あらすじ
佐藤玲は三一歳の女性外科医。恋人と会うより手術の腕を上げることに夢中で、激務の日々も辛くない。そんな中、玲はある男性患者の主治医を命じられる。彼は、玲が新人時代に憧れた辣腕外科医。病名は直腸癌、ステージ4だった――。現役外科医が命の現場をリアルに描くシリーズ第7弾、雨野隆治の頼れる先輩・美しくクールな佐藤玲の物語。
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中山祐次郎さんの大好きな「泣くな研修医」シリーズ7。女性ならではの外科医としてのキャリアとワークライフバランスの難しさに焦点を当てている。癌末期患者の外科医がまた素晴らしい人物。彼が主人公にした問いかけ。「外科医にとって1番大切なことは?」に対して「それは手術の技術」と答えた主人公に「患者さんと真に向き合うこと」と答える。こんなお医者さんいるの〜?と思いたくなるくらい素敵。
そして何故だか著者中山祐次郎さんとこの外科医のキャラが被るような気がしてならない。
自分が大腸癌に罹るようなことがあったら、現役医師でもある中山先生に手術してもらいたい。
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外科医が男女比が圧倒的に女性が少ない中で、主人公の佐藤先生は、海外へ行った彼氏や親からの期待を捨てて、キャリアを大切にしていくと決めたのがとても印象的だった。今後女外科医が増えるように、産休育休制度の充実が大切だと感じた。また、東凱先生はまだ40代という若い年齢で外科医であったのに自分が大腸癌になり、ステージⅣで病期たったの2年であの世へ逝ってしまったが、後輩医師や昔の患者さんにいい最期を見せて逝ったのが印象的だった
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女医ならではの悩みや心に引っ掛かる所など、とても共感できた。仕事と恋愛、やりがいと心の拠り所など、揺れ動く様子が納得感。全ての仕事を頑張る女性に読んで欲しい。
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泣くな研修医シリーズは第3弾の走れ外科医以外は大好きなシリーズ。例に漏れず素晴らしかった。
主人公はシリーズ最初から登場していた女性外科医の佐藤玲。
思慕の念を抱いていたかつての指導医の東凱の主治医となり看取るまでの女性外科医の心の葛藤や流れが丁寧に描かれていて胸が詰まりそうになった。
小説と分かりながら、惜しい人を亡くした。
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女に生まれると何でこんなに考えること増えるんだろうと私も読んでてすごく感じる。
周りが結婚してるから、子供がいるからではなく自分はどうしたいのか?を尊重できるようになれば生きやすくなるのにな。
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本編では主人公雨野先生の指導医として、いつも冷静でまさに女の外科医!!って感じのクールビューティーな先輩外科医、佐藤玲先生が主役の物語。
すごい楽しみにしていたけど、その期待を裏切らない、とても素敵な1冊だった。
このシリーズの良いところは、医療の事だけでなく、出てくる医者がとても人間味があって魅力的なところなんだけど、今回ももれなく。
悩んだり苦しんだり、あの冷静に見えた先生の胸の内を知ることができてよかった!
あの時に、裏でこんなことがあったのか!!と驚く事も多々ありで、読者へのサービス的な小ネタも入っていたり(笑)
でも、全体的には切なかった。
佐藤先生と東凱先生の話は特に。
こんなに女性の心を繊細に表現して、こんな素敵な物語をつくる中山先生がすごい。
途中から、「えっ?中山先生って女性だったっけ?」って思うくらい。
とにかくえぐられるほど切ない。
そして、やっぱり、いい先生なんだよな。東凱先生も。
やはり私はこのシリーズが大好き。
もっと違った形で(ごちゃごちゃした感じじゃなくて、映画みたいな世界観で)またテレビドラマ挑戦してほしいなぁ。
もっと沢山の人に、この先生たちを紹介したい!!
