あらすじ
私は“善人”か、それとも“悪人”か。
「ねえ……あそこに誰かいない?」。全校生徒が集合する避難訓練中、ひとりが屋上を指さした。
そこにいたのは学校一の人気教師、奥澤潤だった。奥澤はフェンスを乗り越え、屋上から飛び降りようとしていた。
「バカなことはするな」。教師たちの怒号が飛び交うも、奥澤の体は宙を舞い、誰もが彼の自殺を疑わず悲しんだ。
しかし奥澤が担任を務めるクラスの黒板に「私が先生を殺した」というメッセージがあったことで、状況は一変し……。
語り手が次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りになる。秘められた真実が心をしめつける、著者渾身のミステリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトル回収が秀逸。
人気者の教師「奥澤潤」が学校の避難訓練中に屋上から飛び降り自殺をした。生徒たちと目の前で起きた惨劇の熱が覚めないまま、教室に戻ると黒板には
「私が先生を殺した」の文字が。
自殺?他殺?憶測の広がる文字を巡って生徒たちの数ヶ月前からの行動、自殺した教師の過去回想を振り返る物語。
自殺した奥澤潤は生徒の成績改ざんが毎年行われていたことを知らされ、自身の無力さに打ちのめされる。
学校の不正を暴露し、公にしようと息巻くが、
自身も成績改ざんされ大学へ推薦入試を勝ち取っていた事実を知らされる。
自分の積み上げていたものが足元から崩れていく中、
全てを終わらせるため、不正を行っていた教師を撲殺。
その後自身で黒板に犯人は自分であることを告白。
屋上から身を投げた。
Posted by ブクログ
生徒、先生、何人かの登場人物のそれぞれの視点で紡がれる一つの事件。それぞれの実情が重なり合って一つの事象が形成される。こういう作風は、「他人の視点(自分の客観的視点)は、一側面にしか過ぎない」ということを感じる事ができるし、多様な見方を疑似体験できるので、個人的に大好き。
1人目のキャラクターは自分が努力せず(それは良いのだけれど)、そのくせ他者に厳しい、というか引きずり下ろす様な性根が腐っている感じで腹立たしかった。
先日読んだ「二木先生」と通ずるところがあって既視感を感じた。
Posted by ブクログ
面白かったー!
昨日、新幹線に乗車の際、往復4時間で一気読み!読みやすくて面白い。
タイトル通り、誰が先生を殺したのか、、
各章ごとの生徒の物語から推測するのだが、、、
そうきたか!!
少し核心へ↓↓
オチは半分想像通り、だがそれを上回る新事実が。
真面目にやっているのに報われないってこういう事??後味は良くない。
ところでじゅんじゅん、、どんな感じだろう?
映像化しても良さそうなので、勝手に俳優の顔を思い浮かべて想像してみた。
ここはやはり岡田将生だな。うん!
Posted by ブクログ
初めての作家さん。
登場人物一人ひとりの視点が描かれていて、それぞれの思いや家庭環境がみんな様々で、でも学校という同じ空間で過ごしている。うまくやっていくのって本当に難しそう。それは、先生も生徒も同じなんだろう。
エピローグの校長先生の言葉に、涙腺が緩んだ。
人間誰しも間違う時はある。間違いに気づいたら、勇気を持って立ち止まり、引き返そう。
教訓にしたい。
Posted by ブクログ
この衝撃的なタイトルに興味を惹かれて、思わず手に取り、一気読みしてしまいました。そしてそのタイトルに負けず劣らずとても面白かったです。
この本は章ごとに別の人物からの視点で書かれており、それぞれの登場人物の思いがすれ違っていく様子を、まるで当事者のように眺める事が出来るため、物語にどんどん惹き込まれていってしまいました。
また、最後に奥澤先生が暗い道に突き進む事無く、永束先生を殺し、事態を公に晒した事で、事態が一部好転しているシーンがあったおかげで、自分としては最後に少しだけ救われました。そして、永束先生も奥澤先生もベクトルが違うだけで、どちらも本当に生徒思いの優しい先生だったという設定のおかげで、最後にモヤモヤが残り、ハッピーエンドとは言い難い締め方になったのは個人的にはとても好みでしたので大満足です。
自分は現在教員志望の新高校3年生なので、終始色々な点で当事者気分を味わいながら読む事が出来ました。最後の「間違った道に進んでしまったら、立ち止まって、勇気を出して振り返る」という言葉を忘れないようにしようと思います。
Posted by ブクログ
理解していた内容を突然裏切られる感じのストーリーが読んでいてとても楽しかった。だんだん「私が先生を殺した」の真相がわかっていくのも楽しい。しかし、先生があまりにも報われなさすぎて悲しかった。
Posted by ブクログ
タイトルの意味が分かってスッキリする一冊!
