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満開の桜も素晴らしいけれど、散り際にも楽しみはある――。
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『伝言猫がカフェにいます』の
著者が贈る、かけがえのない人生の物語。
庭にヤマザクラの大きな古木がある〈キャフェ チェリー・ブラッサム〉。
祖母と母から受け継いできた洋館で、緋桜(ひお)は、
季節の和菓子と茶を提供している。
訪れるのは、犬を連れて散歩にくる老人、
長年連れ添う国際結婚の夫婦、
保育園からの帰り道に通りがかった親子、
自分が進むべき道に迷う少女……。
桜の木は、今日もゆったり、行きかう人々を眺めながら、
各々が抱える悩みや秘めた思いに耳を傾け、静かに寄り添う。
四季の移ろいと人々の交流を、優しくゆったりと描く再生の物語。
文庫書き下ろし。
Posted by ブクログ 2024年04月19日
「桜の木が見守るキャフェ」標野凪 著(文春文庫)
うつろう季節と訪れてくれるお客様との交流にそっと寄り添うヤマザクラ。
親子3代にわたって受け継がれてきた洋館で営むお店、というのも素敵。
店主の緋桜の家族、料理上手なお父さんと、好きなようにすればいいという距離をもちつつも見守っててくれるお母さんと...続きを読む
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