小説・文芸の高評価レビュー
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今回もやっぱり面白かった!
子ども時代から漫画家としてデビューするまでが描かれていて、さくらももこさんがさまざまな葛藤を抱えながら成長していく姿を見られたのがとてもよかったです。
初恋の終わり方や東京への憧れなど、どのエピソードもさくらさんらしくてクスッと笑える一方、「わかる!」と共感したり、「そんなふうに考えるんだ、素敵だな」「私とは違うな〜」と思ったり。いろいろな感情を味わいながら楽しく読めました。
これまで読んだエッセイとはまた少し違って、皆が知っている“さくらももこ”につながっていく過程を知れた気がする。
そして、あとがきもとても素敵でした。
今の自分だから感じたこともきっとあると思うので、またいつか年齢を重ねてから読み返したい一冊です。 -
Posted by ブクログ
就活が終わったので読みました。というのも知り合いの先輩に「就活が終わるまでこれは読まない方が良い」と言われたためです。(笑) それを聞いて何となく察しはつくものでしたが、それを上回ってくるのが朝井リョウの作品。人間の嫌な部分、汚い部分など事細かに繊細に書き上げてくるわけですからまぁ就活を終えて、気持ちの余裕が出来たので読書を決行。
前置き長くなりましたが、まぁ上手いなと。というのも主に登場人物は8人にも満たない?のですが、この少人数の性格を上手く使い分け就活というイベント内で人間関係はもちろんの事、それにまつわる尊敬、畏怖、嫉妬。それがなぜ起こるかというと自己分析をする人間に直面する自分という人間が「何者」であるのか分からないから。こういったジレンマを、丁寧にかつそういう場面にするこの作品は確かに就活中には読むことをオススメしませんね。(笑)
何かに似てるなと思うのは大学受験だと僕は思います。コンプレックスから来る嫉妬、それに伴い発生する学歴厨的な存在。僕も就活しながら多少なりとは考えてみたものですが、いざ作品としてこの朝井リョウが書き上げるとここまですごみや解像度を高く書き上げられるものなのだと感服しました。 -
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かなり話題になっておりインスタでも紹介されていたので気になって購入。期間あけながら読んでいたらまさかのドラマ化。なので急いで読み進めることに。
当初物語の始まり、中盤までは200年前のDNAと一致する意味がさっぱり分からず周りの大人もなぜ次々といなくなるのかが全くわからず物語がどの方向へ進んでいくのか読んでて分かりませんでした。しかし終盤にかけて主人公の「悠」が全ての謎に合点がいってからはもうノンストップで読み終わりました。個人的には読んでて見応えのあるミステリーだと思いましたし、話の流れが綺麗で読んでて気持ちが良いものでした。話題になったりドラマ化する理由がよく分かる作品だと思います。個人的にはココ最近でかなり上位に来る作品でした! -
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『ひと』『まち』そしてこの『いえ』。このシリーズは荒川のそばに住む人達の物語。
今回もどこかにこんな人達がいるように思えた。それくらい親近感がわいた。そして温かい気持ちで読み終えられた。
読みはじめはテンポがいい会話から始まるので、まさかこんな展開になるとは思わなかった。
妹が交通事故で足を引きずるようになった原因の彼氏は自分の親友だったことで、兄の傑(すぐる)は、自分の気持ちの置き所を探す。取り返しのつかない出来事からの家族関係や友人や仕事に対する気持ちの変化を読むことができた。
そして作品のなかで、『ひと』『まち』の懐かしさも味わえた。シリーズが増えるたびにつながりも増えていくのが、心地よかった。
『うたう』『したう』とこれから続く作品で、小野寺さんがえがく人たちとまた出会えるのが楽しみ。
〈目次〉
三月 雨
四月 空
五月 花
六月 鳥
七月 風
八月 月
九月 川
十月 家 -
