ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 国宝 下 花道篇

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    若いときの苦難を乗り越えて下巻を読み進み、いつまで経っても喜久雄が嬉しそうにする場面に辿り着かない。ずっと喜久雄とその周辺の人物たちの人生を追ってきた読者が待ち望む、喜久雄のこれまでの人生が報われるような、喜久雄が大喜びしているような場面。

    振り返ると、きくちゃんが喜びを表に出している描写が少ない、歳を取ればとるほど減っていく。“愛想笑い一つできない”という喜久雄の人物像が際立っていく所以でもある。

    きっと喜久雄の喜びとか感情は、舞台を観ている観客の表情や歓声が代弁しているのかと。


    ラスト舞台、涙出ました。


    あと軽く再読したら、俊ぼんの『隅田川』の舞台にもまた泣いた。舟に乗せてくれ

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    2026年03月17日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    お気楽OLだった主人公こと葉が凄腕スピーチライター久遠久美に見初められ、自身も『スピーチライター』という仕事に魅入られて邁進していくお話。自分でも気付いていない非凡な才能を見出してくれる存在に恵まれるということに羨ましさを感じつつ、こと葉自身も嫌味のないひたむきな所、まっすぐ、正直なところに好感が持てた。出会いが最悪でそれでも認め合い、惹かれ合っていく存在のワダカマも、本筋のスピーチライターとしての成長の物語を邪魔せず、程良い存在感なところも良い。実際に披露されたスピーチも心に染みる。読む手が止まらない、大好きな作品。

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    2026年03月17日
  • 舟を編む

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    映画化、ドラマ化されているがNHKのドラマが1番好きだ。BSで見て、地上波で見て、やはり,本を読もうと思い手に取った。
    読みやすい文章で時間を忘れて読んでしまう。
    ドラマでは描かれていない部分が第1章。
    辞書編集部やかぐやとの出会い、頷きながらサクサク読める。
    そしてドラマとは違う終わり方、そうか、そうなのかと思いながら読める。
    何度でも読み返したい名著。
    仕事に疲れた時にも読み返したくなる。
    仕事の意味も教えてもらえた。

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    2026年03月17日
  • 私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている

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    古賀さんが日記に記す娘さんと息子さんを読んでいると、なんて愛おしい素敵な子たちなんだろうと、勝手に愛でたくなる。
    こんなふうに自分の好きな人たちのことを書けたら、そして読者にその愛らしさを感じてもらえるような文章が書けたら、最高だなと思う。

    古賀さんが、「日記を書く時は、感情ではなく、出来事を書くことをルールにしている」と書かれていた。実際、「大好き!」という気持ちを言葉として明記はしていないのに、子どもたちを愛おしいと思っていることは伝わってくる。
    私もこんな日記が書けるようになりたい。

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    2026年03月17日
  • 麦の海に沈む果実

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    怖すぎる……ゴシック・ロマンというか、ゴシック・ホラーじゃないか!!

    恩田陸先生は子供の頃から愛していた念願のゴシック・ロマンという世界観を、本作で表現したとのこと。

    隔絶された寄宿学校に編入してきた主人公理瀬。
    生徒はみな美少年・美少女で、生い立ちも謎めいている。そして、キーパーソンとなる怪しい校長の正体は?続々と起こる殺人事件の真相は?!と盛りだくさんの内容。

    非現実に浸りたい方には特にオススメ。
    1回読んだだけでは、物語のうまみを味わいきれていないと感じるので、時間のある時に再読したい。

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    2026年03月17日
  • 透明な夜の香り

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    一言で表すと、妖麗。香りが持つ彩の美しさと、儚さと共に記憶に残る強さを描いた作品。記憶に残る匂いは、その人のベースとなる。匂いに敏感な世界はどう見えるのだろう。天才と匂いという感覚的なものを強く映し出して言葉で読んでいる感覚だった。気持ち、香り、記憶。その人にしか秘められない真の心は最後までわからないところがまたそれっぽい。

