ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 世界99 上

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    今年ベストかもしれない...!
    少なくとも今まで読んできた村田沙耶香作品のなかで1番やばい、好き、大好き、本当に好きすぎるこれ...!!
    1人の女性が生まれてから死ぬまでを描いた作品なのかな?
    まだ上巻なのもあってラストが予測不能すぎる。
    どうしたらこんなめちゃくちゃな設定を思いつけるんだろう。
    いや、めちゃくちゃに見えて実はしっかり筋が通っている。
    だから面白いんだよなぁ。
    天才すぎるよ...村田沙耶香さま...!

    主人公は感情を持たない少女です。
    いろんな人を見ては誰にも共感できず、どうやって感情を表せばいいかわからないから周りに合わせて行動をトレースして生きています。
    そしてその世界に

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    2025年12月04日
  • 西の善き魔女6 金の糸紡げば

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    フィリエルよりも、博士やホーリー夫妻の気持ちを考えて切なくなってしまった。特にだんなさん。無口でなにを考えているのかわかりづらい男性の、その沈黙こそやさしさだったのだと、亡くなってずいぶん経ったあとで気づく体験は身に覚えがある。

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    2025年12月04日
  • 西の善き魔女8 真昼の星迷走

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    ネタバレ

    真に受肉したバードが、人工知能たるフィーリに優ったという事実は、いまのご時世的に、ひとごとではない感慨があった。AIは人間を遥かに凌ぐけれど、『体験』だけはわたしたちの特権で、強みなんだなあ。

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    2025年12月04日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    初めて読者への挑戦状が書かれている小説を読んだ。こんなに何度もページを行き来しながら、真剣に本の世界に向き合ったのは初めてだった。良き読書体験になり、さらにミステリー沼にどっぷりと浸かると音がした。

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    2025年12月04日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    ランニングをしていて下り坂に差し掛かるといつもユキ先輩を思い出します。あまり興味がなかった箱根駅伝ですが、この本を読んでからは熱中して応援するようになりました。箱根駅伝のテーマソングの中でBUMP OF CHICKENの『ロストマン』が個人的にはこの本に一番合っているように感じます。大好きな作品です。

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    2025年12月04日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    相変わらず深いお話で楽しかった。
    ふみ、さらさ、2人しか知らない真実。
    周りの人がどうこういう必要はないなと改めて感じた。気持ちとか真実は当人しか知らない。
    ふみ、二次性徴こない

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    2025年12月04日
  • 世界でいちばん私がカワイイ

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    大好きなブリちゃん♡唯一無二のブリちゃんが普段どんなことを考えているのかよくわかる一冊。ブリちゃんの譲れないところ、大好きなこと、かわいさの秘密…ますますファンになりました!

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    2025年12月04日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生の患者さん、介護者ともに後悔のない最後を迎えられたようでうらやましいです。
    医師不足が問題になっているこの時期、夢のような話ですが
    こうあって欲しいなと思います。

    すべての人が「精神の安定」が保てるようになることを願います。

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    2025年12月04日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    はじめて辻村さんの作品を読みました。
    登場人物の男が全員キモ~いけど、リアルにこういう人たちいるよね…と自分のコンプレックスもグサグサ。ルリエールは、繊細になりすぎちゃうのに、他人には無神経な言葉をかけてしまうこともあり、確かに陰口を言われちゃうタイプだと思いました。
    エロババアはずっと許せない。

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    2025年12月04日
  • 百年の時効

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    昭和100年を前に。
    もっと色んな作家さんによる昭和100年を意識した作品が出ると思いきや出ない。
    大作は売れない世の中。
    出してもね、な風潮はそうだろなと。
    まさにな来年は出るんでしょうか。

    そこにがっつり真正面から挑んできた作品。
    恥ずかしながら初読の作家さんですが、
    540ページからなる大作に、昭和100年に真正面から挑み、
    時代背景と警察組織と捜査員の思いと。
    時代の違いを感じさせながらバトンを渡して、令和の今に全てを白日の下に晒した…のか?

    もんのすごい大作でキレイに閉じてるのだが、
    幽霊の正体見たり枯尾花
    ではないが、真相は、推理よりもだいぶこじんまりした感あり、だからこそリア

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    2025年12月04日
  • 消えた王冠は誰の手に ロンドン警視庁王室警護本部

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    エリザベス女王の王冠の移動責任者がウォーウィック。そこに仕掛ける出所したマイルズ。マイルズの持つルーベンスに仕掛けるウォーウィック。

    面白すぎだ。信じられないような展開&好みの展開で、もう一度読んでしまった。

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    2025年12月04日
  • ぼくは刑事です

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    ネタバレ

    事件を追わない刑事の話って初めてかも。
    すごくよかった。
    普通の人、という印象を受けるけど仕事にきちんと責任感を持っていて素敵だった。
    ほのぼのした日常が続くのかと思いきや、かなり辛いことが起きてしまい悲しくなった。
    でも彼ならこれから先もまっすぐに暮らしていくんだろうな〜という安心感がある。
    続編あったらいいな〜。

