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問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度――補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!
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Posted by ブクログ
はー 良かった…… じわじわとくるこの「良かった」感(笑) やっぱりこの作者、無駄が無くて真っ直ぐでわかりやすい。 相当、下調べもなさってるんだろう。 子どもを幸せにしてあげたい、幸せな人生を送って欲しい、と思うのは親なら誰もが持つ感情で。 そのための道筋ってのは、やっぱり本人の意思を一番...続きを読む大切にしてあげたい。
父と息子。近いからこそ分からない事がある。 親が元気なうちに、色んな話をしっかりしようと思います。 この本を貸してくれたのは、自分の父です。 どんな思いで貸してくれたのだろう。 親と子、これからもいい関係でいたいと思いました。 とても心に残る1冊となりました。 (工房の名前の意味に気づいた...続きを読む時、ぐっときました。)
舞台が岩手と宮城、南部鉄器職人、宮沢賢治の作品がキーポイントになっていたりと好きな物が沢山出てくるストーリーでした。補導委託の引き受けという重いテーマですが、真剣に取り組むことで周りの人間関係も良い方に向いていくなんて怪我の巧妙でした。相手の立場に立って考えてあげることの難しさを知りました。
心温まる話だった。 相手を想う心があっても、 相手にちゃんと伝えないと、 すれちがい上手くいかない、 そんなことを思いました。
補導委託について、とても興味がわいてきた。家族や親子にはいろいろな形があって、いびつな部分もあるけど、それを周りの人との関係を通して違う見方ができる。素晴らしい制度だと思った。
自分の視点、親からの視点、他者からの視点、色々な見方がある世界を感じさせていただきました。豊かになりました。
南部鉄器の職人である父が問題を起こした少年を補導委託で預かると言い出し、戸惑う息子。 少年と共に働きながら、自分も距離のあった父との関係を改めて見つめ直していく。 近くにいるからこそ気付けない想いや、大切に想うからこそすれ違う家族。 キャラも魅力的でどんどん読めた。
身近な人のことほど、案外見えていないことがあるんだな、ということや 子供が自分の進みたい道に進めるように見守っていきたいな、 という学び。 初め暗い話なのかと思ったけど、そうでもなかった。 良かったです。 馬が可愛い。
南部鉄器の職人で工房の親方でもある父、孝雄が、保護観察処分の少年を預かるボランティアをすると言う。初めにやってきたのは16歳の春斗。 何も相談されなかったと悟は憤るが、工房の面々と春斗の心配をしているうちに、自分と父、そして父の身心の変容に気づいてくる。 終盤、春斗の父や孝雄の、幼少期の辛い思いと幼...続きを読むい頃に知った世の中の理不尽さが語られるところは、人それぞれの捉え方があると思うが、この本のタイトルが腑に落ちる。 誰にでも、風に立ち向かう瞬間はあると思うが、立ち向かい続ける強さはまた別物かもしれない。 春斗の変容が急展開し過ぎる感じもあったが、子どもは、あっという間に成長するから、、、 孝雄の「幸せになってはいけない」という、慟哭のような思いが胸をぎゅっとさせ、それを包みこんだ悟の母は、ホントにあったかいなと思う。
問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心...続きを読むにも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作! 地元 岩手県盛岡市が舞台だったので 読んでみたくて購入 有名な南部鉄器工房 わたしの友人のご主人も南部鉄器を販売 だけど 職人さんによって デザインが違うのが面白いのです。 どんな職人さんもまだ 個性的で 年齢が高いほど頑固一徹で我慢強い根気強い。 頑固だからこそ続けられる。 しかし 家庭では その頑固さが災いとなることも多いだろうな。 無表情で作品を作るし 作品に没頭しているために 家族や子供にどう接したらいいのか戸惑うであろう そのパイプ役をしているのが母の存在であって その母を亡くしてしまった息子の思いが泣けてくる。 そんな頑固で家族を顧みない父 孝雄が 補導委託を引き受けた理由が 息子 悟には理解できなかった。 頑固親父 孝雄が 補導委託の春斗に対しては優しい 今まで自分は見たことがない姿に どこか 嫉妬めいたものを感じた悟 絶対関わらないと思っていたのが まさかの展開をしている自分に戸惑う悟の戸惑いが面白い 春斗は どんどん生き生きとしてきたが ある日 連れ戻されることになる。 家庭裁判所での孝雄の話を聞いて 悟は気づく そして 悟自身にも変化が起きた。 まさかの 分厚い本を2日で読んでしまうくらい 感動の1冊でした。
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柚月裕子
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