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瀬戸内の島のホスピスで、穏やかに命が尽きるのを待つ。
生きることと食べることは隣接している
終始瀬戸の風と、慈愛の食事で緩やかに物語は進行する。
ただただ優しい「終わりの物語」だ
終末医療、といっても、堅苦しいものではなく
ただ自由に楽しくおいしく、最期を迎えるというお話。
雫は島に到着した時点では元気で、おいしくたのしく夢のような日々を過ごす。ほんとうにこんな理想郷はあるのかと思ってしまうほどに素晴らしき日々だ。
ただ確実に「終わり」はそこにある。
しかし薄暗い終末ではなく、ネガティブもなく、明るい光に溶け込むような予感がある。
「死」は極限まで、こわいものではなく「ゴール」として用意される。
そんな考えにいたることは非常に難しい。漠然としているから理解をするのも困難だ。だからこそ、せめて、物語の中では完全な安心のおしまいに身を委ねていたい。 -
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ネタバレ何の罪もない愛美ちゃんがあまりにも理不尽な形で命を奪われたことが辛く、だからこそ最後に加害者へ相応の罰が下される展開には強烈なカタルシスを感じた。
特に印象的だったのが、加害者である二人の生徒の対照性。母親の愛に飢れ、その愛を得ることに執着するAと、母親の過保護の中で育ったB。正反対ともいえる家庭環境で育ちながら、どちらも歪んだ形で事件へと至ってしまう。その動機に至った背景は理解できても、あまりに身勝手で到底納得できるものではなかった。
また、この作品を通して少年法についても考えさせられた。加害者の更生を重視することと、被害者や遺族の感情に向き合うことをどう両立させるべきなのか。簡単に答えを出せる問題ではないからこそ、読後にも強く残った。
そして何より衝撃的だったのがラスト。森口先生が「本当に更生したのか」を試すかのように仕掛けた復讐は、あまりにも残酷で皮肉。それまで積み重ねられてきた人物の心理が最後の一撃へとつながる構成が本当に秀逸だった。
最後の最後まで『告白』というタイトルに相応しい、凄まじい作品だった。 -
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平野啓一郎さんの作品は、これが初めてでした。
これまで読んできた小説の中には、物語としては最後に大きく盛り上がって「面白かった」と思えるものの、そこにたどり着くまでの文章は比較的平凡で、最後まで読むこと自体に少し頑張りが必要な作品もありました。
その点、この本は少し違いました。
物語全体としての評価は、自分の中では星4つくらい。ただ、それ以上に印象に残ったのは、一つ一つの文章そのものの面白さでした。言い回しや表現が独特で、何気ない一文にも惹かれるものがあり、「次はどんな文章が出てくるんだろう」と思わせてくれます。
だから、結末が気になるから先を読むというより、本を開いて文章を読むこと自体が楽しい。隙間時間があれば、少しだけでも開いて読みたくなるような本でした。
「最後まで頑張って読めば面白い」のではなく、「開けば、もう面白い」。
他の作品も同じような読み味なのかはまだ分かりませんが、少なくとも『ある男』を読んで、平野啓一郎さんの文章そのものをもっと読んでみたいと思いました -
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ラジオ業界で活躍してきた作者ならではの話が小説になっています。
ある作品はラジオドラマのように、ある作品はエッセイのように、ある作品は手記のように、ある作品は業界人の経歴書のように、インサイダーからの興味深い話が数々綴られています。
秋の夜長はラジオの深夜放送が似合う。
本書を読みつつ、深夜ラジオも楽しんでみられてはいかがでしょうか♡
〔作品紹介・あらすじ〕
わずか数分の街角リポートを懸命にこなす女性タレントと駆け出し放送作家の、中継を通じての淡い交流(「4分50秒の恋人」)。
現在は裏方に徹しているかつての名局アナと今をときめく人気お笑いコンビのパーソナリティー対決(「空気に飛ばして」)。
