ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 私たちの世代は

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    コロナ禍から少し時間が経ってあの時の気持ちが少し遠くなってきた今読むと、そうだったよな、本当に不思議な時代だったと振り返れた。
    涙がぼろぼろ止まらないということはなかったけど、ほんのりした温かさと不安と意志の強さとかを感じれて読み終わっても温かな気持ちだけが残る作品でした。

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    2026年03月19日
  • サイレント・ブレス 看取りのカルテ

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    大学病院から訪問診療クリニックに異動になった女医のお話


    ・ブレス1 スピリチュアル・ペイン
    乳がん末期の中年女性
    治療を放棄し、死ぬために家に戻ってきたという

    キューブラー・ロスが提唱した「死の受容の5段階」は何となくは知っていた
    ・否認と孤立 (Denial & Isolation)
    死の告知を信じられず、検査結果の間違いを疑うなど「まさか、自分が」という状態
    ・第2段階:怒り (Anger)
    「なぜ私が」という不公平感から、周囲の人々、医師、神などに怒りをぶつける
    ・第3段階:取引 (Bargaining)
    死の恐怖から逃れるため、宗教的な祈りや「病気が治るなら何でもする」と

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    2026年03月19日
  • 白鷺立つ

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    比叡山の「北嶺千日回峰行」を題材とした物語。

    昔 それを成し遂げた僧のニュースをちらっと聞いた覚えがある。こんなに大変な“行”だとは知らなかった。

    そこに 同じやんごとなき秘密を背負わされた師弟の間の葛藤、闘い、悩み、悲しみ、寂しさ、苦しさ。けっして分かり合えない師弟。などが 絡みあって 最後まで集中して読ませていただきました。なかなか読み応えがありました。

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    2026年03月19日
  • スウィッシュ!

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    子供の限界、親が勝手に決めてない?と思わされる一冊。

    以下、本文から
    「正直、驚いているよ」
    勝てない勝負はしない。大それた冒険はしない。そんな娘だと思っていた。そんな愛奈が羽瑠から強い意志で治療を拒絶されたにもかかわらず、なんとか道を模索しようとしている。

    小さな頃から、かしこい、物分かりがいい子だと褒められることが多かったが、その度に愛奈は違和感を覚えていた。なんのことはない、ただただ分の悪い賭けを避けてきて、波風立たない道を歩き続けていただけだったからだ。
    幼子が伸ばす手の先に無限の世界が広がっているのは、未来を計算できないからだ。だからこそ、恥ずかしさをおくびにも出さずに夢を語り、

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    2026年03月19日
  • 楽園のカンヴァス

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    特に美術に詳しいわけでもないけれど、読み終わるとルソーの絵を見る目が変わる。原田マハのアートシリーズは読む度自分の世界が広がる気がします。

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    2026年03月19日
  • たゆたえども沈まず

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    孤独との戦い。
    ゴッホのことはいうまでもなく知っていたけど
    それを支えたテオドロスという弟がいたこと、ゴッホがフィンセント・ファン・ゴッホという名前だったこと
    恥ずかしながら初めて知った。
    歴史と美術の勉強。原田マハさんの作品はいつも知るきっかけをくれる。
    ゴッホ兄妹の孤独な戦い。束の間の幸せの瞬間。
    日本から渡った画商2人の孤独な戦い。
    パリの残酷なまでに美しい情景。
    全てに心揺さぶられた、切なさをはらんだ作品。
    浮世絵がこんなに影響与えていたなんて。
    美術のこと知りたくなった。
    フィンセントはずっと苦しかっただろうけど、皮肉なことにテオの死によって半身だった2人は再び結ばれたんだね。

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    2026年03月19日
  • ツアー1989

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    中島京子さんの作品にこんなミステリアスな物語があるなんて知らなかった。

    15年も前に書かれたラブレターを受け取ってしまった凪子は、書いた人のことをまったく覚えていなかった。
    ようやく謎の手紙を本人に渡せたケイスケは、書いた人を探しに行くことにする。
    1989年に「迷子ツアー」という旅行会社の企画があったことを探る。


