【感想・ネタバレ】子どもたちは夜と遊ぶ(下)のレビュー

あらすじ

交わることのない、人の想い。切ない終わりがやってくる。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない――。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白すぎて下巻に突入して読む手が加速しました、、。よくできたお話で安易な言葉で表すのが憚られる内容でした。
何となくiについてはそうかな?と思う場面もありつつも、想定より多くの伏線を回収しつつ、あのラストに持ち込むところがさすが辻村さん、、。
iのしたことは凶悪でしかないものの、それを完全悪と言いがたい背景に複雑な感情を持ちました。
またそれを虫に喩えるあたりもなんだか不気味でゾッとしました、、昆虫ではよくある寄生も人間に置き換えるだけでこうも複雑になってしまう、同じ生き物なのに。
最後は救いのために用意された章だと思いたかったけど、藍はもう死んでしまった。頬が切れてるのを見ると恭司に殴られに行ったことがよくわかる、殺人者にこの機会を譲る恭司もすごい。ただ、再会はできなかったと思うと切ない。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めまぐるしく次々に判明する真実。
予想もしなかった展開がこれでもかと続く。最後の数ページになっても、まだ続く。
読みながら何度混乱させられたことか。
iは一体誰なんだ???
浅葱とは誰だったんだ??
孤塚ですらなぜか怪しく見えてくる自分に笑ってしまった。
下巻を読むまでは、iは誰なのか、浅葱は兄と会えるのか、いずれはみんなにバレて、苦しい展開になるのだろうかと予測を立てていたが、見事に裏切られた。まず月子がこんなことになるなんて。そしてまさかの兄弟だったなんて。それを知らずして両想いなのにすれ違う悲恋。

iが好きだった浅葱。手記を書くことで落ち着いていた浅葱、人間らしい浅葱は偽のiとの出会いで不安定になってしまう。攻撃的な浅葱が目覚めてしまった。iは終わらせなければと思った。人間らしい浅葱はすでにいなくなってしまった。でも本来はこれが正しいのだ。iは死に、攻撃的な浅葱が生き残ってしまった。全てはそこから狂い始めてしまっていた。

二重人格の設定はこう言ったミステリーで定番ではある。けどいつも自分では予測できないし、今回に限っては顔が違った、まるで別人だった、そんな記載が目立っていて読者側の二重人格説をいつのまにか否定されていたように思う。まんまとはまってしまった。
二重人格だとしたら浅葱は可哀想だと思ったが、まさかの浅葱が攻撃的だったという。作り出された偽人格の方が人間らしく、みんなが好感を抱いていた。この矛盾もなんとも言えない感情になる。
月子と紫乃との関係もなんとも気持ちが悪い。どうして付き合うんだ。好きだから故に相手に合わせてしまうのか。月子は強いはずなのに。優しすぎるのか。そこだけは理解できなかった。

最後に2人が会えたのはハッピーエンドと信じたい。月子が愛した浅葱は戻ってきてるよね?でないと恭二のふりなんて出来ないはずだ。月子だって全然怖がってない。そう考えるとこれでよかったのかな。切ない。

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2026年06月17日

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ネタバレ

上巻の終わりになってから一気にページをめくる手が止まらなくなり、翌日に慌てて下巻を買ってすぐ読んだ。特に下巻の後半は一晩で一気読みした。
辻村深月さんの感情描写には息が苦しくなるような没入感があって大好き。
浅葱の、一人きりで強く生きる覚悟とは裏腹にある痛々しいまでの人間くさい弱さがとても愛おしくて、月子がそれを垣間見て恋に落ちた気持ちが同じ年頃の女の子としてよく分かる。こんな風に悲しい偶然が重ならず、月子という浅葱にとっての盲目な天使が彼の人生の歯止めになることができていたなら、と誰もが思うはず。
なのに、そこに実体はない。木村浅葱の中の主人格はiでありそれが本当の生来の浅葱だから。あれほどまでに人間らしい彼の人格が、その姿形は生きているのに表情や口調には明らかにもういないこと、それが少なくとも社会的な死とは定義されないことが、ふわふわとして現実味を帯びないけれど確かな現実で。
彼の壮絶な過去が作り出した「浅葱」は、まさに実体を持たない虚数の「i」、でも、iは現実で観測できる実数解ではなくても、もっと多次元的な世界ではたしかに存在するといえる数。
確かに彼が生きた数年と、狐塚や月子や恭司や萩野やたくさんの人にとっての彼と過ごした日々は幻じゃなく、月子を含めたみんなの記憶に残るんだと思う。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても重く、苦しく辛い。
あの頃の出来事が、少しのズレが、全てを崩壊させてしまう。

最後まで驚きの連続。
色んな要素がありすぎて追いつかない。

たとえ許されざることをしていようとも、みんな愛すべきキャラクターばかりなのです。

最後よかったなぁ。
恭司ほんといいやつだなぁ。

私は浅葱好きだよ。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミスリードを誘いまくられます。
iは誰なのか?藍?恭司?狐塚?月子?秋先生?まだ出てきてない第三者?浅葱が二重人格?
絶対にiを見つけ出してやるぞ。と読み進めるも。結論読むも、難しい…
結局、浅葱が二重人格?浅葱の中にもう一人ちがう人物がいて、そっちが本当の浅葱で…難しい。
途中で月ちゃんまで死にかけて、どうなるのー。と読むのをやめられず。

星5をつけたくないけど(月子の苗字をずっと伏せてたのと、殺人犯の浅葱が野放しになったのが解せない。)、星5をつけざるを得ない物語でした。
最後の恭司がかっこよすぎ。

