ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 逆ソクラテス

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    ネタバレ

    認識反転を楽しめる一作
    短編はあまり好んで読まなかったけど、伊坂作品はさすがだなと感じた。

    短編の話の中でも、印象を反転させる構図なのに、各話にそれぞれの登場人物を出したりするのは伊坂幸太郎らしいなと思った。

    中でもアンスポーツマンライクが一番面白かった。
    最後のシーンをバスケのシーンと繋げる発想が天才的だなと。

    読みやすさもあり、確かになって思わされた一冊

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    2026年05月21日
  • さいはての彼女

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    4つの短編集。どのお話も良かった!!
    最初と最後、ナギに関連するお話しがとくにおきにいり。
    バイク乗らないけど、乗ってみたい、風を感じてみたいと思わせる描写が多かった!!

    様々な実在する地名が出てきて、色々想像しながら読めたことも良かったなあーー!
    ほっこりした気持ちになれました。

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    2026年05月21日
  • 僕の狂ったフェミ彼女

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    小説としてとても面白いものになっているにも関わらず、どこかノンフィクションに近いものを感じながら読み進めた稀有な作品だった。女性が普通に生きるということのハードルを感じたし、自分の無意識の加害性が恐ろしくもある。より多くの人が読んで議論になると良い。

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    2026年05月21日
  • カフェーの帰り道

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    時代の流れによって大切な人が奪われ、自分の道が閉ざされる。それでも前を向いて生きようとする、強く美しい女性たちの物語。男の目線でもこういう歳の取り方をしたいと思った。

    後半は、現代がどれだけ恵まれた時代であるかを強く感じる内容になっている。

    行間を読むのと余韻に浸る時間がなんとも贅沢に感じられる読書体験だった。

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    2026年05月21日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    宙わたる教室シリーズは、勇気が与えられる作品です。この作品も前作と同様、したいことを挑戦する大切さを教えてくれました。特に、NASA子の、このままでは何かが抜けたまま大人になる、そのことが怖いという気持ちは、私も大学生の時に強く思っており、大変共感できました。探究心を大切にし、努力を続ける登場人物の姿は読んでいてとても気持ちが良いし、かっこいいです。

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    2026年05月21日
  • ぐるりのこと(新潮文庫)

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    集中して思考して心を砕いて、その過程。
    はっきりした指針やアドバイスではなく、各章の最後は、願いや祈りのように感じた。簡単に答えのないことこそ、大切なことで、私が自ら考えるべきことなんだと受け取った。

    自分の内側のこと、世界のこと、世の中のこと、歴史のこと。
    梨木さんにとって、そういうすべてが「ぐるりのこと」なんだと感じた。

    「ぐるりのこと」という言葉を頭に置いておくだけでも、自分から遠いことと思っていることも含めて、少しだけ、見渡せることが増えるかもしれない。

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    2026年05月21日
  • まぐだら屋のマリア

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    降り積もる寂しさとせつなさ。
    尽果(つきはて)にやってきた人たちの物語に
    胸を抉られるような思いだった。
    ドラマを観た後でこの原作を手にした。


    水平線のつづく青い海
    バスは「つみびと」を乗せ
    尽果でおろす

    海を見下ろす崖っぷちに立つ
    「まぐだら屋」の戸口には
    大きな壺に投げ入れられた
    紅葉のひと枝が 赤々と



    マリアの心温まる料理に癒され生かされる紫紋。母を殺したと泣く丸弧の背を撫でるマリアの優しい手。
    マリアと与羽の激しい恋に傷つけられた人たち。「償いのために」この尽果にやってきたマリアと、死ぬまでマリアを赦さない女将の桐江。
    老舗料亭「吟遊」の後輩、悠太の自死とその後の春香。それ

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    2026年05月21日
  • 浄土

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    ここまで滅茶苦茶阿呆な短編集をつくれる作家は町田康しか居ないだろう。個人的には、町田康の中で『パンク侍斬られて候』に並んで、一番好きな一冊。

