ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    著者から読者へのメッセージにある通り、医療系にありがちな派手さがない。感動を誘うような奇跡は起きない。ただ直向きに病気と向き合う患者と医師の姿があるのみ。言葉を選ばずに書くと、胡散臭さがないので受け入れやすい。小説の中だけではなく、現実世界のどこかで存在しているような気さえする。

    治らないと言われている病気を患う患者の家族だが、この小説はそんな人の心にも寄り添ってくれるとてもあたたかい内容だった。

    心に留めておきたい言葉をいくつか抜粋

    P150〜
    医者にできることは、患者の病気を治すことに決まっているだろうってね。病気が治れば患者は幸せになるんだから、そこに力を尽くせば良い。でもね、病気

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    2026年08月26日
  • サラバ! 下

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    自分の人生に向き合わず逃げ続けからどうなるか。
    子供の頃、歩は裕福ヤコブは恵まれない生活をしていて、大人になったら逆転しているのがいたたまれなかったが、最終的に歩も救われてよかった。
    実は傷つけられた側だったとしても母親にはずっとムカつきながら読んでた。

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    2026年08月26日
  • 潤日(ルンリィー)―日本へ大脱出する中国人富裕層を追う

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    潤は元々日本語と同じ潤うとか豊かの意味だが発音がルンのための、英語のrunを想起させるのでネットのスラングで豊かさを求めて中国から逃げるの意味になっているそうである。潤日で豊かさを求めて日本に行くという意味になる(潤も日も四声なので下がる発音)
    さて、この本は日本に生活の拠点を移す中国人がどのような事情で、また何を求めてあるいは何から逃れて日本に来ているのかについて綿密な取材に基づき書かれた本である。
    資産を守るために日本に来る人、熾烈な受験戦争から逃れるために日本に来る人、リベラルな言論空間を求めて日本に来る人などである。日本が文化的に中国と似ていることも日本が魅力的な逃亡先に選ばれている理

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    2026年08月26日
  • こころ

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    改めて、すごいものを読んだ…
    こころをしっかりと読んだのは初めて!
    自分の語彙力で語れるような作品ではないので、書かないけれども、これは人生の必読書。特に若いうちに読んだら響くよ…

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    2026年08月26日
  • 世界99 上

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    一冊通して、ずっと気持ち悪いことが起こりすぎていた。当初、ありえない世界の話として読み始めた。しかし、すぐにこの本の世界と現実世界は大きくかけ離れてたものとも言い切れなくなった。それが恐ろしかった。今の世の中でも起こっていることばかりだった。もっともっともっとエスカレートしていけば、この本の世界みたいになるんじゃないかと思わされた。
    上巻でこれなら、下巻どうなってしまうんだ?早く読みたい。そして気分悪くなってぐったりしたい。

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    2026年08月26日
  • ウミンチュの娘

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     1950年代に、石垣市で生まれ育った今井さんのエッセイ本。
     石垣島での暮らしや家族の事、県外で結婚・出産・育児をこなした事、会社勤務から起業までのキャリア形成、自己実現と人との繋がりなど、現在進行形で活動する今井さんの背中から、色々と学ぶ事は多いと思いました。

     タイトルにある通り、今井さんのお父さんのはウミンチュ(漁師)。戦後の沖縄で行われていた「ダイナマイト漁」のエピソードには、とても驚かされました。戦争と沖縄復帰という時代背景が、ウミンチュお父さんの人生にも大きく関わっている様子がこの本に描かれています。

     今井さんのライフステージごとに、それぞれ見所ある物語が詰め込まれています

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    2026年08月26日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

