小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
考えさせられました。
安曇さんの終末期の過ごし方を読むと少しの延命と人生の充実、どっちが大事かを。
もちろん生死がリアルではないときは、もちろん人生の充実という人が大半なのだろう。
それが妻だったら、子供だったら、親だったら、友人だったら・・・
自分が、終末期、特に命の期限を告げられた後の過ごし方をどうするか。自分だったら・・・
自分だったら・・・
最後何をしたいだろ、何を口にしたいだろ・・・
本当は自分は何をしたかったのだろか・・・
こんな重い命題、結論でません。ただでさえ年末でバタバタしてるのに。もう寝る。
と思いきや、しまった!
「妻だったら」を最初に書いてなかったーと気づき無事訂 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第一章:弟と詩集
上田亜矢子という女性の視点で綴られる亡くなってしまった弟を巡る物語。
怒りやすい性格で、色々な人と喧嘩をしてばかりいた弟とはもう何十年も会っていなかった。彼がどこにいて、どんな生活をしていたのかを、行方不明者捜索協会のスタッフ静香と共に辿っていく流れでした。夫との仲も良くも悪くもなく、息子も成人し、妻としても母としても役目を終えた亜矢子が、最後に区切りをつける役目が姉としての役目というのが、とても切なかったです。弟の軌跡を追う中で、弟の怒りやすさの中にある他者に対する優しさや、正義感の強さが浮き彫りになっていく展開が涙腺を刺激する作りになっていたと思います。
第二章:ヘビメ -
Posted by ブクログ
この本は読み終わるのにものすごく時間がかかった
紹介されている書店をGoogleマップで探し
初めて知る書籍を調べ
わからないことばや人物を検索して
さらに出てくる興味惹かれる事柄をまた調べる
もう全然すすまない
定有堂書店の章は特に時間かかった
奈良さんの言葉や、
ほかの方が奈良さんについて語る言葉に考えを巡らせ
定有堂書店が閉店していることに落胆し
「音信不通」をネット上で読みふけり
うれしくなり心揺さぶられ
新たな出会いにつながる
本っていいなぁ
本屋になりたいなぁ
そう思っている
最後の最後に橙書店の田尻さんで
体のどこかを殴られたように感じた
自分の住む場所でその地に暮らす人たちと -
Posted by ブクログ
林学館の歴史、日本の歴史と合わせて、子どもと女性の時代背景が見れて面白かったです。
モデルとなった小学館ってそんなに歴史があったんだっていうのと同時に、こんなにピンチの時も仕事に駆り出し社会を支えてきた女性が今もなお役職に付きづらくある今の世の中にも痛感した。
決して本を読むことで頭が良くなる訳ではないのだろうけど、これから先も私は紙の本で活字を読むことを続けたいなと思う素敵な本だった。
スエさん、芯があって本当に強い人だったな〜。最後スエさんと孫に対する関係性に嫉妬してしまう母の感情が何とも言えない気持ちになった。親子の関係以外でも、会社の同期を通してや戦争中の女学生の人間関係を通してでも、 -
Posted by ブクログ
キングオブ娯楽小説!
八十日間で世界一周できるのか?
今の技術ならあたりまえの話で、誰に聞いても「当たり前だ」という回答の来る質問。
しかし本書が執筆された当時はそれが賭けの対象になるほど。
上巻に引き続き世界一周を続けるが、やはり日本の読者にとってはとうとう日本に一行がやって来るのが嬉しい。しかも、なかなか大事な場面だ。あとは日本の当時の様子を知るのも楽しい。社会や歴史の授業で知識は得るのだが、この様な小説の中で海外の人の目を通して知る機会はなかなか貴重だと思う。日本もそうだが、当時の世界情勢やその土地々々の風習や風情風景、イギリスの隆盛ぶりなども興味深く読める。
しかし、やはり楽しいのは -
Posted by ブクログ
第一部は「明日晴れたら灯台に行こう」という母と子の会話から。別荘に集まって食事を楽しむ家族と友人の、たった一晩のやりとりで200ページを超えます。
食事のシーンでのごく自然な会話、その奥でそれぞれが何を思っているかが全部!(ホントに全部)書き出されてます。
会話の間で思考がぐるぐる、話を振られたら次はそこからぐるぐる…(「意識の流れ」というらしい)
すなわち腹の中までお見通しなので、登場人物のキャラがハッキリ。海外文学あるある「この人なんだっけ」が起こりにくくありがたい。
そして忘れた頃に、まーだ灯台の話してる!
第二部はその日の真夜中。ロウソクを消してから〜朝起きる頃にはダダダッと10年の