小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
いじめ、性被害、虐待、クソ男、若年妊娠など
辛い目に遭ううちにサイコパスに成り果てたフジコ。
皮肉な事に、母みたいになりたくないのになってしまう不幸の系譜を辿る。
フジコは、家庭環境や幼少期の友人から自分の事を受け止めて必要とされて愛される経験をして、自分という存在を大切にできてたら、しょうもない男に依存したり、虐待をしたり、こんなにどんどん人を殺したりしなかっただろう。
なんて、1人の不幸な精神崩壊した女の胸糞グロストーリーだと思って読んでいたが…
はしがきとあとがきをじっくり読む事で全部が覆った。
全てフジコの話と思って読み進めていると違和感が節々にあるのだが、
章によって主人公が -
Posted by ブクログ
すっかりフジコの世界にハマってしまい読み始めた。
「フジコの衝動」は誰のなんの話なのか混乱したり、物体のわからない胸糞悪さに苦しめられるのだけど
今回の「フジコの真実」は誰視点の話か明記してあり分かりやすく、様々な謎だった点が気持ちよく明るみになっていくのでとても読みやすかった。
親に愛されなかったり兄弟で違う扱いをされた経験から人の気を引くために虚言を吐くようになったり、
傷つかないために感情を殺し人形のように過ごした果てに自分の邪魔をしてくるものは排除していくようになったり、
人が人を壊していく様が怖くて苦しかった。
茂子の母性、宗教の洗脳、孤独な女の加害男へのストックホルム症候群。 -
Posted by ブクログ
「性根」というものについて考えてみた
「性根が腐ってる」とか「性根が座ってる」みたいな使われ方をするよね
生まれながらに備わっている性格や性質を言い、後天的に変えにくいもの、精神や魂そのものを指す場合もあるようです
で、ナチよ
積極的にナチに加担した人たちって一定数いるわけな
そういう人たちってもともと「性根が腐ってた」んだろうか?
んで本来そういう人たちは、やっぱりまっとうな世界では日陰者になるところをナチスが支配する世界ではむしろ「素晴らしい人格者」とか言われて、俺たちの時代が来たぜとか思ってたんだろうか
いやね
ヨーロッパのミステリーではよくあるのよ
元ナチの犯人や元ナチの被害者 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「私の人生最大の失敗は、日本に助けを求めたことです」(p.95)
著者が十年かけて執筆した作品。日本が難民や外国人に対してどれほど理不尽で酷い仕打ちをしているか暴かれている、非常にショックな内容。しかし、少子高齢化もあり他国や外国人と共存して生きていく日本で生きていく以上、読む必要性の強い本だと思う。
読みながら、著者自身ショックや無力感に苛まれているのを感じるが、そのなかで、日本の真実を追求する熱量が爆発している。膨大な取材量、自身の思考・分析力の高さ、読んでいるだけで知識は増えて視野が広がる。また日本人の善悪も脚色なく書かれていて興味深く、読書時の満足感がすごい。
◯
まず本作でフォ -
Posted by ブクログ
この物語から、努力することの大切さを学んだ。
派手な事件や急展開はないが、だからこそ、素直に真面目に仕事へ向き合う青年の姿から目が離せなくなる。
特別な才能があるわけでもなく、家庭で音楽に親しんできたわけでもない人物が、あるきっかけを通して、これまで触れたことのない世界へ踏み出していく。その一歩一歩の積み重ねが、とても誠実で心に残った。
度胸や忍耐、そして時には諦める勇気。
それらは仕事をするうえで欠かせないものだと、この物語は静かに教えてくれる。
二十代や若手の人にぜひ読んでほしい一冊。
一万時間、二万時間と、直向きに積み重ねた努力は、いつか必ず形になる。
それこそが、本当の「才能」な -
Posted by ブクログ
「体育館を密室に?」と思いながら読み進めましたが、見事なまでに密室になっていて驚きました。
クセのある登場人物の中でも、とりわけクセが強いのが探偵の裏染君。
私が履修してきた漫画アニメと裏染君のオタク話の世代がマッチしていたので、ほとんどのネタを回収出来た気がするので、とても満足。
こんな話をすると「漫画アニメ分からないからやめておこうかな」と思うかもしれませんが、心配する必要はありません。
オタク話は他の登場人物から「何言ってるの?」みたいな扱いを受けているので、オタク知識は一切不要です。
純粋な密室ミステリーとしてお楽しみください。