【感想・ネタバレ】子どもたちは夜と遊ぶ(下)のレビュー

あらすじ

交わることのない、人の想い。切ない終わりがやってくる。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない――。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。(講談社文庫)

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

忘れられない一冊になった。

読み終えて、しばらく木村浅葱のことが頭から離れなかった。

浅葱は多くの人を殺めた人間であり、彼が犯した罪は決して許されるものではない。どれほど悲しい過去があっても、誰かを愛していたとしても、その事実は変わらない。

それでも、彼が孤塚月子を愛していたこと、その愛情だけは本物だったのだと思う。

月子は浅葱と過ごした大学時代の記憶を失い、彼のことも忘れてしまう。そんな月子の前に、浅葱は「恭司」と名乗って現れる。

月子が再会を願っても、彼はもう会いに来ないと告げる。ただ、彼女がどうしようもない危機に陥ったときには、世界中のどこにいても必ず駆けつけると約束する。

そして、彼女に「不幸にならないで」と願う。

この言葉が、どうしようもなく胸に残った。

月子が生きている。ただそれだけで、浅葱は自分の人生を投げ出さずにいられる。月子は、彼の暗闇に差し込んだ一筋の光だったのだと思う。

物語の中にはさまざまな愛情が描かれているのに、互いに想いあっていた浅葱と月子だけが、結ばれることなく終わってしまう。

それがあまりにも悲しい。

けれど、私は二人に再会してほしいとは思わない。

どうか、浅葱が月子のもとへ駆けつけなければならない日が、永遠に訪れませんように。

月子が幸せでいること。それこそが、浅葱が生き続けるための希望になるのだから。

私は基本的にハッピーエンドが好きだ。愛し合う二人には一緒にいてほしいし、幸せになってほしい。

それでも、この二人に関しては、離れて生きることの中に確かな愛情と救いがあるのだと思えた。

悲劇がなかったことになるわけではない。犯した罪が許されるわけでもない。

それでも、たった一人の存在が、誰かに生きる理由を与えることがある。

私はやっぱり、「地獄にさす一筋の光」のような物語が好きなのだ。

苦しくて、切なくて、けれど美しい。

読み終えてもなお、木村浅葱の幸福を願わずにはいられない作品だった。

0
2026年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

浅葱と月子が対峙するシーンから最後までボロボロ泣きながら読んだ。
エピローグ、、、もう消えてしまった「藍」として浅葱が月子に語りかけるのがたまらなかった

0
2026年10月14日

Posted by ブクログ

上巻で撒かれた伏線が、少しずつ姿を現していく下巻。すべてが繋がっていく過程を、寝不足覚悟で一気に読んだ。

印象に残ったのは、月子の存在。傷つき、傷つけられながらも、自分を保とうとする姿に何度も心が動いた。

読み終えて感じたのは、優しさと弱さは時に、光にも闇にもなるということ。暗い穴の中に閉じ込められたような息苦しさを感じた。誰かを想う気持ちが、時に残酷な選択を連れてくることもある。この作品が長く読まれ続けている理由が、下巻を読んでようやく腑に落ちた気がした。

0
2026年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白すぎて下巻に突入して読む手が加速しました、、。よくできたお話で安易な言葉で表すのが憚られる内容でした。
何となくiについてはそうかな?と思う場面もありつつも、想定より多くの伏線を回収しつつ、あのラストに持ち込むところがさすが辻村さん、、。
iのしたことは凶悪でしかないものの、それを完全悪と言いがたい背景に複雑な感情を持ちました。
またそれを虫に喩えるあたりもなんだか不気味でゾッとしました、、昆虫ではよくある寄生も人間に置き換えるだけでこうも複雑になってしまう、同じ生き物なのに。
最後は救いのために用意された章だと思いたかったけど、藍はもう死んでしまった。頬が切れてるのを見ると恭司に殴られに行ったことがよくわかる、殺人者にこの機会を譲る恭司もすごい。ただ、再会はできなかったと思うと切ない。