百瀬さんが黒板を消そうとした理由も伏線になっててよかった。並行して進む話も少なく、複雑じゃないストーリー構成で読みやすい。
学校もののミステリーだけど、教師という職種にスポットライトが当たっていて良かった。
Posted by ブクログ
推薦やら受験やらで、当時沢山お世話になった先生方を思い出しながら読みました。
教員としての永束先生との思い出もあるからこそ、奥澤先生は余計苦しかったんじゃないかなと。
とはいえ、今際の際まで生徒の事を考えている姿は凄いなと思いました。
やっぱり、私欲に塗れた嘘は誰も幸せにしないですね。
それを始めた2名の先生も、始めてしまった親の息子である先生も、残された家族も、生徒もその家族も、結局は苦しめられ傷となって残ってますし。
エピローグの校長先生のお話が余計に悲しい…。
Posted by ブクログ
人間の、というか大人の汚さがやるせない気持ちになる内容でした。
先生の視点から読み手も状況がわかってくるので、すごく読みやすかったです。
読みながら何となくこういう流れになるかな、と予想しながら読めるのでドキドキはらはらではないです。
Posted by ブクログ
教師の奥澤が屋上から飛び降りた後、黒板に書かれた“私が先生を殺した”という言葉を巡って、生徒と奥澤の目線を辿るお話でした。
徐々に事件の全貌がわかってきて興味深かったのと、読みやすさが印象的でした。
教育の仕事をしている身としては、後半は胸が締め付けられる部分が多かったです…。
私立高校、こんなことが現実に無いといいなと思いました。
Posted by ブクログ
それぞれの視点で書かれる章が微妙に交錯し、そして微妙にズレていて。そのテンポ感が良くどんどんと読めてしまうん、だけど……、
この作家さんの別の作品を読んだ事があり、その時も感じたが、題名が気に入らんのよな。あまりドキッっとするような題名じゃない方が、作品の質を落とさなくて良いのに。と、今回も勝手に感じた。
特に終盤は無理くり題名にストーリーを引っ掛けた感じがして……自殺に殺しを最後の最後でおまけ的にくっつけてきたようで急に安っぽいミステリ崩れに落ちた感じがした。自殺する必要と殺す必要有る?!この先生の人物像から生徒にトラウマ作るような自殺の仕方するかなー?あの黒板メッセージもそんな事潤先生がわざわざ黒板に書くかな?とか、(その黒板メッセージを核に持ってくるなら、机上のメッセージと関連付けて筆跡で気付けてしまう百瀬をもっと絡ませるとかもう一捻り欲しい)絶対にそうならざるを得ない説得力がイマイチ。だから余計に無理くり感を感じた。
それが無かったらもう少し社会派な内容で重厚感が出たのになぁーと、⭐︎−1。
Posted by ブクログ
指定校推薦の話や教師に行き過ぎた行為を向ける女子生徒などリアルの学校が描かれていて、とても作品にのめり込めた。
そして、リアルだからこそこの結末は本当に恐ろしい……。
作品のタイトルの本当の意味に気づいた時にはゾッとした。
Posted by ブクログ
『殺した夫が帰ってきました』最高におもしろくて
第二弾も期待大!!
