【感想・ネタバレ】わたしたちが孤児だったころ のレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年11月24日

後半からは、一気に最後まで読みました。
というより、読まずにはいられませんでした、先が気になって。

どういったらよいかわからない気持ちです。
幼い日の、当時の自分には責任はないし、気付くはずもない小さな判断が自分と周囲の人の運命を変えてしまったかもしれないという罪悪感、無力感。
正義感、責任感、向...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年01月03日

カズオ・イシグロの小説を読んでいるときのこの胸をしめつけられる感じは結局なんなのだろうか、と考えてみると、個人的にはやはり「取り返しのつかない過去」について、否応なく気づかされることの切なさではないかと思うのだ。
「日の名残り」にせよ、「私を離さないで」にせよ、描写は基本的に「回想」なのだが、その中...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

解説で古川日出男が、
「最後のページを読み終えると言葉を失ってしまう」
と書いている。まさしく。
完全にカズオ・イシグロ中毒だ。もっと読みたい。

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Posted by ブクログ 2018年08月19日

これは驚いた。今年一番の当たり本。
時は1920〜30年代。イギリス人の探偵クリストファー・バンクスはロンドンの社交界で有名になっていく敏腕な探偵。彼は幼少期を上海の租界で過ごし、隣に住んでいた日本人アキラとよく遊んでいた。健やかに育っていたはずの子供のクリストファーはが、とある日を機に両親から引き...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年01月17日

『わたしたちが孤児だった頃』も素晴らしい作品でした。
彼の作品の特徴として、これが何に関する話か、最後まで読まないと分からない、ところじゃないかと思いました。
主人公が、がんばったり、腐ったり、横道にそれたり、弱さを抱えながら、それでも戦っているものが、世界そのものだからこそ、広範すぎてつかみどころ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年01月13日

ああ。静かに感動した。
語り手の記憶に基づいて進行し、徐々に真相が明らかになる。
何事よりも自分の「仕事」に徹する様は、「日の名残り」の執事と重なる。

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Posted by ブクログ 2016年01月12日

カズオ イシグロの小説 私を離さないで が日本でテレビドラマ化されるらしい。そんな事もあって、本棚を覗き、この本を手に取った。

彼の世界観を語れる程、私は彼の著作を読み込めてはいないかも知れない。しかし、何か共通する底流のようなものが、あるような気がしている。孤児というキーワードは、大人が押し付け...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年12月13日

カズオ・イシグロの想像力は現実の枠を超える。そのことは「私を離さないで」を読んでよくわかったのだが、本作でも子供時代の探偵ごっこそのままに探偵になった男が登場する。彼が戦火の上海で20年前に行方不明になった父母を探し始めるに至り、この小説は「私を離さないで」のような妄想を籠めたフィクションなのか、そ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年02月12日

とても興味深く読んだ。
第一大戦後から第二次大戦後までの時代を描く、主人公の私立探偵の第一人称視点の物語。
列強に植民地化(租界)された上海で生きる主人公クリストファー・バンクスとその日本人の友人アキラ。
両親が突然行方不明となった主人公はイギリスに戻り、私立探偵として名声を得るが、生涯の任務として...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年11月03日

カズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」は、私立探偵が主人公だ。しかし、ミステリー小説ではない。幼いころに両親が行方不明になった主人公が、その謎を追いかけてゆく中で、わたしたちは決して孤児ではない、誰もが愛されているし誰かを愛さずにはいられない、という人生の真実を目の当たりにするという物語で...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月12日

主人公の現在と過去が折り重なるように映し出されます。探偵として有名になった「パフィン」ですが、実は生き別れになった父母を探すために目指した職業のようにも見えます。

舞台は1920年代の上海、ロンドンの社交界、そして1930年代の戦火に見舞われた上海。上海には昔よく行ったのでバンド周辺や主人公が住ん...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年08月30日

幼い日、アキラと遊んだ世界は永遠に閉じ込められる?

1900年代初頭、上海の租界で父母と暮らすクリストファーは突然の父母の失踪によって一人イギリスの伯母の元に戻りケンブリッジ大を卒業し探偵業となる。

1937年、父母の失踪の謎を解くべく再び上海に戻るが、物語は日中戦争、国共内乱に影響される租界と...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年07月13日

ハードボイルド探偵が、上海で失踪した自分の両親を探す。
全く普通の探偵物語と思いきや…あれれ?という展開に。
そう、孤児であることで得られた想像力が、私たちを冒険に誘うのだ。
もちろん、カズオ・イシグロさんならではの残酷な展開ではありますが、
私は息子がいるので、真相をめぐるお母さんの気持ちに、涙。...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年04月03日

カズオ・イシグロの作品は二作目。イシグロ氏は、記憶や過去の回想にこだわってるのかなぁ〜。独特な印象。
ミステリーではないけれど、探偵として名声を得て、自分の過去の謎を追って行く物語。
第二次世界大戦を挟んだ残酷な物語。
良かったなぁ〜。

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Posted by ブクログ 2018年01月04日

父がいなくなり母もいなくなったクリストファー。彼の目から見た世界を語る。
なぜ「わたしたちが」なんだろう?「わたしが」でないのはどうして? とずっと思いながら読んでいた。両親とともにいた可もなく不可もない子供時代を過ごしたけれど、今更ながら心のどこかに一人ぼっちの世界があるんだと思った。

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Posted by ブクログ 2017年11月20日

2冊目のカズオ・イシグロ。
翻訳のせいかもしれないが、暗いわけではないが明るくなく、紗をかけたような少し現実から離れた感じのする文章。
そして大人とは思えない奇妙な行動。まるで子供が探偵ごっこをしているかのような感じを受けます。
周りの描写は緻密だが、肝心の部分はぼんやりとしか書かれていない。モヤモ...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月05日

これを書いていたら、カズオ・イシグロさんが先程ノーベル文学賞に選ばれてびっくり。おめでとうございます。

この小説は、一言で言うと痛くて悲しいけれど少し希望もある不思議な回想録。
主人公の記憶の曖昧さや、思い込みや現実との乖離が気になりながら静かに引き込まれて行った。

同級生との会話の齟齬から始ま...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年03月17日

一貫して、主人公の語りで綴られるストーリー。

子供時代を過ごした上海の租界でのキラキラした思い出。
父と母の失踪。
大学卒業後の探偵としての成り上がりと、社交界での華麗な日々。
そして、上海に戻って、父と母の事件を調査する様子。
哀しい結末。

ストーリーの流れだけを見ると、冒険小説のようだけど、...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年01月14日

この本で、本の読み方が一つ身に付いた。書かれていることを全てと思わず、語られていないところにこそ作者の意図があるということ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年12月19日

両親を幼くして不可解な事件で失い、生まれ育った地から離れ、成長した主人公が探偵として両親の失踪の問題の解決に挑む物語。
というといかにもなわくわくするストーリーですが、実際はその純粋な志向と相反する華やかで傲慢な世界に身を置き、その中で社会の腐敗の大きさ、戦争の悲壮さを前に無力感を覚え、葛藤しつつも...続きを読む

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