ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 告白

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    ネタバレ

    面白かった。
    娘を殺した犯人を探っていく物語かと思えば、犯人は序盤ですぐに分かってしまう。
    その後視点を変えて語られる物語は当初抱いていた人物像をひっくり返されることが何度もあった。
    そしてクライマックスで担任は2人に復讐を遂げたというのが、爽快というかモヤモヤというか…
    最初から最後までページをめくる手が止まらず、イヤミスの女王たるやを理解した。

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    2026年05月01日
  • 遺骨と祈り

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    遺骨は能動的な沈黙をもたらす。
    中立とは、日本では立ちすくんだままの状態にずっと置かれることなのかもしれない。
    祈りは言葉をこえたちからだ。

    この本に書かれていることは世界の話。
    踏みつけた、わたしたちの話をしている。
    そして踏みつけられた、わたしたちの話もしている。
    日本だけではない、世界の話を黙って聴きたい。
    せめてこの本を開いている間、丁寧に拾い集める。
    知ろう。



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    2026年05月01日
  • エピクロスの処方箋

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    齢を重ねてくると、お医者さんのお世話になることが多く、親身なお医者さんに診てもらうと感謝の気持ちも一層深まる。その時の心地よさを感じさせてくれる一冊だった。

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    2026年05月01日
  • 宙色のハレルヤ

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    6編の短編集。年齢も性別も、環境も違う各々の恋の道。でも、みんな、真剣に人を愛し、溺れ、時には傷つき、それでも人生は続いていく。

    どれも、せつない話ばかり。自分的にはラストの「雪が踊っている」が沁みたなぁ。会話がない分、よけいにつらい。けど、人生ってこういうもんだよねって思っちゃう。

    あのときと今は違うし、どんなに望んでも「あのとき」には戻れない。なのに、ひょんなことから交差してしまい、「やっぱり運命なの?」なんて言いたくなる。

    人生には、運命も奇跡もないのにね。人生にあるのは「偶然」だけ。それ以上でも、それ以下でもない。だから、涙も出ないほどせつないんだ。

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    2026年05月01日
  • 火狩りの王 〈四〉星ノ火

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    ネタバレ

    活劇にはやはり描写が弱いけれど、
    不可思議な揺るる火の髪の毛の描写はすばらしい。
    あちらことらで起こっていた出来事が集結していく。
    神族たちが襲い、蜘蛛が襲い、綺羅の父母が襲い、襲われ過ぎて場面の緊張感が逆になくなってしまうような。
    終わり方もそれでよいのね、という終わり方だった。
    神族は結局どう生きていくのだろうか。
    火狩りの王になったことで何ができるようになるのだろう。
    (神族は従えられそうだったけれど)
    それでも生きて変わっていく様子はよどみなくうつくしかった。
    この作者さんの文章は穏やかな物語に向いているように思う。
    長い旅をしてしまった。
    次はアニメを見ようと思う。

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    2026年05月01日
  • 歌集 ゆふすげ

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    こういうものが世に出たことに驚く。
    皇族というものの、出すことの憚られ続けた個の表現や思想や憧れがうつくしい言葉の紡ぎに映し出されている。
    いったいどういう取捨選択でこの一冊となったのか。
    入ることの無かった、永遠に入ることの無い一首があるのかもしれない。

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    2026年05月01日
  • JAL裁判 日航123便墜落事件

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    『JAL裁判』を読み終えて痛切に感じたことは、前にもこのブグログで触れたが、中曽根康弘という総理大臣(当時)は稀代の悪である。日本の航空自衛隊によるミサイルの誤射という事実を覆い隠し、アメリカの横須賀基地着陸の許可も断り、被弾した状態で30分も日航123便は天空を彷徨い続けた。その挙句に御巣鷹山に激突したのだった。アメリカの助けと基地の受け入れを即座にしていれば何人の人が助かったか分からない。政府と自衛隊で自分たちのミスが明るみに出ることを恐れ、証拠となる物をその日の夜の内に焼き尽くしてしまったのだ。その間に墜落場所を特定できない旨をマスコミを通し世間に流させ、隠蔽の仕業が済んだところでOKを

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    2026年05月01日
  • 愛した人を調べないでください

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    こういうタイトルの本って期待してしまう分外れも多かったりする印象が強いのですが、この本は最後まで展開が読めず、結末を知ると怖いとすら思いました。
    夜中に読むともっと寒気がしそうなくらいです。タイトルの意味を知った時、本当の恐怖があります。

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    2026年05月01日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    久々の弁護士佐方シリーズ。

    今回は誰もが加害者であり被害者でした。

    過去と未来が交錯して真実に辿り着いた時、とてもやるせなかったです。

    検事とは違い、捜査権のない弁護士。それでも弁護士を選んだ佐方のやり方に最後は救われました。
    やるせない中に希望が見出せた事にほっとしました。

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    2026年05月01日
  • 恋するブタハナ

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    ネタバレ

    小学生の時、食育の一環で育てられていた豚のマーガレット。
    塩見香子は幼少期とても短気で細かかった。食肉加工のトラックへ送られるマーガレットに対して憐れんでいたら、怒ると何故かリアル豚鼻になるようになり…

    マーガレット症候群になってからの香子は、周りから怒らない人だと思われていた。
    マンガ編集者となった現在、理不尽な作家のワガママや、事なかれ主義の上司に怒りを感じつつ、耐えていた。そんな時、高校時代の好きだった人・宮原に再会。良い雰囲気になりつつも豚鼻の事は言えず。そして隣に住んでた憧れの漫画家マリーの甥、菊田春木。人と関わるのが苦手な春木にやきもきしてた時、豚鼻を見られてしまう。