私は『殺した夫』のほうが好き
今回も、そんな「やられた~~!!!」的な展開を期待しすぎました
(なぜタイトルがコレなのか、ってところはよかった!)
奥澤先生の真実が知りたくて、最後まで読んだって感じで
多分、『殺した夫』は★5だったと思うので
ひとつ下げて★4で
でも桜井美奈さんのはまた読みます!!(好きぃ)
Posted by ブクログ
複数人の視点で描かれるタッチだけど、色々な謎が最後に分かる感が爽快で終盤は一気読みでした
題名も視点によって色々な捉え方ができているギミックも好き。
Posted by ブクログ
昼休みに行われた避難訓練の途中、屋上から教師が飛び降りた。
異様な状態のまま教室に戻ると、黒板には
「私が先生を殺した」
と、書かれていた。
先生は,自殺ではなかったのか?!
この事件に至るまで、4人の生徒の目線で語られる。
砥部律は、高校に入って勉強が追いつかなくなり、分からないままでどんどんきてしまう。そして、授業妨害をする。SNSにあげてはいけないものをあげたりする。が,クラスで呆れられていることもあり、イイネはつかない。
担任の奥澤先生が、授業終わりに30分勉強をしようと言ってきた。うざい。
若くて背の高いイケメン教師は、女子の人気だ。マジでうざい。
ある時、数少ない自分へのイイネをつけてくれた相手のSNSをみると、奥澤と女子生徒のいかがわしい動画が貼り付けてあった!なんだこれ!
その動画を自分のアカウントでもupし、学校は大騒ぎ。先生を糾弾しようー!となった。が、奥澤は担任を下ろされて学校内で謹慎してるらしい。すると生徒たちの気持ちも落ち着いてきた。それより目前の受験に意識がいってる。
俺はこのままではすまさない!どうしても分からない相手の女を突き止めてやる!すると,ネットニュースの会社から掲載の話もきた。が、相手の名前もわからないのであれば掲載は無理だといわれる。
先生は勉強を教えてくれたあの物置にいるに違いない!!押しかけて「相手は誰だ!」と責めまくる。
だが先生は言わない。あの動画の詳細も語らない。
そして、あの日になってしまった。
黒田花音は経済的に厳しいので、授業料免除になるように東光大の特別推薦枠を狙っていた。成績もとても良く、先生からお墨付きをもらったので小論文の練習をずっと続けていた。
が、永束という年配教師から、特別推薦はなくなったとかされる。担任の奥澤先生に交渉する。なんでなんだ?どうして、こんなギリギリになって?
奥澤先生は何も答えてくれない。
そんな時先生の動画が拡散され先生と会えなくなる。
そしたら永束先生が小湊悠斗と話してるのをきいた。自分の代わりに推薦される?!なぜ?彼が選ばれた理由はどこにあるの?!
奥澤先生がいる場所はあそこだ!と訊ねるが先生はやっぱり何も教えてくれない。
「先生の事は1ミリも信用できません!」といってしまった。そして、避難訓練が始まり,先生は逝ってしまった
百瀬奈緒は、奥澤先生が好きだった。
先生に質問したくて頑張ったら,あんなに苦手だった英語が得意科目になってしまうほど。
ずっとアプローチするけど、全然相手にしてくれない。
最近どうやら黒田さんと二人で話し込んでる。進路相談?いや、確か噂で、黒田さんは推薦入学が決まってると聞いた。だったらなんであんなに二人でいるの?
卒業してからもうアプローチかけようと思ってたけど、黒田さんにとられる?!
焦って先生に質問をするために呼び出した。そして、強引に抱きつく。先生は慌てて両手を前に突き出して離されてしまった。その時、胸を触られた。先生は咄嗟にごめんって言ったし、わざとじゃないし,先生なら・・・
後日,その時の様子が切り抜き動画でSNSでバズった。先生は担任からおろされて会えなくなった。
でも先生のいる場所は知ってる!
