あらすじ
半年の任期で離島の診療所に派遣された、三一歳の外科医・雨野隆治。島ではあらゆる病気を診なければならず、自分の未熟さを思い知る。束の間の息抜きを楽しんだ夏祭りの夜に、駐在所の警官から電話が。それは竹藪で見つかった身元不明の死体を検死してほしいという依頼だった――。現役外科医が生と死の現場をリアルに描く、シリーズ第六弾。
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シリーズ第6弾。31歳になった隆治は6カ月の任期で離島の診療所に赴任した。外科医の隆治だけど島では外科以外も診察しなければならない上に設備も整っていない。その環境で最善の治療を考えることでまたさらに成長した。もう何年も雨野隆治を応援している。
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今回は島に来ての僻地医療の話。普段は思いもしない制限があり、医療の難易度が格段に上がる。そこで様々な困難に直面し、何もできないまま患者の死、緊急手術をやり遂げて救命、心停止からの懸命な蘇生、ちょっとサスペンスあり、そして看護士との恋、と、とてもメリハリあってハラハラしながら読めました。佐藤さんのアドバイスはカッコいいし、最後はもしやと思ったけどちょっとサプライズで。今までで一番面白かった。
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【一旦離れて、わかること。】
7年目、31歳の雨野が今回は離島のドクターに。
離島ならではの医療事情に戸惑う雨野。
しかし、そんな中でも離島民と打ち解けたり
周囲の看護師や医者などとも本気で向き合う
その姿に心を打たれました。
今回は珍しくすこしのサスペンス要素も……
離島医療、事件、仕事・恋の葛藤と
内容満点の1冊。
シリーズの中でも少し毛色が変わる本作。
めちゃ面白いので、ぜひ読んでみてください!
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一気読み、でした。ドクターコトーの景色を思い出しながら、2人の先生と看護師さんの活躍を楽しめました。
シリーズ物で、これを初めて読みましたが、違和感なく楽しめました。
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よかったー!
前々作で、あぁ、ついにあめちゃん先生も染まってしまったか。。。と寂しい気持ちになったのもつかの間、今回の島編で、また医者として色々考えさせられて初心を取り戻しつつあり、元の雨ちゃん先生らしさが出てきてほっとした。
この作者さんは、医者が、医療が抱える問題を、それはわかりやすくテーマにしてくれるから、本当にすごいと思う。
あー、あのドラマ化だけが心残り。
これ、映像化したらすごく良いのにと調べたら、すでにされていてビックリ!さらに、観ていた自分にもビックリ!
だって、全然こんな感じじゃなくて、刺さらなかったんだもん。
ちゃんと本に沿った人選と内容で作ってくれたら、もっとヒットしたんじゃないだろうか。
もう一度、キャスティングしなおして、やってほしいなぁ。
本は苦手だって人にも知ってほしい。
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泣くな外科医シリーズ第6弾。
半年間、離島の診療所へ行くことに。
なので今回は凛子先生も佐藤先生もほとんど出てきません。
消化器外科医として出来る事も増えてきた雨野先生だけど、島では産婦人科、眼科、内科となんでも診なくちゃいけなくて自分の不甲斐なさに落ち込みます。でも、優秀な看護師の志真さんに助けて貰って先生らしく誠実に頑張ってます。
手術しないと数時間以内に死んじゃうからドクターヘリでの搬送を待ってる場合じゃないけど、麻酔科医もいなくて医師が2人だけで、オペナースもいないのに手術して死なせてしまっても良いのか?、でも何もしないよりは?と思い悩んだり。
ドクターコトーなイメージで読み進めたら、ベテラン医師の所長がいて2人体制で良かったじゃんって安心したけど、島民が多いのかお年寄りが多いのか大変そうでした。
続編出ると良いな。
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シリーズ6冊目をやっと手にした。
雨野隆治先生と凜子先生は牛ノ町病院で変わらず頑張っているようで嬉しい!
懐かしくて胸がいっぱいになった。
「お前、島に行かないか」打診を受けた隆治先生は、半年の任期で離島の診療所に派遣された。
島では専門の外科だけでなくなんでも診察しなければならない。自分の無力さに戸惑う隆治だが、看護師の志真さんがいつも助けてくれる。
いい感じの二人だ!
