ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 夜明けのハントレス

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    北海道の山奥での若きハンターの岸谷万智と、野生の獣たちとのヒリヒリするような緊張感溢れる物語は、流石!河﨑秋子氏ならではの素晴らしい内容だった。

    岸谷万智が自然林の中で野生の鹿や熊と対峙し、彼女のメンタルが成長していく様は、心地良い感情をもって読み進める事ができた。
    本作のがおう氏の挿絵が良い。
    表紙の立ち姿と各章冒頭の挿絵は、線画のシンプルなものであるが故、自然林の様が想像され物語を一層静謐な世界観に導いてくれた。
    北海道と熊と河﨑秋子はハズレがない。

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    2026年03月17日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    シリーズ4作目!!
    やっと読めたー^ ^

    それほど残酷さを感じなくなっている自分が恐ろしい…笑

    真千代さん、一体何がしたくて何者なのかはまだわからないけど、やっぱりダークヒーロー感は否めない。

    ってか我孫子さん監禁されて編集させられてた動画はどうなったんやろ?
    あれはあれだけの描写だったの?
    読み返し必要かも。

    櫛木理宇さんのX覗いたらば5部作とのこと…
    次は何依存症なのー??
    気になるーー!!


    殺人→残酷→監禁→拷問→『?』

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    2026年03月17日
  • 不埒なり利家 豊臣天下事件帖

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    信長の孫三法師と森左門との回顧録。
    秀吉と利家の謎解きを左門が調べ御家存続に奔走。いい家臣を持ったと思っていたが最後に左門の思惑を分かっていながら何も言わず思うままにさせていた三法師の懐の深さと知恵にいい関係を羨ましく思う。
    全然違う分野での時代小説にのめり込んでしまい3日もかかってじっくり味わう。登場人物が少ないのも集中できて久々のゆったり読書を満喫。

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    2026年03月17日
  • 神様の暇つぶし

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    表紙を見てずっと気になってた本。
    ページをめくる手が止まらなくて一気読みしてしまった。物語にのめり込んだからこそ読み終わったあとの喪失感がすごい。

    きっと全さんが優しくておだやかな人だったら、藤子はこんなにも全さんのことを好きにならなかったと思う。何考えてるかわからなくて自分のこと振り回すくせに目を離したらすっと消えてしまいそうな存在だったから恋したんだろうなって。わかるよ〜藤子〜〜

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    2026年03月17日
  • グレタ・ニンプ

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    待ち望んだ妊娠をして、グレた妊婦に豹変した奥さんが、めちゃくちゃ笑える!!!喜びのあまりハチマキ締めて、妊娠検査薬を角のように刺している表紙の絵、もう抱腹絶倒、間違いなし!!

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    2026年03月17日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    別々の話に思えるものがいつの間にか一つになっていくのがとても爽快だった。
    藤間さんが自分と重なりとても共感できた。

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    2026年03月17日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    リーマンショックの頃、私は小学生だったので言葉は聞いたあるし、様々な株のチャートが凹んでいるのは見たことがあるが深く理解できたのはこの本が初めてだった。

    人類が生み出した資本や株式市場などの虚構の世界で正気とは思えない錬金術を考え、さらに多くの人は疑うこと・考えることを諦めた。

    いつになるか分からないが必ずまた市場がパニックになる時が来ると考える。それはリーマンショックよりも前から起きている負の連鎖として。

    人間の過ちは、大きな軌道修正をしないとまた同じ軌道に戻ってしまうのが、常であると思う。2026年の中東情勢も振り返れば9.11や湾岸戦争、イラン・イラク戦争が背景にあり反省をしてこな

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    2026年03月17日
  • 夜のピクニック

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    さすが本屋大賞に選ばれる作品です。
    読んで良かったです。
    夜のピクニックは、著者の出身高校が舞台なんですね。
    私の出身県にも旧制中学からの伝統高校が、強行遠足といって105キロ歩く行事がありました。
    私の高校も富士山五号目までの往復競歩がありましたが、青春ですね^_^

