ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    良いタイミングで出会えたなと思う。

    私は三十代前半なので、彼曰く所謂衰退期ではないが、それでも昔に比べて自分の天井が見えてくる。

    世の中の解像度も徐々に上がり、刺激的な体験は減っていく一方。
    自分が何をやりたいのか、それは続けられるほど楽しいのか。日々そんな迷いと共に過ごす日々に閉塞感を感じざるを得なかった。

    この本はRehaqで知った本で、経験と体力の最高となる交点が43歳というメッセージに惹かれた。
    なるほど、私でも知っているような探検家、作家、著者の話がふんだんに盛り込まれ、先の主張を補完していく。

    私にとっては未知の40代だが、どうやら後半を読むと気持ちは少し晴れていく。
    自己

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    2026年08月25日
  • みんなが手話で話した島

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    ノンフィクション。

    アメリカのマーサズ・ヴィニヤード島に移住した一族が、聾の潜性遺伝子を持っていた。島での人口はさほど多くはなく、自然と潜性遺伝子が噛み合い、先天性難聴が多く見られた。
    だが、この島には「障害」が存在しなかった。住民の誰もが手話と英語を使いこなし、聴覚の有無に関係なく共に働き、結婚し、生計を立てていたからだ。
     
    「個人が障害を持つのではない。その社会の仕組みが障害なのだ」害という字を「がい」「碍」と書くこともよいが、害を作っているのは社会の方である。社会の一員であるならお互いに障害を生み出していることを自覚しておきたい。

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    2026年08月25日
  • ブラッディダイスの殺人 上

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    ネタバレ

    ワシントン・ポーシリーズ第七弾。この時期に毎年読める幸せよ。
    相変わらず止められない疾走感。詳細は下巻で。

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    2026年08月25日
  • ライオンのおやつ

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    さざなみのような穏やか本でした。生きることと死ぬこと、いろんな視点で考えられます。死が怖くなくなりました。でも生きようと思わされる話です。
    瀬戸内に一度は行きたくなります。

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    2026年08月25日
  • 百年の時効

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    一家殺人事件の犯人を、昭和、平成、令和と引き継ぎ執念で真実を追い求める話。色々な事件に繋がり、犯人を追うのに苦労しながらも絶対に諦めないで姿勢が本当にすごかった。かなりの読み応えで、すごい話を読んだぞ…と読んだだけの私もなぜか達成感。伏尾さん初読みでしたが、他の作品もぜひ読みたい!

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    2026年08月25日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    八百万町に移り住むミステリ作家・三馬太郎が、消防団の一員として、川へ転落した車から流された女性を引き上げることから話は始まる。

    それは自殺とは考えられず…事故なのか、それもわからないまま…

    町長選挙でIT企業社長の浅井素基が八百万町長になってから、不正疑惑や二度の火災。

    素基の父である史章の歴史保存会主催での講演会で会った北原未南の盗作疑惑。

    いろいろなことが、太郎の周囲で巻き起こるのだが、それを警察任せに出来ずに自ら動き回り、編集者である中山田に注意される。
    そう言えば、前作でも首を突っ込み過ぎるなと言われてたような…

    前作よりは、ハヤブサ消防団としての活躍少なかったが、それなりに

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    2026年08月25日
  • 葬送 第一部(上)

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    ネタバレ

    下まで読んでの感想

    上だけ読んだ時は、自分がまだ理解し切れていないのもあってピンとこない部分も多かった。けれど下に入ってから惹き込まれるように読んだ。
    ドラクロワの思想が、1番作家に近いのかなと思うけれど、どうしてショパンやクレザンジェはともかくサンド夫人やソランジュのあの心の機微まで描けるの…???
    ショパンをはじめドラクロワの友人たちがあの天井画を観て、何を思うか、第二章で書いてくれていないかしら。

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    2026年08月25日
  • 葬送 第一部(下)

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    上だけ読んだ時は、自分がまだ理解し切れていないのもあってピンとこない部分も多かった。けれど下に入ってから惹き込まれるように読んだ。
    ドラクロワの思想が、1番作家に近いのかなと思うけれど、どうしてショパンやクレザンジェはともかくサンド夫人やソランジュのあの心の機微まで描けるの…???
    ショパンをはじめドラクロワの友人たちがあの天井画を観て、何を思うか、第二章で書いてくれていないかしら。

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    2026年08月25日
  • やねの上のカールソン

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    読み始めたときは、
    カールソン、なんてムカつくやつ!!
    リッレブロールはなんでこんなやつと、すぐに打ち解けられるの?!
    と、信じられない気持ちでいっぱいでした。

    子どもの気持ちがわからないのかな、自分の子どもの頃の感覚を忘れてしまったのかな…なんて落ち込むほどでした。

    でも、全く意外なことに、読むのをやめられませんでした。
    ムカつく!と思いながら、ページをどんとわんめくる自分が、何よりも信じられませんでした。

    そして最後は、すっきり、幸せな気持ち!
    こんな読書体験は初めてです。

    リンドグレーンの他の作品も大好きですが、これも好きになってしまいました。
    続編も読みたいです。

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    2026年08月25日
  • タイム・アフター・タイム

