【感想・ネタバレ】冷たい校舎の時は止まる(下)のレビュー

あらすじ

学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

上巻から引き込まれるように下巻へ。学生達が主人公だから青春ミステリ的な爽やかさがあると思いきや途中かなり胸糞な心理描写もあり…それでも読後感は清々しさと切なさが残る良きラストだったと思います。解答欄の演出はミステリ好きにはたまらないですねww

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

デビュー作をやっと読んだ。みんなの過去の中でも菅原のところが一番好き。ホストの予想も外れた。伏線回収がこの頃から素晴らしくまたやられたと思った。

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

やっとこさ、デビュー作を読んだ。
辻村美月さんにどハマりする前、この本の厚さ(しかも上下巻)にビビってしまい後で後でと先延ばしにしていた。
しかし、最近ファンブックを読みそこであらゆる作家が絶賛されていた本著。そうなると腹を括って読むしかない!
言わずもがな、読んでよかったです。もっと早く読みなさいよ私。

8人の高校生は、センター試験前とはいえ朗らかな生活を過ごしていると思いきや、なかなかの闇を抱えている。
過去と現在を行き来しながら、自殺した同級生は誰なんだとドキドキしながら読んだ(もちろん私の予想は大外れ。笑)

私は特に、桐野景子・菅原の過去の話が好きだった。菅原の過去はあまりにも辛く、涙なしでは読めなかった。

そして解説が川原泉さんで、子供の頃川原さんの漫画をよく読んでいたことを思い出した。やっぱり子どもの頃触れていたコンテンツがその人物を形成するのかなあ?

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

随分久しぶりに読み返した。
ほんのり覚えてるところ、忘れていたところ。

「HERO」は泣いてしまう。
昔読んだ時は
ホストが誰なのか、自殺したのが誰なのか
気になってささっと読んでしまった部分。

今読むと見え方も変わって
泣いてしまうかと思った(泣いてない)

高校生のとき、自分はこんなに大人じゃなかったし
これを高校生のときに
書き上げた辻村深月には尊敬しかない。

この夏、辻村ワールドすごろくやってみようかな…
なかなか…ボリュームあるよなぁ、、、
とおもう7月末。

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2025年08月01日

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ネタバレ

学生だからこその心の脆さや葛藤、人間関係の危うさが繊細に描写されてて、そこから展開されるストーリー。やっぱり辻村さんの描く物語が好きなんだなぁと。"菅原"と"榊"と"ヒロ"の関係に気づいたとき感動して震えた。今思い出しても鳥肌が、、、(;-;)また絶対に読み直したいと思える1冊。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これ、デビュー作なんですね。最後叙述トリック?でしたが、確かにこの流れで答えを出すのにはそうなりますね。心の中に閉じ込める、本当にあるのか分からませんが、それを読ませてしまう、ストーリーテラーとはこうなんですね。

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2025年05月14日

ネタバレ 購入済み

怖いけど面白い。

犯人が誰かなって考えながら読んでたけど、ある1人がそうなってたの!?そんなのあり!?ってくらい驚かされて、そこめっちゃ繋がってるじゃんって感動しました。
とにかく伏線回収が気持ちいい。
回収後に振り返ると確かに散りばめられてる。でも考えすぎるとドツボにハマる。頭柔らかくフィクションだという事を念頭に考えていけばもう少し正解導けたかな…。

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2022年09月02日

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ネタバレ

上巻よりもサクサクと読み進めることができた。菅原の深掘りパートのエピソードは、彼の抱える過去の重さが丁寧に描かれていて、読んでいて辛かった。でもその分、キャラクターへの理解が深まり、もっと幸せになってほしいという気持ちも強くなった。
また、ヒロとみーちゃんが後々誰なのか分かった時の驚きも印象的だった。まさかそういう関係だったとは予想していなかった。物語を読み進めるうちに、登場人物たちがお互いを支え合おうとする姿に深く感情移入し、「みんな幸せになってくれー」と心から思った。青春の光と影を見事に表現した作品だった。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

辻村深月さんの本は、とても繊細で、また登場人物に繊細な子が居ると、その子の気持ちがダイレクトに伝わるので正直元気な時でないと読めないです。

特にこの作品に出てくる登場人物、辻村深月(作者さんと同姓同名ですね!)も繊細さんで……彼女の辛い気持ちも痛いほど分かる。だからこそこの本を読むのは凄く苦しかった…。
作家の辻村深月さんがどういう意図でこの作品に「辻村深月」という登場人物を出したか。
わたしはこの辻村深月は作家の辻村深月さんと似ているからではないか、と思いました。作家の辻村深月さんもとても繊細で傷付きやすい方なのではないか、と。だからこの方の作品は元気な時でないと読めないんだな、と思いました。うにもこう見えて繊細なところがあるので…笑

