小説・文芸の高評価レビュー
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たった1人の身内である祖父を亡くした14歳のアモニカはフライデーと名乗る篤志家の支援で、緑に囲まれた全寮制の名門校リデルハウスに入る。そこでは、特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれ、一般の生徒が知らない場所で学園生活を送っているらしい。
アモニカは、リデルハウスに入る条件としてフライデーに毎週手紙を書き「ラヴ」について見聞きしたことを必ず書くように言われ…。
「あしながおじさん」「小公女」「秘密の花園」などが大好きだった私は、第一章を読み始めてすぐに、どハマり。これらが好きだった方はみな懐かしくなること間違いなし。
佐原さんは現代の若者が主人公の話が多かったから、こういうものも書く -
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ケルティッククリスマスというコンサートに行き、アイルランド関連本として会場で販売されていて、売り子さんがイチオシだったので手に取って読んだ本。ただ、ただ良かった。贅沢な暮らしをしているわけではないが、愛する妻と娘たち、重労働だがやりがいのある仕事をする主人公に、ふと、こことは違うが地続きの、裏の世界が見えてくる。それは自分の生い立ちにも関わる世界だった。そこに一歩を踏み出すことは、幸福な自分の足元が崩れてしまうかもしれない危うさを含んでいる。。。クリスマスのこの時期に読んで本当に良かった。ディケンズの『クリスマス・キャロル』を彷彿とさせる、新しいクリスマスの物語。日本語訳の素晴らしさは言うまで
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※オーディブルにて聴了
舞台は老舗百貨店の外商部。月間のノルマが1,500万という部署で働く女性が主人公のお話。バリキャリの話か〜と思いながら聴き進めると、バリキャリだけれどキャリア背景が興味深い静緒。その彼女を取り巻く登場人物の特徴が面白いこと面白いこと。嫌味ったらしい桝家をどうも好きになれなかったが、最後には彼が1番のお気に入りの登場人物になっていた。桝家が片思いの人を見送るシーンでメソメソ泣くところが可愛くて可愛くて仕方なかった。
静緒も嫌な感じのバリキャリ女性じゃなくて、壁にぶち当たりながらも自分がしたいと思ったことを形にする姿はとても聴いていて気持ちが良かった。多少の妥協はあっても思 -
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とってもオススメです‼︎
すごい研究をしてすごい発見をした人なのに、エッセイのような日記のような感じで書かれていてとてもわかりやすい。
まるで一緒に森の中に連れていってもらって説明をしている様な、体験をしている様な。
表紙に惹かれて手に取りましたが、正解でした。
この表紙も素晴らしい‼︎ほんと、こんな感じの世界観で書かれています。
小学生の夏休み初日に読ませてあげたいなぁって思います。この本を読んだら、自由研究がしたくなっちゃう♪
そして、研究ってそんなに難しく考えなくても、自分が知りたいこと、気になったことを楽しく調べていけばいいんだなぁって気軽に始められそう。
子供が読んでも大人が読んでも -
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米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない -
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人間の心理を描いたとてつもない作品。
毒親、ともよべる、自己中心的な母親ジョーン。
家族のことを思っているようで、実は自分の思い通りにすること、それが彼らにとってよいことだという一方的な決めつけを押し付けることしかせず、そのことに自覚もない。
皆にうとましがられていることにも気づかず、自分1人の幻想の中で孤独に生きている。
その真実に、一番気づきなくないのは、本人自身だ。
一人きりで時間がたっぷりあるとき、
ジョーンはようやく、自分自身の真の姿に出会うことになる。
それは、気持ちいいことではない。
不安で、不穏で、懺悔がまちうけているような、天変地異のような。
そのシーンの描写は圧倒的だ。