あらすじ
※本作品は、単行本版『泣くな研修医』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。
なんでこんなに
無力なんだ、俺。
雨野隆治は25歳、大学を卒業したばかりの研修医だ。
新人医師の毎日は、何もできず何もわからず、
上司や先輩に怒られることばかり。
だが、患者さんは待ったなしで押し寄せる。
初めての救急当直、初めての手術、初めてのお看取り。
自分の無力さに打ちのめされながら、
がむしゃらに命と向き合い、成長していく姿を
現役外科医が圧倒的なリアリティで描いた、感動の医療ドラマ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
中山先生の話にはいつも号泣させられます。泣くなという言葉がタイトルに入っていますがしっかり泣いてしまいました…いつか泣かずに読めるようになりたい…。
Posted by ブクログ
日々こんな思いをして闘っているのか、というのがしみじみと分かる。
自分を犠牲にして患者を救う姿に、本当に頭が上がらない。
あまりにリアルな描写だと思ったら、筆者は現役の外科医!そして著書が沢山ある!プロ褒めヤー!
あまりに素敵なのでXをフォローして別の本も読んでみる。
Posted by ブクログ
読んでるこっちが泣いてしまうわ!ってお話でした。
医者一年目の隆治。研修医として奮闘する毎日が描かれ、寝れない日々、何をしていいか分からない毎日。怖い上司に亡くなってしまう患者。1つ理解する間に3つ分からないことが増えるような世界をひたすらに頑張る姿に胸を打たれました。
医者は時に感情を無にし、事実を伝えなければならない。それが分かった上での隆治の想い。どれだけ成長してもその想いを持ち続けて欲しいと思いました。
同じ社会人1年目として共感できる部分が多かったです!これはシリーズ全て集めるしかない…。
Posted by ブクログ
研修医一年目で右も左もわからない状態。それでも命と向き合いながら強く生きようとする隆治の姿を見ていると自分も看護学生としてがんばろうと思えてくる。
Posted by ブクログ
輝かしいばかりではない医療の現実が、研修医の目線からリアルに捉えられている。上司や先輩の研修医に怒られたり、患者を上手く診てあげられなかったり。「非力な自分、無力な医学。」しかし、素直にそして親身になって患者のことを考え、研修医は成長していく。自然と応援したくなり、そして自分も頑張ろうと思える小説。医師としての苦悩、そして医師としての喜びがしっかりと書かれている。シリーズものなので次のも読みたい!
匿名
分かり過ぎて泣けた
来年卒業予定の医学部生です。
分かり過ぎて泣けました。
やっぱりお医者さんは大変です。
医者になるまでにいっぱい勉強しなきゃいけないのはもちろん、
医者になってからも責任は増えるばかり、主人公も現場で色々なことを体験したことと思います。
でも、大変なだけじゃなくて、目まぐるしい業務の中にも小さな感動ってあるものです。
自分も医者になったら雨野先生みたいな、心優しい医者になりたい。
患者のためにいっぱい悩んで考えて、少し不器用に見えるかもしれないけど、そんな医者になりたいです。
共感
医療とはまったく関係のない仕事をしていますが、新人の頃の焦燥感や疎外感はどの業界でも同じなんだと共感しました。
成長の中で過去と向き合う勇気を持ち、家族と話し合いをした場面は涙が止まりませんでした。
Posted by ブクログ
医者だけど医者じゃない、
と言ったら失礼かな
研修医は患者の前では「医者」としての責任がある
知識はあっても経験は無いが「医者」を求められる
恐ろしい仕事だなと実感する
毎日手を抜かず必死に不器用に責任と向き合っていたのに
たった1回の判断ミスが重大な事態を招く
頑張り方が下手といったら失礼なのかな
真面目すぎるというか肩の力はいりまくりの主人公
手を抜く所を見極められずがむしゃらだった
自分の20代の頃を思い出す
頑張れ〜頑張れ〜と応援したくなる若者の話
川村みたいな世渡り上手な人、おるよなぁ
医者の世界にもおるんやなぁ
Posted by ブクログ
鹿児島出身の主人公(この本の著者さんがモデル)が、医師になっていく過程でさまざま患者と出会い、成長していく姿が描かれている。
研修医は、患者としての視点と医師としての視点を同時に持ちうる唯一の存在である。医療に精通していない人が医療行為に対して感じるものは、やはりプロである医師とは違ったものである。
患者を無機質なモノとして捉え、症例に対してどうするのが最善かを考えることも大事である。だが、患者を1人の命、人間として感情を共有しようとする謙虚な姿勢は、一人前になっても忘れてはいけないと思うし、それができるのが本物のプロであると思う。実際、主人公を取り囲む駒込病院の看護師含むスタッフ全員が「プロフェッショナル」であった。
私も獣医師の卵で研修医と似た立場であるので、主人公に感情移入する場面が多々あった。医療行為を施し命を扱う存在になる者として一度は読んでおくべきだと思う。将来に繋がる沢山の知見を得た気がする。続編もあるみたいなので、絶対に読みたい
Posted by ブクログ
お医者さんってほんとにすごいなって思える。命を扱う仕事って想像できないくらいの重責なんだろうなぁ。隆治は患者に寄り添って時に泣いたりして人間味があってそこがよかった!お医者さんってすごい!