島の風景も素敵だが夏祭りの「狐踊り」に興味をもった。
「ヨッコラ ヨッコラサ
ヨイヨイ ヨッコラサ」
合いの手を入れながら白装束の子どもたちが前に後ろにとステップを踏む。
提灯の灯りに照らし出される姿が幻想的に描かれ見てみたいと思った。
祭りの夜に起きた殺人事件には驚いたが、Part 4緊急手術の場面は緊迫感があった。手術をやらなければ確実に死ぬ患者が運ばれてきた。台風でヘリは飛ばない。どうする、隆治先生!
先輩の佐藤玲先生から「やりなよ雨野。救命して」の言葉で覚悟を決めた隆治は、瀬戸山先生を説得し共に手術を行う…。
あらためて隆治に礼を言う瀬戸山先生は「助けられる命はなんとしても助けたい」と考える隆治を、外科医として認めていたのだと思う。
半年の島生活で医師としてさらに成長した隆治先生。あとを引き継いだ凜子先生の〈島の巻〉も読みたい!
志真さんとの"一夏の泡沫の恋"はこのまま終わってしまうのだろうか?
この先が気になってしまう。
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この本はゆっくり読もうと思うのに、一気に読んでしまうんだよなぁ。
今回は島ですか。
コトー先生を思い出したよ。
で、佐藤先生が全然出てこないから、まさか辞めちゃったの!?ってずーっとドキドキしてたんだけど、ちゃんといた。よかった。
そして凛子先生が出てきた時の安心感といったら!
いつもと舞台が違うからなんとなくこちらがそわそわしちゃってね。
なんか私いつのまにか凛子ちゃちゃん先生大好きになってたみたい。
一般的には社会人になって7年目なんて中堅と言われるあたりだけど、お医者さんの7年目なんてまだまだな世界なのね。
いやぁ本当頭が下がります。
アツい
テスト前日なのにあっという間に完読。すごく好きなシリーズだからゆっくりコーヒーでも飲みながら大事に読みたかったけど一旦読み始めると一気に引き込まれていって気づいたら読み終わっていた。過疎地域の医療はアツい。こんな軽い言葉を使うのが申し訳なくなるほど、いろいろなドラマがあって、壁も試練も山盛りだけど島の医療行為でしか学べないことがあって。最高にアツい。自分を奮い立たせてくれる小説。
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雨宮は外科医7年のキャリア、そろそろ専門は行う自信がついてきた。このタイミングで半年の離島派遣、医師が二人しかいないため何でも対処しなければならない。専門外の対応もできる看護師に助けられ、外科手術などはほぼない。若いがゆえに正義感に溢れ先輩医師の可能不可能の線引きに立ち向かう。離島の医療は都心の物資人材に恵まれたものとは違う、しかも君はこの先ずっとここにいるのかと問われる。熱意だけでは続けられない、自分の判断一つで生死が決まるという体力的、精神的に過酷な状況だと知った。でもこの半年の経験があるのは今後の医師人生にとってかけがえのないものになるんだろうな。
医師が販売店の衛生管理を気にしてヨーグルトを口にしないって。入れ違いに本当に赴任してきた凛子、どうなるのかたのしみ。
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シリーズは以下の順番らしいです。
①泣くな研修医→読んだ
②逃げるな新人外科医→読んだ
③走れ外科医→読んだ
④やめるな外科医→読んだ
⑤悩め医学生→読んだ
⑥外科医、島へ→読んだ
⑦迷うな女性外科医
今回は⑥を、①から⑥までを順に読みましたが、最初の頃からすると主人公が医者としての余裕も出てきて、成長したなと。
真面目な医者を見守ってる気分になります。
いつのまにか⑦が出てたのね。
読まなきゃ。
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シリーズ6作目。
半年という期限付きで離島の診療所へ出向した隆治。
外科以外の診療も行わなければならず、また医療機器や施設も充分とはいえない環境で己の未熟さを思い知ると同時に今後の可能性を見付けていく彼の志の高さは素晴らしかったです。
一方で臆病で慎重な性格は相変わらずだし、離島での泡沫の恋も奥手な隆治らしく、全体的に楽しめました。
本作で初めて知ったのですが隆治は「まあまあイケメン」らしい。それはいささか出来すぎかなと思いますが。
7作目も楽しみです。
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中山祐次郎の外科医、島へを読みました。
主人公は半年の約束で離島に行くことになりました。
そこには30年勤務している医師が1人おりました。
外科医としては一人前になったつもりですが、すべての患者を見ることで、自分の無力さを知ることになります。
