あらすじ
世界的ベストセラーの新装版第2弾!
本の街・神保町で近代文学を専門に扱う古書店「森崎書店」。貴子の叔父・サトルが経営するこの店は、かつて失意のどん底にあった彼女の心を癒やしてくれた場所だ。
一時期出奔していたサトルの妻・桃子も店を手伝うようになり、貴子も休日のたびに顔を出していた。店で知り合った和田との交際も順調に進んでいた貴子だったが、ある日、彼が喫茶店で昔の恋人と会っているのを目撃してしまい――。
50以上の言語で翻訳オファーが殺到し、世界的大ヒットを遂げたヒーリング小説の続編が新装版で登場。巻末には書き下ろしの掌編、「今日だけは、わたしたちが主役」も収録。
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Posted by ブクログ
古書店を舞台に、再生した主人公・貴子が「人との距離感」に向き合う続編です。
頼りなかった叔父サトルの覚悟や、叔母桃子の深い愛情など、家族の絆がより鮮明に描かれます。
恋愛の迷いに揺れながらも、過去とは違う一歩を踏み出す貴子の成長が眩しく映りました。
言葉にしすぎず見守り合う登場人物たちの関係性に、人付き合いの難しさと温かさを感じます。
癒やしの先にある「大切なものを守る強さ」に胸を打たれる良作でした。
Posted by ブクログ
笑える場面もあるのに、最後には胸がぎゅっと苦しくなる作品だった。
桃子が残した手紙や貴子への想いは、サトルのこれからを優しく支えていて、まるで桃子が最後までみんなを引き合わせてくれたように感じた。
「泣けないサトル」を心配する桃子の優しさも深く心に残った。
苦しいのに温かい。
最後まで聞いて、本当に良かったと思えた一冊。
Posted by ブクログ
森崎書店の日々の続編、これまた一気に読み終えてしまいました、本編?とは違い少しだけ重い内容もありましたが、あたたかい物語でした
終盤の台帳の件⋯⋯⋯⋯⋯やられました
いつまでも続いて欲しかったお話
クスッと笑えて、涙が溢れて、そして爽快な読後感。
タイトルにも書きましたが、途中で読み進めるのがもったいない、ずっと終わって欲しくない、と感じてしまった作品でした。
常連さんの職業が明かされたら良かったのになw
幸せな読書が出来ました。感謝です。
Posted by ブクログ
前回に引き続き神保町の雰囲気がすごくよく、改めて神保町に通いたくなる。
それぞれ色々な悩みを抱えているけど、周りの人に支えられ、助けられ前に進んでいく姿に私も勇気づけられる。
中盤は号泣してしまった。今でも思い出すと涙が出そう。
誰か一人でも自分のことを思ってくれている人がいると思うとまだまだ頑張れる!気がする!
Posted by ブクログ
今の自分と客観的に向き合えることで思考がまとまり言語化されていく。そして次の行動に移せる力をくれる。
それが読書というもので培われていく体験そのもの。
サトル叔父さんの
「読書とは刺散的で胸躍る体験で、自分の気持ちに向き合うことは生きる上でとても大切」というのは、
自分でもしっくりくる言葉であり、感銘を受けた。
人間はそれぞれ悩みや辛さもあり抱え込んでしまう。過去へのしがらみが絡みついたまま生きているのは
「損する」ことが多くあって気づかない。
しがらみに絡まってることに気づく人にアドバイスをもらうことで、膨らんだ風船が割れたかのような感覚があった。その一言が自分を動かすんだなと感じた。
サトル叔父さんの奥さん・桃子のような『自分軸を持ってる』人からの意見は偉大。
桃子の
「自分の心を開かないで、相手にだけそれを求めるっていうのは虫のいい話じゃない?あなたが一歩前に出ない限り、なんにも解決なんてしないと思う」
という言葉は、パンチラインだった。
自分も貴子と同じうじうじした性格なので、ハッとして情けない思いが…(笑)
『森崎書店の日々』シリーズとしてみると教えてくれたことが、自分の人生観に影響を受けたんじゃないかと思うぐらいたくさんあった。
人生のバイブルといったら大げさかもしれないけど、自分的にはそう思えた作品でした。
八木沢里志さんの本は、こちらが初めてでしたが、他の作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
登場人物たちが皆、自分の過去と向き合う姿が良かったな。
こうゆう温かい作品は読んでいてとても落ち着く。
前作にあまりなかった昔の本を少し紹介してくれているので読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
前編に続き、一気読みでした。
本で救われる人々
前編も良かったけど、続編はもっともっと良かったです。
後半は.電車の中では読んではいけない本、です!