そしてこの作品はどの登場人物も魅力的すぎる。
個人的には榊くん大好きなんです。
「お前ね」って言うところ。あれ、作家さんのクセかな?と思ったら違うんですよね。きちんと榊という人物がどんな人物像かしっかりと考えて創り上げられているからこその榊くん特有の口癖なんですよね。

最後まで読めて良かった…。苦しいところもたくさんありましたが、読んで後悔はしていません。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

下巻は主要人物の過去のエピソードがこれまた丁寧に語られ、一体誰が自殺したのか、もどかしい思いで読み進める。トリックが明かされた瞬間は!!!???これってズルイ!と思った。分からなかったし、思いも寄らなかった。でももどかしく読んできたことがつながった。また、上巻と下巻の間に読んだ「ロードムービー」も頭をよぎり、ほっとしました。必要以上に長いような、これはこれだからいいような。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

学生時代に初めて読んでから、もう何回も読んでるこの作品。
久しぶりに読み返してみました。
結末を知っているので、読み返すたびに「ああ…ここが…」となる文章が違うので面白いです。
これがデビュー作なのだから辻村さんは本当にすごい…。
昔は高校生真っ只中の主人公たちに自分を重ねたり胸を痛めながら読んでいたけれど、大人と呼ばれるような年齢になった今、榊さんの「いつか大丈夫になるから」と言う言葉にとても共感でき、学生時代の自分自身にも言ってあげたい言葉だなと感じました。
ノスタルジーな気持ちになりました。
また歳を重ねてもう一度読みたいと思います。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

読み終わって感想を書くまでに間を空けるのはよくない。その時の感情が消えてしまっています。

辻村さんの小説はすごい好きですが、これがデビュー作とは知らなかった。クオリティ高い。

たくさんの登場人物の感情の書き分けが、当時から秀でてると思う。
上下巻で結構なボリュームだけどあっさり読めました。
この言葉が印象に残ったなぁ。
「・・・お前ね、自分の痛みより先に他人の痛みに気付くようだとなかなか幸せになれねぇよ」

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

なるほどねー、となった作品。学生時代の描写が鮮明でウズウズしたりしてた本編に加え、記憶の処理の仕方まで解像度が高くて胸がキュッとなる作品でもありました。榊

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2025年07月28日

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閉じ込められた高校生たちの過去そして今に抱える悩み、苦悩、迷いについて一人一人が思い出すような形で書かれた後編。閉じ込められた校舎と昔の記憶の時代を行ったり来たりする、どこか現実で何が夢幻の世界なのか。この小説の後にもずっと続く辻村ワールドの原典は初々しいような気もして、おじさんでもドキドキしながら読み進める。
全てがあきらかになってスッキリとする訳でもないけど、そういう話なんだ、高校生たちもそうやってその後の現実世界を生きていくのか、という感じで応援したくなるような終わり方もよい。親の目線でもあるが。

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

問題は解けなかったーーー!そして「やられた」感と清々しさ。
上巻の120ページくらいまでは「何やねんかったるいなぁ、さっさと物語を始めろよ」とイライラしてたのですが、途中からはもう止まりませんでした。一気読み。

自分自身と重なる登場人物や心情などなど、苦しい場面もたくさんあった。でも読んで本当に良かったです。
人それぞれが持つ、心の闇。
自分の中の思いとの付き合うすべの模索。
共感するところがたくさんあったな〜。

正直、重いです。でもこれが辻村深月だな、としみじみ「原点」を感じました。

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2025年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ある大雪の日に高校に登校した7人の生徒たちが、誰もいない校舎に閉じ込められ、時計が止まった冷たい空間の中で「文化祭で自殺したのは誰か」を思い出すまでを描いたミステリ。
直木賞作家、辻村深月先生のデビュー作であり、僕はこの本の文庫版が出た頃に読んですっかりファンになってしまった。下巻では、文化祭で自殺したのは誰なのか、なぜみんなそれを忘れているのか、閉鎖空間にみんなを閉じ込めた力の正体は何なのか、といった伏線が回収される。舞台が「何でもあり」な空間なせいでミステリとしてフェアとは言えないが、青春の光と影を写し取った美しい作品だと思う。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