0
2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めまぐるしく次々に判明する真実。
予想もしなかった展開がこれでもかと続く。最後の数ページになっても、まだ続く。
読みながら何度混乱させられたことか。
iは一体誰なんだ???
浅葱とは誰だったんだ??
孤塚ですらなぜか怪しく見えてくる自分に笑ってしまった。
下巻を読むまでは、iは誰なのか、浅葱は兄と会えるのか、いずれはみんなにバレて、苦しい展開になるのだろうかと予測を立てていたが、見事に裏切られた。まず月子がこんなことになるなんて。そしてまさかの兄弟だったなんて。それを知らずして両想いなのにすれ違う悲恋。

iが好きだった浅葱。手記を書くことで落ち着いていた浅葱、人間らしい浅葱は偽のiとの出会いで不安定になってしまう。攻撃的な浅葱が目覚めてしまった。iは終わらせなければと思った。人間らしい浅葱はすでにいなくなってしまった。でも本来はこれが正しいのだ。iは死に、攻撃的な浅葱が生き残ってしまった。全てはそこから狂い始めてしまっていた。

二重人格の設定はこう言ったミステリーで定番ではある。けどいつも自分では予測できないし、今回に限っては顔が違った、まるで別人だった、そんな記載が目立っていて読者側の二重人格説をいつのまにか否定されていたように思う。まんまとはまってしまった。
二重人格だとしたら浅葱は可哀想だと思ったが、まさかの浅葱が攻撃的だったという。作り出された偽人格の方が人間らしく、みんなが好感を抱いていた。この矛盾もなんとも言えない感情になる。
月子と紫乃との関係もなんとも気持ちが悪い。どうして付き合うんだ。好きだから故に相手に合わせてしまうのか。月子は強いはずなのに。優しすぎるのか。そこだけは理解できなかった。

最後に2人が会えたのはハッピーエンドと信じたい。月子が愛した浅葱は戻ってきてるよね?でないと恭二のふりなんて出来ないはずだ。月子だって全然怖がってない。そう考えるとこれでよかったのかな。切ない。

0
2026年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻の終わりになってから一気にページをめくる手が止まらなくなり、翌日に慌てて下巻を買ってすぐ読んだ。特に下巻の後半は一晩で一気読みした。
辻村深月さんの感情描写には息が苦しくなるような没入感があって大好き。
浅葱の、一人きりで強く生きる覚悟とは裏腹にある痛々しいまでの人間くさい弱さがとても愛おしくて、月子がそれを垣間見て恋に落ちた気持ちが同じ年頃の女の子としてよく分かる。こんな風に悲しい偶然が重ならず、月子という浅葱にとっての盲目な天使が彼の人生の歯止めになることができていたなら、と誰もが思うはず。
なのに、そこに実体はない。木村浅葱の中の主人格はiでありそれが本当の生来の浅葱だから。あれほどまでに人間らしい彼の人格が、その姿形は生きているのに表情や口調には明らかにもういないこと、それが少なくとも社会的な死とは定義されないことが、ふわふわとして現実味を帯びないけれど確かな現実で。
彼の壮絶な過去が作り出した「浅葱」は、まさに実体を持たない虚数の「i」、でも、iは現実で観測できる実数解ではなくても、もっと多次元的な世界ではたしかに存在するといえる数。
確かに彼が生きた数年と、狐塚や月子や恭司や萩野やたくさんの人にとっての彼と過ごした日々は幻じゃなく、月子を含めたみんなの記憶に残るんだと思う。

0
2026年04月17日

匿名

ネタバレ

木村浅葱に惚れた

木村浅葱のあの闇深さ、儚さは最高です。辻村作品の大ファンである私ですが今まで読んだ辻村作品の中のキャラクターでダントツで好きです。辻村作品は細かいところまで描写してあるので読み終えた後にもう一度読むと多くの伏線を発見できます。また他の作品を読むとキャラクターが出てきたりして繋がっているところもファンとしては嬉しいです。私としては木村浅葱を一行でもいいので他の作品に登場させて欲しいです。一言でもいいです。

#切ない #感動する #ドキドキハラハラ

0
2024年01月07日

匿名

購入済み

悲しい話し、やるせない気持ちになりました。
後半、あれ?あれ?となりましま。
それまで少し嫌なタイプかも。と、思ってたのに
見方が変わると全然違ういい子に見えるから魔法にかけらるたみたいな感じです。
上巻から読み返してしまいました。

#泣ける

0
2023年08月16日

購入済み

呆然…

最後のどんでん返し、登場人物一人一人の想いの尊さに圧倒されました。さすが辻村深月、この一言につきます。

0
2017年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後あたりとても泣いた。今までの犠牲を思うと、ただの感動とかではなく、取り返せないものが大き過ぎて。悲しかった。
浅葱は解離性同一性障害というのは、幼い頃の経験が深刻だった事や蛇島さんの事件の際のメッセージ等でなんとなく予想出来たのと、登場人物多かったので名前を書き留めていた所、月子だけ苗字が出てこなかったので誰かと兄弟、とかも考えたりしてました。
様々な子どもたちが出てきたけど、みんな幸せになってほしい。浅葱はどうやって生きていくのかなー、生きていけるのかな

