小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
宗教や原始仏教、脳科学、生物学、宇宙論、量子力学。さらには全体主義や戦争、靖国、東京裁判、テロ、途上国の問題、ODA・国際貢献まで。これほど広範な話題を扱い、世界や日本というマクロな視点から、個人のトラウマや悦びというミクロな視点までが凝縮されています。
これだけの内容を一つにまとめたということだけで十分に称賛に値すると思うのですが、そこに魅力的な「じいさん」やヴィラン(悪役)までもが登場します。さらに、これだけ硬くて重いテーマを扱いながらも読後は清々しく、良い気分になれるというのはただただ、すげえなと感動しています。作中でも触れられていますが、大きなものに取り込まれるのは気持ちいいというの -
Posted by ブクログ
鈍器本なのでドキドキしながら読み始めたけど、面白すぎて3日で一気読みしてしまった。
これまで読んだ中で一番骨太な大作ファンタジーだった。
まるで壮大なファンタジーゲームをクリアしたような没入感。
様々な視点から一つの時代が描かれる群像劇で、どの人物も故郷や仲間を想いながら必死に生きている。
過酷な世界で死が常に隣り合わせなのに、それぞれが自分の物語をしっかりと紡いで歩む姿が、儚くてとても美しい。
今のようにシステム化され、人々が社会の歯車になってしまう前の世界。
命の価値がとても低い時代なのに、濃く太く生きる彼らの人生が、なんとも尊く感じられた。
本当に素晴らしい作品だった。 -
Posted by ブクログ
高等学校支援学校を舞台にした連作学園ミステリ。
途中、ミステリということを忘れてしまって、読み終えてから「そういえば…」となった。そのくらい、それぞれの子どもの抱えている障がいや葛藤の部分に引き込まれてしまったのかな。
私の周りにも特性を持っている子どもがたくさんいるけれど、その子たちの一見すると困った行動が、もしかするとこんな意味を持っているのかな?などと想像しながら読んだ。
本人達の気持ちを聞く機会もなかなかないので、「あーそういうことか」と腑に落ちることがたくさんあった。
著者の雨井さんは特別支援学校の仕事に携わっていらっしゃるそうで、細かな描写にも納得。
ライトなミステリを通して、障が
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