小説・文芸の高評価レビュー
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藤崎翔さんのお梅シリーズを読んでいると、人形つながりからか、某電子媒体でこちらを勧められ、一笑して乗ることにする。
まさかのホラーで、ちょっと合わなかったけれど、次々と事件が発生するから目が離せなくて、結局引き込まれてしまった。事件どうし、どんなつながりがあるのか。ルーカスが犯す犯罪や、相手に負わせる負傷の程度がなぜ違うのか。謎を抱えたまま終盤を迎えたが、ラストにはちゃんと解明された。
実は、ルーカスには何かトリックがあるのでは?とも期待したのだが、やはり今回はホラーで締めくくられた。
思いもよらないことからホラーに手を出してしまったが、本のつながりって面白いなと感じた。
ただ、ルー -
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前半は、ギラム島をめぐる政治的な動きが面白かった。
国の利益のために人はどう動くのか。それぞれの立場や思惑が絡み合い、単純な善悪では割り切れないところに引き込まれた。
特に印象に残ったのは、「当たり前」を疑うことの難しさ。常識として信じてきた前提が崩れたとき、人は何を信じ、どう判断するのか。その描き方が興味深かった。
オアレ稲の不思議な生態も魅力的だった。人々の暮らしを支える存在でありながら、まだ理解しきれていない底知れない恐ろしさを感じる。
後半は、虫害による絶望感に圧倒された。どうにもならない自然の脅威を前に、手に汗握る展開が続く。
また、「人の命を守る」と一言で言っても、その方 -
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ネタバレ物語の最後まで、本当に面白かった。
特に印象に残ったのは、オアレ稲という一つの存在に国全体が左右される構造。その依存関係が物語の土台になっていて、「もしそれが崩れたらどうなるのか」という恐ろしさに最後まで引き込まれた。こういう世界の作り方が本当にうまいと思う。
アイシャの皇帝への進言の場面では、感情ではなく、事実を積み重ねて相手を動かそうとする姿勢も良かった。抜かりのない調査があってこその言葉だからこそ、説得力があった。
一番心に残ったのは、「風に知る万象」という考え方。人間にとって都合のいいものだけで世界は成り立っているわけではなく、利益にならないものも含めて均衡が保たれている。その均 -
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主人公のリリーは料理のセンスが抜群にあるけど、別に料理が好きなわけでもない。子ども時代のトラウマから自信を持てず、人と深く関わらずに生きている。でも真面目に。
大家さんとのやり取りはどちらも口が悪くてドキッとするけど、お互いに気にかけてる。バイト先のご主人や娘さん、新しいバイト先のお年寄り、いろいろな人と出会ってみんなに認められて、自分の良いところを認められるようになって温かい気持ちで成長を見守れました。
今までに25冊読んだ瀬尾さんの本の中でベスト3に入るかも?ずっと手元に置いておいて、繰り返し読みたい。ちなみに他の2冊は『ありがとう、さようなら』『おしまいのデート』かな?『あと少し、 -
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本屋さんをテーマにしたアンソロジー。
本好きの自分にはとても刺さるテーマで、しかも作家陣がめちゃくちゃ豪華!
全員好きな作家さんで、どのお話もそれぞれとても良かったです♪
本は沈んだ時に一緒にいてくれる友達で、1人で好きなものに浸れる遊び場で、世界に対する開かれた窓で。
書店はそんな本の実物を手に取って比べられるポップアップショップで、誰もがふらっと立ち寄れる憩いの場で、ひと休みしたい人にとっての止まり木にもなる。
自分も本屋さんで気になる本を探しては手に取ってみる、あの時間が大好きです。
改めて、本屋さんって、本を読むっていいなぁとしみじみ思えた1冊でした(^^) -
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ネタバレ読み終わった後のこの爽快感はなんだろう。
優子ちゃんを見守る登場人物全員が皆違うのに皆魅力的で、どの人も優子ちゃんを温かく見守っていて。親子ってなんだろう、人の繋がりってなんだろうと考えさせられる作品だった。
あと森宮さんが面白すぎる。こんな素敵な人物を生み出せる瀬尾さんはすごく魅力的な人なんだろうなって思った。
優子ちゃんが結婚報告をした時に、早瀬くんの母親と水戸さんのことでモヤモヤしてたけど、どっちも森宮さんが綺麗に?解決してくれて、本当森宮さんが大好きになる一冊だった!(脅迫状には笑った)。森宮さんも幸せになって欲しい。孫ができたら孫の為にカツ丼作ってる森宮さんがいたらいいな。
最後 -
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本当に?って思う事例がたくさんあり、面白く読めた一方で、とても考えさせられた。
核家族化や少子化、共働きが当然のようになり、親だけで子育てをすることが難しくなっている。本当は、企業勤めのようにコスパやタイパを求める感覚を、子育てにまで持ち込みたくないと思っている人も多いのではないだろうか。それでも、時間や心の余裕がなければ、効率のよい子育てを求めてしまう。スマホは、その状況にとても都合よく入り込んだものなのだと思った。
また、個性を大切にすることが重んじられるようになった中で、「自分の人生を生きる」ことばかりが優先され、共同体に生きている感覚が薄れてきているのではないかとも感じた。一人ひと -
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最近民藝に惹かれているので、民藝にかかわる人たちの物語を知りたくて読んでみた。
柳宗悦は民藝を創設したすごい人かもしれないが、家族から見れば困った人。
自身の散財で家計が苦しいのに、金に糸目をつけずに民藝の品を収集する。
若い仲間たちを気遣うのはよいが、手間や費用は人任せ。
自分は好き勝手しているのに、声楽家である妻の留学には難色を示し、子どものように不機嫌になる。
一方で、河井寛次郎は、卓越した才能があり仕事には厳しいものの、誠実で温かい人物として描かれている。
柳の散財で窮する彼の妻に「困ったらいつでも来なさい。黙って耐えたらいけない。必ず相談してください」と言い、実際に援助を続ける。
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