小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
有名小説で、映像化したものも大ヒットしたので、期待していましたが、期待を楽々越えるおもしろさでした。
教師の娘が学校のプールで亡くなった事件から関係者がそれぞれの視点で事件について語る。事件の裏にあるボタンの掛け違いが明らかになっていくが、それでも小さな子どもが命を落としてしまう憎悪がずっと粘りついて離れない。
加害者側の人間は被害者の母親である元担任から凄まじい復讐をされるが、その復讐すらも母親が仕組んだボタンの掛け違いを利用した完全犯罪となっている。(完全犯罪とは言えないかもだけど)
先日、湊かなえさんの暁星という小説を読んで、おもしろかったので、これも読もうと思いましたが、小説の構 -
Posted by ブクログ
全体を通して一番心をつかまれたのは、縄文人の暮らしを実際に真似してみることでしか見えてこない発見や感動が、この本には詰まっていたことです。
知識としての縄文時代ではなく、「縄」と「文」が自分の体を使って一から挑戦する。その中で、思いもよらない気づきや学びが次々と生まれていく様子に、自然と引き込まれていきました。
特に心に残ったのは、木を切り倒したときに水しぶきが飛び、木の驚くべき生命力を感じる場面です。多くの人は、木を切ることを環境破壊や本質的に悪いことと結びつけ、罪悪感を覚えるかもしれません。しかし、この本で描かれていたのは、そんな表面的な見方ではありませんでした。
縄と文は、木を切ること -
Posted by ブクログ
決定版カフカ短編集を読み終えましたが
理解できた作品とあまりできなかった作品があったのでもう一度はじめから読み始めました。
「判決」を読んで。
一度目は正直よくわからなかったので
二度目読んだ後の感想を。
私の考えすぎなのかもしれませんが、主人公ゲオルクの父親は息子を愛していたのかもしれないけれどその愛し方は息子を精神的に支配する愛し方だったのではないかと。
そういう愛し方を受けた子供が大人になり、親よりも力も強くなっても傍から見れば「なぜ言われたままなんだろう。自分の思うようにすればいいのに」と思うかも知れない。
でも支配し続けられた子供は成長して体は大人になっても自分ではどうすることもでき -
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ネタバレ書簡の合間(私には白い空白に見えているところ)も、ののとはなの生活は流れていて、最初はその書簡の合間を想像して、二人の日常を記録と想像の往復で垣間見ているからこその没入感が新鮮で面白かった。飛び石的な時間の流れだからこその展開の速さに目を見張るときもあり、ののはなの二人は思考の整理がついてから書いてる手紙だったりすると完全に私は置いてけぼりでそれもまた痛快な面白さだなと。
また、「読者に見えない時間が相対的に多いから私が分からない場面がたくさんあって当然」という気持ちに騙され、ののとはなの二人同士にもいくつか秘密があるという当たり前なことがなぜだかいつもよりショッキングになった。私に染み付いた -
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芸人としてとても好きなニシダさんですが小説家としても素晴らしい才能をお持ちのようです。5つの短編集でしたが、どれもとても繊細でどこか不器用な主人公でどの話も心に突き刺さる物語です。どの話も詳細な結末をあえて提示しないというか、どこに行き着くのかが不明瞭な終わり方をする作品が多く、読み終わった後心に残るなんとも言えない残り香のような感情がとても印象的でした。純文学好きなニシダさんらしくどれも美しく繊細な物語で甲乙付け難いです。また文章の端々にどことなくニシダさんの偏見や価値観が滲み出ているのも面白かったです笑
ネッチョやなあニシダやなぁってなる文章が時々あったような…
千原ジュニアさんも仰ってい -
Posted by ブクログ
若林正恭という人間についてとても深く知ることができた。元々どちらかといえば好きくらいの認識でしかなかったし、人見知りでサイコパスな芸人ってイメージしかなかった。けどこの本を読んでこの方はとても繊細で臆病でプライドが高い脆い人間なんだなと思いました。自分も似たような人間だと思っていて、読みながら「わかるなあその感覚」と何度も何度も共感してました。決してdisってる訳ではありません。むしろそういった内面の深くを書かれた読み応えのある一冊です。
自分に自信が持てない人、繊細で人間関係に苦労したり傷付きやすかったりする人。でもどこか自分への期待をやめられない人。色々あると思いますが、どこかしら読んでい