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久々の理瀬!
登場人物や話の流れを思い出しながら、相変わらず狂ってるなと楽しく読んだ。
理瀬も相変わらず狂ってるけど、人間らしさもちゃんとあるから途中まで足並み揃えて読める感じが好き。
また理瀬シリーズ読み直そ。
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理瀬シリーズを集めた短編集。
「水晶の夜、 翡翠の朝」と「麦の海に浮かぶ檻」、「睡蓮」は別の短編集で読んでいたけど、こうして理瀬シリーズとしてまとめて読むと、より一層この世界に浸れて、面白い。
それから、このシリーズと言えば北見隆の装丁。やっぱり素敵。挿画も良かった。
水晶の夜、 翡翠の朝:ヨハン視点。
麦の海に浮かぶ檻:校長視点。
睡蓮:理瀬視点。
丘をゆく船:黎二視点。
幼い頃の出来事と麗子との出会いが描かれていて、その後を知っているから切なくなる…。とはいえ、黎二にまた会えるとは思っていなかったので嬉しかった。
月触:聖視点。
理瀬が学園を去った後の聖の学園生活と、理瀬がいた頃の学園生活の回想。聖視点で読むとあの時に何が起こっていたのかよく解る気がした。聖もこの学園に来るだけの人物だったのだと思った。この本の中ではこれの話が一番好き。
絵のない絵本:理瀬視点。
アリスとの出会いが描かれていて、まさかの梨南子さんの名前が登場。なるほど、そんな繋がり方だったのね。
何度も読んでいるシリーズだけど、またすぐに再読したくなった。
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理瀬シリーズの短篇集。書き下ろし含む6篇収録。
大好きな「三月」から始まるシリーズの短篇集。でも既読作品ばかりだから、と様子見してたんだけど、やっぱり好きだぁぁぁ!
4作品は既読だったけど、読み返すたびにこの世界に浸れて最高だし、未読の2作品も良→
このシリーズからしか得られないものがあるんだよ。本当に好き。大好き。
内容としては「麦海」の後日談や「黄昏」と「薔薇」の間の話があり、ファンブック的な感じを受ける。
「麦の海に浮かぶ檻」や「睡蓮」あたりは読むと「麦海」の解析度がぐぐっと上がるのでマジでオススメ。
ヨハン推しの私は「水晶の夜、翡翠の朝」や「月蝕」をニヤニヤしながら読んだ。好きぃぃー!!(笑)
「絵のない絵本」は「薔薇」の前のお話。一番ミステリっぽいかも。大人っぽくてコレも好き。
「薔薇の中の蛇」も読み返したくなるなー。はぁ。このシリーズの世界観ほんっとに好き。たまらない。
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好きな作家さんのお一人で、好きなシリーズの短編集小説。
なんとも云えない仄暗さにますます夢中にさせられた。
『三月は深き紅の淵を』からまた読み直したくなる。
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理瀬シリーズの新作がまた読めたことへの感謝。
でも再録が多かったな…
装丁がとても素敵だった!
小ぶりで可愛い。
理瀬シリーズが結末(?)に向けて大きく動くことはあるんだろうか…
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理瀬シリーズ、最新作。
時間軸が前後するのが良い。
もう死んでしまったあの人の、生きて動いていた姿に会える。
校長の過去も、心構えする間もなく急に明かされる。
恩田陸さん、やっぱり好きだなぁ。
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閉塞された空間での倦怠感と緊張、見目麗しい少年少女の凄惨な逸話など、その落差が背徳的な魅力を醸し出している。
最終話は、より強靭になった理瀬の活躍が嬉しい。無論のこと穏やかな話ではないのだが、映画のワンシーンのようなからりとした印象だった。
檻と称されるようにあの学園が異質な環境であることは間違いないが、学園というだけでも少年少女が集まる閉じられた空間であり、お話が妖しさをまとう要素なのだと気付かされた。
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舞台は湿原にある、世間から隔絶している学校で、人がいなくなったり薬を盛られたり、かなり怪しげだ。でもとても詩的な小説で、想像力をかきたてられる。独特の世界観を描くのが上手な恩田陸さん。頭の中に情景を浮かび上がらせ、その世界を目の前で見ている気持ちになる。そして男女の垣根をつくっていないところも今風に感じられる。
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久しぶりに恩田さんの作品を読んだ。
情景がクッキリと浮かび上がるような文章は、やっぱり凄いと思う。母校の講演会、ありがとうございました。夜のピクニックは、今でも伝統行事であり、生徒にとっての深い思い出のひとつです。
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読んだことある短編もあり、新しく読む短編もあり、やっぱり理瀬シリーズは引き込まれるな。
理瀬の父親はずっと謎が多かったけど、普通に考えたら彼もまたきょうだい同士で争って勝ち抜いて今の座にいるんだもんな。理瀬もそうなるのか…?