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    読み進めている途中で、もう随分前に読んだ本なのに村上春樹の「1Q84」の天吾と青豆が浮かんできた。
    何か心に訴えかけてくるものが似ていたのかもしれない。

    吉田修一氏の作品は読み応えがあり、好きな作家さんの一人だ。
    残り1/3程は一気に読んでしまった。
    できれば続編も書いて欲しいが、そう思わせるところが凄いのでしょうね。

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    2026年08月24日
  • 眠れない夜のために

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    記憶が間違ってなければ、『ほんタメ』であかりんが紹介していたはずです。
    私も夜に一人で読みました。
    あっという間に読みました。
    どの短篇も本当に短いのに、心に残るものばかりでした。こんなに短い文章でも、時には不思議な世界に、時には切ない現実に、またはごく身近な都会の暮らしの風景があったりしました。
    希望を見たり、心えぐられたり、なるほどなあと思ったり、十篇どれも素敵でした。

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    2026年08月24日
  • 死神の浮力

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    最後の作者インタビューで触れられている部分に関して、まさに作者の思惑?通り、千葉に光をもらって、笑わせてもらって、最後もスッキリとさせてもらった。見事に。
    物語としては、サイコパスすぎるし、子を持つ親としても虫唾が走るしイライラするはずなんだけど、不思議と救われる。その一つが、千葉の力なんだろう。そして、山野辺の父、そしてパスカル。奥さんのケラケラ感も。

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    2026年08月24日
  • 恐怖心展

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    恐怖症の一部を抜粋して映像とともに紹介する本
    ホラーというより、恐怖症を通じて人々の生きづらさを感じた
    朝井リョウの正欲に近い読後感

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    2026年08月24日
  • その手をにぎりたい

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    ネタバレ

    食の描写がお腹すく。
    思うままに賢く生きて、自分の足で立ちたい。自分がダメになった時に手を伸ばしてくれる人には、素直に甘えたい。2つの気持ちは共存しないようだけど、どちらも本当で。本当であるがために自分の矛盾に頭を抱えるんだよね、嫌になるよね。
    10年間の答え合わせのような、最後の寿司屋の場面が大好き。なんて焦ったい、なんて切ない、なんて清々しい。2人の関係がこれまでみたどの恋愛小説より濃密で、官能的だった。性的なことは何もしてないのに、そう思わせる柚木さんの筆致に脱帽

    「私達には価値がある。財布を出さないことこそステイタスである、と幸恵は主張する。しかし、青子はかえってそのせいで、本来ある

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    2026年08月24日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    さよならにして、シャール目線の物語が読めました。
    いつしか、誰かを救ったり、救われたりして、温かな世界ができていくんですね。
    そして、ジンジャーシナモンココアが飲みたくなりました。ほっこりしそうです。

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    2026年08月24日
  • こわいものがうつる

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    最後の話がうまく解釈できずだったが、どの話も比較的読みやすく面白かった!軽すぎず重すぎずのいい塩梅で、同著者の別作品にも興味が湧いた。

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    2026年08月24日
  • ひな菊の人生

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    疲れた時に読むのが本当にいいな。吉本ばななさんの本いつ読んでも良いし、みんなの名前もだいすき。ひな菊、ダリア、高春

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    2026年08月24日
  • わたしを忘れないで アンネが日記を書く前の物語

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    アンネフランクの歴史小説。歴史小説と言っても、とても読みやすく、アンネが隠れ家に行くまでの生活が創作と事実を交えて描かれている。アンネ一家の結末を知っているだけに、全体を通して胸が締め付けられる場面が多い。今の時代に多くの人に読んでほしい作品。

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    2026年08月24日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    5年以上積読状態だった本作だが、もっと早く読めば良かったと後悔。製造業に関わらず、あらゆる業界の人がコンプライアンスを学ぶいい機会になると思うし、もはや道徳の教科書。ほっとしたと思ったらすぐに次の危機。。と繰り返すストーリーは面白いだけじゃなく、当事者となってしまった時の危機を肌身で感じた気がした。ホープ自動車にはしっかり生まれ変わってほしい。
    さて明日からもしっかりコンプラ遵守していきます

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    2026年08月24日
  • ロンドン・アイの謎

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    2007年発表。シヴォーン・ダウド作のヤングアダルト作品でありながらミステリの旨味も凝縮された満足度の高い一作。YA作品の魅力でもある子どもたちの溌剌さや元気の良さはもちろん、大人との衝突や、他者との交流を経て成長していく様が存分に描かれている。ミステリの面では、解決に至るロジカルな探偵の思考がシンプルに面白いし、納得させるだけのキャラクター造形がさすが、の一言。探偵のユニークさに関しては、思考の細やかな描写と視点が読みやすさを加速させている。あとは、地味にミスディレクションがかなり巧みで最後まで翻弄されてしまった。

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    2026年08月24日