベビー用の退院服。いつか自分の子供に着せようと思って購入されたものだが、結局子供ができなかった。
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