校舎の中の時が止まって仲の良い友人達と閉じ込められてしまう。不気味なんだけどちょっとワクワクする感じ。でも、物語が進むにつれてどんどんシリアス、なんならちょっとホラーな感じもあって面白かった。
8人の中の誰かが亡くなったと思い込んでたから自殺したのが春子だと分かった時は驚いた。
菅原だけずっと名字しか出て来ないのに違和感を感じてたけどまさか榊が若返った姿だとは思わなかった。榊はいつになったら出てくるんだ、ってずっと思ってた。
あとはヒロとみーちゃんと菅原の関係が繋がった時鳥肌が立った。そういう事だったのかって繋がる感じがめちゃくちゃ気持ち良かった。
上下合わせて1000ページ以上あるのに読む手が止まらなくてすぐに読み終わった。

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

長いけど一気読み。
色々推理しながらよんだけど、全然外れてました!
伏線の回収も気持ち良いし、いろんなキャラの立った素敵な登場人物たちが出てくるので、自分と重ねて考えやすい登場人物も出てきて話に入り込みやすかった。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず、これがデビュー作、そして高校生の頃から書いていたというのが凄い。

菅原のパートがやけに多いし掘り下げるなと思ったらなるほどね。

高校生あたりの苦悩を書かせるとさすがの辻村作品。初期からこれほどだったとは。
そして物語を収束させる力もさすが。

ヒロ君みーちゃんそう来るか。

いじめや自殺そして親子心中などという重いテーマを扱って、でも暗くなるだけではなく希望も提示してくれる。
苦悩の提示の仕方が寒さであったり閉じられた世界であったり、その様な感覚で読み手に伝えてくる。そしてそれは成功している様に感じた。
読んでいても苦しくなったもんなぁ。

長いけど読んで良かったな。

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長かったけどちゃんと読んでよかった。これ読んどかないとすごろくの楽しさ半減しちゃうしね。 ホラー部分は普通にめっちゃ怖かったけど、子ども達は夜と遊ぶより重さはましやった。ヒロちゃんのところは辛かったなー。 でもそこから、菅原!?ヒロ!?さらにみーちゃん!?てなって辻村さんさすがすぎる。こういうの待ちで最後まで読んだとこある〜。期待裏切らず。 自殺した子は、ゆうじが校庭いる時に冷静すぎたから学級委員じゃないんちゃうかなとは思ったけど誰かはわからずだった。 学生の悩みって大変。

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2025年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ


精神世界に入り込む不思議なお話でした。

途中読み進めるのが辛く怖いところもありましたが、先が気になりどんどん読めました。

菅原、榊くん、ヒロくん、とつながるところが多くて、さすが辻村深月さん、と思いました。

ご自身のペンネームの人が登場する、というのもとても新鮮でした。

榊くん、これから先も長く先生を続けてほしいです。
梨香ちゃんがまた榊くんに会えますように。
充くん、昭彦の優しさもとても沁みました。
清水さんと景子さんがどうしても混じってしまって読んで混乱していました。(人数が多い話は人を把握するのに時間がかかります)
深月ちゃんが許せますように。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

上下巻合わせてとても長かったです。とにかく読後感が良く、読んで良かったと思わせてくれる小説でした。キャラクターそれぞれの背景とその葛藤を知ることで感情移入でき、また心理描写が上手で心を動かされました。特に菅原の話に入り込んでしまい、その後を色々と妄想するのが楽しいです。最後は登場人物たちが高校を卒業して、それぞれの道を進んでいる姿に郷愁めいた気持ちになりました。

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2025年03月12日

購入済み

最後は雪解けのように

上巻を読むとホラー感満載ですが、下巻を最後まで読んだ後は、雪解け後の季節のように、冷たく澄んだ、爽やかな空気が心の中を流れるようでした。

登場人物それぞれの、一見無関係のように思える過去の物語が意外にも1つに繋がっており、上巻から続く謎が解けていく様は、まさにミステリー小説さながらです。
ホラー、ミステリー、青春、恋愛と、様々な要素を兼ね備えており、誰でも楽しめる作品ではないでしょうか。

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2015年04月10日

Posted by 読むコレ

初辻村作品、大ボリュームにビビリつつも一挙読了しました。はまる予感

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2012年08月30日

Posted by ブクログ

登場人物の内に秘めたる誰にも言えない
心情の描写が明瞭かつ丁寧で
読んでいて自分がその場のメンバーになったかの様な錯覚を覚える。
まさかひまわりの家のくだりが
伏線となって回収されるとは
恐れ入りました。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