ドクターコトーのような話になってきたなと思いながら読んでいました。
恋愛あり殺人事件ありで盛りだくさんでなかなか面白かったです。
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母が本屋で選んで贈ってくれた一冊。
シリーズものと知らず読み始めたが、話を知らなくても楽しめた。
島での診療ということで、深い挫折のエピソードがあると思いきや、それはなかったが、期間限定の島の診療のなかで主人公が人と出会い、島だからできる医師や人としての経験を経ていく姿がおもしろく、感動もあった。あっという間に読み進められた一冊。
最初から読もうかなと思った。
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面白かったー。
市村さんのくだりはまあ、無くても?とは思ったけれど、ほんの少し出てくる佐藤先生とか凜子先生はやっぱり素敵。
ぜひ、まだ続いて欲しい。
外科医7年目の離島でのあれこれ。
東京に戻った雨野先生と離島での凜子先生の話も読みたい。
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雨野隆治、31歳になった外科医。半年間の任期で離島の診療所へ。
島ではあらゆる病気を診なければならず、設備も整っているわけではない。東京のような都会では助かる命も、助けられないこともある現実。
雨野先生は離島医療が向いているような気も。
志真さんとは進展がなく残念でしたが、これからも雨野先生の活躍、楽しみです。
ただ、殺人事件のエピソードはいらなかったかなー。そこに至った理由も、??で、納得いくものじゃなかった…。
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シリーズ6作目。今回はいきなりの離島勤務。
バリバリの外科医が突然こんな風に派遣されることがあるんだろうか。
医療格差、命の重みを感じる雨野先生の気持ちがリアルに伝わってきた。
6ヶ月の派遣中に色々な出来事があったけど、検死までとは!
このシリーズはミステリー要素なしの方が、個人的には好き。
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医者はどんな病気でも治せる神のように信じてしまうが、医者もまた一人の人間だと思わせてくれる小説だった。医者としての能力はサラリーマンなどと同じように失敗から学ぶし、伸び悩むこともあると当たり前のことを気づかせてくれた。
島での出来事はところどころに不穏な空気を醸し出しながらも、島としてのイメージ通りの温かさがあった。(隆治と同じくヤマアラシには嫌悪感しかない!)また、志真目線があったのもよかった。彼女の意思をしっかりと感じられた。
そして外科医として奔走する隆治に、新たな適性が見つかったことで今後物語がどう展開されるか早くも続編が待ち遠しい。
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「泣くな研修医」シリーズの第6弾。 研修医・雨野隆治が半年間、離島の診療所に派遣されるという内容。 小さな離島の診療所では、あらゆる病気を診ないといけないので幅広い知識と対応力が必要となります。 今ドラマで扱っている「総合診療科」と似ているところはあるのでは。
今回彼が「自分が持っている医学の知識はこの世界のごく一部にすぎない」と実感したことは、この先外科医として成長するステップになるに違いありません。
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シリーズ『泣くな研修医』の六作目。
医師になって七年目、今一つ殻を破り切れない自分を自覚していた主人公雨野は、島の診療所へ半年の派遣要請を受けることに。島にいるのは先任の医師と自分の二人。医療設備はあっても、人手が足りない。ひとたび天候が荒れれば物資も医療資材も輸血も届かない、陸から切り離された島の診療所。今までとは違い、外科だけではなく、内科、眼科、整形外科、はたまた婦人科と、ありとあらゆる診療科の患者がやってくるその場所で、雨野が得るものは何なのか。
前作、医学生の視点に戻った主人公雨野が、今度は外科医としての立場から島の診療医として患者に向き合う一冊でした。総合診療とも言えるありとあらゆる患者との出会いから、雨野は東京では得られないものを得て成長していきます。東京であればできる医療、東京であれば手術をすればすぐに救える命。それができない状況で、それでもできることを見つけていく。今作の後、いつか雨野は島や医療過疎地域で医師をするのかもしれないと思いました。