あーもう、次が読みたくて仕方ない(笑)
凛子ちゃんのお話もいつかくるのかなぁ(〃´ω`〃)
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雨野くんのクールビューティな先輩、佐藤先生だと思っていたけど、そんなことなかった。
佐藤先生も悩んだり迷ったり傷ついたりしてた。
切ないなぁ。辛いよなぁ。
私がそばにいって抱きしめて一緒に泣いてあげたいと思っちゃった。
きっと佐藤先生はこれからも「背中が外科医」という言葉をお守りに頑張っていくんだろうな。
読み終えて表紙に戻って納得したもんね。
泣くな研修医じゃなくて、泣くな私。
でも泣いちゃう。
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富山大卒で弓道部で、おそらく世代も近い佐藤玲さんが今回は主役の物語
自分が物語の中に入り込まない理由なく、グイグイと読み切ってしまった。
今までのシリーズを読んだことがなくても楽しめると思う。
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(外科医としてなんだろうけど)淡々とクールに振る舞う玲。
その玲が人間らしく感情を吐露する東凱先生とのくだりと、一番最後の両親との対話のあたりでも胸がいっぱいになって涙。
とりわけ、専業主婦であった母親を『 自立していない』という理由で蔑んていた様子がみられていたので、最後のお母さんの言葉に涙する玲の姿が見られて嬉しくて、玲と一緒に暖かい涙を流した。
それにしても、東凱先生は人としても外科医としても男としてもかっこ良すぎる。
玲の元恋人には悪いが勝ち目は1ミリも無い。
東凱先生、最後玲になんて言ったんだろうね。
愛してた、かな、どうかな?
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シリーズ7作目にして、常にクールな佐藤先生のスピンオフ。口数の少ない美人執刀医の胸の内を、見たくないような見たいような複雑な思いで読み進めました。
というかやっぱり見たくなかったー。
とか言って、中盤にさしかかる前にはかじりつくようにページをめくってました。
女医さんだから、というテーマに深くこだわらず(本人はそれなりに悩むけれど)これぞ泣くな研修医と言わんばかりの職人っぷりに、職種を超えた「仕事」そのものに対する姿勢、生き様みたいなものが激しく揺さぶられます。
自分は果たして、世の中にはたらきかけられているのだろうか。
とか読後も長く思考が止まらなくなりました。
人の、あるいは自分自身の生死に接して、どれほどのものが返ってきてくれるのでしょうか。
素晴らしい作品でした。
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雨野から見た佐藤玲はクールで厳しい先輩外科医として描かれているが、本人は女性特有の「結婚して子供を産むか仕事を取るか」で悩んでいる。外科医でなくとも女性にとって永遠のテーマだ。エピローグで描かれた両親の気持ちに感動!
東凱先生が素敵すぎて、胸が締め付けられる思いだった。あんな上司だったら仕事は楽しいだろうと思う。
研修医シリーズで一番泣いた。
涙なしには読めなかった。
ひよっこ時代の自分を育ててくれた師匠のような人を自分がオペして自分が看取るっていうのはどんなに胸がつぶれる思いがするのだろうか。
また、女性として医療の世界(特に外科)で生きていくことの難しさや葛藤、女というだけで男よりも考えなければいけないことが多く、色々自分なりに悩み抜いた結果、外科医として人生を歩むことを決めた佐藤先生は本当にかっこいい。
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今回は雨野隆治の先輩女医・佐藤玲の物語。 いつも冷静で自信があるように見えますが、実はいろんな葛藤があることが分かりました。医者として成長したいという思いと女性としての幸せを考える気持ちの揺れ。外科医の仕事と家庭を両立するのはかなり難しそうです。彼女が今後どうなっていくのかも気になります。