会いに行くと、先生は私のせいじゃない。大丈夫だからという。
避難訓練の昼休み、パソコン教室に忘れ物をした事に気がついてた。避難訓練が始まる前に取りに行ったら、避難訓練が始まってしまった。ノロノロあるいていると奥澤先生がいた。「避難しなさい」と言われて,「先生は避難しないんですか?」先生が言った「逃げ場なんて、どこにもないよ」
そして先生は屋上から飛び降りてしまった
小湊悠斗は家が病院で兄が医大生。自分も医学部を熱望されていたが,到底無理。そしたら,親は弁護士にさせようとする。親に従いたくない。
進路で悩んでいた。親が反対する大学に行くなら、特待生を狙うしかない。そこで目をつけたのが、東光大の史学科。本当は歴史の勉強がしたかった。
でも,奥澤先生は厳しいという。
父はカタブツだが、はははまだ話をきいてくれて、東光大の話をすると、そのレベルの大学であればいいという。
厳しいと言われていたが永束先生から、東光大推薦できるという。,ラッキー。
でも、どうやら自分の前に黒田さんが決まってた?どうして?黒田さんの方が成績がいいのに?
そうしていたら,奥澤先生の動画が流れ、先生は教室に来なくなってしまう。前に先生と掃除したあの物置に先生がいた。
どうして黒田さんじゃなく自分なのかと問う。しかし先生の様子がおかしい。「ここにもない!ない!」と何かを探し「君はどこまで知っている?」と問われる。先生が自分に伸ばしたての袖にあるものを見た。
が,避難訓練がはじまる。
奥澤潤が高校時代、家に帰りたくなくて放課後教室で勉強していたら、永束先生に物置の掃除と整理整頓を頼まれた。
勉強が得意な弟の方が,父親の跡を継げばいいのに。やりたい事は見つからないけど,親の言う経営の勉強をするのは嫌だ。公務員が向いてる気がする。
やる気のない自分に、永束先生は少しずつ勉強すればいいとおしえてくれ、推薦入学できる大学を教えてくれた。そしてその,大学を出て、教師となり高校に戻り,恩師の永束先生と共に働くこととなった。
勉強せず授業妨害をする生徒、恋愛的アプローチをしてくる女子生徒、そして。
推薦入学の問題。
黒田に決まっていた推薦を、小湊にしたいと永束先生が言われたが,理由がわからない。わからないまま小湊に伝えてしまった。
どうやら、小湊の親からお金を受け取ったらしい。これは校長もわかっている。学校経営にはお金がかかるのだ。だが、それはだめだ。やっちゃいけない。
しかも毎年やってる慣習らしく、今年定年になる永束先生のあとは、奥澤先生に、と言われた。絶対嫌だし,やるべきではない!!
そんな時に自分の動画が流される。まさか、不正裏口入学を否定し、関係各所にたれこみそうな自分を学校側がきった?
自宅謹慎だと、永束と校長のいいようになってしまう!と、学校内謹慎に変えてもらった。
そこにやってきた永束に衝撃的なことを言われる。
この不正は5年前から。つまり、奥澤の父親から持ちかけられた事から始まったのだと。自分も不正な推薦で大学に行ってた事を知る。そして、物置のトロフィーで永束を殴打してしまった。袖に血が飛んだ。
避難訓練の放送が鳴る。
小湊を行かせ、百瀬に黒田への伝言をたのむ。
自分の教室に向かって,黒板に向かった
「私が先生を殺した」
そして,屋上に向かった。
って話です。
まさか、黒板に書かれた「私」が屋上から落ちた奥澤先生で、「先生」が永束先生だとは思わなかった!!