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    2026年05月21日
  • 存在のすべてを

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    誘拐事件から始まる社会派小説で事件の真相はと思っていたら 刑事、記者、家族と人間ドラマに深く入っていき とても良かった!
    亮君には幸せになってほしい。小説を読み終わってこんなに泣いたのは久しぶり。

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    2026年05月21日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    タイトルの『52ヘルツのクジラたち』の比喩が素晴らしい。
    「世界一孤独なクジラ」の届かない声は、どこか幻想的で強く優しいあたたかさを持って物語全体を包み込んでいる。

    巧みなストーリーの構成に完全に引き込まれた。次から次へと起こる出来事や散りばめられた疑問に、気付けば夢中でページをめくっていた。

    作中で描かれる、主人公の「第一の人生から第三の人生」への歩み。単に過去の傷から立ち直り、自分の人生を取り戻していくだけの物語でなく、自分と同じように激しい孤独の中にいる少年「愛」のSOSを、今度は自分が懸命に掬い上げようとする姿に、涙がでそうになり電車のなかで堪えるのに必死だった。

    貴瑚が実母と義

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    2026年05月21日
  • 夏物語

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    650ページの小説!
    子供を産むこと、もうけないことに深く切り込む
    作品。
    実際に子どもがいる、いないで読み手の感想や反感
    、共感するしないが別れる作品だと思う。
    善百合子さんの、子どもを産むことは自分の事しか
    考えてない。生まれてくる子どもが全員、生まれてきたことを喜ぶか苦しみしかないと思うのかは、産む親の賭けだという考えも、考えさせられた。

    物語は、大きく2章立てで、1章目は乳と卵の話に
    肉付けしたような感じ
    2章は、念願叶って小説家になった夏子が、独り身の環境なんだけど、子供が欲しい、産まれてくる子供に会いたいという気持ちが芽生えて、色々な人の
    意見を聞いて、悩みながらある決断をするー

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    2026年05月21日
  • 透明な夜の香り

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    ずっと読みたかった本。
    読み進めていくうちに、出てくるご飯や植物の香りが実際に香ってくるような気がしてどんどん入っていった。
    一香の過去はとても苦しくて想像したくないけれど。
    昨の苦しみがこれからの生活で少しでも和らげば良いなと願ってしまう。
    少しが雑な新城がきっとこの2人を明るくしてくれているんだろうなと、すごく好きになった。
    きっと彼にも過去があるんだろうな。
    源さんも好きだった。彼が出てくるとちょっと安心する。
    さつきちゃんともずっと仲良く会ってほしい。
    その本を好きになればなるほど、登場人物の幸せを願ってしまう。
    続編もあるみたいだからそれを読むのが楽しみ!
    一香はもう出ないのかな?ま

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    2026年05月21日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    幼い頃を共に過ごした仲間たちは、時代に翻弄され関ヶ原で敵味方として刃を交える。
    佐吉が残した謎を追うほどに、当時の絆の深さが鮮明になっていく。歴史小説でありながら巧みなミステリーとしても秀逸で、鮮やかな伏線回収は圧巻の一冊でした。

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    2026年05月21日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    映画観た時から絶対に原作読もうって決めてた
    呉勝浩のスワンを先に読んだけどこれも最高に面白かった
    今回のこの爆弾は読みながら映画を思い出していた
    作中のタゴサクがそのまま二郎で再生され、同じように類家も山田で再生された
    それだけじゃなくて等々力まで染谷くんだからほんと台本を読んでいるかのようだった
    原作も面白い
    そして映画はこの原作にかなりのリスペクトを込めて忠実に再現されているって思う
    この緊張感を映画で再現できているのがすごいというか、その緊張感を文字でここまで表せるのがすごいというか
    まじでおもしろかった、圧巻
    よし、次はネトフリでもう一回映画を観よう

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    2026年05月21日
  • 介添えお海 心をこめてお世話します

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    心温まる内容と仕事に向き合う姿勢に励まされる。そして薬草やそこら辺に咲いている草花の効用、野菜の知識も得られて知らなかった民間療法も知る事ができた。けどたんぽぽが食べられると知って料理したいかというとやらないので本当に知識だけとなる。
    でも笑顔は人を和ませるし同じやるなら笑顔の方が心身共に健やかになる、当たり前の事だけどできてないなぁと反省。