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    広告を見て手に取った1冊。

    出てくる登場人物の1人1人がもがき、苦しみながらも自分の本当の気持ちと向き合って進んでいく姿がとても眩しかったです。

    人の感情をこれでもかと掘り下げる、気持ちを言語化できる文章が素晴らしいなと思いました。

    ままならない気持ちを抱えている人に、読んでもらいたい作品です。

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    2026年08月26日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    面白かった。
    それぞれの話も面白かったし、ラストも安易に結婚相手が見つかったり、吹っ切れて独身貴族を楽しむ道を選ぶんじゃなくて、結婚もしたいけど、今も幸せって形にするのも好きだった。

    #感動する #共感する #深い

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    2026年08月26日
  • 子のない夫婦とネコ

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    今まで動物を飼ったことがある人は共感しかないと思う。えっ?我が家のことを書いてますか?状態。1番好きな短編は「子のない夫婦とネコ」だ。うちの場合は犬だけど今後の我が家はこうなるだろうなぁと思いながら読み泣いて涙をティッシュで拭くのであった。
    「男やもめとイヌ」もめっちゃすきな話だった。ネコの一挙一動の表現がリアルで想像できる。そこもすき。

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    2026年08月26日
  • 駅から徒歩138億年

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    あの、正直なめてました。インターネットくんなのでこれまでのWEB掲載の記事なんかをまとめただけの本なんでしょ~?と思っていたら、肉厚なエッセイがたくさん読めて、最高。
     
    私は目的(ライブとか野球観戦とか)ありきで旅行先を決める上、かなり旅をスタンプラリー的に捉えている自覚があり、かつその行為に楽しさを見出せるタイプ(事前に計画した旅程通りに行動できると嬉しいという気質)なのだが、それは自分が身軽で若いからこそできる行為でもあり、将来どうなるかなんてわかんないし、そのときはそのときでまた違う旅を楽しめたらいいな、と思えました。ブックデザインへのこだわりも素晴らしかった。紙で本を読むことの意義!

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    2026年08月26日
  • 面白すぎる!幕末史の授業――ドラマチック講談×最新歴史研究で一気にわかる

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    幕末の流れや人々の関係性、それぞれの動きについて知れます。「事実5割、思い込み4割、創造1割」と書いているように、物語を読んでいるかのような気持ちで楽しめました。教科書では悪い印象がある人物が実は…みたいな話があるなど、飽きずに読める内容になっています。河合先生視点の文章があるのもよく、理解が深まります。

    本書をきっかけにいろんな幕末~明治の本に触れていくのも良さげ。

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    2026年08月26日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    北海道帯広の開拓史がよく分かる。何もなく、原生林や芦や茅が生い茂った土地を手で毎日毎日開拓していったよかと思うと、今、帯広の地に立って大きな道路が通り、商業施設の建物などを見るととても不思議な信じられない思いになる。ここで、寒さや飢えと闘いながら過ごした人達がいるんだ!それがたかが150年前のことだから信じられない。開拓のこと、そこに暮らした人たちの生活、そしてアイヌ民族との関わりなど、いろんな視点でとてもおもしろく読めた一冊だった。

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    2026年08月26日
  • 新版 地球生まれで旅育ち ヤマザキマリ流人生論

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    須賀敦子さんとの共通点を発見し驚いたけど納得。「解放の神学」から、キューバでのボランティア活動に繋がるのですね〜。

    早速、開高健・安部公房の本を注文。

    ところで、少し難しい漢字を使われる様になって来た様に思うのは気のせい?

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    2026年08月26日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    ネタバレ

    短編集。

    どれも面白い。全部元カレの名前が書いてあって話が進んでいく。

    どの話も好きだけど、町田その子さんのすべてはカーテンの中と山内マリコさんの2つ年上がよかった。

    すべてはカーテンの中は浜崎あゆみのappearsの歌詞みたいなことを話しているところが印象に残った。どんなにオープンなカップルでもそういうカーテンをしてるだけっていう表現。たしかにそう。結局付き合ってる者同士にしかわからんことばかりだもんね。

