ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • おしっこちょっぴりもれたろう

    Posted by ブクログ

    ゆうくんのYouTubeの動画でこの絵本の名前が出ていて、印象に残るタイトルだったので読んでみた。

    ちょっとふざけたタイトルからは想像できないくらい深い話で、心にぐっときた。
    誰にもまわりからは分からない困り事や悩みがあるものだ。
    同じ悩みを共有できている、おしっこけっこうもれたろうくんとの友情もよかったし、引っ越しで離れ離れになってしまうのが寂しかった。

    もれたろうくんにかけるおじいちゃんの言葉が、優しくて、人生長く生きてきた人の言葉という感じがして、温かい気持ちになった。
    おじいちゃんのちょっぴりもれたろうはリアルすぎて笑ったけど。笑
    この作者の本は読みやすい文や絵なんだけど、何か考え

    0
    2025年12月03日
  • 甘い関係

    Posted by ブクログ

    恋愛がうまくいかなかったとき「貴重な時間を無駄にした」と言う人がいるけれど、楽しかった時間は確かにあったはずなんだよね。なんでこんな男に……と思いながら惹かれることがあるんだよね。分かる、分かるよ、と3人に混ざって恋話をして、励まされたみたいな読後感。

    物語にでてくる女性は3人とも、なんらかの悩みをもちながら恋をしていて、それがまた痛いくらいに共感できるのだけれど、最終的にはみんなポジティブに前を向いている。彼女たちみたいに生きたいなぁと思える。結局さ、気の持ちようなんだよね。そう思うだけでも心が軽くなる。

    辛い恋をしてる人に、読んで欲しいな。わたしは今出会えてよかったなぁとも思うし、過去

    0
    2025年12月03日
  • さいごの毛布

    Posted by ブクログ

    期待通り。
    犬という生き物について
    人間について
    けっこう盛りだくさん。
    特に犬好きにはたまんない。
    家族とうまく行っていない思いをずっと抱えている智美。
    不倫相手との関係を切れないままの碧。
    仕事にのめり込み過ぎて、息子を置いて離婚した過去のあるオーナー麻耶子。
    その教え子の灰原。
    抱えるものはいろいろだが、犬たちがその周りでそれぞれに犬らしい暮らしをしているのが面白い。

    0
    2025年12月03日
  • 新 本所おけら長屋(四)

    Posted by ブクログ

    何冊読んでもおけら長屋の人情話しは感動する
    今回の四作もそれぞれ心に響く作品だ
    特に気に入ったのは一作目のこいぶみかな
    お多代、こんな小さい子が

    0
    2025年12月03日
  • 三匹のおっさん

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かったです。続きが読みたい。

    昔読んでいた、宗田理のぼくらのシリーズを思い出させます。主人公はおっさんだけど。

    ぼくらのシリーズの主人公も今ならおっさんだろうなぁw

    とにかく、3人の60代のおっさんが主役で孫や娘を巻き込んでのドタバタ人情喜劇。現代に起こる問題を自分のできる範囲で解決していく物語。

    鬼平にも通ずるものがあるなぁ。

    0
    2025年12月03日
  • 地面師たち

    Posted by ブクログ

    Netflixのドラマがあまりにも面白くて手に取った。原作も臨場感溢れて期待通り。辰さんが亡くならなくてホッ。キャストがピッタリすぎて、読みながら俳優人が目に浮かんだ。大根仁監督のあとがきも良かった。

    0
    2025年12月03日
  • 月の立つ林で

    Posted by ブクログ

    青山さんの作品は、いつも温かく。人と人との繋がりが心に染みるストーリーで大好きです。疲れているときや寂しいとき、そっと与えてくれるビタミン剤のようで、元気にさせてくれます。本作は特に僕も大好きな月がテーマでお勧めです。

    0
    2025年12月03日
  • ラブコメ今昔

    Posted by ブクログ

    自衛隊三部作、クジラの彼を先に読んでいて自衛隊ものとは知らずに購入。やっぱ有川浩が書く自衛隊×恋愛大好き!!

