小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
文章も感情もキレキレで、ふと笑ってしまうくらい面白かった。彼の呼び方をイチとニで分けているところもそうだし、例え方も独特で、クセになる作家さんだと感じた。
個人的には、自分に当てはまる部分も多くて、私もヨシカと同じく妄想好きの厨二病気質だなと思ってしまった。淡い恋に期待するのは、もうやめよう…笑
「追う恋」と「追われる恋」、どちらが女性を幸せにするのかという論争には、そろそろ決着をつけたい。でも結局、オタク気質のある女の子(自分も含めて)は、追わないと燃え上がらないというか、恋に発展しにくい気もする。
なんだかんだで、ニとヨシカはお似合いだった。イチがヨシカの名前を覚えていなかった場面でニのこ -
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ショッピングビル「まーる」の広場に置かれた一台のピアノ。
ご自由にお弾きくださいという看板に促されるように、今日も誰かが音を響かせている。
5つの短編集になっているが、どれも心に染み込んでくる。
最初のシューズショップの店員さんが、聴いていたのは最後の曲に繋がっていたんだという…そう思うと改めて誰かの耳に残る曲というのは、その人の気持ちまで救うこともあるんだと気づかされた。
弾いた人も聴いた人にも、かかわる人々の人生に影響を与えていくピアノの存在価値をとても感じられた。
①「星に願いを」〜シューズショップのパート店員の悩み
②「バウムクーヘン」〜小学時代にピアノを弾くことをからかわれた -
Posted by ブクログ
戦国末期から江戸初期にかけての日本を舞台に、信仰と権力、そして個人の尊厳が真正面からぶつかり合う物語だった。序章から、当時の宗教状況の厳しさや、価値観が揺らぐ時代の空気が濃密に描かれていて、読み始めた時点でかなり重い話なのかな? と勘繰ったものの、思ったよりも読み口は軽い。
信仰に生きることを最初から選び取っているわけではない彦七が、状況に流されながらも“自分の意志”をつかもうとする過程がとても良い。派手なヒーロー像ではなく、迷いながら、それでも真摯にあろうとする姿が印象に残った。周囲の人物たちも一面的ではなく、最初は苦手に感じた人物が別の角度から見えてくる瞬間があり、読んでいて視点が更新さ -
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稲荷神は落ちこぼれである。人間の中から選ばれた「誉人」の願いを叶える役目を持つ稲荷神の達成件数は、神になってから三百年経った今でもたったの五人。人々の願いは難解で、神様には人の考えが全く分からない。そんな稲荷神は人に寄り添い、人の温かみに触れていき———
すごく良かった。
稲荷神視点で進んでいく物語であるからこそ、彼が感じる人間に対する思いがひしひしと伝わってくる。神様であるからこそ、自己犠牲、友愛、家族愛、嫉妬等の人の気持ちが理解できない。しかし、彼もまた人と触れ合う事で、少しづつ然れど確実に人の気持ちに寄り添うことが出来るようになっていく。そんな神様の感情を追体験できるからこそ、こちらも -
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ネタバレ下巻。上巻を読み終わってから、バブルが崩壊したらどうなる!?と、気になって気になって一気読み。
望月は株の取り引きで暴力団や、怪しい仕手師と関わっちゃうし。
バブルは崩壊するからさぁ…堅実にいこうよー…って読者は思うけど、でも実際、バブル景気のときはこんな人たちがいっぱいいたんだねって思うと、もの悲しくなってくる。水矢子だけは、幸せになってほしいと祈るような気持ちで読み進めるが、上巻の最初に、水矢子がホームレスになっていることが分かっているから、こんなに堅実に、地道に頑張っているのにな、ととにかく悲しい気持ちで読み進めるしかない。
その辺、やっぱり著者はちゃんと狙って書いてるよね。すごい。
バ -
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ファウンデーションシリーズの、超大作を全て読み切った読者にだけ分かるようなエピローグは秀逸の一言。
ここまでじっくり読み込める作品に出会えたのは感謝しかない。
このシリーズはSFではあるけれど、SFを読んだ事が無い人、苦手な人でも読みやすいパートに分ける事ができると思う。
今でも新刊発行されている1〜3は、政治経済、人文学、貿易や商取引、哲学や心理学に興味がある人は読んで欲しい。
新刊は電子書籍でしか無いけれども、4と5は冒険活劇が好きな、割とロマンチストな人にもお勧めできる。
6と7は政治と陰謀と駆け引き渦巻く、ミステリー好きに刺さる部分が多いかと。
それぞれのパートで独立して読み解ける
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