    2つ年上は恋愛の話なんだけど無職の私に刺さった。失敗なんてしたくない、最短ルートで進みたい。これって恋愛だけじゃなく人生の全てに通じるから。でも、無理なんだよね。最短ルートでは進め

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    2026年08月26日
  • 本屋さんのダイアナ

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    ネタバレ

    児童文学のような、素敵な作品だった。

    大きい穴とかいてダイアナといういわゆるキラキラネームを持ち、絵に描いたようなTHEギャルといった母と二人で暮らす少女ダイアナ、上品で育ちのいい何も不自由しない家庭で育った彩子。
    正反対のような存在の少女の二人の10年間が描かれている。

    ダイアナより彩子の方が良い環境・良い家庭すばらしい両親の元で育っていると多くの人は思うだろう。
    それでも、なにをかもをもっていても、彩子はダイアナがうらやましい。
    もちろんダイアナも彩子がうらやましい。自分にないものを持っているお互いをずっときらきらした存在だと感じ、大切にしている。
    そんな二人だったがある日仲違いし、そ

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    2026年08月26日
  • 『罪と罰』を読まない

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    4人の会話が面白くて楽しくて、ほかの作品でもまたこの4人でやってほしいです!

    作家さんならではの、「この先はこう進むのでは?」「いや、まだこれだけページがあるから私ならこういう展開にしますね」などの予想を聞けたのも面白かったです。

    それだけでなく、みなさん結構ふざけていて「名前が覚えられない!」とあだ名をつけたりツッコミを入れたりしながら話しているのがすごく良かったです。
    作家さんたちの対談というと、もっと堅苦しいものを想像していたけど、そんなことはなくて友達同士で本についてあれこれ話しているような楽しさがありました。

    「罪と罰」はハードルが高い作品というイメージがあって今まで読もうと思

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    2026年08月26日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    爽やかで柔らかな話だった
    眩しかったなぁ 笑
    鈴香の描写が手に取るように、、目の前にいるように感じられて愛おしかった
    その後の鈴香の成長や、金髪少年の高校生活の続編を書いてもらえたら嬉しいな
    是非 読んでみたい

    『あと少し、もう少し』の続編だったらしい
    そっちは読んでなかったので これから読んでみようかな
    中学時代の大田くん(金髪少年)も見てみたくなった

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    2026年08月26日
  • 猫を処方いたします。

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    ネコって不思議な動物。思い通りにならない。だけど人間には甘えてくる。何も考えてなさそうで、人の心を癒やしてくれる。飼い猫を想いながらこの作品に没頭しました。ニケ先生の言う通り、ネコは何もしないし、何も変わらない。変えるべきは人の気持ちの持ち方。話のテンポも良く、京都の風情と相まって、ほっこり温かくなる作品でした。シリーズものなのでしばらく楽しめそうです。大好き度❤️❤️❤️

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    2026年08月26日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    ネタバレ

    こんなに面白い小説を読んだのはいつぶりだろう。
    読みながら、読み終わってから、ずっと考えていた。

    小説を読む人がうっすら目をそらしてることがある。
    それは「本当に面白いと思っているのか?」ってこと。自分はミステリとホラーを読むけれど、
    心のどこかにある「これはいつもの展開だな」「見た記憶あるな」。心が動くのは新規性がある時だけ。
    グルメがゲテモノにたどり着く感覚も、本読みという観点では多少わかる気がする。

    じゃあ、なんでTCRはこんなに面白いんだと、俺は切れそうだった。
    よくあるガール・ミーツ・ガールの展開にSFを加えただけ。それなのに、こんなに面白い。
    小さい頃に何度も読みふけった冒険小

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    2026年08月26日
  • 三十路の逆立ち

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    くどうさんのエッセイは本当に軽やかで温かい、という印象で、どんな気持ちの時でもするすると読めるのが嬉しいです。
    今作も日々や周りのもの、人を、いつもより少し大切にしたい気持ちになれる素敵なエッセイでした。

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    2026年08月26日