Posted by ブクログ
泣くな研修医★3.7
消化器外科医の中山裕次郎先生の代表作。若手医師の葛藤を描いた物語。自分の立場と重なる部分もあり共感できた。主人公の雨野りゅうじは強い正義感と理想の医師像がはっきりとしている人物で、QOLを重視する同期とぶつかる事もある。大学の同級生にも同じタイプの友人がいた。ずっと一緒にいるとしんどいけど、医者として本当に尊敬できるし自分が病気になったらそういう先生に診てもらいたいと思ったのをよく覚えている。
雨野は自分のなりたい医師像とまだ何も出来ない自分との差に打ちひしがれながらも少しずつ成長を重ねていく。十年後、二十年後この初心を忘れないことが大事だ。中山先生のそういうメッセージがこもった一冊なのだと感じた。
Posted by ブクログ
医者ではないけど医療関係者として、何もできない無力感や、知識不足・未熟な技術が命に関わることの恐怖感など共感できる部分が多かった。
読みやすいし、とってもリアルに感じた。隆治はすごく心の温かい医師なんだなと。
(メモ鹿児島で買ったやつ)
Posted by ブクログ
応援してるぞ!がんばれ!研修医!
医療モノはドラマ含め大好きですが、この本は現場の大変さを時には切迫感あり時にはほのぼのと書かれていて、メリハリあってとても読みやすいです。
田舎から都会に出てきて、環境も人間関係もまっさらなところから研修医として立ち上がっていく様、歯を食いしばってホント大変だなぁと、がんばれー!って応援したくなる。
続編何冊か出ているので、一気に読みたいです。
Posted by ブクログ
おもしろくて読みやすかった。
息子が地方の医学部4年生なので、
少しでも研修医のリアルな状況がわかるといいなと思って読み始めたのだけど。
私自身、病気で両親も亡くしているし、自分も入院手術と結構したことがあるので患者や家族の苦しみは想像できるのだけど、医者サイドの想いはとても参考になった。
Posted by ブクログ
新しいシリーズにはまってしまった。時間を見つけては、本を開き、読み終わる前に次の本を買い、このシリーズを読み終えた。自分の仕事、教員とは違う世界で生きている姿に若い頃を思い出したり、今、目の前で教員になったばかりの若い先生と重ねたり、楽しかった。
Posted by ブクログ
外科医の先生が書いた医療小説。研修医1年目の話。 忙しくて、余裕なんかないんだろうな。勉強、勉強、勉強。人の命がかかっているから、ストレスも半端ないだろう。そのうち、感情なんかなくなっていくのかな…。
Posted by ブクログ
研修医の雨野隆司が成長していく様を描いたストーリー。
患者に親身に寄り添い、感情移入してはモヤモヤしたり、泣いたりしている雨野だが、子供の頃に兄を亡くし、それがきっかけで医師を目指したことを両親に打ち明けるシーンではホロッとさせられた。
雨野のような熱い医者がいるのはありがたいと思う一方、いくら1年目とはいえ、目の前で上司たちが行う医療行為の意味がわからないとか、患者を前に次に何をすべきか思いつかず、内心焦っている様子を読むと、やはり研修医の診察は受けたくないなぁと思ってしまった。
Posted by ブクログ
作者が外科医なので、リアルな医療現場が描かれており考えさせられることあった。割とサクッと読めた印象!
