風に立つ

風に立つ

1,980円 (税込)

9pt

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度――補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

風に立つ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    南部鉄器の工房で父と働いている悟。

    ある日、父が委託保護を引き受け、問題のあった春斗という男の子を預かることに。

    徐々に工房の人達とも慣れてくるも、どうしても見せないというのか、心の奥までは出すことが出来す。

    一方で、父親の考えや生き方を理解していなかった悟。

    父親のことを知りたいと思う

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    補導委託制度に申し込んだ親方孝雄、自身が営む小さな南部鉄器工房が物語の舞台。職人は健司、長男悟の3人。預かる事になった少年春斗。補導委託に反対の悟は、自身の子育てに関心を持たなかった父がどうして人の子を預かって世話をしようとするのか、理解できなかった。春斗と接する孝雄は悟が知っている父をは違って、温

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    長編なのに、一気に読み切ってしまった。

    2つの家族を通して、「家族とは」と考えさせられた。特に、孝雄の言葉は含蓄があった。それでも、彼が彼自身の考えを明かさない限り、私は悟のように、孝雄を責め続けると思う。

    それでも、私は孝雄のことが分かるようになりたい。リスペクトできるようになりたい。勝手に偏

    0
    2025年07月22日

    Posted by ブクログ

    補導委託という設定が、勉強になって面白いし、人物像それぞれの厚みがすごい。
    構造としては、結構シンプル
    無関心↔︎自分の思うままに子供を
    な感じなのに、それぞれの深みがすごくて、読後の満足感、余韻がえぐい。

    よきでした

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    突然、少年保護委託を引き受けた南部鉄器職人の父に戸惑う息子の悟は今回の事をきっかけに父の過去を知り、存在の大きさを思い知ることになる。工場で働く八重樫や健司のキャラが重要で妹もいい。心にずっしりと沁みる良書でした。

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    子を想う親の愛
    「応援することと味方をすることは違う」
    自分の心の内を伝えようとしなければすれ違う
    言わなくてもわかるだろうというのは傲慢だ
    コミュニケーションは本当に大事だと思う

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    406ページ
    1800円
    2025年5月27日〜6月8日

    補導委託を突然始めると言い出した孝雄。父が何を考えているのかわからず、戸惑う悟。南部鉄器の職人たちと触れ合う中で、少しずつ心を開いていく春斗。孝雄の真意が気になりつつ、悟の心情の変化が好ましく、春斗の行動にハラハラさせられるという、飽きさせ

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    重いテーマでしたが、最後和解できて良かった
    こういう家庭の子も多くいるのかな?って思いました。
    だんだんと心が通い通じ合っていく事がわかって
    読んでいて嬉しかった
    心の豊かさと言うか人の温かさがわかった
    読みながら、物語の中がイメージ出来た
    最後の方涙が出てきた

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    舞台は、岩手県盛岡市の南部鉄器工房「清嘉」。職人の自宅兼工房。職人の家族が中心。中心人物は小原悟、38歳。悟の父であり親方でもある孝雄。この工房で長らく職人を続けている林健司。悟の妹である由美は、居酒屋の店主である里館太郎と結婚し、その店で働いていた。

    第1章。物語は動く。それは、孝雄が補導委託を

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    父との長年の確執を抱える主人公・悟が、補導委託制度で預かることになった春斗と過ごす中で、これまで理解できずにいた父親の気持ちや生き方を見つめ直していく物語。
    家族関係の修復と個人の成長をテーマに、不器用ながらも互いを思いやる人たちの姿を丁寧に描いた作品。

    0
    2025年10月22日

風に立つ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

柚月裕子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す