聖が理瀬と再会することはあるんだろうか。昔の同級生が集ってそこで殺人事件が起こる、みたいなミステリー読みたいなぁ。その場にあの子はもういないけど…
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主に学園での理瀬にまつわるエピソード短編。キーワードで名著や有名な詩など出てくるものあります。理瀬シリーズを読んでいないとわりととらえどころのない世界観の輪郭がさらにぼやっとするかも。
「水晶の夜、翡翠の朝」
わらいかわせみに話すなよ サトウハチローが引用されます。学園にヨハンがいたころのお話。
「麦の海に浮かぶ檻」
学園にいる要と鼎がファミリーとしてタマラを迎え入れる。少し前の学園の話。
「睡蓮」
稔、亘、理瀬の昔の話。かなり短め。
「丘をゆく船」
黎二、麗子の話。今まで知らなかったエピソードが語られる。
「月蝕」
ファミリーの数学が得意な聖の卒業前のエピソード。やはりこの学園に入る子たちにはなにかが付きまとう。
「絵のない絵本」
アンデルセンの本が話に出てきます。理瀬がイギリスの大学に通うようになってからのエピソード一つ。
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久しぶりの陸さま。
新作かと思いきや・・・既読感が。
やっぱり『三月は深き紅の淵を』のシリーズか。
広大な湿地に建つ全寮制の学校を舞台に、
生徒が消えていく・・・というミステリー。
表紙絵から、そうだろうなとは思っていたけれど。
陸センセイ、息長く書いてくださるのは嬉しいですが、
とみに記憶力が衰えるこの年齢、ゴチャゴチャになっています。
それでも四半世紀前に興奮して読んだ、あの感じが
既読にもかかわらず、蘇るのだから、
さすがの陸さまでございます。
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りせシリーズ。
「水晶の~」は既読でした。
小ぶりのハードカバーでシリーズらしい独特のいい雰囲気。
これまでの話がうろ覚えだったので残念でしたが、それでも楽しめました。
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『麦の海に沈む果実』の理瀬シリーズ、短編集。『麦の海に沈む果実』が書かれてずいぶん時が経つのに、物語に漂っている空気が全然変わらない。
この世界観が、感覚がとても好きだったんだということを思い出して懐かしく読めた。
何を書いても、現世界が舞台でもどこか懐かしくファンタジーで、ふわふわした読み心地がまさに恩田陸さんでした。
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少女時代の理瀬の面影を辿るのがとても懐かしい気持ちになる。麦海の頃のリセと同じ年頃に恩田作品にハマったので。聖のその後に言及する話が特に好きだった。麦海、もう一度再読したいな。
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心の奥底にとぷりと沈んでいた麦海がひっそり顔を出す。
そんな懐かしい短編集。
理瀬の周りの人から徐々に理瀬にフォーカス。
彼女の動向はまだまだ秘められた物語の奥に眠っていそう。
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水野理瀬シリーズの短編集。
・水晶の夜、翡翠の朝
学園内で不審な出来事が続く。
ヨハンはこの出来事を、笑いカワセミの童謡に見立てた事件だと見抜くが、彼にも危険が迫っていた。
・麦の海に浮かぶ檻
学園に暮らす要と鼎の兄妹。
そこへ、他人を拒む転校生が現れた。
全六編
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水野理瀬シリーズの短編集。
「ゆりかご」か「養成所」か「墓場」のいずれかと言われる全寮制の学園で、特殊な事情を抱える生徒たちに起こる奇妙な出来ごと。
それはしばしば失踪や人の死を含む。
短編集だけでも幻想的で不思議な雰囲気を味わえるが、本シリーズの読者にはより魅力的だろう。
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理瀬シリーズのスピンオフ短編集です。
『麦の海に沈む果実』のあの世界観、ワケ有りの美少年と美少女しかいない例の学園の雰囲気を思い出して、ちょっと懐かしい気持ちになります。