0
2026年11月01日

Posted by ブクログ

終始ハラハラドキドキな展開だった。
明るい話ではないし、だいぶ重めだけど、すごく「あい」を感じる作品であるだった。

0
2026年10月28日

Posted by ブクログ

衝撃の展開で、下巻の8割くらい一気に読んだ。
ただのミステリーで終わらないところがさすが辻村深月。浅葱に踏みとどまることのできる大切な人がいたら、こんな悲しい展開にはならなかったのかもしれないと思うとやるせない気持ちになる。

以下、ネタバレ含みます。

孤塚と月子が兄妹だなんて、こちらまですっかり騙されました。孤塚が真紀ちゃんをサーカスに誘ったあたりでは「月子はどうなっちゃうの…!?」とハラハラしていたので、そういう意味ではホッとしました。
一方で、孤塚と月子の関係を知った浅葱の衝撃はいかばかりかと… 月子が浅葱を説得する場面、月子の言葉が中途半端な責任感に見えてしまって、完全に浅葱に感情移入してしまいました。
藍は生きていないんだろうなとずっと思っていたけれど、真相は二重人格のうち片方の人格がもう片方を苦しめるというとても悲しい結末。幼少期からの虐待と、施設での暴力、性加害による結果が引き起こした精神分裂は、浅葱をずっと苦しめていたのかと思うと辛いです。もちろん人を殺すことは許されないけれど。
そして、恭司めっちゃいいやつだったな〜

0
2026年10月18日

Posted by ブクログ


iが切なすぎる

巻き込まれた人はかわいそうだし、ゲーム自体は残酷で酷いけど

辻村深月の視点のコロコロ変わるあの感じが、この話にはとてもマッチしてた

0
2026年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月子が大好き!
ミステリーで二重人格がでてくる作品は、あまり好みではないのだけど、この作品はそれを上回る物語の良さがあった。

0
2026年10月03日

Posted by ブクログ

(備忘)タイトルと表紙絵からは想像も出来ないほど凄惨な事件だった。登場人物の違和感には気づけたものの、ただの犯人探しミステリで終わらないのが辻村作品。惹きつけられる人物描写は見事。小さな光が差し込むようなラストも印象的でした。

0
2026年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻計1000ページがあっという間でした。
第九章を読んだときの衝撃が忘れられません。すっかりミスリードされました。
この感じは「スロウハイツの神様」に近しいものを感じました。

0
2026年09月02日

Posted by ブクログ

面白すぎて先が気になり過ぎて分厚い上下巻2日で読み切ってしまった。怖くて面白くて、でも展開が気になるだけじゃない人間物語なのが辻村深月ワールドでとても良かった。
正直結末というか一連の事件の真相としてはまぁそうだろうな〜って予想できちゃう展開だなぁとは思った。だけどエピローグのシーンはハッとする仕掛けがあって、過酷な人生を歩んできて取り返しのつかないことをしてしまった男が、他人を装って大事な人にかける言葉がどうしても愛で、とても印象的、何回も読み返しちゃった。

0
2026年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまり沢山の小説を読んでいるつもりも無いけれど、こんなに主要キャラクターと関係値を描写された人物が殺される話はあんまり読んだことがなく、結構キツかった。主要キャラクターと全く関係のない被害者も妙に設定がリアルでキツい。
それを補って余るほどのカタルシスは得られなかったのが本作の正直な感想である。所謂"真犯人"のオチも、「まあそうか」と言ったところだ。

が、辻村深月の描くキャラクターの立ち方と、"現実に居そう感"がとにかく凄い。別に、設定がリアルだからとかでもなく、本当にそこに暮らし、喋っている感じがする。そして皆、不完全な魅力を放っている。

だからこそ、その人が殺される描写がキツいと感じさせられるのだと思う。

0
2026年08月15日

Posted by ブクログ

辻村深月やっぱり好きだなぁ。キャラクターが愛おしく、見なくないと思う闇の部分にも共感せざるを得ない。

0
2026年08月02日

Posted by ブクログ

上巻は殺人とミステリー要素
下巻は一気に雰囲気が変わり
一言で言うなら切なくて悲しい物語に変化する。
しかしその変化に違和感を感じさせない書き方は
さすがとしか言いようが無いです。

