小説・文芸の高評価レビュー
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『未来』は湊かなえさんが2008年に『告白』でデビューしてから10年後の作品。
子どもの貧困、いじめ、虐待(心理的、身体的性的)などが描かれているが、これらは決して小説の中の特別なことではなく、現実の社会の中で起きていること、助けを必要としている子どもたちがいることを忘れてはならないと思った。そして、どうすればそういう子どもたちの声を聴くことができるのか、苦しんでいる子どもたちを救うために私たちに出来ることは何なのかを考えていくことがとても大切だと思った。
子どもたちのことをよく観察し、章子と亜里沙を心配して行動できる篠宮先生のような教師の存在も必要だなと思った。
映画も公開されているので、観 -
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ネタバレ道尾秀介さんの作品は、大好きなので、読み漁っている感じなのですが、前に読んだ「I」と同様に、新感覚のエンターテイメント小説であり、非常に面白かったです。
1話目の「聞こえる」は、最後に、殺された夕紀乃の父親を装った男が荷物を回収しに来ますが、その男こそが、犯人であったことに、寒気を感じました。
2話目が、個人的に1番怖く、叙述トリックのような形で紡がれていた感じでした。音を聴くことによって、自分は今まで何を読まされていたのだろうと思わされぐらい、ミスリードが巧みでした。講演者と主人公の境遇が、全然違ったことに、戦慄を覚えました。
3話目は、唯一のハートウォーミングであったような終わり方で -
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不倫・浮気関係のかたにおすすめした~い! (笑)
なにせ舞台は、色恋得意な博多の探偵事務所です。尾行・張り込み、よくわかります。しかも、本屋大賞候補作(結果、2026年8位)だから、読んでても怪しまれませんよ!
でも、そういう方は、この界隈にはいらっしゃらないですよね? (笑)
おもしろかったです! わたしが思うに、過去と現在がフュージョンした表紙も印象的です。
作品紹介の煽りがすごいですけど、本書について、わたしがまとめるならば「坊主めくり系、色恋ミステリー」です。
めくりのインパクトは、ドン・ドン、ドッカン、ドッカ~ン! みたいな感じ。
読んでると、順番に感じる「違和感」 -
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ネタバレ○ 特殊設定への期待
「自分は新たな”新本格”運動のはじまりを目にしているのだろうか?」との思いを抱きながら本書を読んでいた。
新装改訂版の『十角館の殺人』の解説で「新本格が一般化して現代本格となり、時間が経つとその型を破る新たな新本格が現れてくる」という流れが過去何度も繰り返されてきたことを知った。綾辻らから始まった現代の新本格も30年(= 一世代)を優に超える時間が経ち、新しいムーブメントがいつ起きてもおかしくない頃合いであると思っている。本書も含む2010年代後半からの硬派な特殊設定ミステリーの秀作達の出現は、次のミステリーへの動きなのかもしれない。
すでに『十角館の殺人』内でも問題に -
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フィンセント・フォン・ゴッホとゴッホを支え続けた弟のテオドール、そして日本から飛び出してフランスのパリで美術商をしていた林忠正、加納重吉の交流を描いた作品。
ゴッホとテオの関係は共依存しすぎていて、読んでいて胸が痛くなってしまう。テオは兄に疲れ、ゴーギャンを自分の代わりにあてがい、ゴッホの重みに耐えかねてゴーギャンが逃げてしまうと、テオも逃げるように妻を娶って家庭を持った。ゴッホは自分の重みに耐えかねて死んでしまう。
なんとか兄弟は死期を遅めていただけに過ぎなかったのだろうと思う。ゴッホが売れさえしていれば。しかしゴッホは早すぎた天才だったから全てが仕方ないのだ。