小説・文芸の高評価レビュー
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シャールは今回、マカン・マランにはいない。台湾でタイトル通り休日を過ごしている。
台湾は親日の国で有名だと思っていたけど、日本人が都合よく解釈している部分も多いかもしれない、と知った。
「非情城市」という映画があるらしいが、日本人観光客は「めんどくさい」と切り捨てずに、観て学ぶべきだとシャールはいう。
そんなシャールも現地のスタッフのアンジーに色々気付かされる。本当に知らないことだらけだ。
シャールは“めんどくさい”の一言で全てを済まそうとすることをすごく嫌う。
「めんどくさいって、お手軽な割に破壊力の強い言葉なの。それを言われちゃうと、なんにも言えなくなる人が一定数いるわけじゃない」とジャ -
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ネタバレ『イクサガミ 神』は、壮大な蠱毒の戦いに決着をつけるシリーズ最終巻。舞台はついに東京へ移り、新橋停車場、銀座、日本橋、秋葉原、上野など、文明開化の街そのものが最後の戦場となる。参加者たちは顔写真付きで指名手配され、賞金まで懸けられた「公敵」に。剣客同士の殺し合いだった蠱毒が、国家権力と群衆まで巻き込む巨大な見世物へと変貌していく構図が実に面白い。
愁二郎、双葉、彩八、四蔵、響陣らの思いが交錯する中、とりわけ双葉の存在感が増していくのがよかった。守られる側にも見えた彼女が、人と人をつなぎ、託された言葉を運び、物語を前へ進めていく。さらに京八流と朧流の伝承が明かされ、この物語が長い歴史と継承の -
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言うことなし!
日本の文化、宗教、言い伝え、価値観が詳しく書かれていて、逆輸入的に日本の素晴らしいところについて知ることができた。明治時代の日本にタイムスリップしたような感じがして、タイムマシンがあるなら、明治時代に戻ってみたいものだ。
最後の章で、日本の教育は素晴らしく、ハーンが勤めた中学から軍に行く学生は必ず素晴らしい日本を作ってくれるだろうと期待を述べていた。ハーンは教育勅語のとおり、政府が子供らを教育すれば、強い日本になると確信していた。よほどのことがない限り、血は流さないだろうとも書かれていたが、結局のところ第二次世界大戦が起こってしまった。
この戦争に関しては、さまざまな要因があ -
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七海学園シリーズ、ついに北沢春菜が復活します! リハビリを進めながら子供たちに関わる彼女の姿にほっとしつつわくわくしますし、魅力的な謎もたっぷり。おなじみのメンバーも健在です。クールでシニカルな葉子と賑やかな亜紀のコンビが特に楽しくって良いなあ。癒されます。特に今回、亜紀のとんでもない才能が明らかに……!
新しく学園に迎え入れられた自閉症の少女・文を巡る謎がまた良いです。独特の思考回路や行動から「宇宙人」と呼ばれる文だけど、新しい環境に戸惑いながらも馴染もうとする彼女と彼女を理解しようとする周りの様子にはほっこり。風変りだけれどそれもまた大きな魅力だし、そう感じられるところが良いなあ。
ただし -
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失踪した公安警察官の山波を追って、相馬、鑓水、修司の3人は瀬戸内海の曳舟島へ。その島には、渋谷の交差点で天を指差しながら、絶命した正光の過去を知る「白狐」と呼ばれる人物の手がかりが。彼は一体誰で、正光は亡くなる寸前、何を指差していたのか…。
相馬、鑓水、修司の3人組、3部作の最終作。
死に際に天を指差した老人、失踪した公安警察官、政治家とマスメディアの関係、正光の過去を知る「白狐」、様々な点が結ばれて1つの大きな事件の全貌が明らかになった。
今回もどんどんどんどん話が深まり、絶対、上手く事が運ぶと思うんだけど、ヒヤヒヤドキドキしながら、物語の展開を楽しんだ。
ここ最近、戦争の話を多く読む -
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ネタバレ(あらすじ)
1920年、中国。北京在住で日本人絵師の一条剛は、紫禁城に住む廃帝・溥儀に水墨画の師として雇われた。しかし溥儀には、城に眠る水墨画を贋作にすり替えて真作を秘密裏に売却し、清朝復興のための資金を調達する目的があったのだった――。
使用人の宦官のひとりが密室で不審死を遂げた事件を皮切りに、龍の絵に何者かの手で描き加えられていた目、ある時を境に感情をなくした宦官など、一条はさまざまな謎を少年廃帝とともに解き明かすことになる。立場を超え、ふたりの間には徐々に友情が芽生えていくが……。
紫禁城で起こる事件に、身分も国も超えた友情×歴史ミステリー!!2026年「このミステリーがすごい」大賞 -
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友達がおすすめしてくれて読んでみたけれど、凄く暖かい作品だった。
言葉が持つ力を知ることができて、日々の生活の中でも言葉を適切に使うことの大切さと状況に応じた言葉の伝え方を選ぶことで、伝えたい思いが正しく伝わることを改めて知ることができた。
思っていることや経験したことを全て話さなくてもその人それぞれに経験した出来事や乗り越えてきた過去があることを知り、自分の人生だけに価値があるのではなく、全ての人の人生に高い価値があるということを思い知らされて、人に対しての目線を考え直すきっかけになった。
話すことよりも聞くことが苦手な自分にとって、人に対して興味を持つことの楽しさを知ることが話を聞くことに -
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ネタバレとても泣いた。
ミキの切ない恋心も、切なさも、家族の温かみも、一の絶望も、お母さん、お父さんの恋と、愛している人への、愛しているが故の反動の憎悪も、
全部全部、自分じゃ受け止めきれず、どうしようもなくて、泣くしかなかった。
サクラだけは誰に対しても平等で、いつもそこにいて、家族でいてくれる。
愛する気持ちや大切に思う気持ち、
愛しさがサクラというちいさなちいさな存在に詰まっている
西加奈子さんの作品は、本当に感情に色を付けてくれて、
読みながらぽかぽかしたり、切なくて悲しくて苦しくて胸がぎゅうっとなったり、
この本と向き合ってるときは自分も薫くんと全く同じ気持ちを味わった。
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