ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    以前から磯田さんのファンなので、2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に関する本がたくさん書店に並ぶ中、私は本書を選びました。「はじめにーー歴史から得られるヒント」の、〈歴史学者の細かすぎる史実集と、小説家のフィクションの混じった人物評の二つだけでは、なんとも惜しい〉〈しっかり、古文書なり良質の史料を読み込んできた歴史学者が、人物評価の要点を提示して正面から論じる「史伝」が必要〉という文章を読み、やはりこの本で正解だったと確信しました。

    実際、目から鱗が落ちました。こんな〈秀吉のハンディ〉があったとは知らなかったし、秀吉が松下加兵衛という人に仕えて信頼されていた経緯や、のちに秀吉がその松

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    2026年07月06日
  • 人文知は武器になる

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    人文知の分野に、アートやデザインは入らないのかもしれないが、正解のない世界の中で、いかに筋の良い問いを立てて物事を解決に導くべく試行錯誤するかというところが、歴史や哲学などと似ているのかもしれない。その意味で、この二人の対談は良い化学反応が起きる良い組み合わせだった。
    歴史の解像度を上げることは、過去の事例に学ぶという表面的なことだけではなく、人間の持つ性とは何かを知ることにもなるし、未来を大局的に捉えるための手段とも言えそう。

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    2026年07月06日
  • 脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還

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    ネタバレ

    圓子賢次さんの章で、
    「今までの人生で幸せを感じたことはあったか」と尋ねた際、「ひとつもない」と答えたということがとても辛かった。
    ロシアで結婚もして、子どもにも恵まれていても、それでも幸せを感じたことはないと言い切れてしまうことの絶望は、経験したことのある人以外は絶対にわからないと思った。

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    2026年07月06日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    音楽×スパイがとても面白く書かれていつつ、主人公の陰の部分もありつつとても楽しめた。チェロの良さも伝わってきて、この本を読んだ後、チェロの演奏を聞きたくなった。

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    2026年07月06日
  • ナナメの夕暮れ

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    一言、「読んでよかった」に尽きる。

    描かれているのは、本人の日々。
    なんでだろう?と自分に向き合うことから逃げない主人公。言語化が難しい心の淡いところにも向き合う主人公。私の勇気になりました。

    以前より、NetflixのLIGHTHOUSE で源さんとの対話を聞いていて、共感ポイントも多かった若林さん。

    たりないものを満たすのは、自分が足りないと思うものを反対に持っている人の言葉で埋まる、埋めると思っていたが、たりたいものを埋めてくれるのはシンパシーを(勝手ながらですが)感じる人の言葉でもあるのだなぁと感じた。

    朝井リョウさんの解説まで良かった、、、
    作家的評論と知人であることの視点

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    2026年07月06日
  • ヨモツイクサ

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    生々しい、読書で気持ち悪くなった。PD執刀前夜のホラー攻撃って、寝れない当直並の試練やないか、など傍にそれながらも、ずっと気持ち悪い。気持ち悪さにちょっと慣れてきたら、ラストでまた違うゾクッをくらいました。

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    2026年07月06日
  • 人間標本

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    序盤で犯人も事件の概要も動機も分かってしまうのでこの先楽しめるのかと少し不安になりつつ読み進めていくと、クライマックスで二転三転して面白かった。

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    2026年07月06日
  • カフネ

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    最初は2人の喧嘩?のようなとこから始まり、なんだこれはこんな仲悪いの?とびっくりしたけど、読み進めていくうちにせつなさんの優しさとか気遣い、薫子さんの真面目さ優しさなどを感じることができて心がじーんとしました。
    2人のやり取りも面白くていいコンビだなと思いました。
    私は料理を作るのが正直あまり好きじゃないし得意でもないけど、誰かのために料理を作るということはその人を幸せにすることが出来ると当たり前だけど忘れていたことを思い出しました。それでもやっぱり料理は好きじゃないけども笑
    カフネという言葉の意味を初めて知りましたが、とても素敵な言葉ですね。

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    2026年07月06日
  • 黒牢城

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    有岡城攻防戦という史実と、その有岡城です起きた事件を土牢の天才軍士がヒントを散りばめながら解決させていく、フィクションとノンフィクションが絶妙なフュージョンしてて良い。

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    2026年07月06日
  • 男ともだち

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    私はこの小説好きだった!!
    小説だけど、引用したい言葉がたくさんあった!
    この続編とかあったら読みたい。。
    映画は絶対見る!