島で生きて、島で死にたい。そう言える島の人たちが、少し羨ましいです。
シリーズ次作は女外科医とタイトルにあるので、きっと佐藤医師の物語なのだろうと思います。佐藤医師の姿勢もとても素敵だと思うので、読むのが楽しみです。
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「泣くな研修医シリーズ」第6弾。
雨野隆治31歳。外科医。牛之町病院から離島の診療所へ派遣される。
消火器外科という専門分野ではそこそこの経験を積んで自信もつけてきたが、離島では外科のみならず内科、産婦人科、小児科、果ては精神科まで様々な病気に対峙することになる。
大きな手術はできない、輸血もままならないなど、やれることが限られる中で最善を尽くす雨野。
人間関係にも恵まれ、医師としての自分の行く末にも思いを馳せることになる経験。
どこにいても、人柄が良くて真面目な雨野は人に好かれ、仕事に力を発揮できるんだろう。
今回は医療的な面白みが少なく、その分離島医療の問題とか、ちょっとしたミステリとか、雨野恋愛とか、お遊び要素が強めでその変はいまいちだけど、ちょっと出の佐藤先生はかっこいいし、凛子先生の行動力は抜群!
それにしても惚れっぽい雨野くん、いつ、誰と結婚するんだろうな〜
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初回から読んでいるので、雨野先生久しぶり!って感じです。巻数を重ねる度に、医者として、人としての成長が見られて、毎回楽しみです。
今回はちょっとだけミステリー要素も含んでの物語でしたが、島という閉塞された空間での医療の大変さを改めて考えさせられました。
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とても好きなシリーズ。
今回は短編的なあっさりした内容でした。
悩める医学生も、もう外科医として7年目。それでもやっぱり思い悩む姿には、どことなく青臭い我が身にラップさせてしまいます。
離島には孤立があり、人情があり、淡い恋もあって、なぜかサスペンスまで飛び込んでくる。
すこし詰め込んだ感がなくもなかったかなーと思いました。
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雨野隆治先生、今回は離島の派遣医として半年間務めることとなる。
総合病院の外科医として経験してきた事は、島の診療所ではほとんど役にたたず反省する事ばかり。
でも、そんな中でやっぱり成長していく雨野先生を応援したくなる。
すごく読みやすくテンポも良いのであっという間に読み終えてしまいました。
でもこれは連続小説なので、1冊目から読まないとこういう感覚は味わえませんよね。
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泣くなシリーズ。
今回は島へ派遣される話。
島での生死の境は、本土にいる時とは全く違うもの。
それを救いたいが、諸々の事情によって救えない。
その葛藤は、かなりの後悔を生むのだろうな。
いくら、仕方ない。と思ってはいても。
島を離れた後の志摩や、凛子のことがとても気になる終わり方だった。
志摩さんに幸あれ。。
つらすぎるよ。。
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シリーズ6作目。離島での医療を描く。正直、若手の病院勤務医が地域研修に行ったらこんな感じですね、という感じ。最後まで他人事ではあるが、そこから学んで帰ってくれるだけでもやっぱり雨野先生は優秀だなぁと感じた。
けれども、ミステリーや恋愛の面は少し安っぽく感じてしまった。
仕方ないけど、あまり救いのない話で残念。
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これまでのシリーズとは趣向を変え、隆治が離島で医療を行う。
医師として傲慢になりつつあった隆治であるが、自分の医師としての経験や知識はまだまだである、と言う現実を知るきっかけとなる。
今までとは少し違うが、これはこれでなかなか面白かった。次は凜子ちゃんが島に来るのね。
凜子ちゃんが離島で奮闘するお話も読んでみたい。
番外編としてないかしら?
Posted by ブクログ
半年の任期で離島の診療所に派遣された、31歳の外科医・雨野隆治。島ではあらゆる病気を看なければならず、自分の未熟さを思い知る。つかの間の息抜きを楽しんだ夏祭りの夜に、駐在所の警官から電話が。それは竹藪で見つかった身元不明の死体を検死して欲しいという依頼だった。現役外科医が生と死の現場をリアルに描く、シリーズ第6弾。