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    2026年03月17日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    正直、自分に重ねながら読んでいた。ウェルテルの感情の大枠には共感できたが、ウェルテルの行動や細かな感情には自己陶酔を感じると言わざるを得ない。ウェルテルはとても感情的な人間で、だが賢かった。作品の根幹となる自死というものについて、理論的な人間であるアルベルトと話し合う場面もあった。その場面では、ウェルテルはアルベルトとは根本的に異なり、相容れないだろうという感情が先行し、これが後々の蟠りに繋がったのであろうと感じた。思い込みが激しく、それに違和感を感じる事ができるほど賢いが、改善には繋がらないような人間臭さがあった。その人間臭さがロッテへの執着につながった。ロッテの性格を考えると、アルベルトと

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    2026年03月17日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    大好きなマカンマランシリーズ。今回の台湾旅行編もとても面白くて…やっぱりシャールさんやその周りの人たちが好きだなぁと思った。

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    2026年03月17日
  • わたしの幸せな結婚 十

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    ネタバレ

    清霞が美世に優しいのは変わらないけど
    それに加えて美世に甘えてるような
    ちょっとデレてるような感じがあるし
    美世は清霞の身体を案じて一緒に山籠りしたり
    ちゃんと気持ちを伝えるようになって
    美世も清霞もいい意味で変わったよなぁー。

    でも
    そんな中で伝承や美世の夢見の力で
    土蜘蛛の居場所を掴んだ清霞と佳斗は
    最終局面のよんな緊張感があって
    誰かが命を落とすんじゃないかって不安になる。

    伝承が真実であるならば
    土蜘蛛の元は1人の女性であって
    美世の夢見の力が効果があることを期待したいけど
    清霞からしたら美世が心配だろうね。

    それでも美世を信頼して 
    一緒に戦おうとするから凄い。

    これからどん

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    2026年03月17日
  • ムスコ物語

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    達観した視点

    先にリスボン日記を読み、そのノリでハチャメチャな息子さんの破天荒なストーリー展開と思いきや、息子さんは小さいころからいたって冷静沈着。
    またその親子関係のバランスが見事で、どこか達観して息子さんを観察している著者の視点も小気味いい。
    あとがきで息子さんが、息子さんの視点でどのように感じていたかも書かれていて、それもまたオムニバス映画を見ているようでおもしろかった。

    #憧れる #深い #癒やされる

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    2026年03月17日
  • 密やかな結晶 新装版

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    小川洋子さんの記憶の消滅に関する小説。
    『博士の愛した数式』でも80分しか記憶を持たない数学者がおり、今回の小説と「記憶」というテーマで共通するところがある。

    儚く自然と涙がこぼれるような物語。
    モノが人々の記憶から消滅していくということは、モノに宿る人々の想いさえも無くしてしまうことなのかもしれないと感じた。

    私自身も数々の記憶を忘れてしまっているのだろう。
    ただ、今回小説を読んだことで、その時の想いや感情などできる限り日記に留めておきたいと感じた。
    それが記憶、その時の感情・情景を思い出すことに繋がると思うから。

    解説で、記憶しているがゆえに、迫害され、粛清される。そこで、ユダヤ人差

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    2026年03月17日
  • 墨のゆらめき

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     ホテルマンとそのホテルの筆耕士として登録された書道家との物語です。

     全く見ず知らずだった2人が知り合い、実直なホテルマンが自由奔放な書道家に振り回されながらも、少しずつ関係を深めていく過程に、「三浦しをん」さんのコミカルな文章も相まって、すっかり引き込まれてしまいました。

     『舟を編む』もそうだったけれど、「三浦しをん」さんの紡ぎ出す文章そして作品はとても読みやすく、何だか優しさが伝わってきて、登場人物は皆んな人間的にも魅力的です。普段ほとんど関わることのない特殊な仕事をしている人たちなのに、こんなに彼らに親しみを感じるのは、間違いなく「三浦しをん」さんの文筆力に負うところが大きいので

