小説・文芸の高評価レビュー
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匿名
ネタバレ 購入済み時代は文永の役のあと、一度撃退した元の再来に脅かされている鎌倉時代中後期。
もともと鎌倉幕府最強の水軍とうたわれた伊予の河野家は、
承久の乱で幕府と敵対したことと、お家騒動のために没落の憂き目を見ていた。
その河野家の若き当主六郎は、市で奴隷として売られていた金髪碧眼の娘と、高麗人の男を引き取る。
物珍しさというより、見知らぬ土地への強い関心からだったが、
令那と繁と名付けた二人ともが元の襲来のため故郷を追われていたことを知る。
やがて再び元軍が襲ってくる気配が濃厚となり、幕府から出撃を要請され、九州へ出向く。
九州で元軍を迎え撃つことになり、元の船と人数に圧倒されつつも元を翻弄する。
そして、野分が吹き荒れたことで、元軍は壊滅するが、
六郎は幕府側の指示に逆らい、元軍の兵たちを助けようとする・・・。
最前線で戦う武士の側から書かれた元寇というのはあまりないので、興味深かったです。
ちょっとラストが「あれ、これで終わり?」と思ったりもしましたが、
結末は読者それぞれにゆだねられたという気がしました。 -
Posted by ブクログ
前作から数年後、AP通信の記者となったジョー・タルバートの物語
彼の父親とされる男トークの謎の死から始まり、その人生に巻き込まれていく
相変わらず様々なトラブルを抱えながらも、一筋の希望にすがりつき、複雑な事件と父親に纏わる人々の調査をすすめるうちに見えてくる父の人物像
小さな町の個性的な登場人物たち、徐々に見えてくる事件の背景、ジョーの恋人と家族の問題…
とりわけ、前作ではどうしようもなかった母親キャシーの物語が胸を打つ
変わろうとした母親、変わらなかった父親、正しい道を選び取る強さを得た息子…
人は意志の強さでいかようにも人生を歩み直せる、そう
思わせてくれる小説
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Posted by ブクログ
超★5 映画業界の裏事情とクセ強容疑者たち、世界最高峰のミステリーエンタメを楽しみたい人は必読ですよ! #命取りのエピソード
■あらすじ
刑事ホーソーンシリーズ『メインテーマは殺人』が映像化されることになった。しかしその撮影現場で、ホーソーン役の俳優が殺害される事件が発生。ホーソーンとホロヴィッツが関係者から事情を聞くと、容疑者たちの誰もが殺害動機を持っていたことが判明する。果たして犯人は……
■きっと読みたくなるレビュー
超★5 今年もおもろい! ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズの最新作、第6作目ですね。いつものとおり高品質で、どなたでも楽しんでいただける世界トップレベルのミステリーです。
今回は第1作目である『メインテーマは殺人』の撮影現場が舞台なんだけど、もうこの設定だけで面白いの確定すよね。ミステリーファンを楽しませようとするセンスが天下一品なのよ。始まっていきなり引き込まれる。
そのあと映像化にあたってゴタゴタが描かれるんだけど、これがまたニヤニヤが止まんないの。一癖も二癖もありそうなプロデューサー、監督、脚本家、エージェントが出てきて、そこにホロヴィッツが絡むという構図ですよ。まぁめんどくさそうで爆笑。当然ホーソーンは相変わらずのマイペースで、ホロヴィッツの心持なんてつゆほども知らず。いつもの感じが好きすぎる。
ハリウッド業界のタレントや作品について小ネタ的に言及されてたりしておもろいんだよね。映画業界のウラ話、役者や制作陣のあるあるが盛りだくさん、読んでて笑っちゃうんですよ。まずこのミステリーをエンタメ的に引き込むのがホント上手です。
そして序盤から中盤にかけての捜査フェーズがまた素晴らしいんよ。関係者に聞き込みをしていくのですが、ひとりひとりの人柄が手に取るようにわかるし、動機やアリバイなどの情報も丁寧に出してくれる。さらには裏の顔や裏の関係性が見えることで、いかにも怪しく見えてくるのよ。この会話劇だけで十分楽しめちゃうんだよなー
さらに驚かされるのは中盤以降ですよ、なんと今回はホーソーンの過去にまで事件が発展していくのです。もうひとつの事件と、これまで語られなかった背景が綴られるんだけど、これまた読み応えと深みのある事件なんです。人間関係の醜さをたっぷりと堪能することになり、そしてもちろん今回の事件との関連も… おっと、これ以上は実際に読んでみてください。
今回メインどころの謎解きは、自分なりに結構いい線まで分かったんですよ。でも犯人特定やその背景を繋ぐところまでは追えなかったなー。毎回毎回、色んな変化球で楽しませてくれる『ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ』。次回作も期待しています!
■ぜっさん推しポイント
本シリーズはホーソーンとホロヴィッツ、ふたりの人間性と関係性が一番の読みどころなんです。ホロヴィッツは情報の整理を上手いんだけど、推理の的を得てなかったり、肝心なところが見えてなかったりする。対してホーソーンは洞察力の塊みたいな人、まるで漫才のようなやり取りはいつまでも読んでいたくなるんですよね。 -
Posted by ブクログ
心の葛藤とか、かっこいい言葉ではなくて、腹黒さ、ズルさ、情けなさ、恥、イタい、劣等感、のような、心の奥にしまって蓋をしておきたくなるような気持ちを取り出して分解して手に取って眺めるような事を主人公たちがしているのを読んでつい、自分も同じことをして、はぁぁ〜となってしまう。
「何者」や「どうしても生きてる」や、朝井リョウさんの作品で何回かそれをしてみて、分かっていながら今回も笑
私はアラフォーなので「まぁみんなそんなもん」とも思えるけれど、そういえば19歳ぐらいの時はもっとナイーブで、一つ一つしっかりダメージをくらっていたなぁと思った。
はぁぁ〜となりながらも、希望の光が一粒、あるところがよかった。
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