小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに読んだ、有川ひろさんの著書。ハイスペックながらも初恋に翻弄されるオオエと我が道を行く可愛いクロエのお話しに、有川ひろさんの作品だなぁと心躍りました!宝石という馴染みのないジャンルに単純にそうなんだ〜と思いつつ、人間関係の描き方が素敵でした✨クロエは頼任視点だと破天荒で掴みどころないミステリアスな少女なのに、本人視点になると意外と普通に感じてしまい、本人の美学に沿って素直に生きることがこんなに人を惹きつけるのかと感動しました!自分には馴染みのない真似できない生き方ではありますが、根底にあるかっこよさの根っこのようなものは案外日常の中で感じるものと似通っているものなのかもと思います。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ彩瀬まるさんの作品は2冊目。
一つずつの作品が手でつながっている。
ほっこりする作品。
最近、青山美智子さんの作品を読んでいるせいで、こういう話を連続で読んでいる。
色んな人が実はつながっているという感覚が好きです。
「マリアを愛する」がまさかの!百合!!!でびっくりした。
でも、マリアの考え方が好きです。
自分を押し付けず、相手を苦しめたくないという思いが本当の愛で素敵だった。
「鮮やかな熱病」は、この年齢でこの考え方で来てしまった方がこんなに簡単に買われるのはちょっとリアリティが薄いかなぁとは思ったけど、自分を偽らずに生きて生きやすくなった時代になったのだなと。 -
Posted by ブクログ
妊娠7ヶ月の時に読んだ。日常をすごくリアルに書いてあり、読んでいて共感する点も多かった。また笑ってしまうような表現によりとても読みやすい。赤ちゃんに会えるのが楽しみになった。産後にもまた読んでみたいなと思う本。
中でも好きだったフレーズや内容
p155:わたしはきみに会うために生まれてきたんじゃないかと思うくらいに、きみに会えて本当にうれしい。
p277:赤ちゃんと過ごしてきた時間を分かり合えるのは世界中で旦那、たったひとりなのだ
p283:誕生日おめでとうっていうのはきっと、この一年無事にみんなが一緒に生きることができたっていうことに対するおめでとう、そして来年も同じようにみんなでこの日を -
Posted by ブクログ
本屋さんで話題になってること、装丁がなんだか目をひいたので、読み始めました。
カフェーという言葉がなんだか古風でおしゃれだなと思ったら、大正のカフェーのお話からはじまり納得しました。表紙の和柄も、店員さんが着ている着物の柄なんだと思うのですが、作中にでてくるどの柄かは分からないので、調べたいです。
最初、不倫の話かぁーと思ってなかなか進まなかったのですが、まったく私の想像とは違って、読み終わった時には泣いていました。語り手と年代がうつろいながら進む物語ですが、どのお話も良かったです。
最初に心を掴まれたのは、「稲子のカフェー」で、稲子から見たタイ子のあとに、タイ子から見た稲子の印象が書かれた -
Posted by ブクログ
ネタバレ原題【NOT QUITE DEAD YET】
ホリー・ジャクソンの新作ということで楽しみにしていた一冊。600ページ超の大作ながら一気読みだった。
ハロウィーンの夜に突然の襲撃に遭った主人公が、余命一週間の間に自身の殺人事件を解決しようと奮闘するという、強烈な物語に序盤から引き込まれた。
27歳の何者にもなれなかった女性という立場(かつて自分も通ってきた)で、限りある時間を自分だったらどう過ごすだろうと考えながら読み進めた。家族や親しい人たちに感謝を伝えるために、会ったり電話したり、昔の日記帳を処分したり、デジタル遺品整理でもするかな、いやおそらく絶望感に押しつぶされて、泣きながら過ごすのが -
Posted by ブクログ
『リカバリー・ガバヒコ』はこのレビューを書いている今も本屋で平積みにされている。これまで読んだことのなかった、青山美智子さんの作品を続けて3冊読んだ。
本作はなるほど秀逸だ。
