あらすじ
佐藤玲は三一歳の女性外科医。恋人と会うより手術の腕を上げることに夢中で、激務の日々も辛くない。そんな中、玲はある男性患者の主治医を命じられる。彼は、玲が新人時代に憧れた辣腕外科医。病名は直腸癌、ステージ4だった――。現役外科医が命の現場をリアルに描くシリーズ第7弾、雨野隆治の頼れる先輩・美しくクールな佐藤玲の物語。
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Posted by ブクログ
33歳、結婚や出産が気になるけど、まだまだ仕事を頑張りたい。仕事を頑張る=手術の腕を上げる=患者のためではなく自分のためなの…?海外について来て欲しいと言われた恋人にNoと言ったのは自分が大事だからなの…?という葛藤が描かれている。
だけれども、ちゃんと両親の愛を感じているし、感謝している。それは大切なものだと頭で理解しているし、面倒を見てくれた先輩外科医にはそのような気持ちもある。
まさに自分自身がここ数年ずっと考えていることである。私は一度全部投げ出してしまったけれど、投げ出さなくてもコツコツ向き合っていくことで、どこかで2つの曲線が交わる時がくると信じたい。
Posted by ブクログ
(外科医としてなんだろうけど)淡々とクールに振る舞う玲。
その玲が人間らしく感情を吐露する東凱先生とのくだりと、一番最後の両親との対話のあたりでも胸がいっぱいになって涙。
とりわけ、専業主婦であった母親を『 自立していない』という理由で蔑んていた様子がみられていたので、最後のお母さんの言葉に涙する玲の姿が見られて嬉しくて、玲と一緒に暖かい涙を流した。
それにしても、東凱先生は人としても外科医としても男としてもかっこ良すぎる。
玲の元恋人には悪いが勝ち目は1ミリも無い。
東凱先生、最後玲になんて言ったんだろうね。
愛してた、かな、どうかな?
Posted by ブクログ
雨野医師の先輩外科医、佐藤玲。研修医の頃から世話になり尊敬する東凱ドクターが自分の患者になる。しかも自分の専門の大腸がん。医師が病気になるのは状況がわかるだけに辛いだろうな。東凱ドクターは後輩に自分をみせ学ばせながら亡くなった。フィクションだとしても素晴らしいな。更に玲の父親も脳梗塞で倒れることで患者側の気持ちを味わう。体力的に女性はハンデがあるけど応援の気持ちでいっぱい。 期待の凛子のストーリーが楽しみ。
Posted by ブクログ
外科医の仕事の大変さは、私などでは想像もつかないのだろう。妊娠や出産は体の限界もあるから、悩む佐藤先生の気持ちもわかる。東凱先生の、仕事を辞めるのは死ねと言ってるのと同じ、という言葉は心強かったろうなと思う。惹かれるのもわかる。佐藤先生が悔いなくやりたいことを日々進められたらいいなと願う。
次作も楽しみ。
Posted by ブクログ
「そして、迷ったら、とにかく患者のために。これを忘れてはいけないよ」
「先生は、先生の生きたいように生きればええ、おれがそうしたようにな。誰も、先生の人生に責任を持ってくれる人なんておらんからな」
「幸せは、人それぞれだ。お父さんやお母さんが味わったように、いつか玲にも家庭を持つ 幸せをしって欲しいという気持ちはある。でも、外科医が手術をやる 幸せだって、突き詰めてほしいと思う。」
「はい。あのね、私たちはいつだって玲ちゃんを応援しているし、味方なのよ。そして、いつ帰ってきてもいいの。あとね、急に好きな人ができたからやっぱり結婚する、なんて言ったっていいんだからね」
「私は、ふたりのもとに生まれてきて 幸せだった 。心からそう思う。そして、結婚相手を見せたり孫を抱かせたりしてあげられない娘で本当にすまないと思う。でもごめんね、この人生は一度しかない。いま、やりたいことやるしかないの。こんな娘でごめん」
「どこにいても、何をしていても、あなたが存在してるだけで、私たちは幸せな気持ちになるの」