小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ太宰が指摘する軍人の言い間違いが、まずは面白い。
天王山と天目山を間違って偉そうに講釈を垂れる参謀将校がいたようだが、天目山では武田勝頼であり、完全に負け戦となる。明治から比べ、昭和の軍人は間違いなく質が落ちていたことがよく分かるエピソードである。
本書69ページでは、以前読んだ「津軽」について太宰自身が語っている。
故郷のことを“稚拙”・“不器用”を評しているが、これは批判などではないと思う。太宰はその一方で“健康を感じる”とも述べており、故郷を愛していたのだと察することができる。
田舎には独特の習慣や閉鎖的な雰囲気があるものの、間違いなく今の自分という人間を作ってくれたのが故郷である。若 -
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凪良さんの作品を読んだのはこれで5作品目。
主人公うる波と事故死し、幽霊になって帰ってきた夫、「鹿野くん」の2人と、その周りを取り巻く人たちの日常を描いたお話。
「普通」ってなんだろうと、四編の物語を通してとても考えさせられた。
うる波は鹿野くんのいる生活が「普通」だと捉えているが、叔母や周りの人たちは幽霊と暮らす生活なんて「普通」ではないと否定し、自身の「普通」を善意で押し付けようとする。他の登場人物も皆、自分だけの「普通」を抱えており、うる波は彼らと関わりながら「普通」とは何かを思考し、成長していく。
他人の「普通」を肯定も否定もせず、ただ温かく受け止められる西島さん夫妻のような人になりた -
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恋愛に全く興味のない私。読み切れるだろうかと思って躊躇していた、結構分厚い小説。そんな心配は無用。水無月の特異な人生に引き込まれ、ほとんど一気読みだった。
水無月は、売れっ子芸能人の愛人となり、この世の贅沢を片っ端から体験していく。
知的で仕事もできる女性でありながら、恋愛への執着が次第に彼女を追い詰め、取り返しのつかない行動へと向かっていく物語。
人って本当に欲張りだなぁ。わたしからすれば羨ましすぎる贅沢。ビジネスクラスで海外旅行にお供して。贅沢な暮らしができるお給料もいただける。ましてや、人間の根本的な欲求である物欲や、美食や、性欲も満たされている。
わたしは、読書の合間に、夕 -
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1巻目は 3年前に読んだようです。
物語りは 二つの山が
一つは かつて白蓮が腕を繋いでやった胡備師
助からなかった父親の右腕を息子に移植した。
その息子が 武芸者になって帰ってきた。
白蓮に礼を言うためと 父親の仇を討つため
その仇が 貧民たちを無償で診ていた夏侯門だった。
それがわかって 切りかかった右腕が震え
父親がとめているように感じた。
そのあと 山籠りをした胡備師は 本当は尊敬していた夏侯門のところに戻ったらしい。
ふたつては 香蘭と姉 春麗
姉は美人だが 目が見えない
出歩ける香蘭が 羨ましい
そんな折 香蘭を公主様と呼ぶおばあさんが現れる。
春麗によると 香蘭はもらい子
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