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    2026年05月21日
  • 終りなき夜に生れつく

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    クリスティ自身がベスト作に選出した一作。
    探偵役不在のノンシリーズで、本格ミステリーというより、メアリ・ウェストマコット名義の『春にして君と離れ』のように、恋愛や結婚をテーマにした心理劇という印象が強い。

    後半まで大きな事件は起こらず、不穏な空気とじわじわとした心理描写で物語が進む。展開はかなり地味ではある。
    しかし、この作品のトリックは“あの作品”と骨子を同じくしている。そして本作は、その発展形であり、一つの到達点として読める。
    本格ミステリーの色が薄いという見かけとは逆に、その緻密な構成には唸らずにはいられない。自身がベストに挙げたのも納得だった。

    『春にして君と離れ』が好きなら読んで

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    2026年05月21日
  • 風のマジム

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    笑って泣いて怒って、ときに挫折して苦い経験をして、それでようやくかけがえない何かを得る。人生甘くない。けど悪くない。だから挑戦しつづけるのだ。

    信念をもって夢を追う。沖縄発のラム酒を作るために
    思いつきレベルのアイデアを現実にするその過程には数え切れないほどの困難があったが、決して折れず惜しまず、折れそうなときには鞭を打ってくれる大事な存在がある。
    終盤、まじむが病床のおばあに胸中を打ち明けるシーンはグッと来た。同時におばあが逝かなくてよかった。
    風のマジムを飲むシーンは鳥肌ものだ。また皆が初品を迎え入れるシーンもあたたかい。
    ざわわざわわとさとうきび畑の歌があるが、作中でもざわざわと表現さ

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    2026年05月21日
  • ギフテッド

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    ★★★★★+
    小学校6年生はとある検査を受けなければならない
    それは特殊な臓器が体内にあるかどうかを確かめるもの
    それは特に何の作用もないらしいが、各国政府は密かにそれを持つ人間を選別していた
    人間は自分と違う者たちを恐れ排除しようとする
    その軋轢はやがて止められない境界線を越えてしまう
    排除か共存か、人々はどちらを選ぶのか
    選ばれし者から排除されるべき者へ貶められたギフテッド達の苦悩は世界を滅ぼしてしまうのか
    SFを通じて現実社会に切り込む意欲作でした
    「百年法」も本作もとてもみごとなSF超大作です

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    2026年05月21日
  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください

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    この本がエッセイということで、カフェーの帰り道の感想を書く前に軽い気持ちで読み始めたのだけれど、
    ちょっと待って待って!
    これエッセイなの?
    ヘビー過ぎる。
    片手間には読めない!!
    ということで、カフェーの帰り道の感想を終えてから、気持ちも新たに、初めから読みました。
    エッセイという枠に入りきれない著者の実体験とその思いが溢れ出ているとは、こういうことなんだ、という説得力。
    若さの有り余るエネルギーと寂しさとやるせなさと切なさと‥
    若い頃特有の気持ちを追体験しました。
    そして、だんだん大人になって、それを宥める方法がわかってきた。
    壊れそうでも、踏ん張って生きていこうとする気持ち。
    がんばった

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    2026年05月21日
  • 光のとこにいてね

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    この人生を見れる感じが長編の良さなんだよー!って思った。
    感情の機微とか人それぞれの考え方の違いとか、意味で読んだどのお話よりも繊細で、リアルで、細かくて、母親と子供のわだかまりとか、恋愛とか色んなお話を読んできたけど、どのお話にもないような雰囲気と感じるものがあって、とっても新鮮で面白い。
    基本的には穏やかで、起きる出来事も多分他のお話に比べたら穏やかで、なのに続きが気になって仕方がなかった。
    ふたりは決して似てはないし、すれ違いも多いけど、お互いを思う気持ちがあって、恋愛でもない友情でもない不思議な関係性が生まれてて、それにジェラシーを感じる夫2人もまたいいキャラクターだった。
    藤野さんは

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    2026年05月21日