小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
最初の話「スタンプ」がいちばん心に残った。
住み慣れた場所って、どうしてもその魅力が当たり前になりすぎて気付けなかったりする。
何かを起こすために動き出そうとするけれど、動き出す時ってものすごくエネルギーが必要になる。
周囲からの色々な声もあり一筋縄にいかないこともある。
そんな中、周囲の助けをかりながら奮闘する人の姿、自分が考えなければならないことなんてないものを、共に寄り添い、自分ごとのように考えサポートしてくれる人の温かさ。
いいな、と感じた。
最終話でも私の心動いたのは、何かに無我夢中になって動く人の姿だった。
大好きなシリーズ。
硯と良子のプライベートも少しずつ進んでいくことも楽しみ -
Posted by ブクログ
「悪魔」
その言葉を頭に本書を読んでいると、最初は悪魔=殺人鬼だと思っていたが、その考えは間違いだと途中で気づいた。悪魔は殺人鬼だけでなく、誰の心に住み着いているもの。このことを嫌という程感じさせられるものだった。
ただ、悪魔になるしかなかった人もいて、だからこそ悪魔はその人が持つ性格からな決まるとかではなく、その人が置かれている環境にも左右されてしまうのかなとも思った。
うーん、やるせない。
話の内容は、それぞれの点と点が徐々に結びついて1本の線になるように展開されていくので、飽きたりせずに、また、ここって結局どうなの?となることもなく最後までドキドキしながら読めた。
続編があると -
Posted by ブクログ
すごく心地良い小説でした。
こんなに静かで温かくて穏やかで、純文学チックなSFがあるんだなあ。
今まであまりSF作品に惹かれてこなかったけど、このテイストならこれからも積極的に読みたくなりそう。
「確かにそれって不思議だよな…」という、現実からそう遠くない事象を起点にSFの世界が膨らんでいったり、宇宙規模だろうと変わらないかけがえのないものが描かれていたりのおかげで、すっとはいってきた。
フェミニズムとかマイノリティに関わる要素を含んではいるけど、作品の世界観を超えて作者の声で主張するような、ノイズ的メッセージがなくて上品なのも好み。
あくまで自然に、作品の世界を楽しめた。
現実世界を通す -
Posted by ブクログ
湊かなえは世界が5D位に見えているのではないかと毎度思わさせられる作品。
同じ出来事を、仕草、表情を、人にによっては全く違う解釈があって、それぞれの立場から話を聞くと全く別の出来事が起こっていたかのように思わさせる、不思議な二重構造みたいなのをつくる天才。
作者の頭の中が見てみたい。
人は自分が経験したこと以上のものを生み出すことは出来ないと、私は思っているので湊かなえがこんなにも人の解釈や立場、感情の引き出しがあることにいつも驚かされる。
作者本人ならどの立場の解釈なのか?と思うし、
全く別の解釈をする人がいることを理解することは簡単だけれど、さらにどんな解釈をするのかまではなかなか想像 -
Posted by ブクログ
博士号を持つ警察官、沢村依理子の2作目。今回も面白かったです。男社会の警察組織で奮闘する姿がいいですね。読みながら応援してます。
今回は爆破事件を捜査します。テロの可能性もあり公安が出てきます。警察庁と警視庁の違いの説明が書かれてたけど、私には難しい。よく分からなかったです。こういう話だといつも対立しているイメージがあるんだけど、実際どうなんですかね?公安との面倒くさい駆け引きもある状況で、沢村たちは解決できるのか?沢村だからこその視点で徐々に解決に近づいていくけど…、一波乱あったり…。気になってあっという間に読めました。
愛情があっても、守り方を間違えてはダメですね。取り返しがつかなくなっ
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