小説・文芸の高評価レビュー
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やっぱりアニーエルノーはの本は面白い。
自分の母親というとんでもなくパーソナルで自分と深く結びついた関係をていねいに解き距離を保ち極めて客観的に描くことで、自分の母親の物語ではなく、ひとりの女とその生きた時代を描いていく。ひとりの人間から社会が見えてくる。ここまで徹底的に個人的なことを全く客観的に見つめ書くことができれば、どんな事象でも深く興味深い主題にできるのではないか。アニーエルノーすごい。
『嫉妬』の冒頭に「書いたものご出版されるときには自分はもはやこの世に存在していないという前提で書きたい」と書いてある。これはシンプルに見えて非常に難しい取り組みだけど、この前提があるからこそ、アニーエ -
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男らしさにこだわるじいちゃんと、現代っ子の僕の話。寺地はるなにしてはスピード感と元気の良い作品で、そしてものすごく良かった。
第1話 隣の席の小西はどんどん侵略してくる。僕はは広げたくなんかない。自分の世界を快適に保つことにエネルギーを注ぎたい。
一昨年の夏に戦争が終わった。でも玉音放送はよく聞こえなかったし、何言ってるかさっぱりだった。橋の下で寝起きしてる男に、ご飯を恵んでもらった。母が自殺してからいろんな家をたらい回しにされている。飯のお礼にアケビを持ってくるといったら、いらないから、お前が大人になった時、腹を空かせている奴に食わしてやってくれと言われた。
僕桐矢とあずきの母は三女で -
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2026年刊。「別冊太陽」、宮沢賢治の詩の世界。『春と修羅』を中心に35篇、賢治の詩の魅力を伝える。
「小岩井農場」「春と修羅」「原体剣舞連」「岩手軽便鉄道の一月」「永訣の朝」「青森挽歌」「東岩手火山」など、その構成のセンス、それに添えられた写真もいい。なによりも、A4見開き2ページ(or4、6ページ)にひとつの詩篇、その詩を俯瞰的に味わえるのがいい。
最愛の妹トシの死に際して詠んだ「永訣の朝」のページの後には、青森までの夜汽車内の心象風景を詠んだ「青森挽歌」。こう配置されると、2つの詩の関係がよくわかる。「青森挽歌」はまるで『銀河鉄道の夜』のよう、そこにはとし子も登場する。ということは、銀河 -
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衝撃の結末だとかどんでん返しが凄いだとか、みんながみんな口を揃えて話題になるので期待して買ってみた作品
そんなことを言いつつも今まで読んできた作品の大抵は中盤になるとまぁ大体予想がつくものが多かったりするのだが、この作品は最後まで分からないままだったし、なんなら最後のページを読んで思考が混乱し、何度か前のページに戻ったりもして頭の整理をしたくらい
最後のニュースの一文を見た時、殺された人間が一体誰なのか、こんな奴いたか?とわけが分からなくなっていたのが、なるほどどうして巻末の解説を読んでようやく理解
そう言われると確かに所々おかしな点はあった
これを踏まえた上でもう一度読んでみたい作品
叙述ト -
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ネタバレ息が詰まるような閉塞感が文字越しにも伝わるような、読後感のなんとも悪い作品だった。宇佐美りんさんが「かか」で表現したかったことを更に煮詰めた結果がこの作品だったのかなとも思った。記憶と現在が入り混じった難しい構造や、娘が親を憐れむ気持ち、無関心な兄弟たち。ただどっちにしろ2つとも読んでいて苦しくなる。家族という言葉の持つ欠点というか、血縁から生まれる断ち切りがたい繋がりが、命綱にも縛り付ける鎖にもなる、そんな現実を嫌でも意識させてくる。その鎖は親から子へ嫌でも繋がっていく。そんな理不尽を最後は天からの光のせいにしてしまう、それだけどうしようもない理不尽なのだ。
「あの人たちは私の、親であり子ど
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