だから、生徒による先生殺しの探偵小説にはならなかったのね。
オチがあざやかすぎる!!すごい。
エピローグの卒業式もなんかつらいねー。
生徒たちはそれぞれちゃんと春から新生活を始められそうでよかった。
小湊くん、ギリギリで合格発表がって言ってるから東光大推薦入学しなかったのね。黒田さんは、あの事件のあと自分の机のなかに、黒田さんの希望の学部と特待生制度がある大学のパンフが入っていた。奥澤先生が黒板に書きにきた時に入れたもので、百瀬さんに頼んだ伝言もソレ。百瀬さんはその後転校して行った。
受験って視野が狭くなりがち。この数パターンしか未来へのルートがないような気がしてくる。
そして、裏口入学なんて、古臭い言葉だと思っていたけど、推薦入学のほうかー。
子どもの将来を考える親の気持ちもわかるけど、実力以上のところに行ってもなーとも思う
Posted by ブクログ
何だかとても切ない話だったなぁ。
ストーリーを読んでいて、私の中での奥澤先生はイケメンで優しく真面目で生徒思い…。
なぜそんな先生が飛び降りなくてはならなかったのか…
それぞれの生徒の視点から奥澤先生が飛び降りる過程が分かってくる。
私が先生を殺したと黒板に書かれていた意味も、途中と最後では違ってくる。
受験というシステムは何なのだろうか…
特に学内で決める指定校推薦ほどあやふやな決め方があっていいのだろうか。
先生達の不正が現実にも本当にあったとしたら…
恐ろしすぎる。
とても読みやすく一気読みでした。
Posted by ブクログ
それぞれの視点で話が進んでいくので、じわじわと謎が解けていく。
同じ話の流れでも視点が違うだけで全く違う見え方になり面白い。
ただ、ラストの展開は大方想像どおりといった点が若干残念。
Posted by ブクログ
ずっと掴めないでふわふわしてるので逆に続きが気になって半日で読み終えてしまった。
結末は、そういうことかー!!!となるし、ミステリーとしては十分面白い。
Posted by ブクログ
読みやすくて、先が気になって止まらない。
途中からなんとなく気づくものはあるが、想像はしていても、読むとやっぱりキツい。免疫のない私にはかなりのイヤミスだった。
エピローグ(泣)
間違いに気づいた時は立ち止まって振り返る…胸に刻もう。
Posted by ブクログ
「私が先生を殺した」その本当の意味とは…?
生徒から人気のある奥澤先生が、生徒にわいせつ行為を働いていると思われる動画を拡散され、死んだ
生徒4人それぞれが奥澤先生を語り、最後の1章は先生の視点からネタばらし
驚くようなどんでん返しはなかったけど、先入観を持っていたらタイトルの本当の意味にびっくりするかも
伏線回収が鮮やかで、無駄がなく読みやすかったです
Posted by ブクログ
いやーーーーおもしろかった…!
「私が先生を殺した」のが誰だかわかった時、そっちかーーーー!となった。全然気づかなかった。
私はこの人で、先生ってこの人のことを指してたのね…!!!おもしろーーー!!!
1章ごとにメインの登場人物が変わっていき、どんどん事件の核心に迫っていくのがすごかった。お見事。
エピローグの校長の話と、奥澤先生の最後がちょっと絡んでるのもよかった。
桜井さんの他の本もぜひ読んでみたい!
