【感想・ネタバレ】赤いモレスキンの女のレビュー

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ネタバレ

パリの書店主ローランは、ごみ箱の上に置かれていた女物のハンドバッグを拾う。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、そして文章が綴られた赤いモレスキンの手帳――そのわずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始めるが…。

とてもロマンチックな話でした!
ハンドバッグを強盗された女性は意識不明、それを知らないローランは拾ったバッグの中身のわずかな手がかりを元に、顔も名前も知らない持ち主を探し始める…という話。そして同時に会ってもいない持ち主の女性にどんどん惹かれていくという(笑)

わずかな手がかりからちょっとずつ持ち主に近づいていって、ついにおうちまで行ったときにはドキドキして先を読む手を止められませんでした。
しかも、もうすぐ会えるかも!? というところで、ローランが去ってしまうすれ違いっぷりがもう…!

持ち主のロールが目覚めてからは、今度はバッグを届けてくれた人(ローラン)を探すターン。くるっと立場が逆転してしまうのが面白いです。しかもローランはあんまり手がかりを残してくれてないし(笑)
何とかローランが勤めている書店を見つけ出して、声を掛けたときのやり取りが最高にロマンチックで好きです。書店ならではの出会いですね(笑)
しかも顔を合わせるのは初めてなのに、すでにお互いのことは知っているという…これを運命と言わずして何というか…!

拾ったバッグを届ける話なのに、持ち主を探すところはミステリー、出会うところはラブロマンス、と1冊で2度おいしい物語でした。
表紙も素敵なので、ぜひ部屋に飾っておきたい本ですね。

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2023年09月22日

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一見読み出す前は、読みずらいのかと思っていたが、非常に読みやすく面白かった。
ローラン視点の場面、ロールの場面、ウィリアムの場面など、コロコロと変わっていく場面展開。
最初はどっちがどっちだ?とも思ったが、読み進めて行くとリズム良く飽きづらく良かった。
フランスの部屋や街並みを想像できる表現と2人の繊細な心の惹きが上手く表現されていたと思う。

今フランスで読めて読み終えてより、楽しめた。

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2023年03月25日

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フランスっぽい〜!という物語の進み方。優美でありながら、じれったいけれども納得できる熟成した大人のもつ葛藤が描かれていて、大人のおとぎ話納得!という話。
ページ数もそんなに多くないのであっさり読めるけれど、ゆっくり丁寧に読みたい本だった。

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2022年11月21日

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どうしてもっと早く読まなかったのか、自分を責めました。なんて魅力的な設定。モレスキンはこれまで黒だと思ってきたけれど、赤のモレスキンが猛烈に欲しくなりました。私は何を書きつけようか。なんとも素敵な物語でした。

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2022年10月17日

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凄く凄く好きだった

ローランが感じた束の間のささやかな幸せを私も一緒に感じられた

原文の表現の美しさもさることながら、訳者による日本語への翻訳も素敵だった

お気に入りの言葉がたくさん

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2022年10月08日

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この小説の原題は『赤い手帳の女』なのですが、『手帳』→『モレスキン』に変化させるだけで、何と洗練されたタイトルになるのでしょう。
タイトルに魅かれてしまった一人です。

この手帳の持ち主はどんな女性なのだろう?タイトルに一気に魅かれて手に取ってしまった一人なのですが、そう思ってこの小説を手にする人は私だけではないはず。

そして、パリで書店を営む離婚歴のあるローランもその一人。
家の近所を歩いていると路上のごみ箱の上に、洒落たハンドバッグを目にします。捨てられたのか、それとも…?
落とし物として警察に届けるのですが、そこで別の場所に持っていくよう指示され…彼は、持ち主のことが気になり、家に持ち帰り、踏み込んではいけないと思いつつも、ハンドバッグを開け、自分も好きな作家の、しかも直筆サイン入りの本も見つけ、どんな女性なのだろうか、と想像します。
直接渡したい、持ち主に直接つながるヒントはないだろうかとバッグの中にあった赤い手帳のページをめくるのです。
ほんの僅かな手がかりを頼りに女性(ロール)を探し始めます。
彼女の同僚の勘違いにより、物語は深みにはまり、物事を複雑にしていく様子が、何ともハラハラさせ危険な香りを感じます。
そう、この物語には、フランスのパリの街や人々の交わりなど随所に香りを感じさせるものがありました。
まるで、本を読んでいるのに映画を観ているようで、最高の読書の時間を持つことができました。

※ ちなみに、訳者あとがきによると、イギリスのコーンウォール侯爵夫人(英国王室のカミラ夫人)が、コロナ禍で辛い思いをする人たちに向け、読書を通じて国民を励まし、ご自分の推薦図書9冊を紹介した中の1冊なのだそうです。
13ページにわたる訳者あとがきも、この人、ちゃんとわかってる!と感じ、大変良かったです。

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2022年06月16日

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オシャレなパリの大人の恋。
視点が切り替わることと、ローラとローランややこしかったりと、最初は読みにくかったが、直ぐに再読してスルスル読めた。
クロエの気が利くナイスな行動と、ローランは実在しない人物だったのではないかと、錯乱するシーンが好き。

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2022年04月29日

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 タイトルと表紙のお洒落さに一目惚れして買った本
出会えて良かったな、と思える本でした
 
 (行ったこと無いけど)パリの住民気分で読めたし、私の憧れるパリ像さらにファンタスティックにさせてくれた!