    0
    2025年12月03日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「あと少し、もう少し」の続編と言えるのかな?あの時の駅伝メンバーの一人に焦点を当てた物語。

    前作で自分を取り戻したかのように見えたが、、やっぱり環境は大事というか、高校入学後3ヵ月でがんばることをやめてしまった大田君。

    ズルズルと元のダメだった自分に戻ってしまった、そんな高校2年の夏、なんと先輩から子守りのバイトを頼まれた。子供は1歳10か月の女の子、鈴香ちゃん。

    金髪のヤンキー高校生に子守りを頼む設定がぶっ飛んでいる。

    大田君が料理やお外遊びに挑戦するたびに、何かやらかしてしまうのではないかとヒヤヒヤしたが、、この物語の世界はひたすら優しかった。

    出てくる登場人物もみんないい人。先

    0
    2025年12月03日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間の怖い部分を凝縮した1冊だなと思った。男尊女卑、差別、いじめなど。
    主人公の空子は、ずっと自分のことを俯瞰で遠くから見ている感じだなと思った。意思が芽生え始めた頃からという設定も少しゾッとした。

    私も一時期、自分が多重人格であることに悩んでいたけれど、空子はそれが当たり前だと捉え圧倒的に割り切っていて、人間的に冷たいと感じるけど1番人間らしいなと思った。

    よく「裏表がある」と、ある人を評することがあるけれど、それって当たり前なんじゃないだろうかと思ったりする。「裏表がある」と「多面性がある」は、ちょっと違う側面があるのかな。

    「人は皆自分の役割を演じながら社会を過ごしている」と、社会

    0
    2025年12月03日
  • 時限病棟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おすすめされた際「どんでん返しがあるよ」と聞いていたので読み始めからずっと構えていました。
    にもかかわらず、最後の怒涛のスピード感!
    電車通勤で読んでいましたが、明らかになる真実に圧倒され気がついたら乗り過ごしてしまいました。
    綺麗に伏線も回収されてて爽快!
    隠しエレベーターはそんなのあり!?と思ったけど。ピエロの絵が地味に怖かった。

    0
    2025年12月03日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

    Posted by ブクログ

    面白い。
    刑務所に入りたい そんな視点から生まれる物の見方、桐子の性格の良さがいいバランスになっていて全くマイナスな部分がない。
    Audibleで聴いたが、Audibleだからこそよかった作品なのかもしれない。

    0
    2025年12月03日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    エセックス篇は1800年代のイギリスの陰鬱な雰囲気満点(小説好きが求めるイギリスはコレだろ、って感じ)、カリフォルニア篇はアメリカらしい躍動感あるサスペンス。
    どちらもきっちり終わる。
    そして、本の作りが凝ってる割に(というか、この作りだからこそ)シンプルな物語に仕上がっている。
    謎解きを楽しむというより、文章からにおい立つ雰囲気を味わう小説。なので、ミステリー苦手な人におすすめ。
    どちらから読んでも良いとされているけど、カリフォルニア篇読むとネタバレ?食らうので、エセックス篇から読んだ方が素直に楽しめると思う。
    翻訳も読みやすく、雰囲気満点で良かった。

    この訳者さんが訳したシ

    0
    2025年12月03日
  • 歌の終わりは海 Song End Sea

    Posted by ブクログ

    タイトルの巧さ! 森博嗣さんという方はタイトルで言葉遊びを仕掛けてるものが多いと聞いて、読んでる途中でタイトルとサブタイトルの仕掛けに気付いた。もうそれだけで唸ってしまう。

    ただ、これは私が読み落としたんじゃないと思うけど

    ・姉が実際どうやって吊ったのか(吊るされたのか)、可能性は示されてるけど決定的ではない点
    ・妻はなぜ浮気調査を依頼したのか

    このあたり、一般的なミステリ小説だったら明らかにされているであろう部分が解明されないまま終わっているのが消化不良でモヤモヤ。
    現実ならそんなものなのかもしれないけど。

    0
    2025年12月03日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

    Posted by ブクログ

    待望の! 鯛焼きが食べたくなりました。
    ついに小市民シリーズ最終章なんだ…さみしい、でも楽しみ、と読み始めたら、最終章の間にエピソードゼロも挟まってるじゃないか!なんてにくい演出!
    小鳩くんたちがなんで大々的に活動しなくなったか、ちょいちょい後悔してたっぽい記述はあったけど中学時代にこういうことがあったらそりゃね。