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    2025年12月04日
  • 他人の手帳は「密」の味 ~禁断の読書論~(小学館新書)

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    日記、スケジュール帳、その他様々な手書きの記録を収集した筆者の読書論。活字化された情報には無い、豊かな情報を含んだ記録はどれも生き生きとしている。本来は私的である手帳、その魅力を伝えるため、目録を作り、展示を開き、図書室まで作った軌跡を綴る。

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    2025年12月04日
  • 流星の絆

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    15年ぶりに読んだ。ストーリーの流れが良く、特に戸神が出てきてからは惹き込まれるように読んだ。ハヤシライスが食べたくなる。

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    2025年12月04日
  • ロバのクサツネと歩く日本

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    ロバのスーコでロバのイメージが覆り クサツネで又新しいロバの魅力を教えてもらった クサツネは日本で生まれ育ったからなのか天性のものなのか なんだかとても人間くさい 牛には勿論ヤギにまで主導権を握られたり 朝日でひなたぼっこをする姿を想像するだけで愛おしくなる

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    2025年12月04日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    「慈雨の雨」とは、高度経済成長下で、松坂熊吾一家の周りに、慈しみの雨が降っていたという意味らしい。

    城崎温泉に住むヨネや、蘭月ビルの盲目の少女香根、海老原の死。また、北朝鮮に還る人びととの別れ(北朝鮮に帰らせまいとする、大韓民国系の人びととの間で争いが多発していたのは初めて知った)など、幾つもの別離が一家に押し寄せるが、松坂熊吾は、新しい事業に乗り出していく。

    相変わらず、濃いエピソード満載で、飽きさせない。
    熊吾も、時々癇癪を起こすが、年齢を重ねて温厚になっている。
    そして、伸仁が、いよいよ思春期に差し掛かるところまでが描かれる。

    とりあえず第七部に進みます。

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    2025年12月04日
  • エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ

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    ジブリ好きにとって、非常に面白いエピソードばかりだった。
    アニメーターの仕事はこれまであまりよく理解できていなかったが、アニメーションの品質を作っているということが分かり、理解が深まった。名前を見かけたことがある方のエピソードが所々で出てきていたのも熱い。
    今後、ジブリ作品をはじめ、アニメーション作品を観るとき、演技の部分により注目してみたいと思った。

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    2025年12月04日
  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)

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    ジェス・ロウリー『怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リード』新潮文庫。

    女流作家によるシリーズ第1作。

    『ファーム』という名のカルト的小集団で育てられた過去を持ち、事件の手掛りを悪夢という形で知るという特殊能力を持つミネソタ州犯罪捜査局BCAの未解決事件捜査官エヴァンジェリーン・リードと辣腕科学捜査官ハリー・スタインベック、ヴァンが指導したカイルの3人がチームを組み、長らく未解決となっていた42年前の3人の少女失踪事件に挑む。

    トラウマになるような過酷な過去を経験し、超常的な特殊能力を持つ未解決事件捜査官エヴァンジェリーン・リードが、実はスウィートティー殺人事件で3人の男性を殺害した犯人

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    2025年12月04日
  • ボヴァリー夫人

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    読み応え十分でした。翻訳者の方の描写力が素晴らしい。引き込まれます。またまた、すごい小説に出逢ってしまった。

    ボヴァリー夫人、彼女の名はエンマ。不倫街道まっしぐらに突き進む姿に、恐れおののき、「そのへんで、やめとけば!」と声をかけたくなるも、続きを知りたくなってしまう、悪魔的な面白さにハマります。相手の男性は2人。よくもまあ、人妻に手を出したなという感じ。この男性の描き方も悔しいぐらい上手いのです。

    エンマの内面の葛藤を、何も気づかない夫の存在が何とも、もどかしく、一人娘が不憫です。
    結婚というものに、同一歩調で歩んでいけない夫婦の末路はいかに.......

    結婚、嫁姑の関係、男女の気持

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    2025年12月04日
  • すべての、白いものたちの

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     色褪せて錆びた傷だらけの白いドア、塗り
    重ねた白いペンキ、しんしんと降る雪。雪の
    ように真っ白なおくるみ、白いきれで縫われ
    た産着、タルトックのように真っ白な赤ん坊。
    「私」は、「白いもの」について書くことだ
    けを決めて、祖国から遠く離れた都市に滞在
    する。理解できない言葉が飛び交う街で、孤
    独が深まるにつれて思いもよらない記憶が生
    々しく蘇り、自らの内面へと逃げ込んでいく。

     私が踏みしめているその街は、七十年前に
    作り直された街だった。ナチスによって完璧
    に破壊され、瓦礫の砂に包まれた白い街に、
    二時間だけ生きた姉の姿を重ねる。夜明けの
    霧の中で、姉である「彼女」に私の生を差し
    出し、

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    2025年12月04日