 文字を頭の中で映像に変える度に可愛かったなあ

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2022年03月31日

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SNSで紹介されてたのを見て。

パリの街中を駆け巡っているかのようなお洒落な物語。

モレスキンを使ったことがあるので余計に惹かれてしまいました。
ハンドバッグや手帳、パリジェンヌらしさが所々に散りばめられている作品でした。

不思議な書かれ方で、セリフは鉤括弧に入ってなかったのですが、それでも頭の中に会話がスッと入ってきて、翻訳された方がとても上手なのか、すごく読みやすかったです。
詳細に姿形が表現されているので、頭の中でどんどん映像が流れて行き、本を読んでるのか、パリの街角でひとつのドラマを眺めているのか、という感じでした。

ロールが書いている、好きなものリスト、好きじゃないもののリスト、も好きだし、ローランの去り方や2人の考え方も好き。

この方の作品を他にも読んでみたくなり、『ミッテランの帽子』も読むことにしました。
翻訳家の方も同じなので期待大です。

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2022年02月11日

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裏表紙に書いている「大人のためのおとぎ話」というフレーズがぴったりな作品。

深夜の帰宅途中に、一人の女性がハンドバックを盗まれるところから物語は始まります。
後日、偶然にもその盗まれたハンドバックを拾った書店主の男性が、バックの中身のわずかな情報の中から持ち主を探し出し、次第に不思議な恋に落ちていく。

ざっくり紹介するとこんな感じです。
読んでる途中で、ん?この男性ちょっと怖くないか?と思うところもあったんですけど、最後まで読むとその違和感もなくなって綺麗におさまりました。

英国王室カミラ夫人がコロナ禍で
「大切な人から隔離されたとき、人は読書に癒やしを求める」
という言葉を添えて
「正真正銘の本好きが選んだ一風変わったブックリスト」の九冊を選び、その中の一冊が本書のようです。
アントワーヌ・ローランの次の作品が楽しみです。

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2024年03月24日

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インスタやYouTubeをフォローしているkatie.simplechicさんが紹介していた本。
パリの書店主が落ちていたハンドバッグを拾い、持ち主を探し出すというストーリーに最初はちょっと気持ち悪いと思いつつ読んでいた。もし自分だったらさっさと警察に届けて欲しい!クリーニング店からワンピースを引き取った場面などはゾッとした。知らない男性が自分の服(クリーニングに出すくらいだからお気に入りに違いない)を触っているなんて…。

でも、ハンドバッグの中身だけで恋に落ちさせるなんて魅力的な女性なんだろうとも思った。手帳に書き留めた言葉、香水、サイン入りの本。(私が手帳に書き留めているのは毎日の出費記録、やることリスト、買うものリスト)

女性が男性を探し出す箇所になってから一気に読み進めた。あ、同じ感性なのね。よかったよかった。私みたいに気持ち悪いと感じなくて本当に良かったね。ついに出会う瞬間はドラマチックで素敵な描写。

アメリみたいな現実的ではなさそうな恋のお話。パリはそんなお話ばかりなの?エミリーインパリはやっぱりアメリカ人が作ったお話なんだな。

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2023年02月10日

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ネタバレ

大人の恋愛小説と書いてあったけど確かにこれは大人な恋愛小説。
ハンドバッグをひったくられその時抵抗して出来た怪我からしばらく意識不明になってしまった女性と、
そのハンドバッグをたまたま拾い、酔った勢いで中身を見てしまった事からその女性の事が気になりすぎて探しあててしまうという男性の物語。
しかもお互い女性は未亡人、男性はバツイチ子持ちと言う所がいい。
さらに言えばその子供がとても達観していて最高のキューピット役になるのもまたなんか良い。
ハンドバッグの持ち主の女性を探し当てるあたりはこれちょっとストーカーじゃない??
とか思ったけど、女性サイドに話が移り変わるとなんだかそういう感じも不思議となくなり、
こう言う恋愛があっても良いのでは?
と思えて来るのがなんとも不思議。
あと単純にパリめっちゃ本屋あるなと思った。