とは言え、あの学園ですので、闇が深く現実味がまるで無いダークファンタジーのような感じ。
こんなに倫理感全無視で良いのか、次々に生徒が「転校」していって、ちょっとついていけない感じもあります。
甘美で闇深い世界観と、恩田先生の暴走ぶりを楽しむ作品ってところでしょうか。
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ゴシックミステリーですか。読んでいると、それは何となくなるほど〜と思える空気がある。
ミステリーを楽しむよりは、そのゴシックの空気を楽しんだ。
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すごく前に読んだ『麦の海に沈む果実』。内容は大筋しか覚えてなかったけど、久しぶりにこの世界観に引き戻されて、なんか嬉しかった。
インタビューでも恩田さんが答えてるけど、『薔薇の中の蛇』といい、理瀬が無双。
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公民館の職員さんに勧められて
初めての恩田陸さん。
不穏で、幻想的で
独特の世界観に没入できた。
陸の孤島の学校が舞台。
ゆりかご、養成所、墓場…独特。
他の方の感想を読んで
理瀬シリーズ の短編集だと知った!笑
が、この作品だけでも楽しめた。
他の作品も読んでみたい。
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皆さんのレビューを読んで、シリーズものだと知った。(このパターンが本当に多い…)
先に読んでおけばよかったなぁ。
でも、不穏なのに美しい独特な世界観で、こちらから読んでもしっかり楽しめた。
単行本だけど一回り小さいサイズ感も手に取りやすく、読みやすかった。
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この物語は理瀬シリーズらしい。シリーズものとは知らずに手に取ってしまったが、世界観が奇妙でありながらもこの設定に惹かれてしまった。全寮制の学校の生徒は、「ゆりかご」か「養成所」かはたまた「墓場」か「◯◯◯」か...。いち早く前作を読みたくなる作品だった。
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美しい装丁と手にしっくりとくるサイズ感!がとても良い。
「理瀬」シリーズ・六編の短編集。
全寮制の学園は、訳ありの生徒が出入りしている。
「ゆりかご」、厳しい世間の荒波に当てぬよう、温室で守りたい者。
「養成所」、特殊技能や才能があって、それに特化した生活を送る者。
「墓場」、世間に知られたくない者、世間から隠したい者、あるいはいなかったことにしてほしい者。
水晶の夜、翡翠の朝からその世界へ誘われていく。
途轍もなく幻想的であり、妖しく…それが怪しくなり亡き者となる。
このなんとも言えない感覚に酔う。
Posted by ブクログ
私の大好きな「理瀬シリーズ」の最新刊!よくやく手にすることができました♪まずこの本のサイズ感、いいですよねぇ~ハードカバーの単行本だけれど、ちょっと小さめに作られているんです。そして、この理瀬シリーズならではの、表紙、挿画の北見隆さんの絵も素晴らしいです。
内容としては6編の短編集…。読んでいて、あれ??読んだことある…と、ちょっと懐かしい思いにも浸ることができました。私はこの理瀬シリーズの世界観好きなんです。この作品を読むことで、ちょこっと復習もできたので、次作は長編がいいです!!
Posted by ブクログ
箇条書きっぽい文章が
簡素で読みやすいけれど
実は
悲しくてやるせない物語まで
平坦で味気ないものに
してしまっているような…
会話も全く無駄がないから
言わされているセリフのようで
なんだか
芝居の台本を読んでいる気がした。
美しく儚い少年少女たちの夢物語を
夢のまま描き切ろうと
あえてそうしているのかな?
Posted by ブクログ
「理瀬」シリーズの初短編集。
「薔薇のなかの蛇」を読後、あらためてこのシリーズを読んでみようと思いながら、「三月は深き紅の淵を」読んだだけでなにやら裏憶え。とはいえ、この世界観にひたりました。
独特の幻想的な装画、宝石箱を思わせる装丁、特別な空間を醸しだす、よーこそ恩田陸ワールドへ
という感じいっぱいですね。