読み終わったあとなぜか
浦沢直樹のMONSTERを読みたいと思いました。

0
2026年07月31日

Posted by ブクログ

下巻…伏線が回収され精神が削れる思いで読み進めることとなる…
上巻にて登場人物の性格や境遇などの詳しい説明があった為、単なる少女Aが殺されました…というニュースをみただけではないモヤモヤ感が生まれてくる…
iとθと浅葱の謎が解けると同時に人がもつ闇の部分と現実とは表裏一体なんだな…と
最後作者は月子と浅葱に再生の希望を与える形で物語の幕は閉じるのであるが…
iとはの投げかけによくここに収めたな…と
iとは自分でありeyeであり愛である…
藍とは…

0
2026年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

切ない終わりかただった。
胸がいっぱいになった。

悲しくもあり、希望のようでもあり、表現するのが難しい終わりかただった。

いつか月子は全てを思い出すんだろうか…

もう少し早く、浅葱が人に執着していたら、こんなことにはならなかったのかな…

いや、全ては、親が悪かった。



エピローグ最後の

藍『        』

これを見た瞬間、ものすごく切なさでいっぱいになった。

0
2026年07月21日

Posted by ブクログ

読み返したい、という気持ちが強かった。
どこからその話してたっけ、どこにも名前は出てなかったんだっけ、と。
読み返す体力はないけど。
悲しいけど、すごくいいラストだった。

虐待というのは傷が残るし、すべてをゆがめてしまう。
実の親からのそれはより重いだろうし、そのあとの虐待もずっと重い。
なぜ、自分が、と思うよね。何も悪くないんだよ、と伝えたい。
あなたは何も悪くない。

望んで産まれてきたわけではないのに、その特性を兄弟と比べて劣っていると、産むか産まないかを判断できた人がそれを押し付けるなんて。そんなことはあってはならない。それを躾だなんて、言ってはいけない。
子どもは、所有物ではなく、モノではなく、他人。一人の人間。敬わなくてもいいから虐げないでほしい。

それが成人したとたん、本人の責任と言われても。人格形成にかかわってきた人たち全員に責任がある。

0
2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。信じたいものを信じたいし、周りからどう思われても貫き続けないといけないこともあるよなって思った。
なりたいものになるためには、きちんと生きていこうと思えた。

0
2026年05月17日

Posted by ブクログ

展開が終盤まで読めなくて、想定を裏切ってくれて終盤は楽しかった。
終盤までは少しだけ冗長に感じてしまった。

0
2026年04月18日

Posted by ブクログ

上下まとめての感想

自分の予想とリンクする展開とそうじゃない展開にワクワクした!
前半は大学生の日常のようなところも多くちょっと飽きてた部分もあったけど、事件が深まるにつれて面白さも深まった!
下の後半のスピード感には圧倒されたし、長かったけど読んでよかった!

0
2026年04月13日

Posted by ブクログ

ちょっと本当に難しかった。
グロいだけで本当に殺人ゲームが2人の人間の間で行われてるって表面的な見方が先入観としてあったから、そっから先が崩されて追いついていくのに必死。
今私は自分のことを所謂「普通だ」って思ってるし、周りの人も似たような環境だろうと想像すらしないけど、もっと世界は複雑で同じ人なんて誰1人いない、それでも皆が皆から認められたい、愛されたい、って思うんだなって感覚的にだけどそんなメッセージを感じた。

0
2026年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく読んでいる間中、胸糞が悪くて早く読み終わりたい、早く解決してくれ、と思っていた。
初めての辻村さんだったが、個人的に苦手な部分と好きな部分がはっきり出てしまう作品だった。

特に月子のキャラクターが、感情の押し付けのようで好きになれなかった。月子のと紫乃の関係性に期待した以上の救いもなく、楽しくないのに一緒に居る描写が多くて、昔感じた信頼の欠片で一緒に居た描写もあったけどその印象は薄い。
狐塚と月子が兄妹というのも、あれだけ仲良いのに気づかないとかあり得ないと思う。
赤川翼の家出は余りに反省してなさすぎる。
あと、浅葱をあそこまで可哀そうにする必要はあったのだろうか。
全体的に顔が整ってる人ばかり出てくるのも少し苦手。

