小説・文芸の高評価レビュー
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太平洋戦争中に、捕虜となった米兵が臨床実験の被験者として使用された事件(九州大学生体解剖事件)を題材とした小説。
重いテーマなのでなかなか手に取りにくかったが、文章自体は読みやすく、あっという間に読めた。
戦後の人の視点から始まり勝呂(すぐろ)医師の視点、加害者達の視点から感情を描写する。自分の事情や感情に囚われながら殺人に加担していくところに恐怖を覚えたけど、勝呂の気持ちだけでなく、一見冷酷に見える戸田や上田の気持ちも分かる気がする。表面的な正義感では語れない、極限状態におかれた人間の心理は実際には戸田に近いかもしれないとも思う。呵責や罪悪感を感じないようにすることで精神的重圧から耐えれたの -
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面白かった。火星からたった1人で生活してもがいて、地球に帰りたいって思ってサバイバルする科学者、いや宇宙飛行士の生き様がカッコ良すぎる。しかも、ユーモアがすごくてポジティブな性格が楽しい。
最後に生き残れるかどうかの心理戦になったとき、楽観的かどうかはでかいな。もちろん、楽観的な考え方とは別にちゃんと科学者として検証によるリスクの低減も計ってる。
最後までクルーもNASAも地球の人たちも諦めなかったのもよかった。。。
映画「オデッセイ」が最高に面白かったので、原作を読んだのだけど、原作の方が密度が濃かった。特に科学技術のあたりとか。頭が良くないのでほとんど理解できてないのがくやしい。 -
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「プル!」
綱を引く合図だ。
綱引きといえば運動会で誰もが経験していると思う。
その綱引きには、「競技綱引」という世界がある。
一本の強靭なロープを8人1組のチームが引き合い勝ち負けを競う。
単純明快なルールの中には、過酷なトレーニング、緻密な駆け引きがぎっしりと詰まった奥の深いスポーツである。
真島製作所 社長の真島は、かつて全国優勝もしたことがある「プルスターズ」の選手だった。
しかしチームは感染症終息後も休眠状態のままで、やり切れていない感を抱えていた。
そんな時、アイルランドからの留学生で綱引選手のケリーと知り合う。
ケリーをチームに引き入れれば、チームが復活し、活動を再開でき -
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ネタバレ改めて読み直したくて、新装版も出たのでちょうどいいと思い購入。(まったく本題には関係ないが、値段にインフレを感じた。)
チャーリィの身に起きたことは、まったくのSF的なフィクションなのだけれど、
たった数ヶ月のその話は、人生の早回しのように感じる。
終盤の、アルジャーノンを見送ってから、彼自身もまた知能が衰えていくなかで、自暴自棄になっていく様は、自らの行く末を受け入れられない苦悩で、最後のウォレンへ自ら行くところは、死を受け入れたかのように見える。
チャーリィの最後の言葉、お世話になった皆に向けた言葉は優しさにあふれていて、自分の行くすえを受け入れてなお、そんなふうに人に優しさを向けられる -
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ネタバレ知られざる東京藝大の学生生活を垣間見れる貴重な作品!
時折テレビ等で特集されていたりもするけど、細分化された専門分野からそもそも何をやってるのかよくわからない学科のことまで、現役学生さんへのインタビューを通して知らなかった世界を知ることができました。
同じ音楽をやっている人でも、親に言われてイヤイヤやってる人から楽しくて仕方ない人まで、ほんとに色んな人がいるんだなと思った。一生お目にかかるようなことがないかもしれない楽器のことも知れた。
学生時代のKing Gnuの井口さんが登場して、これはもしや?!となったらやはりそうで少し驚いた。
学祭はほんとに楽しそうでいつか機会があったら行ってみ -
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今回は主人公の北条護と恋人の沙耶との物語。
年末年始に1週間の休暇を取って伊豆にやって来た沙耶。その前に沙耶の両親との食事会が有り、沙耶の父親に圧倒されてトラウマになってしまった護。何事も優柔不断で決められない護に呆れてしまう。沙耶が会いに来た理由を明かされると、更に動揺が激しくなり、手術も外されるほどの混乱を来してしまう。沙耶の病気は護の専門の病気。優柔不断なだけに自分で手術ができない。同僚、先輩たちに励まされ何とか立ち向かう姿が立派。
最後の決断も結局は先輩に覆されてしまうが、良い結果になったようだ。ハラハラドキドキ、見守ってしまった。
シリーズが終わりのような最後だが、これからも続いてほ -
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今まで読んだ芥川賞受賞作のイメージと違って、わかりやすくて面白かった。
バリ山行シーンは、自然の描写が素晴らしい。没入感があり、自分もメガさんと一緒にバリエーションルートを歩いているような臨場感と高揚感があった。
藪漕ぎを楽しむメガさんの姿が『クレイジージャーニー』アドベンチャーレースの田中正人さんを彷彿させる。
あの異様なまでの「藪漕ぎ」への情熱を実際に観ているので、メガさんのクレイジーな魅力が解像度高く迫ってきて、一気に引き込まれた。(メガさんは鬼軍曹じゃないけど笑)
人付き合いに不器用で不安を抱えがちな主人公と、周りに流されず自分の道をいくメガさん。
両極端のようでいて、自分の中 -
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ネタバレ私は、この本に出てきた未果と香里は、この後も、同じ屋根の下で暮らすと思います。
なぜなら、お参りした内容は、2人とも「これからも一緒に暮らせますように」とお願いしていると思うからです。
そして、英二さんも、バンブーの面接に必ず受かると思います。
また、今は、まだ遠慮していると思うけど、もう少し経ったら、遠慮しないで同じ屋根の下で暮らしてつるかめ堂のくりぃむパンを食べて笑って一緒に5年生になって、卒業すると思ったからです。
大ばあちゃんが亡くなってしまったのは、悲しいけれど、この家で死んで、この家でお通夜とお葬式をして、天国に旅立てたのは、未果と香里が毎日のように大ばあちゃんに会いに行ってあげて
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