飛び降りた人物、あと、菅原の正体が明かされて、エピローグへ。時空のゆがみ、感じました。ファンタジー&ミステリー。上巻と同じく、ストーリー全体よりも個々の内面ストーリーの方に魅力を感じた。景子さんと家庭教師の牧村さんの関係性とか。
榊さんが飄々と秘密主義だし、上からな感じでどうも好きになれなかった。深月ちゃんの揺れ動く弱さに、回りの強力なサポート体制があることはとても恵まれていると思った。春子さんにも誰か手を差しのべてあげて欲しかった。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

自分が読んだ本の中でも一番長かったけれど、体感では一瞬だった。
それくらい読みやすかったというのが一番の感想。
ただ、登場人物一人ひとりにはあまり共感できなかった。(進学校って、みんなあんな感じなのかな?)
どうしてあの7人があそこまで仲良くしているのか、最後までわからなかった。
自分は春子のことをなんとなく理解できたから推理も当たっていたけど、読み終わったあとに少し虚しさが残った。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりにデスゲーム(?)推理(?)ものを読んだ。いつも通り犯人を予想しながら読んだ。自●したのが春子なのは当てれたけど深月が閉じ込めていたのまでは当てれなかった。分裂も考えてはいたけど可能性広げすぎると根拠のある考察難しくなるから早い段階で選択肢から外していた。それと菅原=榊なのは全く予想できなかった。1番好きなのは彼で、意外と大人なところが好きだったんだけどネタバラシされてなるほどな〜といった感じ。挑戦状を突きつける系の小説だと思うけど突然出てきた設定もあるしフェアじゃないとは思った。清水と景子以外の女性陣は感情的すぎて生理的にキツイ。男連中はよく受け入れてると思う。この作品は作者の辻村深月さんが強く反映されており、彼女の色んな一面がキャラクターとなって動いているような印象を受けた。もしかするとデビュー作であることも関係しているのかも知れない。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

辻村深月のメフィスト賞受賞作、デビュー作。
大学時代にこの長編を、このクオリティで書き上げたのは圧巻の一言。
今の作風に通じるような多重の伏線や心理描写も見事。

閉ざされた世界に集められた男女が限られた時間で謎を解こうとするスタイルは、鏡の孤城の前身作品のように感じた。

ただ、終盤の展開はあまり好きじゃなかった。
すげぇ!と思うことは多かったけど、シンプルに登場人物の好き嫌いの問題。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ長かった
けど評価高いので面白くなるんだろうなと思って期待してたんだけど
正直にいうと期待以下ではあるかも。
あまりにも長すぎて、別にこんなに長くなくてもいいと思うんだけどなぁと思ってしまった
長いことによる魅力がない、って感じ?
あと、なんで作者の名前が主人公の名前なの?知ってる方いたらよければ教えてください

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

菅原と2人のヒロの話が1番好きだった。
今回のドンデン返しは比較的予想しやすかった。
ホラー的展開に初めはついていけなかったものの、途中から読み進める手が止まらず上下巻一気に読みました。
過ぎた過去や失った人は戻らない…どうしようもない切なさも残りつつ、残された人が悩み、支え合い、前に進んでいく姿に心を打たれました。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

本当に伏線回収が上手。
色んなことが繋がった時は鳥肌が止まらない。
この本を私が高校生とか大学生のときに読んでたら全く違う捉え方をしていた気がする。みんなが抱えてるものが垣間見える度、あぁ。大丈夫だよ。って抱きしめたくなった。自分がほんの少しだけ大人になったのかも、と思える本だった。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星3.5です!
デビュー作にして長編作品。でも辻村深月さんの書く心情や伏線回収されていく衝撃は初期からあるものなんだと感じた。
名前探しの放課後と似た設定だけど
こちらは冷たい、ヘビー、ホラーな要素ありだった。でも登場人物が温かい。
鷹野の人柄がとても好き。あやめに負担にならないように気遣って学祭のポスターを頼むところ、リレーでわざと手を抜いたと見せかけ全力で1位にもってくところ。人として尊敬するし、あやめの言うように“本物”だ。
自殺者が分かった時は1度本を閉じたくらい衝撃でした。榊と菅原が同一人物だったのも。
さすがです。デビュー作でこれだけの大作、素晴らしい。
寒くて重くて でも温かいストーリーだった。

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2024年11月17日

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