だが、全体的にやはり文章は魅力的で読み進める力がすごい。話は陰鬱で辛いシーンも多いが、ぐいぐい読めてしまう。
狐塚が狙われているかも、という場面や、月子が浅葱に真相を聞くところなどの緊張感はすごかった。
ラスト、恭司のふりをして月子に会いに来たのが浅葱と気づいた時は思わず読み返した。とても良いシーンだった。
「俺は彼じゃないけど」と言ってると言うことは、最後月子に会ったのはiだったのだろうか。浅葱だと良い。どんな思いで月子に最後に会ったのだろうか。どんな思いで月子に触れたのだろうか。月子に病室で語った話は、そうだったらよかったのに、という浅葱の思いだったのだろうかと思うと泣けてしまった。

個人的には話や描きたいことはすごく好きだけれど、設定面がすごく苦手な、評価が難しい作品だった。

0
2026年08月27日

Posted by ブクログ

上下巻、各キャラクターが立っていて読み応えあり。
サスペンス要素は強いけれど、人間の繊細な心情や、女性同士の友情だけにおさまらない複雑な関係性など丁寧に描かれていたことで、無理目設定も多いけれど割と物語に入り込めた。
北海道旅行のお供に飛行機で読んだのも思い出になったかな。小学生の娘に読ませるかは、ちょっと18禁の部分もあるので迷い中・・(メジャースプーンにはまった娘がこの本を買って!とせがんで来たので買ったもののいつまで経っても読まないので私が先に読んだ)

0
2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての辻村さん作品。
辻村さんの巧みな文章力もあり、犯人視点で人が死んでいく描写が生々しく描かれていて、辛い。萩野先輩の章の描写は、察してからは読みたくなかった。。それくらいリアルに情景が感じられました。

最初は兄に会いたくてワクワクしていた浅葱が、
殺人の恐怖に段々変化していく様が圧巻だった。

伏線回収も綺麗で、
上巻後半からはすごくハラハラして
ハイスピードで読めました。

ただ、個人的に結末はどうしても
あんだけ人を殺しといてこんな展開?!と感じてしまった。。

あまりにも人を殺すから、
エピローグも浅葱が月子に会いたい一心で
恭司を殺したのかと思ってしまった。
孤塚もー恭司。って言ってたし。
考察記事を読むに、
面会権を譲っただけだったんですね。安心。

余談ですがわたしも田舎者なので水に金を出す感覚について、孤塚と同じ考えなところがある。
自販機で水買うの、なんか勿体無いと思ってジュースとか選んでしまう人間だ。

繋がりがあるらしい『ぼくのメジャースプーン』『名前探しの放課後』も今後読んでいけたら、よいな。

0
2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

悪意に満ちた後編。
ラストシーンはハッピーエンドっぽく良かったかな?
ただ、多重人格オチはうーん。
ミスリードがうまく噛み合わなかった感。
恭司が黒幕かなーって疑って読んでたので。
時系列的な感じだと
子どもたちは夜と遊ぶ→ぼくのメジャースプーン
→凍りのくじら→名前探しの放課後
なのかな。
残念なことに、ぼくのメジャースプーンから読んでしまったので全部の伏線が回収されなかったのが残念。
いつか時系列順に再読しようかと思うけど、
子どもたち…はもういいかな。重すぎる。

0
2026年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイは誰なのーー、なかなか明らかにならないその正体。
目まぐるしく変わる展開!つきこ!おまえ、、しぬんか??
月子は俺の中で、パーティーちゃんの信子。
まーさーかーの二重人格おちかい!!!!笑笑笑
そこはガックリ
でも最後きょーじのふりをして浅葱が月子の面会に来る展開は良い。

0
2026年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間関係や犯人の状態は割と早めに想像できてしまったものの、狐塚が狙われたところらへんから面白いし、月子が殴られてお互いの好意がすれ違ったところは切なかったし、手術室でただ待つことしかできない無力さは涙でそうになった。
それくらい登場人物たちに魅力を感じていたのかも。
メインどころは大学生や院生と、大人になりきれない感じが不安定で良い。

なだけに思念と事故のまぜ具合に少し違和感を感じたり、その脱走は死ぬやろと思ってからの病室のやり取りが綺麗すぎて、終盤萎えてしまったのが悔しい。これが相性…

0
2026年03月23日

匿名

ネタバレ

読みやすく最後まで一気読みした。この作者はこんなホラー調の文章も書けるんだな、と感心した。
ただ「i」の正体にはがっかりしたし、今ひとつ全体のまとまりのなさを感じた。
リアルさがないというか、そうはならないでしょーという感想で興醒めしてしまった。
全体的に文章の幼稚さが気になった。
一番最後のオチは素敵だったし、どんどん読み進めたくなる面白さは感じた。

0
2021年08月27日

「小説」ランキング