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2026年02月05日

匿名

ネタバレ

木村浅葱に惚れた

木村浅葱のあの闇深さ、儚さは最高です。辻村作品の大ファンである私ですが今まで読んだ辻村作品の中のキャラクターでダントツで好きです。辻村作品は細かいところまで描写してあるので読み終えた後にもう一度読むと多くの伏線を発見できます。また他の作品を読むとキャラクターが出てきたりして繋がっているところもファンとしては嬉しいです。私としては木村浅葱を一行でもいいので他の作品に登場させて欲しいです。一言でもいいです。

#ドキドキハラハラ #感動する #切ない

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2024年01月07日

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ネタバレ

切ない終わりかただった。
胸がいっぱいになった。

悲しくもあり、希望のようでもあり、表現するのが難しい終わりかただった。

いつか月子は全てを思い出すんだろうか…

もう少し早く、浅葱が人に執着していたら、こんなことにはならなかったのかな…

いや、全ては、親が悪かった。



エピローグ最後の

藍『        』

これを見た瞬間、ものすごく切なさでいっぱいになった。

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2026年07月21日

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ネタバレ

面白かった。信じたいものを信じたいし、周りからどう思われても貫き続けないといけないこともあるよなって思った。
なりたいものになるためには、きちんと生きていこうと思えた。

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2026年05月17日

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ネタバレ

夢中になりました。まとまった時間があまりとれなくて、少しずつしか読めなかったことが残念。一気に読んで話に浸りたかった。月子と狐塚の関係、月子が秘めてた浅葱への想いと、浅葱とその浅葱自身が作り出したもう1人の人格。月子と浅葱の対話では切なくて悲しくて、外出先にも関わらず涙腺が緩んで困った。最初から最後まで楽しく読めました。大好きです。

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2026年03月24日

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ネタバレ

「スロウハイツの神様」や「かがみの孤城」、「冷たい校舎の時は止まる」がすごく好きなのですが、この作品は今まで読んできた作品とは違いかなりグロテスクな描写があり驚きました。
個人的には主要登場人物の誰かがiなのでは、と思ってどきどきしながら読み進めていたので、突然出てきた上原愛子の関与や、翼くんの「iは浅葱とは似ても似つかなかった」という証言が早々に嘘だったと判明し結局二重人格だったという顛末には少し物足りなさを感じました。
ただ、物語全体を通して重い過去を背負った浅葱のキャラクターと徐々に崩壊していく心情の描写には惹き込まれました。特に、浅葱が月子を殺しかけ絶望する場面は、教室の中で立ち尽くす浅葱が目に浮かぶようでした。
また、孤塚と月子は恋人ではなく兄妹だった、というまさかの種明かしには驚愕しました。月子の苗字だけが明かされていなかったことや、「太」陽と「月」のストラップ等、散りばめられた伏線が鮮やかに繋がるところはさすが辻村さんだと思いました。

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2026年02月17日

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ネタバレ

悪意に満ちた後編。
ラストシーンはハッピーエンドっぽく良かったかな?
ただ、多重人格オチはうーん。
ミスリードがうまく噛み合わなかった感。
恭司が黒幕かなーって疑って読んでたので。
時系列的な感じだと
子どもたちは夜と遊ぶ→ぼくのメジャースプーン
→凍りのくじら→名前探しの放課後
なのかな。
残念なことに、ぼくのメジャースプーンから読んでしまったので全部の伏線が回収されなかったのが残念。
いつか時系列順に再読しようかと思うけど、
子どもたち…はもういいかな。重すぎる。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイは誰なのーー、なかなか明らかにならないその正体。
目まぐるしく変わる展開!つきこ!おまえ、、しぬんか??
月子は俺の中で、パーティーちゃんの信子。
まーさーかーの二重人格おちかい!!!!笑笑笑
そこはガックリ
でも最後きょーじのふりをして浅葱が月子の面会に来る展開は良い。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間関係や犯人の状態は割と早めに想像できてしまったものの、狐塚が狙われたところらへんから面白いし、月子が殴られてお互いの好意がすれ違ったところは切なかったし、手術室でただ待つことしかできない無力さは涙でそうになった。
それくらい登場人物たちに魅力を感じていたのかも。
メインどころは大学生や院生と、大人になりきれない感じが不安定で良い。

なだけに思念と事故のまぜ具合に少し違和感を感じたり、その脱走は死ぬやろと思ってからの病室のやり取りが綺麗すぎて、終盤萎えてしまったのが悔しい。これが相性…

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

純愛ミステリーのような構成。
キャラ付けや人の気持ちの機微の描き方が繊細。
女性的な視点での心理描写が多く、もどかしい気持ちになる部分も多い。上下巻に別れており文章量も多いため、展開がゆっくりであるが、その分丁寧に気持ちの移ろいを表現している。
ただ、とっとと気持ちを伝えてしまえば良いのに!!じれったい!!と思った。

ミステリーとしては個人的にはイマイチだった。
当初からθの正体は浅葱と分かっており、iとのゲームを進めていく中でiの正体に迫る構成となっているが、オチが二重人格とは、、、
月子の記憶喪失についてもご都合主義すぎて残念。

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2026年01月09日

匿名

ネタバレ

読みやすく最後まで一気読みした。この作者はこんなホラー調の文章も書けるんだな、と感心した。
ただ「i」の正体にはがっかりしたし、今ひとつ全体のまとまりのなさを感じた。
リアルさがないというか、そうはならないでしょーという感想で興醒めしてしまった。
全体的に文章の幼稚さが気になった。
一番最後のオチは素敵だったし、どんどん読み進めたくなる面白さは感じた。

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2021年08月27日

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