小説・文芸の高評価レビュー
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試し読み
Posted by ブクログ
2016年の大統領選挙でトランプが当選し、その後、トランプが就任して1年ぐらい経った頃のルポルタージュです。
アメリカはニューヨークやサンフランシスコのような大都市とはまったく違うところがある、というのを前作と同じく実感しました。
ベトナム戦争や湾岸戦争の帰還兵に話を聞く章が印象に残りました。この本の主題とは関係ないですが、戦争で精神を病んでしまい、今も苦しんでいる人の話、体験が書かれていて、戦争は絶対にやってはいけないと思いました。
アメリカにも、トランプが大統領になって恥ずかしい、と思っている人がいることも書いてあって、ほっとしました。
インタビューされた人たちの多くは高齢者ですが、レーガ -
Posted by ブクログ
ネタバレホラーを読みたい欲と、死んだら永遠に休めますが面白かったので、読んでみました。
ちょっといろいろ忙しくて途中まで読んで時間が空いてしまったせいか、よく分からなくなってしまったので最初から読み直してみました。
最初のほうの意味深なところや、途中の訳わからないシーン。ただただ怖くて気持ち悪いシーンが、最後にはすべて繋がる感じが気持ちよかったです。
ホラー映画的な感じで、ただ怖いシーンを出すだけなのか?と思っていたところもありましたが、しっかり回収されて、ただのホラーではなく全てに意味を感じました。
それにしてもこの作者は気持ち悪い表現を書くのが本当にうまいですね。(かなり褒めています)
し -
Posted by ブクログ
作者のファンなので、ひいき目の5点満点である事は否めないけど、幼い頃からあさの先生の作品を読んで育ってきた私は、自分を大切にしたいと言う潜在的な願望を育ててもらっていたんだろうなと実感した。お子さんの結婚式のところをはじめ、なぜか涙が止まらなくなった箇所がいくつか。。
冒頭は日々のドタバタを面白おかしく書いているだけだったので油断していたが、3章以降は、あさの先生がこれまでどんなふうに生きてきたか、その中でどんな価値観を育んできたか、短いながらも、先生の言葉で書かれていて、何度かお会いしたことがあるからこそ、生のあさの先生の言葉としてとても親身に感じられた。
そして「自分の声をちゃんと聞いて、 -
Posted by ブクログ
主人公こころをはじめとする子供たちが、鏡の中の冒険を通して、心を閉ざした子供たちが互いに触れ合い成長していく姿には心打たれました。
はたからみれば些細なトラブルに思えることでも、渦中にいる本人にとっては、特に繊細で多感な子供にとっては、この世の終わりに感じられるようなことってあるよなぁ…と丁寧な心理描写から本当に存在する子供たちの気持ちに触れられたような気すらしました。
最初はダークファンタジー×ミステリーの不気味な印象で、物語の構造を理解するのに苦労しましたが、登場する子供たちもそれぞれキャラが立っていて覚えやすく、伏線が回収されていく後半にかけてはページを捲る手が止まらず、長編小説であ -
Posted by ブクログ
題材にとても興味を持てた。日常生活で生成A.I.をなんとなく使っては(触っているというよりも撫でている程度かな)いるけれど、実際は人工知能はもっと浸透していて、特に僕達消費者側の人間は、恩恵そのものをいちいち感じないまま(ネットショッピングとかSNSでその存在を感じるくらいか?)過ごしている。その奥に悪意を潜ませることができる人がいると、ふと気付いたときには被害を受けたり搾取されたり、というのが今後起こり得る恐怖と、これからの少子高齢化と人口減少がどんどん進む中で必要な技術なのは間違いなく、これを作り上げる「人」をどう育てるか、というのが課題なんだなと再認識した。
先見性のある作家さんなんだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
かおりが幸せになるところが早く見たくて、ちょっと焦りながら読んだ。
そのくらい前半のかおりは情緒不安定で、見ているのも辛いほどだった。
その他の登場人物に対しても、色々思いはあるけれど、
ラストの土居さんから「熟柿」という言葉の意味を聞いたときに、私の心からはそんなことはみんな消し飛んでしまった。
例えどのような状況であっても、一生懸命に生きてさえいれば必ず人生は好転し、周りの人にも信じてもらえる。
かおりの人生からそんな風に学びました。
かおりがもっともっと幸せになる所が見たかった。
もっとかおりを応援したかった。
続編希望です。
映画化希望です。
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Posted by ブクログ
数年前にすごく話題になっていて、それ以来とても気になっていた本書をようやく読みました。
なるほど! こういうのだったのか。
うん、話題になったのも大いに頷ける!!
まったく毒のない物語です。
そして勇気と元気と安心をもらえます。
バタフライエフェクトとか「風が吹けば桶屋が儲かる」とか、そんな言葉を思い浮かべました。
最初の短編の二人の人物が最後の話で、なるほど、こうつながったかあ~(ほっこり)で脱帽です。
それぞれの短編の登場人物たちに思いを寄せて読みましたが、私はとくに「めぐりあい」と「半世紀のロマンス」のご夫婦がお気に入りになりました。
いろんな年代の方が読んで愉しめる良書です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ辻村深月と角田春子の歪んだ関係性に強いイライラを感じながら読み進めましたが、その感情こそが、この物語の悲劇(自殺とホスト)の核心だったのだと最後に納得しました。
登場人物たちの抱える「闇」や、ドロドロとした人間関係には嫌悪感すら覚えます。大人の視点で見れば「適当にあしらって、表面を取り繕えばいいだけなのに」と思うことばかりです。
けれど彼らは、それぞれの難しい境遇ゆえに、曖昧な「グレーゾーン」に耐えることができません。0か100かでしか人と関われない不器用さが、痛々しく描かれています。
逃げ場のない校舎で、自分自身と向き合わざるを得なかった彼らの姿は、読み手に重たい余韻を残します。