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    2026年03月17日
  • 陽だまりの彼女(新潮文庫)

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    帯に書かれていた「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」という文字にフラフラッと惹かれて、『まぁたまには恋愛小説でも読んでみるか』と思って手に取った小説。
    読み始めたら面白すぎて、2日で読んでしまった。
    読み始めから途中までは、浩介と真緒という主人公2人のバカップルさがムズ痒く、後半は切なく、最後にホンワカ感動。
    そこらじゅうに散りばめられた伏線が最後にビタッとハマって、最後の浩介のセリフ(←ネタバレになるので伏せときます)が爽やかな余韻を残すイイ作品でした。

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    2026年03月17日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    ネタバレ

    「成瀬は都を駆け抜ける」に出ていたので。

    大変楽しい感じだった。
    奇妙で不思議で幻想的な世界が、
    現実(と思われる)の世界からするすると拡がっていく。
    だが、舞台が、千年の都、神々と妖の人間の躍動を掻き立てる
    京都および京都大学のためか、
    めくるめく場面展開の疾走感のためか、
    違和感も嫌悪感もない。

    良い意味でアニメ化されるための作品と言うべきか。
    (されてるけど)
    と言っても、キラキラした二次元的な妄想の描写ではなく、
    洒脱な文章がかき立てる内なる世界の視覚化なのだが。

    予定調和的な展開、と言っては語弊があるが、
    着地点がど真ん中なのもむしろ心地よい。

    さてアニメを見るべきか、見ざる

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    2026年03月17日
  • 楽園のカンヴァス

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    ネタバレ

    解説にもあったように、殺人事件が起きるわけでも、激しい争奪戦が勃発するわけでもない(水面下では勃発していたんだろうが)のに、なんて面白いミステリーなんだろうと感動した。
    今まで同様、読む手が止まらないストーリーだった。
    先に暗幕のゲルニカを読んだが、まずこちらを読むべきだったなと思った。

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    2026年03月17日
  • 風と共にゆとりぬ

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    前作の『時をかけるゆとり』が面白すぎて、すぐに続編を読み始めた。こちらもめちゃくちゃ面白かったし、第3部の「肛門記」は電車内で読んでなくて本当に良かったと思った(笑)

    クセの強い眼科医再登場から始まり、インスタでも見た作家の柚木麻子さんと踊る話、バレーボールやビーチバレーの話、中学時代のホームステイ、スティーブ・ジョブズみたいな服装などなど。

    最後の「肛門記」は、フォントの種類や大きさから工夫されていて、まさかこんな大きさであの言葉が印字されてるとは思わず爆笑してしまった(笑)そして1日あたりの排便回数がアスリートすぎてそこでも笑った。

    続編をまだ購入してないけど、早く買いに行かないとと

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    2026年03月17日
  • おやすみ、東京

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    どの短編も時間は、ほぼ午前一時の出来事。
    深夜に起きる出来事は、いつもの吉田篤弘さんの世界だなと思い、楽しみながらの読書でした。

    タクシー会社〈ブラックバード〉の松井が乗せたミツキの探し物から、どんどん人が繋がっていきました。

    読者の私が好きなのは、古道具屋〈イバラギ〉の店主。品物の名前の付け方で、物の見方が変わるというのが面白かったです。

    あとがきによると、連作短編のようでいて、実は吉田さんの頭のなかにある10冊の本が交差点のように交わったもの、だそうです。読めば読むほど全体が繋がってきて、最後にはいい方向に皆が向かっている感じがしてきました。

    日常から離れて、この本の世界に入り込む

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    2026年03月17日
  • 時をかけるゆとり

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    著者の学生時代から新社会人1年目までの期間に焦点を当てたエッセイ。初めから終わりまでめちゃくちゃ面白かった〜笑
    著者とは出身大学が同じなので、100キロハイクとかオープン科目とか、共通する体験が多いけれど、「こんな面白い展開になる!?」と思いながら読みました。