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雨野医師の先輩外科医、佐藤玲。研修医の頃から世話になり尊敬する東凱ドクターが自分の患者になる。しかも自分の専門の大腸がん。医師が病気になるのは状況がわかるだけに辛いだろうな。東凱ドクターは後輩に自分をみせ学ばせながら亡くなった。フィクションだとしても素晴らしいな。更に玲の父親も脳梗塞で倒れることで患者側の気持ちを味わう。体力的に女性はハンデがあるけど応援の気持ちでいっぱい。 期待の凛子のストーリーが楽しみ。
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このシリーズの中で一番好き。女性であることからの葛藤や悩みがストレートに心に突き刺さる。東凱医師が素敵過ぎる。涙無しには読めないラスト。頑張っている全ての若い女性に読んで欲しい。
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本シリーズの主人公はかけだし外科医の雨野隆治だが、本作は雨野の先輩女性外科医・佐藤玲の物語である。31歳、結婚・出産といったことが頭をかすめるが、手術の腕をあげることを選択する玲。外科医の父親が脳梗塞で倒れる。進行大腸癌を患う先輩外科医の主治医を任せられる。玲が研修医だった頃に指導してくれた憧れの人であった。大腸癌は進行し、最後の時を迎える。
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女性にはハンデがある。自分の子を持ちたいと願えば、夢をあきらめざるを得ないこともある。結婚し出産し子育てを望む人には、外科医という夢や技術を高めたいと望むことは無理なことなのか。男性ならそんなことはないだろうに。
佐藤玲はその選択にも迷うことなく、手術を選ぶ。
「私は私の生きたいように生きればいい」
その姿にかっこよさを感じつつも、性によって、どちらかをあきらめなければいけない現実に理不尽だなーと思う。
泣くな研修医シリーズで、クールビューティーでさっそうとしている佐藤先生だと思っていたけど、悩んだり迷ったり、人間味あふれる先生だった。
10年付き合っていた恋人の渋谷とは、佐藤先生にとってどんな存在だったんだろうか。
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佐藤先生に、自分のやりたい道を進め、と背中を押してくれる東凱先生。純粋な師弟関係の中に秘めた佐藤先生の想い。外科医にとって一番大事なこととは。大切な人の死、母の想いと願い、など読みどころ満載。佐藤先生の熱いところもちょっと見れてよかった。
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頼れる先輩医師に末期癌患者として再会することに…家族、医師としてのキャリアなど女性外科医の悩みは尽きない。
医療知識も優しく学べる本でした。
このシリーズの他の話も読んでみたい。
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外科医の仕事の大変さは、私などでは想像もつかないのだろう。妊娠や出産は体の限界もあるから、悩む佐藤先生の気持ちもわかる。東凱先生の、仕事を辞めるのは死ねと言ってるのと同じ、という言葉は心強かったろうなと思う。惹かれるのもわかる。佐藤先生が悔いなくやりたいことを日々進められたらいいなと願う。
次作も楽しみ。
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医療の現場を背景に、女性医師として働くとは?を描く。
外科医として経験を積み上げている主人公。ある日、自分が最初に師事した医師が患者として入院してきて…
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シリーズ最新作。1番泣きました。
主人公・雨野隆治の上司である佐藤玲の物語。
雨野目線では何でもそつなくこなす、クールで頼もしい上司ですが、佐藤にも当然新人時代があり、みな懸命に必死に学び続けて少しずつ外科医になっていくのだなぁと、何だか彼らの親になったような気持ちで読みました。
女性の少ない職域で結果を出すというのは並大抵の努力や心意気ではできないことです。
だからといって女性でなくてはできない妊娠・出産の道を捨てざるを得ない(彼女には捨てたとか諦めたとかいう意識はなさそうですが)現状は変えていくべき。
そんな事を考えさせてくれる内容でもありました。