登場人物の視点ごとに物語が進み、最後に一つの真実に繋がるといった感じで、読みやすくおもしろかったです。
この作者さんの他の作品も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
後味はそんなに良いものではない、高校を舞台としたミステリー。
全校生徒が集合する避難訓練中、一人の生徒が屋上を指差す。
そこにいたのは学校一の人気教師、奥澤潤。
奥澤はフェンスを乗り越え、屋上から飛び降りようとしていた。
止めようとする教師たちの怒号が飛び交うも、奥澤の体は宙を舞う。
誰もが彼の自殺を疑わず、悲しみにくれた。
しかし奥澤が担任を務めるクラスの黒板に「私が先生を殺した」という
メッセージがあったことで、状況は一変する。
クラスの生徒たちの視点で奥澤先生が
飛び降りるまでの数日間が語られていき、
次々と変わっていく生徒たちの視点によって、
次第に事件の全体像が浮き彫りになっていく構成。
学校というただでさえ登場人物が多い舞台で、
キーとなる人物が絞られているおかげで、
特に混乱することなく、スッと最後まで読み進められる。
とは言え、結末に対しての後味は決して良いものではないが。
構成自体は面白かったのだが、
個人的には語り手となる生徒一人一人の枷がもっと深いものであれば、
この物語に対する印象ももう少し違ったような気もした。
けっこうサラッと進行していくので、
生徒たちや奥澤先生の心情がどこか薄味なまま終わってしまった印象。
とは言え、「私が先生を殺した」の意味がわかった時は
ゾワっとしたのは確か。
Posted by ブクログ
読みやすくて、そして続きが気になって一気に読んじゃいました。
屋上から飛び降りた教師、教室の黒板に書かれた「私が先生を殺した」の文字
それをめぐって一人称が変わっていくオムニバスっぽさもあったり、次々と新しいことがわかったり。
ああ!そういうことだったのか!という驚きもあり。
おもしろく読めました。
Posted by ブクログ
「殺した夫が帰ってきました」は予想外で、ハラハラしていたが、本作は途中からある程度真相を予測できてしまった。ただ、結末は気になるので気づいたら読み終わっていた。
ミステリー初心者でも読みやすい。
大人の腹黒さが渦巻いていた。校長先生の最後の言葉を聞くと腹を立てずにはいられない。真相を暴こうとしても、潰されてしまうんだろうなぁと思うと恐ろしい。
Posted by ブクログ
2025.9.19
人気者だった教員が生徒たちの前で飛び降り自殺するまでの経緯を複数の人目線で話す。
なんで自殺を選んだのか?気になりすぎてすぐ読み終わった。私立学校のお金がらみの裏事情はきっとどこにでもありそうな問題だと思う。自殺を選んでしまったのは可哀想だし、教師として生徒のために曲げなかった奥澤先生の意思を尊重したい。永束先生も教員として生きていられればいい教師のままだったのに、学校の経営が絡んでくると大事なことが分からなくなってしまったんだなぁ。
Posted by ブクログ
終盤のタイトル回収は成程そっちかってなった。
けどなんか全体的にモヤモヤする。各章で視点が変わるけど状況的にはあまり変化が少なめだし、伏線も印象にあまり残らない感じがした。
後、じゅんじゅんって渾名が絶妙にダサい。
Posted by ブクログ
読みやすい話だった。
誰かを成績改ざんで指定校取らせるにしても、誰も希望者いなくて空いてる枠に出来なかったのかな。
黒田さんがただただかわいそう。
校長と永束も人選ミスじゃない?過去の事とか、動画で言う事聞かせようとしたのかもしれないけど、人選ミス。その前の人も断ってるからやはり人選ミス。だめな2人。
Posted by ブクログ
なぜ人気者の教師が自ら死を選んだか、倒叙形式で生徒それぞれの視点で真実に迫っていく。
オチは中盤で容易に推測出来るものであるため、謎解き要素は薄い。
しかし、登場人物それぞれの葛藤や、教師との関わりを丁寧に描いているため、物語としての没入感、納得感は高い。
読みやすい作品だった。
Posted by ブクログ
桜井美奈さんの作品初めて読みました。2025年初作者7人目。
視点が変わりだんだん真相が明かされていくのが面白くって読み進めてしまった。
高校生もすごく考えて悩んで真剣に生きてるんだなぁって思ったし。
砥部と先生の高校生の頃は似てたから、砥部も大人になればちゃんとするのかなぁ。
スッキリはしなかったけど面白かったです
Posted by ブクログ
先生はいい人なのか悪い人なのか
一瞬騙されてしまったけど、最後はスッキリ。
生徒一人一人の視点で描かれていたけど、少し途中で同じことを繰り返すのでくどくて早く読み進めたい気持ちになってしまった。