ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ハウスメイド2 死を招く秘密

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    ネタバレ

    今作も文句なしに面白い!!
    早く読みたすぎて、今回も仕事時間休取った。
    ミリー姉さん相変わらずカッコいいですが、欲を言うなら直接ガツンとやっちゃって欲しかったー!

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    2025年12月03日
  • ペーパー・リリイ

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    年齢も性格も全く異なる女ふたりの話ですが、シスターフッドとも違う、この作品特有の空気感がとても良かったです。
    とにかく文章が読みやすくて、テンポ良くさくさくと読み進められる。
    最初は感情移入することもなく淡々と読んでいたのですが、クスッと笑える登場人物たちの軽快なやり取りや主人公の心理描写が魅力に感じられて、半分くらい読んだあたりからこの作品のことがとても好きになってました。
    個人的に終わり方もすごく好き。お気に入りの一冊です。

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    2025年12月03日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    初小川哲。
    他の方の感想にもあるとおり、村上春樹っぽさもありつつ、現代的なテーマの短編で非常に読みやすく、
    他の作品も読んでみたいと思った。

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    2025年12月03日
  • 明日の記憶

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    広告代理店営業部長の佐伯は五十歳にして“若年性アルツハイマー”と診断される。仕事では重要な案件を抱え一人娘の梨恵は結婚を間近に控えていた。


    同世代といっても五十代のシッポの方の私と佐伯とでは少し違うかもしれない。ましてや妻の枝実子は四十代だ。
    でも やっぱり自分自身とおきかえて読んでしまう。
    佐伯になったり枝実子になったり…。


    失っていく記憶を補う為にとったメモでスーツのポケットを大きくふくらませ、人の表情に神経を尖らせ、それでも娘の結婚式まではと職場に居続けようとする佐伯。
    病に良いといわれる魚や緑黄色野菜や発芽玄米を夕食に並べ 帰りの遅い佐伯をずっと待っている枝実子。

    恐かったよ

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    2025年12月03日
  • 吉原御免状

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    ネタバレ

    キャラが立っていて、ズイズイ引き込まれるように読み終えてしまった。
    時代劇、バトル要素あり、ミステリー要素あり、エログロありと大満足な作品。
    隆さんの吉原を描く眼差しがあたたかい。

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    2025年12月03日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

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    ほのぼのしていてクスッと笑ってしまうような彬子女王の日常。皇族の「お印(しるし)」やいつも側衛さんがそばにいる生活の話しなど、女王ならではの話しも興味深い。
    決して気取らず、自然体の文章で書かれていて、とても読みやすく内容がスーッと頭に入ってくる。お人柄が文章に表れているよう。
    ほしよりこさんの絵もなんとも素敵で、文章にぴったりと寄り添っている。眺めていると、こころ穏やかになれる。

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    2025年12月03日
  • 虚弱に生きる

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    わあ、虚弱について書く人が現れた、というのが本のタイトルを見た第一印象。

    私も著者と同じ自認体力がない人間だと思っており、小中高大学ずっと普通に学校を行ってるだけで家帰ったら疲れて動けなくなるし、運動も苦手だし、友達と長期的な関係を築く体力すらないので、ほぼ友達はいない。
    一時期自分は怠惰な人間だとずっと思っていたが、人よりも不安と緊張を感じやすいため、虚弱であることを認識した。
    周りやSNSを見るとみんな友達いっぱい出し、様々な場所に旅行してる子とのことで、よく自身の体力のなさを責めてきたが、著者の本をみて安心することができた。私と同程度または以下?虚弱で、健康維持に時間をかけている。同じ

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    2025年12月03日
  • 竜馬がゆく(六)

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    薩長同盟成立

    六巻は竜馬によって薩長同盟が成立。この偉業成就について、著者司馬は「事の成るならぬは、それを言う人間による」という。🐉私は齢五十を超えているが、事業の成否を当事者の人柄が決したことは、多くなかったと感じる。司馬との違いに、興がそそられる。🐉ところで、本巻では「婦人」について、「思慮深さと伶俐さ」はあるが、「感情の鬱屈」するところがあり、「恨みを結べは容易に解くことができない」という。まぁ、そうかもしれないが、令和の小説ではとても書けまい。さすが昭和の小説である。🐉

    #アツい

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    2025年12月03日
  • 君といっしょに

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    はと(ノラと皇女と野良猫ハート)
    入間人間(安達としまむら)
    が好きな人は是非ともおすすめです。敬称略

    「僕に内緒で楽しそうなことをしないでね。
     そしたら……やきもち焼いちゃうよ」

    この一文だけで、安達桜さんやないかい!と、明日原ユウキさんやないかい!と、ギャルゲーのわたくしは歓喜でした。笑

    心癒す、優しい言葉がたくさんあります。
    あなたがぐっすり眠れる心地のよい読書体験を、どうぞお楽しみくださいませ。

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    2025年12月03日
  • 十戒

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    なんじゃ、こりゃ…
    方舟も読んだが、あの衝撃とはまた違う、恐ろしさを含んだ衝撃…
    またやられました…

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    2025年12月03日
  • サイレントシンガー