佐藤、雨野、凛子の3人はバランスがよいのでしょう。次回作は凛子が主役か、はたまた成長した雨野か。
楽しみです。
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このシリーズは全部読んでいて、今回は佐藤先生について描いてあり、凄く楽しみにしてました
佐藤先生は、硬すぎるなぁ、真面目すぎるなぁ、もっと楽に生きられたらいいのにと思いながら読んだ
女性外科医の人生とは、もっといろいろな形があるのにと考え、少しもどかしかった
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「泣くな研修医」シリーズ7作目。
シリーズは3までしか読んでいなかったが、気になっていた女性外科医の佐藤が主人公ということで先に読んでしまった。
タイトルに反し、佐藤が外科医としての自分、女性である自分についてひたすら悩みまくる内容。
医師ではなくとも女性なら共感できる部分が少なからずあると思う一方、わりとありきたりな内容に終始してしまった印象も。
元上司である東凱とのやり取りは読み応えがあり、東凱の優しさや想いが伝わってきた。
が、単なる恋愛感情ではないというものの、最後にそんなことになるなんて意外だった。
もっと、医師としての純粋な気持ちで…と思っていたので、私の抱いていた佐藤のイメージがちょっと崩れた感じ。
それにしても、雨野目線で「先輩」と感じていた佐藤が、実は自分よりも年下だったことに驚く…。
医師の31歳ってこんなに頼れる感じなんだ。凄い。
シリーズの未読本、読みたい!
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女性外科医の奮闘機専門用語が出てきますが、普通に恋をして先輩の外科医が、癌になる様を診て、その先輩は、医師にとって必要な事、はと問われます。考えさせられる事を言うので、医師も癌になって、患者さんの気持がわかるのでしょう。医師にとって必要な事は、読まれたい方が自分でお調べくださいませ。
Posted by ブクログ
シリーズ第7作。
シリーズ主人公雨野隆治が尊敬する先輩女性外科医佐藤玲が主人公。
外科医を天職と心得る玲だが、結婚・出産、キャリアの関係という女性特有の選択に悩む。
玲の明かされなかった研修医時代や親身に指導してくれた憧れの外科医東凱への想い。
東凱の入院、手術と死を経て覚悟を固め、両親と和解する玲。
死を目前にし、死臭漂う東凱の冷たい唇との接吻は壮絶で悲しい。
作者らしく本書が抱える各テーマや登場人物たちと真摯に向き合う。
玲から見た雨野や西桜寺凛子の姿が語られるのも楽しい。
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雨野先生の指導医の佐藤先生はいつもクールで厳しいイメージだったけど、一人の人間として、女性として悩んでる姿がとても心打たれました。佐藤先生の人間味あるれる姿がよかったです。
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「泣くな研修医」シリーズ第7弾は、雨野隆治の先輩外科医・佐藤玲の物語。
美人でクール、外科医としての技術の向上だけを考え激務に勤しむ佐藤先生。仕事を辞めて家庭に入って欲しいという恋人のプロポーズを断ったものの、このまま外科医としてだけ生きることに迷う姿。
どんな仕事でも女性が仕事に打ち込もうとするといまだに突き当たる壁。子供を産むのは女性にしかできないだけに、出産前後でキャリアが分断されることを考えたら二の足を踏んでしまう。特に外科医として充実期にある女医にとって、一年のブランクも惜しい気持ちはなおのこと。
佐藤先生が外科医としての覚悟を固めていく姿を描くこの作品。
佐藤先生が研修医時代に指導医だった東凱先生との患者とし主治医としてのやり取りがいい。患者として自分を晒しながら後輩医師を育てようとする姿。そして迷う佐藤先生の背中を、自らの生き様で後押しする東凱先生の凄さ。
恋愛を超えた思慕を募らせながら、東凱先生の最期を主治医として看取る姿に涙が出ました。
シリーズ次作は凛子先生にもスポットを当ててほしいです。
Posted by ブクログ
オウガイ先生!!!!!
こ、
こんなに、、、
こんなに苦しいのなら、、、
こ、、こんなに
悲しいのなら、、
愛などいらぬーーーー!!!!!!
やん。。。
え?
ちゃう??