小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
6編の短編集。年齢も性別も、環境も違う各々の恋の道。でも、みんな、真剣に人を愛し、溺れ、時には傷つき、それでも人生は続いていく。
どれも、せつない話ばかり。自分的にはラストの「雪が踊っている」が沁みたなぁ。会話がない分、よけいにつらい。けど、人生ってこういうもんだよねって思っちゃう。
あのときと今は違うし、どんなに望んでも「あのとき」には戻れない。なのに、ひょんなことから交差してしまい、「やっぱり運命なの?」なんて言いたくなる。
人生には、運命も奇跡もないのにね。人生にあるのは「偶然」だけ。それ以上でも、それ以下でもない。だから、涙も出ないほどせつないんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ活劇にはやはり描写が弱いけれど、
不可思議な揺るる火の髪の毛の描写はすばらしい。
あちらことらで起こっていた出来事が集結していく。
神族たちが襲い、蜘蛛が襲い、綺羅の父母が襲い、襲われ過ぎて場面の緊張感が逆になくなってしまうような。
終わり方もそれでよいのね、という終わり方だった。
神族は結局どう生きていくのだろうか。
火狩りの王になったことで何ができるようになるのだろう。
(神族は従えられそうだったけれど)
それでも生きて変わっていく様子はよどみなくうつくしかった。
この作者さんの文章は穏やかな物語に向いているように思う。
長い旅をしてしまった。
次はアニメを見ようと思う。 -
Posted by ブクログ
『JAL裁判』を読み終えて痛切に感じたことは、前にもこのブグログで触れたが、中曽根康弘という総理大臣(当時)は稀代の悪である。日本の航空自衛隊によるミサイルの誤射という事実を覆い隠し、アメリカの横須賀基地着陸の許可も断り、被弾した状態で30分も日航123便は天空を彷徨い続けた。その挙句に御巣鷹山に激突したのだった。アメリカの助けと基地の受け入れを即座にしていれば何人の人が助かったか分からない。政府と自衛隊で自分たちのミスが明るみに出ることを恐れ、証拠となる物をその日の夜の内に焼き尽くしてしまったのだ。その間に墜落場所を特定できない旨をマスコミを通し世間に流させ、隠蔽の仕業が済んだところでOKを
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の時、食育の一環で育てられていた豚のマーガレット。
塩見香子は幼少期とても短気で細かかった。食肉加工のトラックへ送られるマーガレットに対して憐れんでいたら、怒ると何故かリアル豚鼻になるようになり…
マーガレット症候群になってからの香子は、周りから怒らない人だと思われていた。
マンガ編集者となった現在、理不尽な作家のワガママや、事なかれ主義の上司に怒りを感じつつ、耐えていた。そんな時、高校時代の好きだった人・宮原に再会。良い雰囲気になりつつも豚鼻の事は言えず。そして隣に住んでた憧れの漫画家マリーの甥、菊田春木。人と関わるのが苦手な春木にやきもきしてた時、豚鼻を見られてしまう。
豚鼻によ -
Posted by ブクログ
ネタバレABCと名乗る人物からポアロの元へ届けられた挑戦状。アンドーヴァーでアリス・アッシャー夫人が殺害され、ベクスヒルではベティー・バーナードが殺害される。いずれの場合も惨劇の現場となった地名のページが開いたABC鉄道案内が置かれていた。
子供のころに初めて読んだアガサ・クリスティ。ミッシング・リンク物の傑作って言われるくらいだからさすがに面白かった(笑)ポアロに届く手紙の謎とかは感心してしまった(笑)解説の中にあったエラリー・クイーンの『九尾の猫』『十日間の不思議』との関係が面白かった(笑)『九尾の猫』も好きですが『ABC』の勝ちですかね(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わってやるせなくなる逃亡ものの話
若干、染井為人の『正体』と同じ読後感(テーマ然り、内容はかなり異なるのだが)
それぞれのパートの挟み方は有名なノベルゲームの『街』形式
場面と登場人物が変わっても展開の惹きつけのうまさと巧妙さで、ストレスなく読めるし、それぞれの人物たちが近づいていく様は鳥肌もの
そして、今では考えられない、旧優生保護法という法律の存在がこの物語の根底にあり、2.3年前に書かれた物語ではあるのだが、過去の過ちを改めて見つめ直すためのストーリーであったように感じた
また、中盤以降と読み終わった後、2度ほどタイトルの意味を深く考えさせられる、そんな悲しくも素晴らしい物語
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