小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
戦後すぐに書かれたとは思えない、現代人と似た考えの戦争の本質を突いた鋭い評論。
堕落と書いてあるが、想像していた堕落と違った。単なる退廃ではない。完璧でなくて良い。人間は堕ちるもの。自分はネガティブに、斜めから物事を見てしまう癖があるが深く考えず、もう少し素直に生きてみようと思えた。
「不良少年とキリスト」が本当に良かった。太宰ファンとしては安吾から見た太宰を知ることができ、感激だ。安吾は「フツカヨイ」と称しているがそんな太宰が私は好きだ。歯が痛いなんて誤魔化しているが、織田にも太宰にも先立たれて悲しかったんだろうな。他のエッセイより文体が優しくて、泣きそうになってしまった。
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Posted by ブクログ
この作家さんの歴史小説は初めて読む。
「青嵐の旅人」の続編だと、後で知った。
この本の続編の「流星の旅人」も出るらしい。
主人公のヒスイと救吉、辰之進がとても人間として素晴らしい。
大政奉還で、幕府が終わった明治政府になるまでの、まさにカオスと化した日本を人間主体で良く書かれている。
勝海舟、坂本龍馬、伊藤博文、新鮮組、
または、夏目漱石、正岡子規の名前が出てくると、
戦の中で、よく生き延びたものだと思った。
学生の頃は、歴史とかとても苦手だったが、
大河ドラマなど、ストーリーがあると、
とても読みやすく、人間ドラマとして楽しめる。
学校の教科書も、もっと工夫をしたら、
子供達も歴史好 -
Posted by ブクログ
別居中の妻への想いに悩むロマーノ刑事はP分署近くのゴミ集積所で生後間もない赤ん坊を見つける。
赤ん坊の親探しから始まった事件はとんでもない方向に進んでいき……
キャラ立ち最強のシリーズ4作目
今作はロマーノの変化がとても良い。あと、アラゴーナ!なんだかんだでいい奴なんだよなぁ……いいねぇ。
事件はなかなかヘヴィ。というか、シリーズ内で一番驚いた。
P分署メンバーがそれぞれ幸せになりたくてもがいている様がとても良い。あ、私は俄然レティツィア派デス(笑)
解説で若林踏氏も書かれているが、この作品、「現代の海外警察小説の入門書」としてマジでオススメ。
キャラが立っている&分量が少なめ&シリーズ -
Posted by ブクログ
おもしろすぎて途中何度も声を出して笑う。
こんな面白い人なんだ宮下奈都さん。
他の本もどんどん読んでみたい。
次男くんの書上での呼称が「漆黒の翼」→「英国紳士」→「ボギー」というのだけで笑う。
北海道トムラウシでの特別な生活。
地域の連帯や子供達の絆。
読んでいるこちらも何度も涙がポロリとしたり、ぶ!と笑ったり泣きながら笑ったり。楽しく忙しい。
おもしろくて素敵なご一家、またご一家の様子をちらりと見せてもらえるのを楽しみにしています。
「毎日をしっかり生きて楽しめばいいんじゃないか。あれだけ楽しんだのだから置いていかれても本望、と思えるくらいに楽しめばいいんじゃないか。」 -
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身震いするような衝撃は、ページを捲る動作と比例するように大きくなっていった。
もちろんこれは、「何者」かになった人々の話ではなく、「何者」にもなれない人々の話である。
ただそれが私たちにも降り注いでくる。
それがまた"就活“に挑む23歳の物語だからこそ戦慄が走る。
この物語における衝撃とは、即ち否定である。
それは登場人物ではなく、我々への。
本作では6人の登場人物がいる。
主人公は二宮拓人という大学生、物語は彼の目線で進行していく。
私達読者はまるで噂話を俯瞰視点で見ているような錯覚に陥る。まさに無敵状態。
自らが敵意や危機に晒されることなく、
他人の暮らしだとか、日常 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学の友達にオススメされて読みました。
本を大切にするってどういうことだろうという事を考えさせられました。
⚠️これより下の文はネタバレを含みます⚠️
私は本をどれだけ早く読むかという事に共感してしまいました。あらすじは大切ですし本を選ぶ時に見たりします。それだけで本の内容が理解できたら、確かにどれだけ良いことでしょう。私は小説を書きます。その視点から考えるならあらすじの文章だけで本を理解することは不可能に近いと思います。決して無理とは言えませんが…。この本のこのページ、このセリフはここに、このシーンがあるから、その他色々、書く人はその本の構成などを大切にしています。無理とは言えないと書い
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