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Posted by ブクログ
大山淳子さんの心温まるファンタジー小説ですね。
白猫タマオの一生を、タマオの目線で描かれた童話のような物語です。
これは白い猫の物語です。
少女に恋をしてしまった白い猫の物語です。
人間が猫に恋することはあっても、猫が人間に恋するなんて、普通じゃないです。
猫は猫にも恋しません。
猫が愛するのは自分だけです。
このお話は、できそこないの猫の物語です。
目次
第一章 世界をもらう
第二章 飛ぶ猫
第三章 京都へ行く
第四章 ひきこもり屋
第五章 イヴのすべて
第六章 雪のなか
大山淳子さんの物語には、底辺に生きる事の素晴らしさや、なぜ生きるかという使命感が有りますから、しっかりと読めます。
辛いこと、苦しい事は、人生に付き物です。それをしっかり受け止めてキャラクターが行動します。
『あずかり屋さん』でも、『猫弁』でも、タマオも自分を見つめながらお話を進めます。
少しせつない、それでいて心がほんわかと温まるファンタジーに心踊りますね(=゚ω゚=)
Posted by ブクログ
雪猫
*
美しい
ラストシーンが頭から離れない。
*
タマオの気持ち
イヴの気持ち
猫の気持ち
わからないけど、
このお話のような感じなのだと思う。
そう信じたい。
*
猫も人間と同じような感情を持っていて、
相手を想い
想われている事を感じ、
大切な人を守る。
タマオの理々子への想い
イヴの城太郎への想い
切なくて涙が止まりません。
その想いちゃんと届いてるよね。
*
人の猫への想いも、
ちゃんと届いているよね。
*
「吾輩は猫である」
読み返したくなりました。
*
favorite sentence
✒︎ニーチェ
「事実は存在しない。存在するのは解釈だけである。」✒︎
✒︎空気が、おいしい。
夢中になって、空気をむさぼる。
生きるっておいしい!
このときぼくは生きる意味を知った。✒︎
✒︎ぼくは決心した。
この世界をくれた女神を、命がつきるまで愛そう。
それがぼくの生きるモチベーションのすべてとなった。✒︎
✒︎「好き」という気持ちと、「噛みついて壊してしまいたい」気持ちは、同じ波長に乗ってぼくの体を駆け巡る。でもぼくは本能を抑え、精一杯、紳士的にふるまっている。なぜって、理々子の苦痛の上にあるぼくの満足は、ほんものの満足とは言えないからだ。
本物の満足は、常にどこか欠けていて、うっすらと寂しい。✒︎
✒︎人間はあのひ弱な鳥、トキが死に絶えるのは堪え難いらしく、あの手この手で守ろうと必死のようだが、ノミが死に絶えても平気なようで、どんどんノミの住処を奪ってゆく。
いったい人間にとって、守るべき生物と、見捨てていい生物のさかいめってなんだろう?✒︎
✒︎大きなお城みたいな家だってさ。譲っていただいたんだって。
理々子のあたたかい嘘がぼくの全身を包み込む。
胸がどきどきして、お腹のあたりがほかほかして、からだじゅうの血が激しくかけめぐる。
ありがとう、理々子。うそついてくれてありがとう。✒︎
✒︎おひとよしは世の中を明るく見せる。✒︎
✒︎「あなたは無駄に命を削ってる」と言われてむかついたけど、あの言葉は胸に残った。嫌な言葉って、意味があるものだ。意味があるから、ぐさりとくるんだな。 ✒︎
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