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2022年11月08日

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クレスト・ブックスはいい。
本好き
元銀行員の書店主
金箔職人
パリ

素敵なものばかり

あとがきでフランスの配給会社が映像化権利獲得って書いてあったけど、映画化かな。。。

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2022年09月22日

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パリ好き、本好き、本屋さん好き、モレスキン好き、アート好き、にはたまらない、こんなことある⁈の連続のロマンティックなお話。

で出しは衝撃的というか、ヒロインは壮絶な目に遭うけれど…

世界のどこかでこんなことが起こっていたらいいな。

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2022年09月15日

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拾ったバックから、持ち主がどんな人か個性が分かるのが面白い
大人の恋愛小説で、甘ったるさがなくてよかった
パリらしいおしゃれな雰囲気が漂っている

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2022年08月16日

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 抑制の効いた、大人の行動。立ち止まったから、余計に心に響く。ミステリーではないから、娘の行動は笑って許そう。

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2022年08月04日

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しばらく前に書店で平積みされていたのでチェックしていたのだけれど、余りの想定内の話の展開にちょっと閉口する。まあ、最近重い話の本ばかり読んでいたので気分転換には丁度良かったかも知れないけれども。「ノッティングヒルの恋人」とか「プリティ・ウーマン」とか「ユー・ガット・メール」を見ているような感覚でどんどん頁を繰る。流石に、ジュリア・ロバーツやメグ・ライアンの顔を主人公が恋する相手には当て嵌めて想像したりはしないけれど、少し影のある女優の顔を何となく想像する。それはソフィー・マルソー(なんて古いね、まったく)だったか、あるいはオドレイ・トトゥか、間違ってもブリジット・バルドーではないね、などと考えていると、ふとダイアン・キートンの顔を思い浮かべているのだと自覚する。ああ、これはパリ版の「マンハッタン」のようなお話なのかも、と独り勝手に合点する。

そう思ってしまうと、登場人物の構成などもそう考えてみると案外似たところがある。離婚歴のある主人公、元妻はいわゆるバリキャリ。そして年齢差の二人の女性がメインの登場人物であることも(恋する相手は逆だけれど)。主演の男優がウディ・アレンであることは絶対に在り得ないけれど、金箔貼りの女性はダイアン・キートン。高校生の女の子の役はマリエル・ヘミングウェイじゃなくて、「ペーパー・ムーン」のテイタム・オニールか、「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングにやって欲しいなあ、などと妄想する。どこまでいってもハリウッド映画的な脳内活動から離れない。

マンハッタンの恋物語が、ウディ・アレン的な少し鬱屈した物語であるのに対して、パリの恋物語はやっぱりもっとストレート。う~ん、そうなるよね、やっぱり。

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2022年04月20日

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最初は翻訳文体に慣れなかったが、この書き方だからこそ、いろいろな登場人物の視点を見ることができた。ページをめくる手がとまらない作品だった。

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2022年04月06日

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顔も知らない二人の男女が出会うまで。
パリの書店主は拾ったバックを頼りに女性を探し、女性は顔も正体も明かさず姿を消した書店主が気になり探し始める。
出会わずに愛情を深めていく過程が見どころ。

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2023年08月01日

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ゴミ箱の上に置かれた女性もののハンドバッグを拾った本屋の男が、その持ち主を探すお話。

これをストーカーととるか、ロマンチックととるか。
わたしは最高にロマンチックな物語だと思っている。

ハンドバッグに入っている赤いモレスキンの手帳。
彼女が綴る「好き」と「怖い」のリストは、言葉のチョイスが素敵。もしわたしがこれを拾ったとしても、どんな人なんだろうとちょっと高揚して、会ってみたいと思ってしまう。

フランス語を日本語に訳しているせいか、会話表現にカギカッコがなくて少し読みづらい部分もあったけど、言葉の表現がフランスらしくて、パリ近郊にスリップした気持ちで読むことができた。


わたしも夢がたくさん詰まったハンドバッグを持ち、赤いモレスキンの手帳を忍ばせて、好きなことと嫌いなことのバゲットリストを綴る、そんな女性になりたい。(まずはリュックをバッグに変えることから。)

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2022年03月07日

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2024年

5さつめ

すごく良いし夢ある。

が、
ようやくお互いを知ったばかりの日?すぐ?にもう寝てしまうのか。

有り得んけどまあおとぎ話なのでいいか。

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2024年04月28日

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パリのおしゃれな街並みの中で繰り広げられるロマンチックな物語。