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    この本を読んでしずかでいること、それを自分に許せた。感情を何かで表現したり、人に分かりやすく話をしたり。そうでなくても、自分の中でしずかに感じること。あらたな道がひらけた気持ち。

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    2025年12月03日
  • 自由韻文詩の世界 ─現代自由詩の再興─

    購入済み

    最近の詩では、韻律のことをとやかく言わないものですが、補助的手段として現代でも有効なのではないかと思いました。でもあくまでも補助的手段であって、それ以上でもそれ以下でもありません。やはり最後は"即天去私"ではないかという思いも強くしました。

    #深い

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    2025年12月03日
  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

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    この物語は、将棋小説だと思って読み始めたはずなのに、最後にはまったく別の層まで連れていかれてしまった。盤上の勝ち負けや才能の優劣よりも、人が何かを追いかけるときに抱える痛みや祈りのような感情がじわじわと浮かび上がってくる。将棋という競技は相手の心を読み、理解しようとする行為に近いけれど、この作品はその“理解する”という営みを極限まで押し広げて、ほとんど愛の形として描いている。

    特にラストで訪れる転換は、物語全体の色を一気に変えてしまうほど強烈だった。勝負小説の熱さから、静かで深いヒューマンドラマへと姿を変える瞬間に、胸の奥がぎゅっと掴まれる。棋譜の向こうに相手や師の影を感じ取るような、将棋の

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    2025年12月03日
  • ポンコツ一家

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    読みやすく、あっという間に読み終わってしまった。普通なら挫けてしまうなかなかな壮絶さ、でもやっぱりほっては置けない。家族の面倒くささと歴史を感じさせる場面が幾度とあり、やっぱりそこには愛があって泣けました。

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    2025年12月03日
  • 言語化するための小説思考

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    小説は読者と作者のコミニュケーションだと小川哲だという。どんな相手にどんな風に受け取られるか考えねばならないという。伏線などというものは存在しないらしいし、なんというか何を言っているかちっともわからない。実に小川哲らしい言い回しである。
    小川哲はマジシャンのような人で、懐に飛び込んできたと思ったらいなくなっている感じがある。ケムに巻かれるというか。まあ、好きだってことだ。
    小川哲がわからないものが、我々にわかるわけないだろうが。

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    2025年12月03日
  • 月の裏側

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    お手本のようなSFモダンホラーだ。間違いない。未読の方は幸せだ。情報など欠片も仕入れずにこの本を手に取り、頁を開け。夢か現かわからない悪夢にうなされる事は間違いない。保証する。
    20年振りに再読してもなお、本書は新鮮だ。奇妙な出来事に直面した登場人物たち、彼らが追っていく事件の一つ一つ、そして明らかになっていく真実と事件の姿……この様に静かに悲鳴をあげたくなった。大口を開けて悲鳴をあげるのではない。息を押し殺して心の中で叫ぶのだ。このねっとりとした、まとわりつくような恐怖は詩的で、郷愁を誘い、魅力的だからタチが悪い。一度取り込まれたら最期だ。もう引き返せない。

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    2025年12月03日
  • ノマディアが残された

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    すごい物語を読んでしまった。王城夕紀さん、未チェックだったんだけど、すごい作家さんじゃないですか?

    私自身のタイミングも良かった。『プロパガンダ戦争(前出)』を読んで難民・移民の現状を垣間見た後での同書だったので、現在の現実が透かして見えるようだった。
    ”複製”やアプリなど、技術的なことはイメージでついていくしかないけど、想像し得る描き方だったので問題なし。
    後ろの参考文献も興味深い。不勉強なため私は1冊もよんでなかったけど。

    王城さんが寡作らしいことが、唯一残念な点です。もっと読みたいし、出版元の中央公論新社さん、こんな大作眠らせておくなんて以ての外ですよ!

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    2025年12月03日
  • 月のぶどう

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    この世の仕事は全て必要で尊いこと。たとえ望んだ仕事ではなくても夢見た仕事ではなくても目の前のことに真摯に向き合うことはできる。転職に出逢えるはず、何かが見つかるはず、と、何かになりたいと思いながら何者にもなれなかった全ての人へのエールが詰まっていた。

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    2025年12月03日
  • 方舟

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    話題作、遅ればせながら読み終えました
    一気に読み終えてしまいました
    すぐに2周目に突入したい気分
    ネタバレになるので多くは語れませんが
    謎の建築物に閉じ込められたメンバー
    時間の経過とともに1人、また1人…
    次第に絞られる犯人…

    この顛末は想像出来なかった…

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    2025年12月03日
  • 名探偵 円朝 明治の地獄とマイナイソース

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    円朝が名探偵?このエピソード、人物、どこまで事実なの?と読みながらいろいろ興味の尽きなくなる3篇。その興味がミステリとしてのキレ(捻り)に繋がっていて唸ってしまう。
    落語に関するミステリではあるけど、背景の説明は丁寧で、落語にそこまで詳しくなくても楽しめると思う。
    もちろん落語好きは必読。
    大型の新刊書店ですらなかなか見当たらない。いい作品なのに、そこだけがちょっと哀しい。
    これからも著者さんには落語ミステリを書いていただきたく、買いましょう。読みましょう。

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    2025年12月03日