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    2026年07月06日
  • 透析を止めた日

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    この本は医療ビジネスの闇の部分を見事に曝している。
    医療を受けるということは、よい生を全うすることと必ずしもイコールではなく、医療ビジネスの餌食となる可能性を秘めていることを実感させられる。

    透析だけでなく、人がどう死に向かうべきなのかを考えさせてくれる本として、患者や家族、医療・介護現場で働く人は心して読むべき本だと思う。

    仕事上多くの透析患者さんと接する機会がある。透析患者さんはわがままだったり健康管理の意識が皆無の人が多くて、医療介護職から厄介者扱いされやすいと感じている。
    著者の堀川さんのご主人のように仕事をバリバリしたいからと食事制限を含めた健康管理をキチンとされている人はなかな

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    2026年07月06日
  • とんび

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    号泣した。本を読んでこんなにも感動したのは初めてだ。結婚して子供が欲しいなと強く思えた。家族って良いな。人は一人では生きていけないということがよく分かった。色んな人に支えられて、気付かないうちに色んな人を支えている。そんな本だった。将来結婚して子供ができたらまた再読したいと思う。見える景色が変わってくるんだろうなぁと思った。

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    2026年07月06日
  • 赤と黒(下)

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    フランス19世紀の古典文学ということで、とある文学研究者の薦めで読んでみました。
    読んで良かったと思います。下手な現代日本小説が10冊束にかかっても、この赤と黒の上下巻2冊には及ばない。ハッとする言葉の数々に付箋を貼るのが忙しくて、読み進めるのに大変難儀をしました。文学的価値のある作品ですね。

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    2026年07月06日
  • 幸村を討て

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    映画界隈では戦国×ミステリーという異色の作品である黒牢城がマイケルに轢き殺されている中、戦国ミステリーの手本と言えるような本に私は出会ってしまった。本作「幸村を討て」は戦国最後の大決戦である大坂の陣を舞台に繰り広げられる様々な武将の思惑の交差、真田幸村を中心とする謎、といった戦国の醍醐味をミステリーというジャンルに落とし込んだ作品である。戦国ファンなら誰もが思いを馳せた歴史の隙間に作者の解釈が見事にはまる。なぜ幸村を名乗るに至ったかなどたまらない要素が謎解きに組み込まれていて心を躍らせてくれる。500頁超の大作であるがどんどん引き込まれていくストーリーの展開に唸る。戦国物のエンタメとしてこれ以

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    2026年07月06日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    出てくるケーキは本当にキラキラとしていて美味しそうで、果物の食感が苦手で私には食べられないケーキが多いのだけれど、食べたような気持ちになった。亜樹のケーキのような刺激的なケーキが好きだけど、じいちゃんのシュークリームが美味しそうで美味しそうで、今すぐにでもシュークリームが食べたい。たっぷりのクリームを吸うようなシュークリームが

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    2026年07月06日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    とても良い!誰も傷つかない青春ドラマ。
    読んでいると正月の箱根駅伝の映像がオーバーラップして、とてもリアリティがあって読みやすかった。青学や駒澤、中央などの箱根常連校がそのまま名前を使っており、よりリアルさが伝わってきて面白かった。
    連合チーム(寄せ集め)の一体感、ランナー一人一人のドラマ、チーム戦略、結果は、、、
    とても面白かった!

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    2026年07月06日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    ネタバレ

    読み終わってみると、人間の善性が煌めくお話だったとつくづく感じる。かの国もめっちゃいい役回りじゃないか。

    下巻も試練の連続だが、NASAを頼れない一人きりの状況になるとワトニーが生き生きし出す気がして(勿論仕方がなくなのだが)、可笑しかった。

    てっきり地球に帰還してからのエピソードなどもあるのかと思っていたら、手に汗握るピックアップ作戦の完了とともに、そのまま物語も幕を閉じて驚いた。
    同僚との再会に感極まるワトニーをみてこちらも気付いたら号泣していたし、きっと皆んなで地球の土を踏めたと思うので、これ以上の描写は野暮なのかも。

    ここまで2作とも半端ない面白さなので、『アルテミス』も絶対面白

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    2026年07月06日
  • あの日、君は何をした

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    面白かった。
    いづみが何年も何年も、息子が死んだのは自分のせいだと考えていたのは気の毒だな思った。最後の野々子の言葉をいずみに伝えることで、やっと、自分の息子がいないんだと考えられるようになるんじゃないかな、次に進めるんじゃないかなって思った。

    物語の最後まで、大樹の死の理由がわからなかったけど、腑に落ちる描写があってよかった。

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    2026年07月06日
  • 彼の空のユンカース

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    作者あとがきを読み、感涙。
    二話ともよかった。

    短歌だからこそ乗る気持ちや、解釈の余白。
    それをつかって謎解きに仕立てるなんて、発明。

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    2026年07月06日
  • 掬えば手には

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    とっても温かい話だった。人の心がわかる、ありふれてそうでそれも一つの能力。誰かに心を開くその経過って綺麗

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    2026年07月06日