小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ありきたりっぽい設定だなーと油断してたのに、怒涛の展開が良い意味で予想を裏切ってきた。
まだ早いけど今年のベストに数えても良いと思えるほどに。
安直に「泣ける」ってレビューはしたくないのだけど、結末を迎えたときに思わず涙が溢れてきてしまったからものすごく心を揺さぶられたことは確かで。
起承転結の”転”にあたる箇所から再読必須の叙述トリックを解くのがこの作品の一番面白いところ。
『え、一体何が起こったの?』と困惑しながら読み終えてみる。伏線を辿るために読み返すのって面倒に感じることもあるはずが、そもそも作品のボリューム感はスッキリしているし読み返すべきポイントは絞りやすいから自ずと回収に走り -
Posted by ブクログ
「私の食生活、つまらなくない?」って落ち込むくらい面白かった。食べ物ってこんなふうに表現できるんだ。びっくりした。
1番驚いたのは、「果物を狩るけもの」に出てくる文章。果物について書かれていることを忘れるくらい、甘美な表現だった。うっかりスーパーで果物を見る目が変わってしまいそう。果物は、剥くのがめんどくさくてあまり食べないけど、久々に味わいたいなと思った。
何かを考えたり、感じたりした時に、もっとぴったりな言葉で表現したいといつも思う。この本を読んで、その気持ちに拍車がかかった。言葉の引き出しをもっと増やしたい。色んな体験を残したい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレすごい。
小説を読むことそれ自体が、全宇宙に共通する自然法則そのものである。
この小説が現れたことによって、なんだか時代の移ろいを感じた。あれだけ無条件に肯定されてきた「文章を読む、小説を読む」という行動でさえ、現代社会では読者の心に暗い影を落とすようになってしまったとは。
ひとたびSNSを開けば、そこには自分の完全上位互換がそこらじゅうに存在するように思えて、娯楽に時間を割くことがあたかも罪であるかのように囁かれる。そんな世の中でこの小説は摩訶不思議な理屈だとしても、それを許してくれる理由を与えてくれる。
それは自然なことだから。 -
Posted by ブクログ
すごくわくわくしたし、感動した。
今作は学生の自主性が大人を巻き込みながら
加速していくパワフルな物語だった。
それぞれ得意なことを持ち寄って
自分達にしかできないことをする。
現代の学生らしくネットを駆使して
コミュニケーションをとり、情報を集め、
自分たちでどんどん進める力がある。
全力で行動する学生に感化され教師も変わる。
コミュニケーションのとりかたを学ぶのも
本気で何かに取り組む事も、夜間学校でだって
自分たち次第で何でもやれる。
いまの時間は今しか無いんだから
楽しまないともったいない、だね。大人でも。
前作の登場人物たちが関わってくれたのも
周りの大人のサポートも、全部素敵 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ建設会社に勤める尾崎は大雨の日、タクシーを奪い合う形で高校の同級生である久遠に再会する。久遠は広告代理店に勤めており、尾崎のたちの建設会社とともに美術館建設プロジェクトに携わることとなる。時を同じくして、編集者である尾崎の妻は取材相手であるjリーガーと不倫しており、話し合いの末に離婚することとなる。久遠も数年前に流産をしており、パートナーとは離婚していた。そんなことも相まってか、高校時代のように2人は仲のいい関係に戻ってゆく。大人になった2人の話と高校時代の2人の話が交互にあり、2人の人生を追体験しているようだった。高校時代の尾崎は母親に育てられていたが、その母親が県議会議員とドライブ中に交通
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Posted by ブクログ
今作が是非同性愛を語る書籍であらないことを願います。
読む人を本当に選ばないです。あまたある作品の中でジャンルに縛られることなく、ただ読書だと思って読んでいただきたいです。
同性愛が、BLが、いろいろ言われて避けられるにはもったいないほど恋愛の残酷さ、社会の残酷さ、人間関係の醜さを描くんです。
窪美澄という作家を今回が初めてなのですが、何故あなたはわかるのでしょう?
主人公はもちろん、登場人物全てが社会と闘って生きているんだなとよくわかります。
ある人は己の個性に悩み、ある人は愛着に苦しみ、ある人は己の無知や行動に取り返しが付かない人もいる。
当事者だけが悩めるのではなく、1人1人が悩まされ
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