小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み終わって今自分が生きる時代を思う
寺田さんの生きた大正〜昭和初期、あとがきの池内さんの生きる戦後の時代、そして2026年9月の今
科学技術の進化は相変わらずとまらず、AIや再生医療などで生活が便利になり人を救うこともあれば、
命や世界を破壊する加害性と危うさをずっと抱えて、謎は永遠に増えていく
世界のいたるところで戦争は終わらず、この国の政府や大企業は軍需に傾きはじめている
でも道端で見かけた百日紅の花は美しいし、
お隣さんに教えてもらった近所の和菓子屋で買ったお団子はおいしい
こう書いてみると寺田さんの生きた時代とあまり変わらないように思う
結局いつの時代も人間のやることは同じのかもしれない -
Posted by ブクログ
読み終わってしまった。。
読みだしたら止まらない。
ヤクザと殺しがメインな話なのに、少し友情というか、同志な気持ちが芽生えたり、愛情らしきものが芽生えたり。
今回は、シンナーの話?と思っていたら、台湾のプロの殺し屋毒猿が、元主人に復讐をする話だった。
鮫島が偶然出会った台湾人の男、郭。この男は台湾の警察官で、毒猿を捕まえるために日本に来ていた。郭と毒猿は、元は軍人でとても仲が良かった。でも、1人は警察官となり、もう1人はヤクザにつく殺し屋となる。
台湾人たちのいざこざに巻き込まれる警察と日本のヤクザ。知らないだけで、実際にもこういうことはあるんだろうか。
これがフィクションであり、完全な第三者目線で読めるから楽しめるけど、現実でこんなところには絶対に関わりたくない。
郭と毒猿が再開を果たせていたとしたら、どんな結末になったんだろう。最後には会えたりするのかな、と思っていたから、そこだけは気になった。 -
Posted by ブクログ
今月も楽しかったです。
アンデルはこれで6冊目になるけれど、最近はコジヤジコさんの回文をいちばん楽しみにしている。表紙開くと1ページ目に登場してしまうので、楽しみが早く終わらないように、気をつけてそこを開かないようにしといて、いくつか他の作品を読んでから、読みました。
9月号の回文、本当に素晴らしかったです。
何を食べて生活したら、こんなことを思いつくのでしょうか?手帳に書き写して、何度も味わっています。
あと、滝口悠生さんの作品がとても好きでした。
異世界転生のお題でこの切り口、素晴らしいと思います。いまの自分と未来の自分、または過去の自分といまの自分の中で、味わった苦しみや悲しみが、地続きであってほしいという祈りが、とても心地よいと思って読みました。
また来月も買いに行きます。 -
Posted by ブクログ
筆者のラジオ番組「飛ぶ教室」を愛聴している。だからか文章を読みながら高橋源一郎本人が朗読しているように感じながら読み進めた。
認知症になって世を去った父や祖母のことを思い起こすことも多かった。
人は老いる。死ぬまでその人生を生きなければならない。戸惑いながら、戸惑わせながら生きて死ぬ。偉い作家も、偉い思想家も最後は老いて死ぬ。
私は若い頃、老いていく祖母を見ていて人は老いるにしたがってどんどん幼児から赤ちゃん、そして生まれてすぐの新生児のようになるのだなと思ったことがある。
これを読んで、やっぱりそうなのだな、と思った。
人は生物として生きて死ぬ。老いるというよりずっと変化していく。変化が終わったら死ぬ。
生命はどこかからやってきて変化しながら80年、90年、時には100年過ごしてまたどこかに行くのだな、そんなことを思った。
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