    0
    2025年12月03日
  • 吉祥寺の朝日奈くん

    Posted by ブクログ

    気持ちのいい、甘酸っぱい恋愛短編集! いや?上手い!巧いわー!って一本目の交換日記からうなってしまった。ここで出てくる山田氏と「朝日奈くん」に出てくる山田氏は別に関係ないのかな?何となく舞台になってるエリアもそう遠くないから関係してるのかなって勘ぐっちゃった。
    全部ある意味どんでん返しなんだけど、そういう触れ込みがない状態で知らずに読めたから爽快感5割増だった!気持ちいい!

    0
    2025年12月03日
  • リラの花咲くけものみち

    Posted by ブクログ

    虐待されていた主人公聡里が本来の自分を取り戻し自立するまでを描いた成長物語。

    とても温かく、しみじみと「あー良い本に出会えたなあ」と思えた一冊でした!

    身近な大人からの酷い仕打ちに聡里の心は死にかけていたが、救出してくれた祖母に愛情たっぷりに見守られ、やがて獣医師を目指す。また大学でも信頼できる先輩や友達に出会い、少しずつ心の殻を破っていく。聡里の成長っぷりが読んでいて清々しかった。

    獣医師になるには動物が好きなだけではやっていけない面などもきちんと描かれている。そのために聡里は苦悩するが、挫折しそうな聡里と先輩の会話で、ヤマメとサクラマスの話が印象に残った。

    生まれた場所で弱くても、

    0
    2025年12月03日
  • 犯罪者 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あの…また天才を発見してしまいました…
    読み始めからずっと面白いのすごい…(語彙力なし)

    小説って壮大な物語でもだいたい登場人物が固定されていて主人公目線で語られていく感じだけどそれがないの。
    全ての登場人物がどこかで交わって人生の物語が交差していく過程であの時のあの瞬間や何気ない選択が底支えとなって進んでいくので、小説って言うより映画やドラマみたい。と思ったら太田さんって脚本家なんだと納得。

    通り魔で犠牲になった印刷工場のおじさんの奥さんのくだりとかなぜかちょっと泣いちゃったんだけど、本当に何気ない日常と事件の描きかたが天才すぎる。

    あと「にんじん」のくだりで「アァァァァァァァァッ!」

    0
    2025年12月03日
  • 僕の殺人計画

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ラストの場面からエピローグに飛ぶというトリック。
    読んでて手が止まらなかった。
    ドキドキしながら一気読みした。

    主人公・立花涼にはもともと殺人願望があり幾度と貸さなく殺人を繰り返していた。が、あくまで前半ではそれは傍観者として描かれており、後半では当事者目線として描かれている。
    読みながらてっきり羽島が起こした事件なのかと錯覚した。

    涼が出所するまでは妻の真由が女手1人で涼介を真っ当に育てようとしたが…公園で蝉を潰す遊びをするシーン、ゾッとした。カエルの子はカエルすぎる。
    真由目線だと息子の涼介を責任を持って育てる、いい大学に行かせることができたと誇っているものの涼介自身は勉強も好きでは無

    0
    2025年12月03日
  • 奇跡のバックホーム

    Posted by ブクログ

    阪神の選手としての横田さんのお名前、ご病気のことはうっすら知っていたのですがやっと本を手に取ることができました。

    ひたむきに努力することができることも含めた才能に溢れる選手が病気で選手生命を絶たれる…なんて残酷なんだろう。
    でもそれを一生懸命に受け入れて前に進んでいく横田さんが真っ直ぐすぎて涙が止まりませんでした。

    もっと色々な言葉を横田さんから聞いてみたかった、本作の若さが溢れる文だけでなく、もう少し歳を取られた横田さんが紡ぐ言葉を読んでみたかったと思います。
    私自身は他球団ファンですが、今どこかで今年の阪神の活躍を眺めながら喜んでいてくれたらいいのにな、と思いを馳せました。

    0
    2025年12月03日