    15年も前からのラブレター!しかも人伝てで届くなんて気味悪さもあるけど、ちょっとワクワクするじゃないですか。
    時代はバブル真っ只中。
    なるほどな。
    だけど、時間が経てば、いろんなものが移り変わる。
    バブルは崩壊した。
    香港は返還された。
    九龍城は壊された。
    ボンヤリボーヤと影

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    2026年03月19日
  • サンセット・パーク(新潮文庫)

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    状況説明の少なさ、心理描写の過剰さ等、オースター作品の、個人の鬱屈した思考の渦に深く沈み込んでいく感じが、どうにも肌に合って仕方がない。

    なんで小説なんて読むのかって、こん時くらい思考の海溝に沈み込んで、1人静かに暮らしたいからじゃないですか。(ミスチルの「深海」のジャケットみたいなイメージ。)

    オースターの小説では、メインのストーリーと無関係に思える、サブの人物の思考や過去のエピソード、たまたま見た映画の話などが急に執拗に深く長々と描かれて、また急に場面が戻ったりする。
    後であの伏線が回収された!となる事もあるし、あまりならない事もある。
    それは人生のように「そんなものだ」とも思うし、

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    2026年03月19日
  • 天国旅行

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    『遺言』と『初盆の客』が好き。この本は初めて読んだと思ったけど『星くずドライブ』と『SINK』に既視感あるんだよなあ、読むの2回目だったのかな?もしくは他の短篇集に集録されたことある?

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    2026年03月19日
  • 革命前夜

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    第18回大藪春彦賞

    初読みの作家さんだけど、すぐに星5を確信して贅沢な読書時間を体験できた。
    まず、才能ある音楽家たちの世界を、豊かな描写とともに味わえる。
    これだけで満足だけど、舞台はベルリンの壁崩壊前の東ドイツで、監視され制限の多い人々の暮らしや、民主化運動の激化を知ることができる。
    そんな中での人と人との関わりや、音楽の役割りが丁寧に描かれていてとても興味深かった。
    更にまさかのミステリー要素あり、感動ありで、泣きながら本を読み終えた。
    すごい書き手にまた1人で会えたことが幸せ。

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    2026年03月19日
  • 枕草子

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    かわいいもの、美しきものに対する美意識をここまで網羅的に綴ったものは読んだことがない。それが平安時代というのだから驚く。今読んでもハッとさせられる。それが海を超えてポーランド語でも読まれているのだから、驚きしかない。以下の章はとりわけ心が惹かれた。

    7、犬の話
    26、にくきもの
    68、おぼつかなきもの
    72、ありがたきもの
    93、あさましきもの
    134、つれづれなぐさむもの
    145、うつくしきもの
    161、遠くて近きもの
    249、世の中になほいと心憂きものは

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    2026年03月19日
  • ようやくカナダに行きまして

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    カナダの開けた雰囲気が伝わってくる。
    『50歳になりまして』はコロナ禍のステイホームな話が中心だったから、読んでいても少ししんどい部分があった。そんな状況を書いている光浦さんもとてもしんどかったのだと思う。
    でもこの本は、とにかく開けている。カナダの空やら芝生の緑やら、夏の日差しが見える。心が洗われる。
    意地悪な人含め、触れ合う人みんなに人間味がある。
    コロナから次のステージへ、人生も次のステージへ進んだなぁと明るくなれた。

    私は「11人もいる!」の光浦さんが大好きなんだけど、旦那さんに振り回されて「えぇ……(汗)」ってなっていたあの表情でリスニングに四苦八苦してる姿を想像すると微笑ましい。

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    2026年03月19日
  • ルドルフとイッパイアッテナ

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    息子と最後まで読めて嬉しい。

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    さいご、デビルをたおすときに、ひとりだとかなわないけど、ふたりでれんけいプレーをしてかったのがすごいとおもった。(7歳)
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    トラックで東京まで来てしまった家ネコのルドルフと、野良ネコのイッパイアッテナの友情を描いたお話。たくましく生きているイッパイアッテナに気に入られ、ルドルフも野良ネコとしての生き方を学んでいく。

    イッパイアッテナから文字を学んだり、学校で漢和辞典や国語辞典を開いたりするシーンは知的で面白かった。

    イッパイアッテナが、旅立つルドルフへ肉をごちそうしてやりたくて、苦渋をなめてデビルの言いなりになるところはなんとも言いが

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    2026年03月19日
  • 岩手の大盛弁当屋 こげ店長ともちもちちまき

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    私も自覚あることがズバリと書かれていてダメージうけました
    でも、なんとかしようと足掻いてるのでセーフってことで!

