あらすじ
情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるもう1人の自分に気がつくとき、人生はより深く、より拡がりを持つ。――退屈と忍耐、悲しみや苦しみの中に、人生を楽しみ愛する方法を、明快に語るエッセイ集。
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Posted by ブクログ
遠藤周作読破の目標を立てたものの、カタい本に手が出ず、まずはこれから。題名とか副題がチグハグで、この本の「ひとり」というのはタマネギとかXとか神のことだったのかと読み終わって思った。地球は宇宙の生命体の一つか。ならばなぜもっと小さな私達人間が一々苦しみや悲しみを経験しなければいけないのだろうと、人生経験の浅い私は考えてしまうが。でも、北さんらの子供と作者の子供が遊んでいた場面の回想場面と、「しーんとする瞬間」の話と、色々思うところがあってじっくり読んだ。まだ人生を回顧する年じゃないのだが。
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周作サロンを改題したら、ひとりを愛し続ける本になるってどういうことさ。嫌いじゃないけど、おひとりさまの生き方が書いてあるのかと思ってたけど、ひとりの(人)を愛し続ける策があるようにもとれるなと後から気付く。勿論中身は周作サロンだからいずれも違います(笑)
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恋愛本というよりは、「愛とは何か」みたいな重い本。
キリスト教の哲学がベースかと思いきや、そーでもなくて、遠藤周作の人間に対する深い洞察力が冴え渡ります。
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遠藤さんの死後の世界観を知りたくて読んだ本。
こう書いてあった。
身体はまゆのようなもので、そのまゆが修理できないくらい、壊れてしまうと、蝶々を解き放つ。それはまゆよりも素晴らしいのだと。
なるほど。お世話になります(笑)
親としての子供への愛仕方が基本。
Posted by ブクログ
本物と偽の違いは緊張感。確かに。
また印象的だったのは、小説家は物語の登場人物を創り出す親、母になるということ。作家は、執筆中、主人公たちが、生きている。という手ごたえを感じるのだという。現実世界の人よりも身近にも感じられるのだと。
その感覚は非常に興味深かった。
遠藤周作は物語も面白いけど、エッセイも面白い。けっこうひょうきんな人だな、と思う。
エッセイのタイトルと内容がちょっとズレてるとこは、気になった。
Posted by ブクログ
作者自身の人生の振り返りみたいな話だった。
ひとりを愛し続ける本というタイトルだったため独身者の話かそれとも純愛の話かどっちだと思い読んでいったらまさかのどっちつかずみたいな内容で驚いた。一応、愛し続けるの方はこの人と出会った縁を大切にという作者の考えはとても面白いと思った。
昔はどうだか知らないけど今の時代は出会おうと思えばホントにいろんな人に出会えるため、この考えは結婚をするならば大切にしようと思った。
愛の他にも女性と男性の違いを細かく書いていて、男の嫉妬や女の嫉妬の違いが特に面白かった。自分はやっぱり男の嫉妬である権力や地位に嫉妬しているためこの激情の宥めかたを今後どうしていくかが自身の課題なのかもと読んでて思った。
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女性に対して書いてある本、悪女とは存在せず、本人がいい妻、理想的な女性になろうとしているが、理想とはかけ離れている状況において、女性自身が悪い女と定義している状態である。
自分の考えたこともなかった内容が書いてあり新鮮であった。
度々、表題と内容の乖離があると感じたため、星3つとした。
内容的には4位。
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つまらないです。
遠藤周作好きなのに残念。
読みやすいです。
まぁ読んでも悪くないかもしれません。
あ〜いや、ダメだな。
彼の違う作品を読んでください。
惹かれる題名のものだけを読めば十分だと思います。
Posted by ブクログ
結婚・人生について書かれたエッセイ。
全てにおいて大賛成っ!とは言えないけど、心が楽になるヒントはたくさんあった。
恋愛と結婚の大きな違いだとか、男女それぞれの弱さとか・・。
思春期の若者たちのことも出てきて、読みながら尾崎豊の歌詞などに通ずる部分がたくさんあった。
子どもたちは親の言う言葉以上に、その生活態度や生き方を観て育つ・・ということ。
背中を見られているんだな〜〜とちょっと緊張(><)
それから、シュタイナーやキュブラー・ロスのことも出てきてとても興味深く読みました。
本文より引用
『人生のほんとうの意味などが、若い時からわかっていれば、人生はもう生きていてもつまらないものになる。
それはちょうど、はじめから犯人が誰か、謎が解かれているような推理小説(ミステリー)を読む気にもなれないのと同じなのである。
若い時は人生の謎と意味とが解けないから、我々は生きるのだし、生きるに価するのである。
そして老年になってやっと推理小説の結末とおなじように、「ああ、私の人生とは、そういう意味をもっていたのか」と
わかるように我々はつくられているのである。』
老いているわけではないけど、さりとて若いわけではなく、ちょうど人生の中期。
中途半端であるし、自分の人生についても悩む時期。
小説では、ストーリーが盛り上がっていき面白くなっていく場面でもある。
今、きっとこういう時期なんだな。。。
毎日、全然考えてなさそうで考えていて・・
時々そんなこともすっかり忘れているときもあるし。
こんな自分でもいいんだな・・