海岸通りにほど近い喫茶店の女主人が語る、店と番組との不思議な因縁(「黄昏ラジオ」)。
――ラジオ局を舞台に繰り広げられるさまざまな人間模様を、甘く切なくコミカルに描く、しゃれっ気いっぱいの8篇+1! -
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リスポンシビリティとアカウンタビリティ
エキストリームセンター(極中)
クラス・シーリング
プラットフォーム・ポリティクス
テクノ大衆
power of・「個人的なことは政治的なこと」を再考する
リマイグレーション
という「ことば」がなぜ人々の口にのぼるようになっているかを探ることで、社会や政治の動きを炙り出す本。
うんざり、憂鬱になることばかりだが、これが現実。
こんな世の中で私たちにとって大切なことは、
グレーバーは、「Reasonableness(穏当さ)=通約できない価値の間で折り合いをつける能力だ」という。「女性のストライキ」を「女性の休日」と言い換えて多様な立場の女性たちを巻き込んでいったアイスランドの女性たちのように。
そして、
「アナキズムは、現在、権力を握っている人々を追い払い、別の人々がそれに代わって理想的な社会をつくるために権力を握るという思想ではない。「〜に対する力(power over)」はいらない。「〜の力(power of)」を強めて行けば、それらの個々の力はやがて「〜と共有する力(power with)」になり、自らで自治をはじめるという考え方だ」
で、
「一般的に多様性のある社会の方が分断は生まれやすいと思われがちだが、本当に分断が激化するのは均一社会の方だ。均一性からこぼれてしまう少数の人々はそれ以外の人々にとって「怖いもの」「嫌なもの」になりやすく、「あいつらがいるから社会がうまくいかない」というナラティヴを刷り込まれると、「われわれ(多数派)対彼ら(民族的、文化的、性的指向などにおける少数派)」の敵対意識が生まれやすいのだ。この図式を使って権威主義体制は効果的に分断政治を行う。互いにいがみ合わせておけば、国民が団結して施政者に対抗することはない。」
のだ。 -
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ついに『ゆとり』三部作を読み終えてしまいました!
3作目になっても、マンネリとか勢い衰えるとか全くありません。
むしろ一番好きかも?
特に「腹と修羅」が最高でした!
あの宮沢賢治の名作をもじったタイトルからしてもう面白い。
「精神的スタンプラリーin北米」もお気に入りの私は、結局こういう話に爆笑するんだなと思いました。
それにしても、朝井さんの言葉のチョイス・言い換えの絶妙さに毎度感心させられます。
バレーボールというスポーツを「バレーボール」という言葉を使わずに表現すると、こんなに身も蓋もない感じになるんだな、とか、エッグスンシングスの別名、確かにその通り!とか。
愉快なエピソードだけでなく、魅力あふれる楽しい文章をたっぷり堪能しました。
辛い時や元気が足りない時には、繰り返し読みたいシリーズ、ナンバーワンです。
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どうなっちゃうの?
ねぇ、どうなっちゃうの?
「東京おもてうら交番」の謎は?
柏村さんが追う事件は?
謎の組織「ターンボックス」は?
そしてそしてケッペーちゃんの淡い恋心の行方は〜〜〜?!
いや書いてないけどね
ケッペーちゃんの淡い恋心は直接的には書かれてないけどね
でもわいには分かるのです
ケッペーちゃんの淡い恋心がわいには丸分かりです
一級淡い恋心鑑定士の国家資格を持つわいの目はごまかせないのです
だってもう絶対あわあわだもの
ケッペーちゃん日々あわあわだもの
平野先輩を見る目があわあわだもの
平野先輩のためなら頑張れるとか言っちゃってもうあわあわあわだもの
そうなのです
人は誰かのためになら頑張れるのです
頑張れケッペーちゃん!
人が持つ悪意の塊に負けるな!
ところで「あわあわ」て何?どういう状態?(知らんわ)
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