泣けます、かなり泣けますよ!
読後感の良い素敵な本と出会えました。
Posted by ブクログ
読んだ後の余韻が凄い。神保町の古本屋街から戻れなくなりそう。昭和の文豪達の作品がたくさん出てきて読んでみたい欲を刺激する。主人公と叔父さん、叔父さんの奥様の人柄も魅力的。
Posted by ブクログ
第3回ちよだ文学賞受賞作。世界50ヵ国で翻訳され話題となり、日本でも新装版が発売された。初版は2010年。主人公の貴子は、同じ職場の恋人から別の女性と結婚すると告げられ、ショックから退職し、引き籠る。神保町で古書店を営む叔父のサトルは、そんな彼女を店舗の2階に住むように誘う。サトルの不器用なまでの優しさ、神保町と言う街、そこに住む人々との交流に癒され、成長する貴子の様子が丁寧に描かれていて、ジンワリと心に沁みる優しい小説だった。後書きによると、続編を以て作品が完成するという。続編も読もうー。
Posted by ブクログ
心優しくピュアな人たちばかりで、とても穏やかな空気感の物語。
貴子もサトル叔父さんも、和田さんも、トモちゃんも高野くんも、自分の本当の気持ちと向き合うことで前に進んでいく。
ちょっと元気になれた気がする一冊。
何より桃子さんの手紙が素敵でした。「私はあなたに笑っていてほしいのです。あなたの笑顔が好きなのです」。最愛の人の背中を押す言葉を、最期にそっと残す深い愛情に感動しました。
Posted by ブクログ
本好きにはたまらないタイトルや物語…♡
物語の中で特に印象的なのは
実在する小説たちが
登場人物たちの心にそっと寄り添うシーン!
叔父の悟(さとる)が大切にしている
室生犀星の詩集は
犀星の綴る繊細な言葉が
不器用な悟の心の奥底にある
優しさや悲しみと共鳴し
読んでいるこちらまで胸が熱くなりました!
また劇中で触れられる林芙美子の『放浪記』では
「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」という有名なフレーズが 神保町という街に積み重なった時間やそこで生きる人々のままならない人生と深く重なりました
「 たとえ遠回りをしたとしても
その時間は決して無駄じゃない 」
森崎書店に並ぶ本たちは
何十年も前から変わらず
そこにあり続けているけど
それを受け取る私たちは
日々少しずつ形を変えて生きている…
本を介して誰かの過去に触れ
それも含めて受け入れていくことの尊さを
改めて教えてもらった気がしました!
本が好きで本当に良かった…!!
