あらすじ
無実の罪で逃亡中の治療師エルウィンがたどり着いたのは、ある村外れの一軒の家。無人のようだが、彼女を歓迎するかのように、目に見えない何者かの手で料理が振る舞われ、寝台まで整えられていた。ここは主を迎えたがっている治療師の家なのだ。もう治療師の仕事をするつもりはなかったが、しばし身を隠すつもりで滞在して村の女性たちの心配事を聞いているうちに、さまざまな症状に効くハーブティーを出すティーショップを開くことになってしまう……。〈(株) 魔法製作所〉の著者が贈る、不思議な村を舞台にしたお茶と謎のコージーファンタジイ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
SNSでフォローしている方が熱心に推していた作品。これまでのシリーズは、何作もあるからと迷っていたけど新シリーズの翻訳とのことで購入。紅茶に通ずるハーバリストの話やファンタジーが混じり合い、ワクワクする世界観。ロマンス要素もあって、楽しめた。村の人たちとの交流や自身が追われる身となった事への謎解きなどスリリングな面も。疲れたときにお話しできて、ゆっくりお茶を飲んでひと休み出来る、こんなティーショップがあったらなぁと思ってしまった。
Posted by ブクログ
みんな大好きシャンナ・スウェンドソンの新シリーズ! マジカル・ミステリアス・コージー・ファンタジー✨(無理矢理感)
主人公の謎を追っているうちにリディング村に絡め取られ、いつの間にか没頭していました。読み終わる頃には村人になっちゃってました!!(くらいの気持ち)
この作者さんの上手いのは、程よいロマンス。すぐチューしたり「愛してる」って言ったりしない、男女ともに奥手、というのがいいんだよねえ☺️(個人の感想です)いや、個人の感想じゃないわ。訳者あとがきにもちゃんと「この筆者ならではのあくまで品のいいロマンス(中略)は今作も健在だ」とある。
『(株)魔法製作所』でも思ったけど、この作者さんと訳者さんの相性よすぎませんか。『(株)魔法製作所』は原文もチャレンジしたけれど、今泉さんの訳で読んだ方が解像度が高い、いや、より素敵に見えて、もうシャンナのファンなのか、今泉さんのファンなのか、サムのファンなのか(どさくさ)、あたしゃ、何なんだって感じでしたもの。
今作の本編を読み終わったら、すぐに 訳者あとがきを読もう。今泉さんはシャンナのファンなんだなあと、実感できます。だからこそ、こんな素敵な訳をしてくださるわけで…
少しネタバレ込みのお話。
登場人物、皆さん魅力的ですが、親近感というか目指したいという意味では、私は断然チキンレディーだよ☺️サラもかなり好きだけど。グラディスもいいのでは? と思ったそこのあなたは働き者ですよ。あたしゃ、人のために家事なんかしたくないもん。鍛冶屋だってしたくないもん。鶏飼って卵売って、マーケットでニヤニヤしながら新参者や若者たちのわちゃわちゃを眺めていたい。そして悪者に鶏をけしかけたい✨
エルウィンはヒロインなのでもちろんだけど、プリンくん…じゃなかったブリンもかなり魅力的だよね。これまた翻訳マジックがあると思うな。個人的に一人称は「ぼく」が一番好きだし、男言葉使わない人に好感を抱くので、ブリンのセリフが私に全てクリーンヒット(どうでもいい情報)。何よりブリンのキャラに合うよね。そして、言葉遣いだけではなくて、背が高すぎず、ハンサムすぎず、魔法下手くそかもという、完璧じゃないところがとんでもなく良い✨(スパダリなんかいらんぜよ!)
というわけでですね、私、シャンナ作品の中で、このシリーズが一番好きかもしれない✨(まだ一作目しか読んでませんけど何か)いまのところ原書は四作出てるらしいからね!続きが楽しみだなあ。いつ出るのかしらね☺️
Posted by ブクログ
がっつりファンタジー。
自分の能力を活かして周囲を助けるところや、友人たちと協力して生活する様子など。
女性が主人公の異世界転生作品に通じるものがあるな、と思う。
読みやすかった。