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    2026年03月19日
  • 帰れない探偵

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    住んでいた事務所が見つからず帰れなくなった探偵。世界探偵委員会連盟からの依頼で様々な国に派遣されるうち母国にも帰れなくなる。ずっと地に足のついてない不思議な雰囲気が漂い、読んでる自分も主人公と共にいろんな国をさすらっているような感覚がとても心地良い。

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    2026年03月19日
  • すべてが円くなるように

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    真珠を主題とした掌編集。短いけど、キラキラしている。

    第1話 フェルメール展のチケットを持っていないのに、アムステルダムに来てしまった。
    第2話 亡くなった京の母の想い出。
    第3話 イギリスで出会ったサケの醸造所。
    第4話 大学時代の友達と、森茉莉。
    第5話 シカゴに転勤になった私と娘。
    第6話 お祖母ちゃんはパリの建築家。
    第7話 リタはミキモトの養殖場を訪れた。真珠をコンセプトとした展覧会開催のためだ。

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    2026年03月19日
  • IT(2)

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    荒れ地でのダム作り、3人で映画を観た後でイジメっ子と対峙する場面が大好きでした。
    この愛おしい時間がずっと続けばいいのに…
    でも、我らがキング先生は容赦なく登場人物を痛めつけるんですよね。
    大人も子どもも関係なく、最も効果的な方法で心身ともにズタズタに痛めつける。
    キング先生、流石です。

    1巻で『チョケてばっかでこの子嫌いやわぁ』と思っていたリッチィが友だち想いのエエやつになるのも2巻からです。

    私のイチ推しはベン、2番目は何故か分からないけど博多弁アイルランド人のお巡りさんのミスター・ネルです。

    皆さんには推しキャラいます?

    アイザック・アシモフやロバート・ハインライン作品を小尾芙佐

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    2026年03月19日
  • 汝、星のごとく

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    ネタバレ

    めちゃ良かった。それぞれに事情があって、でも生きる姿が良かった。北原先生と暁海さんの関係も良かった。最初は親と子の部分が大きく書かれていたけど、途中から自分の人生にフォーカスされていっていてよかった。長かったけど面白かった。泣いた

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    2026年03月19日
  • 東京都同情塔

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    新しいもの、新しい世界を作る場合、既に完成しきっている今を破壊しなければならない。向かう未来は今より良くなるのか、終焉に向かっているのか。しかし、そんな未来を想像する前にまずは破壊する必要がある。そうして破壊された後の世界で、私のような何の影響力もない一市民が出来ることは、新しい世界のルールをいち早く覚えて適応すること。
    今更喚いたって仕方ない。一市民がどうこうしたって、今まであった世界は破壊されているし、どんな選択をしたって、進行は止められない。ならば今できる最善のことをすべき。生きるためにはそうするしかない。AIに嫌悪感を抱いています。そうですか。AIの作るものは信用できません。そうなんで

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    2026年03月19日
  • ナモナキ生活はつづく

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    「お母さん気取りの赤の他人」
    「私が本物の甘えを見せたろか?と言う気分になる」
    などなど、最初から最後まで思わず吹き出してしまう箇所多数。

    「この世で一番嫌いなものは」では、なぜその家事が嫌いなのか考えて逃げ道(対処)を考えるのっていいな、と膝を打った(化石的表現)。そうか、私もトイレブラシを使うのが嫌なのか!使い捨てトイレブラシを買ってみようっと

    クスッと笑えて緩い、共感しかないエッセイでした。視点が好き。
    表紙のイラストは内容とぴったりのテイストで、これも好き。

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    2026年03月19日