    豚鼻によ

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    2026年05月01日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    ABCと名乗る人物からポアロの元へ届けられた挑戦状。アンドーヴァーでアリス・アッシャー夫人が殺害され、ベクスヒルではベティー・バーナードが殺害される。いずれの場合も惨劇の現場となった地名のページが開いたABC鉄道案内が置かれていた。

    子供のころに初めて読んだアガサ・クリスティ。ミッシング・リンク物の傑作って言われるくらいだからさすがに面白かった(笑)ポアロに届く手紙の謎とかは感心してしまった(笑)解説の中にあったエラリー・クイーンの『九尾の猫』『十日間の不思議』との関係が面白かった(笑)『九尾の猫』も好きですが『ABC』の勝ちですかね(笑)

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    2026年05月01日
  • 好きな食べ物がみつからない

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    とても面白かったです。古賀さんの共感する微妙なニュアンスの違いの表現や自分を見つめ直し、好きな食べ物に対して真摯に向き合っているところがすごいと思いました。好きな食べ物=その人雰囲気を表していてその好きなものが好きな私を好きでいれるかどうかが大事だということに感嘆しました。

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    2026年05月01日
  • 神に愛されていた

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    ネタバレ

    もしかしたら人は、愛を受け取ってから、誰かを愛し始めるのかもしれない。-頁60.15行
    木爾チレンさんの作品を読むのはこれで2回目である。
    1回目の『2人一組になってください』と打って変わり、今回は2人の小説家の人生を紡ぐものだった。

    冴理は、天音が神に愛されていると思っていた。

    天音は、『神』に愛されていて,冴理が神に愛されていると思っていた。

    この本は、どんな世代にも読まれるべきものだろう。
    そして、老後のわたしにもぜひ読ませてあげたい。

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    2026年05月01日
  • 人生を狂わす名著50

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    読みたい本が爆発的に増え、読書中だというのに「本が読みたい!」という衝動に襲われるという、謎の現象が発動。改めて、三宅さんの読書量や語彙力、文書力に舌を巻くばかりです。

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    2026年05月01日
  • 夜の道標

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    ネタバレ

    読み終わってやるせなくなる逃亡ものの話
    若干、染井為人の『正体』と同じ読後感(テーマ然り、内容はかなり異なるのだが)
    それぞれのパートの挟み方は有名なノベルゲームの『街』形式
    場面と登場人物が変わっても展開の惹きつけのうまさと巧妙さで、ストレスなく読めるし、それぞれの人物たちが近づいていく様は鳥肌もの
    そして、今では考えられない、旧優生保護法という法律の存在がこの物語の根底にあり、2.3年前に書かれた物語ではあるのだが、過去の過ちを改めて見つめ直すためのストーリーであったように感じた
    また、中盤以降と読み終わった後、2度ほどタイトルの意味を深く考えさせられる、そんな悲しくも素晴らしい物語

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    2026年05月01日
  • しっぽのカルテ

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    久しぶりに小説を読みました。
    導かれるようにこの本を選びました。

    動物と暮らしている人、暮らしていた人はもちろん、まだ動物と暮らしたことのないすべての人に勧めたくなるような本です。

    最初は少しとっつきにくい印象でしたが、2話目からは本の中にのめり込んでいくような感覚でした。
    感動します。泣きました。
    胸が震えました。久しぶりでした。
    昨年までお世話になっていた動物病院のことも思いながら読みました。

    読まないなんてもったいない。
    人に勧めたくなる小説です。
    村山由香さんは初めて読みましたが、他の本も読んでみたいと思いました。

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    2026年05月01日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    第一部のドラマ的な重苦しさや歴史モノの重厚感は一区切り、ン百年後の宇宙戦争に向け世界規模で準備する今作。軍の中枢、市民、三体信者など様々な視点での群像劇であり、ガンダム的な面白さ。三体人に地球側の情報は筒抜けだが個人の考えだけは読めないというややご都合主義な設定がなかなか良いバランス。
    そして朗報、君の脳内彼女は実在する。諦めるな諸君!

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    2026年05月01日
  • あのこは貴族

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    地元から東北地方にでて、田舎で暮らすということを初めて知った。やはり都会に住んでいると、田舎への解像度が低くなる。はやく地元に帰りたい

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    2026年05月01日
  • 踊りつかれて

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    「ウケるから」「売れるから」という理由で生まれる誹謗中傷の構造や拡散のされ方を1980年代と現代で生々しく突きつけられた。

    SNSに人の悪口を書く誰かや、誰々が炎上しているとわざわざ拡散する誰かが最低だと思ってはいても、自分が誰かの不祥事や炎上の理由を知るきっかけはその誰かのコメントや記事。
    うっかり加害者側にならないよう注意しなきゃ。

    ちなみに、このアプリに本の感想を正直に書くのは加害になるのでしょうか。なるべく、ネガティブな感想は書かないようにしてるけど、作品によって星の数を変えるのも、良くないの?

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    2026年05月01日
  • ジャガー・ワールド

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    マヤ文明を舞台に王国の栄枯盛衰を描く、冒険小説。壮大なる叙事詩とも言うべき物語。
    映画ベン・ハーを見ているようでもあった。

    恒川光太郎のこれまでの地味で薄暗い世界感からは、かけ離れた壮大なる物語でした。
    ちょっと驚きつつも、新しい扉を開いてくれたような、嬉しさも感じた。恐るべし、恒川光太郎。次回作も期待してます。

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    2026年05月01日