「エスキース」を読者へ説明するくだりを目で追いながら、私も「漫画でいうならネームだな」と、思った。
ひとつの絵画と共に時を巡る、ラブストーリーと各々の人生。絵画はたしかにそれを支える額縁もまた大切なのだ。
私もらくがきのように絵も描くし、散文を書くように読書もするけれど、鑑賞する対象はそれぞれの心に生きる。アートはそれを観る人々によって、何世紀もの時を超え息づく。そして生き続ける。
エピローグでそれぞれの章が絵を描いた -
Posted by ブクログ
題名のインパクトに負けて読んだ。
大学生の自分、今この本に出会えてよかったと思う。
手段と目的の逆転、生きがいではなく死にがいを求めてしまう、変わるもの、変わらないもの。
受け入れることもまた一つの手段である。
時系列が少し入れ替わってるこの感じ好きかもしれない。もう一度読み直したくなる。パラパラ見ただけだが、細かな伏線が張り巡らされている。これ系は最初は少し面白みを感じないけれど、読んでるうちに抜け出せなくなる。“読みがい”がある。
確かに自分も誰かのために何かをやっていないと、何かをやっている自分でないと落ち着かない。これは人間共通なのではとも思うけど。
-
Posted by ブクログ
『ABC殺人事件』で言及されていたポアロの理想的な事件。若い女性がやたら怖い、ってのと二転三転する真犯人までの流れが面白かったというおぼろげな記憶だけあった。
ブリッジを知っていたらさらに楽しめるかなと読み始める前にgeminiにルールを聞き、ゲームアプリでなんとなく遊び方が分かったところでスタート。思ったよりルールを知らなくても関係ないな?とはなったが、ロリマー夫人の記憶力が恐るべきものであることだけは分かった。なかなか出たカードも覚えられないし一回一回のカードを取れるかどうかだけに必死になってしまうんだけど、ゲームの振り返りを聞くにむしろ冒頭のオークション部分がゲームの鍵というか、流れを物 -
Posted by ブクログ
カササギシリーズの第三弾。感想は上下巻合わせてのものです。
変わらずの作中作とリンクする感じでの事件。とてもおもしろかったです。なんというか、この手のシリーズものって前がどんな話だったんだっけ?ってなることがよくあるんですが、これまでのネタバレ込みでの話になってるのでいろいろと理解しやすいし、前作前々作を下敷きにしている分その後の話に深みがある。変にネタバレに配慮したせいで登場人物の行動がいまいち説明がつきづらかったりとかありますからね。あああの時のあれが今作のこのキャラクターの動機になってるんだ、とか。
しかしこの作者の特徴なのかもしれないけど、語り手がひどい目にあいすぎるよな。なんかも -
-
Posted by ブクログ
何度も泣いた。小さい子を子育てする私にはとても共感してしまう作品だった、というか手にとるタイミングが完璧だった。
「美容院を出ると、「今ごろお菓子を食べてるかな」「お義母さんと何して遊んでるのかな」とひかりのことばかりが思い浮かんだ。お義母さんのことを用しているし、ひかりはいつも義母の家で楽しんでいる。だけど、どうしたって、自分一人でゆっくりしていると気にかかるものだ。自由だと喜べるのは一時間が最大かもしれない。
時計はまだ三時。あまり早く戻ると、お義母さんの厚意を無にしてしまう。私はショッピングモールに向かった。ひかりが生まれてから、おしゃれをすることはなくなり、欲しいものはぐっと減った -
Posted by ブクログ
めっちゃ良かったーーーーー初、窪美澄さん。
朝井リョウさんの『一万円で本を買う』YouTubeより推薦されていて、同期でよく話題に上っていた窪美澄さん。千早茜さんを読み出してから内面を抉るような恋愛小説とか少しずつ読めるようになって、窪さん気になってた。
描写は意外と温かみはあるけど生々しすぎず読みやすかった。
それよりもなんか、登場人物たちの不完全な部分が曝け出されていて読んでいる最中「ううぅ…」となるんだけど痛すぎないというか…殴られて痛いはずなのに、抉られて泣きたいはずなのに、ものすごく分かるから抱きしめたくて。
不完全なものが不完全なものに頼り、頼られる、という危うく柔い世界。
鎧の