    文庫本の冒頭についてる年表も面白い(笑)センスの塊だと思う。
    過去に書いて媒体に掲載されたエッセイに、自分で添削したりツッコミ入れたりするのも、どうやったらこんな発想が出てくるんだろう(笑)

    あと全体を通して、著者がいろんな人になりすまそうとすることが多くて、本人も自覚してるけど、そういう「いろんな人の人生を体験したい」からこそ小説

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    2026年03月17日
  • 生殖記

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    あるサイトで、主人公にロマンスがあれば良かったという趣旨の感想があった。これこそが、作中で言うところの立ち入り禁止感であり、異性愛個体の無意識な特権から来る傲慢さなのではないかと思った。本書の評価平均が、イン・ザ・メガチャーチより、やや低いのも、広くは理解されないが故のリアルで、自分の中では評価が逆に上がった。

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    2026年03月17日
  • 三体

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    クソおもろかった
    過去歴史パート、現代ミステリーパート、VRパートそれぞれが徐々に絡んで全体像がスッキリしてくるの気持ち良すぎた
    2は多分SF戦争メインになるだろうし楽しみ

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    2026年03月17日
  • 裏切り 下

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    ロンドン警視庁の刑事ケイトの父親が自宅で無惨に惨殺されたことをきっかけに連続殺人がおこる
    実はケイトの父親も元刑事で優秀な伝説的な名警部だった
    物語はこの事件を追うスカボロー署の刑事たちの物語と
    脚本家のクレイン一家が、仕事から距離を置くため人里離れた別荘にこもるも、そこで大変な事態に巻き込まれてしまう物語とか並行に進んでいく!
    とにかくずっと不穏な空気に包まれている
    なぜ、信頼の厚い優秀な刑事が無惨に殺されたのか?
    犯人が誰なのか?
    全くわからない
    終盤、急に犯人がわかるのだが、それは想定のしようもなく…(笑)
    でもそんなことはどうでもよく、犯人の動機にプロローグが急によみがえり、胸が苦しく

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    2026年03月17日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    自分の中では日本の推理小説でNo.1。
    「衝撃の1行」は本当に衝撃だった。読み返した唯一の推理小説。

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    2026年03月17日
  • パジャマあるよと言われても

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    大好きな大久保さんのエッセイ〜♡
    らぶぶららぶヘビーリスナーとしては、聞いたことある話もありながらも、めちゃくちゃ楽しんで読めた!!最高!

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    2026年03月17日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    人情の厚さを感じた。登場人物みながバックボーンを詳細に話してくれる。人の温かさ、非情さ、人間味が溢れる内容で時に泣きながらページをめくった。なぜ話を進める主導者は2年も前の出来事を聞き回っているのか、また芝居小屋にいる人たちはどういう人なのかどういう経験をしたのかをなぜこんなにも詳細に聞くのかが全く分からず、どう終わるのかずっとモヤモヤしながら読み進めていたが、最後に全てが分かりその理由にも心打たれるものがあった。
    江戸時代頃の話のため、昔の言葉が難しく読み進めにくいのかなと想像していたが、話が面白いためどんどん読み進めることができる。
    もう一度読みたいと思った。

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    2026年03月17日
  • ちろぴの冒険ダイアリー ふたりではじめてのお留守番をした結果!?

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    最高すぎる!ちろるとぴのがかわいすぎる!不審者が現れた!って時もチロルは冷静(多分)だし
    ぴのはずっとかわいい!

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    2026年03月17日
  • 百年の時効

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    本当に最高傑作ですよね。
    500ページもあるから読むの迷いましたが、読んでよかった。人としての正しい生き方、考え方、いろいろ考えさせられました。
    もう一度読みたい、今度はじっくりと出てくる人物全員が正しい生き方、考え方をしていると思いながら。

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    2026年03月17日