実際にあったら…なんて野暮なことは考えず
「大人のおとぎ話」として楽しみたい1冊でした。

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2024年03月09日

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ネタバレ

フランス、パリ。行ったことのない国なのにも関わらず、すごくフランスっぽいなあと感じてしまった。とにかくロマンチック。
現実でこんなことが起きたら、自分であれば恐怖でしかないし、他人に自分を覗かれる、部屋だけでなく思考までとなるといよいよ気持ち悪くないのかと考えてしまうな。
でもこれは小説だから。フィクションだからと分かっていれば何も問題はない。恋愛ドラマを観てこんなことが起こるわけがないし、こんなふうには考えないというのと一緒だ。

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2023年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内面から相手を好きになる恋は綺麗で美しく感じる。

「人はどうしたら他人の人生からいとも簡単に姿を消すことができるのだろう。それはたぶん他人の人生に入り込むのと同じくらい簡単なことなのだ。偶然に交わされた言葉、それが関係の始まり。偶然に交わされた言葉、それが関係の終わり。」

ローランとロールが実際に出会わず悲恋に終わる結末を無意識に望んでしまった。全てがお洒落だし、ハッピーエンドだし、少し捻くれ者私には物足りなかったのかも…笑

ロールの箇条書きの手帳、愛おしく感じたし、新しいノートを取り出して日記を書きたくなった

面白かったので他の作品も読んでみたい

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2023年04月28日

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書籍の電子化が進み、出会いはネットで、なんてことも珍しくなくなった現代のパリ。そこに敢えて、ハンドバッグを拾うという偶然から始まるストーリーは、なんとなく古き良きアナログ時代のロマンスを感じさせる。書店主と、「サイン入りのモディアノの文庫本」や「赤いモレスキンの手帳」を持ち歩く女性っていう組み合わせもいい。
ただ、会話文に「」がなく、文がだらだらと続くので最初は読みづらいな~と思った。原文がこういう文体なんだろうけど。

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2023年01月14日

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著者の作品は「ミッテランの帽子」に続いて2作目。

最初はバッグを拾ったローランという男性の行動にちょっと抵抗があり、戸惑いながら読み進めていました。
赤いモレスキンに綴られている内容からどんな持ち主なのかを想像してみる。わずかな手掛かりから持ち主を突き止めてしまうなんて…。
少しずつ読んでたせいか中盤まではなかなかストーリーに入り込めずにいましたが、そこからの展開は一気読み。

こちら、本で読むより映像で見た方がより世界に浸れる気がする。
作中の“赤いモレスキン”の存在感がすごい。
前作は帽子が幸運をもたらす物語。
本作は赤いモレスキンから始まる大人の恋物語。
個人的には「ミッテランの帽子」の方が好みでした。

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2022年11月02日

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ネタバレ

強盗にあった女性、捨てられたハンドバッグを拾った書店主の男が結ばれるお話。
主人公のローランがストーカー紛いの行為に走るところはハラハラさせられた。結果はちょっとファンタジーっぽいと思ったけど、読後感はスッキリしてて良かった。
あと、フランス語の人名は男女が分かりにくかった。

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

赤いモレスキンの女

全体通してパリのおしゃれな空気感がただよっている大人の恋愛をテーマにした小説。とある男性が女性のハンドバッグをひろうところから物語がどんどん進んでいく。現実とは少しかけはなれたお話ではあるが、小さな奇跡が起こりつつ最終的にはいいところに落ち着くので読後感は良い。個人的に好きだったシーンは、娘のクロエがロールにあることを告げるところ。その時の情景が目に浮かぶような描写だった。それ以外のところもふしぶしにシャレっけがきいているのも良いスパイスになっていたように感じる。パリっぽさを感じたい人には読んで損はしない作品かと思う。レペットの白いバレエシューズが欲しくなる!笑

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2022年08月01日

Posted by ブクログ

赤いモレスキンのノートが入ったハンドバッグを
盗まれたロールと、それを拾ったローランの
恋物語。

フランスの小説で、
すごくおしゃれな美しい物語。

海外の物語なので仕方ないかもしれないが、
会話に『』がないので、
誰の発言か非常に分かりにくかった。笑

ストーリー自体は難しくない。

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2022年02月25日

Posted by ブクログ

男性主人公は脱サラした書店主、女性主人公は後のノーベル賞作家にサインをもらった本を持っている。
彼女の本棚には村上春樹、谷口ジローの本がある。谷口ジローはフランスでとても人気がある。

村上春樹が訳したジョン・グリシャム『グレート・ギャツビーを追え』の主人公も書店主だったので、もう一回あの本読みたいな、と思ったように、本好きな登場人物が出てくる本には惹かれる。

ミステリー的要素があり、細かい伏線と謎解きも張り巡らされ、よく出来た話。とてもおもしろい。

しかし、ちょっとよく出来過ぎというか、ロマンティック過ぎないかなと思ってしまった。

気持ち悪い、で終わらないかな。

でも一歩間違ったら、ということころを踏み外してない感じはする。
(僕ならきっと踏み外すだろう)

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2022年02月23日

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