医療行為とかも正確に描かれているので、看護を学んでいる私としては普通に勉強になった
Posted by ブクログ
私たち患者側からすれば、医学部で勉強し難しい国家試験にも合格しているのだから、たとえ研修医とはいえ任せて安心と思っているところがある。
先輩医師に呆れられ叱責されて心が折れそうになるのはどの職業でも同じ。それ以上に「ミスをすると患者を殺す仕事なの。それも、1度のミスで。医者はそういう仕事なんだ。」という事が隆治には辛いのだろうか。
Posted by ブクログ
患者にとっては、新人であっても一人前の医師として命を預ける存在。
大学で学んだことだけではなく、実際の経験を経て成長する医師の姿が描かれていて、さすが筆者が現役外科医ということで、とてもリアリティのある内容だった。
「『優しい嘘』 これはね、人を助ける嘘なのよ。」
「『優しい嘘』を言った人には大変な重荷がのしかかることになるの。」
ベテラン看護師の言葉。
いろんな経験を乗り越えたからこそ言えることなんだろうな。
医師としての厳しい現実、人の死や苦境を目の当たりにしながら研修医が成長していく姿に感動。
続編がシリーズ化されているので楽しみだ。
Posted by ブクログ
非常に面白かった!
私も新人の頃、怒られて泣きっ面で仕事したり、家に帰っても仕事の事考えて悩んだりと、当時を思い出しました。また、プロとは何なのか、を改めて考えさせられ、頑張ろうという気持ちが沸きました。
頑張れ隆司!応援しながら続編も読みます♪
Posted by ブクログ
お医者さんって 大変な仕事だとはわかっていましたが ほんと大変でした
何をしていても 患者さんのこと考えてくれているお医者さんってありがたいですね
外来だと 電子カルテ開けて え~と変わりありませんか?なんてって先月の私を忘れているでしょって思っていたけど もっともっと大変な仕事が山程あるんだなぁ
お医者さん 尊敬します
Posted by ブクログ
巻末の解説が秀逸。これ以上の感想は書けません。この著者初読みでしたが、このようなお医者さんがおられたのですね。文章も上手い。専門用語もありリアルな感じ?がします。次巻を読んでみます。
Posted by ブクログ
初めのほうは主人公の研修医が急がなければならないプレッシャーから、確認もせずにエイヤで医療行為を行ってる感があって、ちょっともやもやしたけど、段々と人に寄り添いながら成長していく様が良いなと思いました。
シリーズものらしいので、他の作品も読みたいです。
因みに以下の順番らしいです。
①泣くな研修医→読んだ
②逃げるな新人外科医
③走れ外科医
④やめるな外科医
⑤悩め医学生
⑥外科医、島へ
処置や治療が細かく描かれており、ちょっと基礎知識がついた気もします。
Posted by ブクログ
この世はこんなにもやるせない哀しみに満ちている。
part4で出てくる言葉。
自分も患者さんの部屋に入る前、一呼吸要ることがある。優しい嘘をつく勇気と覚悟を持って入ることがたくさんある。無力さを感じること度々ある。
著者が医者だけにそのリアルがよく描かれてて、めちゃくちゃ泣いた。
Posted by ブクログ
新人研修医、25歳の雨野隆治の日々を描いた医療モノ。初めての当直、初めての手術、初めての看取り、筆者が現役医師だけに、リアルである。このシリーズ、読んでみよう。
Posted by ブクログ
かなり読みやすいなという印象。作家さんご本人が医師かつ総合診療にも携わられているとのことで、救急医療の知見が豊富なんだろうなと思った。経験レベルが異なる複数の医師の性格や医療への姿勢が、ドラマのように描き分けられていて、そのままドラマ化されそうな本だなと思った。
Posted by ブクログ
研修医の雨野隆治は幼い頃、突然兄を亡くし、医者を志しました。念願叶って医者になれたのですが、現実は有無を言わせず押し寄せてきて ―― 。
隆治が医療の現場の理不尽に納得出来ず、かといってそれをなんとかする知識も技術も足りず悶々とするところとか、救急患者を一人で診て診断をくださなくてはいけない不安や戸惑い等々、きれいに解決しないところがリアルだと思いました。
交通事故で運ばれてきた5歳の男の子の治療を通して、やっと兄の死と両親に向かい合う決心をした隆治。
心のどこかで兄の死は両親のせいだと思っていた隆治は、兄の死の真実を知り、やっとそれを受け入れることが出来ました。息子を亡くし、もう一人の息子もそのことに深く傷つき心を閉ざしていくのを見るのは両親もとてもつらかっただろうなと思います。
続編もあるようですからこれからの隆治の成長に期待します。