いつか神保町で書店巡りをしてみたいなぁ♡
Posted by ブクログ
本を通して自分の内側を見つめ直すきっかけになる一冊だった。
⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ☽ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖
前作のはじまりの頃と比べて、主人公にしっかりとした“芯”を感じた。
森崎書店とそこで関わる人々という「安全基地」を見つけたことで、周囲の評価に振り回されなくなっていたことも大きな変化で、人と本の力を感じた。
今回は続編ということで、主人公の周りの人々にフォーカスを当てた物語になっていて、
登場人物の人間らしさが見えた。
前作ではスマート、可愛い、頼りない、など一言で表現できていたキャラクターに血が通ったような感じがした。
主人公も他の登場人物たちも、自分の中にある目を背けていたいものと向き合って、壁を乗り越えていく。
結局はどんな問題も、自分の心のあり方次第なのかもしれないと考えさせられた。
特別に好きな本だからこそ何度も読んで価値をすり減らしたくない、という主人公や、
本を読んで心を落ち着けるという友達に
同じ本好きの匂いを感じるのが嬉しい。
作中ではさまざまな本が紹介されているのも魅力のひとつ。
『智恵子抄』や『陰翳礼讃』、『夜明け前』など、
登場人物たちの言葉を通して語られるそれらの作品は、
あらすじを読むより鮮やかな感情を帯びてて、自然に「読みたい」という気持ちになる。
とりわけ『阿房列車』の紹介が本好きの心をくすぐる巧みさだった。
Posted by ブクログ
続編も良かった。
生きているといろんなことが起こるし、
歳もとる。
過去の自分と向き合って、前に進もうとする姿勢に成長を感じた。
いつもそこにいた人が居なくなる。
悲しくて寂しい。
辛くてどうしようもない。
それでも森崎書店は続く。
営業再開してくれてよかった。
Posted by ブクログ
森崎書店のその後の物語。
読者の私は、森崎書店と喫茶店〈すぼうる〉に集う人たちが大好きです。
前作よりも
サトル叔父さんと桃子さん
貴子と和田さん
トモちゃんと高野くん
それぞれがお互いを思う気持ちが、痛いほど伝わってきました。その人のことを思うからこそ、色々と悩むんですよね。自ら壁を作ったりして。
それを周囲の人が心配してくれて、その助けもあって前向きになっていく様子が、読者の私にも伝わってきました。今回はとても悲しい出来事があったけれど、その悲しみを背負って前を向いていけるようになったことが良かったです。
大切な人にはきちんと想いを伝えて、自分のことを知ってもらうこと。相手の想いも伝えてもらうこと。普段は冗談を言い合っていても、いざというときは心配してくれる人が周りにいるっていいですよね。そんな良さを伝えてくれる小説でした。作中に出てくる近代小説にも興味が湧いてくるかも。
Posted by ブクログ
前作に引き続き、貴子を始め
あたたかい人たちで溢れている。
P116
〈悲しいときは本を読むんです。何時間でもずっと。
読んでいれば、ざわついていた私の心はまた静けさを取り戻します〉
相原トモコの言葉に大きく頷く私。
本を読むことで落ち着きを取り戻す。
若い頃のように
ジャンルを問わずザクザク読むことは減ったけれど
お気に入りを大切に時間をかけて読むのもいい。
和田さんと貴子、サトルおじさん
皆が幸せでありますように。
Posted by ブクログ
続編の新装版。神保町、いいなぁと心から思うしそこに身を置け店を構えられるって本当にすてき。生きてれば別れは必ずある。置いていく方も置いていかれる方も辛く身を切られるような悲しみに読んでて涙が出てしまう。いなくなってしまった人を後ろに置いていく…なんて切ないのだろう。後悔のないように生きていくって中々難しいけどとても大事。世界中の出版人が大絶賛で翻訳のオファーが続々らしく、書き下ろし掌握でそのことに触れられてて楽しい演出。貴子と和田さん、サトル叔父さんに書店街のみんなに幸あれ。本と人への愛が詰まった優しさ。
Posted by ブクログ
神保町の本屋街を訪れた時は、ただ、圧巻。こんなにも古書店が並ぶなど、想像さえ出来なかった。東京の凄さ。スポーツ用品、楽器店の集まる神田、電器店街の秋葉原。それぞれ見て回った。私、田舎者です。楽器街で、ステレオを買い、スポーツ店で、テントやスキーを買った。そこで、働きたいかと言われたら、ウーン。でした。
Posted by ブクログ
他の読者も書いているのですが、文章が非常にうまくて読みやすいので感情移入してしまい、読んだ後は満足感でいっぱいになります。一点だけ、痔瘻 (じろう) は痔核 (じかく) と違って手術をしないと治りません。ほうっておくと癌になることもあります。なまじ知識があったので気になってしまいました。
Posted by ブクログ
前作を読み切って即続きを買いに行って1日で読み切っちゃった
前作に続き、主人公 貴子を軸に森崎書店の日常と周りの人たちを描いた物語
前作のあとがきを読んで少し予感はしていたが、周りの人たちとの話に加えて生命の話も
人は絶望してもなお、「居場所」があるだけで前を向けるし再び生きようと思えるよなと改めて思った
「森崎書店で過ごした日々は、私にとって必要な時間でした」
わたしにとっても本当に必要な時間で、また戻ってきたくなる居場所のような一冊だった