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    2026年03月17日
  • 桜の木が見守るキャフェ

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    全体を通して大きな事件は起こらず、穏やかな気持ちで読める作品だった。
    主人公やその周りの人々の心の揺らぎ、そして季節の移ろいの繊細な描写が素晴らしい。

    これからの桜の開花が楽しみになった。ヤマザクラを探してみたくもなった。


    秋が来て喜ぶ主人公に、母が「秋の物悲しさや悲哀はまだわからないでしょう」と話すシーンより。(p.111)

    わたしは主人公と同年代くらいだけれど、秋の悲哀も好きだ。
    そして、わたしの人生の季節は今どこだろうと考えた。

    初々しい春が過ぎ、華やかな夏を越え、出産を間近に控えた今、
    わたしは実りの秋を迎えようとしているのかもしれない。

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    2026年03月17日
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

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    完璧だった家族がゆっくりと起き上がるような物語。

    長男の劇的な死をきっかけに家族がちょっとづつ崩れていく。母親の飲酒によりゆっくりと。残された子供たちも、それぞれのネガティブな感情を抱えてしまうことになる。長女は親しい人が急にいなくなってしまうことへの恐怖を、次男は母親からの関心が返ってこないことの寂しさを、次女は長男の影響力に対しての怒りを。

    長男が唐突に死んでしまうことはファンタジーっぽかったが、家族にじわじわと広がるネガティブな空気感は現実的で苦しい。それなのに読後は爽やかさを感じるから面白い。

    これは物語後の妄想。
    父親と子供たちは長男の死を受け止められるが、母親は受け止められな

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    2026年03月17日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    最後まで読んだ結果、思考停止した感じで何が起こったか分からなくなった。解説読んだら多少理解できたのでよかった。全力で騙された。

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    2026年03月17日
  • 女優エヴリンの七人の夫

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    ネタバレ

    分厚いなーとこれいつ読み終わるのかと少しずつ少しずつ読んでたのですが、まとまった時間ができ最後まで一気見。
    後半はいろんな出来事が次々起こって気になって仕方なかった

    エヴリンの自信や強かで計算されつくした行動や発言
    余裕がないとできない
    世の中に認められるためにいろんな手を尽くして来た人でも
    やはり最後は愛にたどり着く
    いろんな愛の形はあるにせよ
    家族愛って偉大だと思わせる

    なにが私に必要なのか
    常にエヴリンマインドは持ち続けたい
    わたしもエヴリンに教わったことはとても多い

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    2026年03月17日
  • トリツカレ男(新潮文庫)

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    本屋さんで何気なく手に取ったが、とても素敵な物語だった。愉快で、温かく、時に悲しさもあるが、とにかく、取り憑かれたように何かに本気になれることが格好よく思えた。
    また、絵が頭に浮かんでくるような軽快な文章が読みやすかった。
    トリツカレ男のジュゼッペはかっこいい。ハツカネズミもいいやつだ!

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    2026年03月17日
  • 武道館

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    日高愛子というアイドル目線から描かれ、アイドルとは、アイドルファンとは何か、そして人生をどう取捨選択するかを考えさせられた。

    純度100%で幼い頃からアイドルを夢見ていた愛子が、その夢を叶えアイドルとなり、武道館を目指す中で芽生える揺らぎや葛藤、そしてその残酷さが非常に高い解像度で描かれていた。
    思春期の女の子をこんな丁寧に描ける朝井リョウまじですごい。

    歌って踊るのが好きな自分と幼馴染の男子が好きな自分はどちらも紛れもなく自分自身なのにそれが成り立たない葛藤と苦悩の中で、愛子が自分にとってほんとうのことを探し、人生を選択し、その選択を自分で引き受ける姿にエールをもらったような気持ちである

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    2026年03月17日