小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ博士と少年の純粋な愛を描いたヒューマンドラマ。
博士は数学以外のことには無関心かと思いきや、特に血の繋がっているわけでもない子ども(ルート)に対して、大きな愛情を持って接してくれる。
博士は学校の先生をしていたから、元々子供が好きだったことが窺える。
博士は数式でメッセージを伝える。
今までの家政婦からは、星が10近く(10回)ほども面倒が見れないと突き放されてしまったのに、新しい家政婦(ルートの母)はめげずに博士の数式を解こうとし、寄り添おうとする。
ルートも計算を諦めたと思ったら、違うアプローチで博士を喜ばせようとしているのだ。
私はこのシーンに強く胸を打たれた。
記憶を失くす度に -
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ネタバレ男女のすれ違いの奥にある真実を丁寧に描く物語。
清瀬は松木のことを知ろうとしすぎてしまったが、松木は家族と不仲、いっちゃんは字の練習をしてることを誰にも知られたくなかったし、清瀬も相手に対してそういう背景があるかもしれないと、配慮する必要があった。
清瀬の考え方について、犯罪者のニュースを見てこんなことする人がいるなんて有り得ないだとか、こんな字の汚い人考えられないと言ってしまうのは、「自分はそうではないとして、切り離そうと考えている」という言葉にハッとした。
手を差し伸べて助けようとしても、真っ直ぐに喜んでくれる人だけがいるわけじゃない。天音の「助けられたら感謝しなきゃいけないんですか -
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長編ですがとても読みやすかった。
淡々と書かれた文からこの時代を生きた人々のくらしを知ることができた。
第三章の清太の質問「家族に挫折したら、どうすればいいんですか?」の一言に思わず涙が溢れ止まらなくなった。
岐阜から上京した山岡悌子(ていこ)は、
槍投げ選手として活躍するが肩を壊してしまう。引退後、国民学校の代用教員になり、幼馴染で早稲田大学野球部の元エース、神代清一と結婚するはずだったが…。
「小国民」と呼ばれた戦時下の子どもたちの様子がよくわかる。食糧が足りなく学校の授業は「修身」中心になり、勝つまでは…と我慢を強いられた日々。B-29から生徒を守れなかった悌子に、朝子の母、富枝の言 -
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ネタバレ賢治の言葉は、だいたい現実を「そのまま」描写している、というのを他の本で知って衝撃を受けたことがある。この本では、賢治が何を見てどう書いたのかを、実際に樺太を訪れて丁寧に辿っていて、とてもありがたい。そして、私は賢治が選ぶ理系っぽい言葉づかい(語彙力がなくて表現できないけど伝われ)が好きなんだな、ということに気づいた。
この旅のなかで、賢治はことある毎に死んだ妹のトシを想っている。
トシは死んだ後どこへ行ったのか、天上へ辿り着いたのか、なぜ交信できないのか。
北へ向かう間に書いた詩は、そう問いかける陰鬱なもの。特に「春と修羅」に載っていない「宗谷挽歌」は、初めて読んだが、もう向こう側へいって -
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小学校に上がるまで叔母をママと認識して育てられた娘が、小学校からは産んだ母の元で暮らし始めるお話
小学一年生、六年生、中学から高校へと成長していく各時期が描かれている
町田そのこは私からどれだけの涙を搾り取ろうとしているのか
一話毎に泣けるシーンがある
その涙を促した感情は悲しさだけではなく、救い、赦し、癒やしの要素を含む
母と娘の関係を描くという意味では過去の本屋大賞ノミネート作と同じテーマではあるけど、今作は寄り添ってくれる人の存在に特に救われる
世の中には、育ててくれている「ママ」と、産んでくれた「お母さん」という二人の母がいるものと思っていた宙
厳しいところもあったが愛情込めて -
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怖すぎ!!
ゾクゾクゾワゾワ!!
私も実は昔、似たような体験が…と思い出して、
ナビに従って遠方からの帰宅途中、あきらかにこのまま進んだら戻れなくなりそうな山奥に連れていかれそうになりました!既に暗くなりそうな時間帯ということもあり、ここで、この道行くとヤバイ!と直感して自分の感覚を信じて軌道修正したことありました。
正確には覚えていませんが、国道1号線のすぐ近くだった気がします。なんとなく似たような道だった記憶があり、読んでて背筋が凍りました。
ご当地ホラーは、土地勘があるのと相まって
怖すぎました(若干トラウマ級になります。)
地元の方などは覚悟して読んで! -
Posted by ブクログ
ネタバレ
あったかい。くすぐったい。もどかしい。
家族でも、友達でも、そんな気持ちが溢れてる。
でも一方でモヤモヤ抱えてるものもあり、迷うときもあり。
前途多難なことも。
料理もとても美味しそうで。家で真似してみたいものも。
重松先生のこの文体の柔らかさや優しさ、時にグサッとくるセリフの鋭さが本当に大好きです。
まだまだ上を読み終わったばっかり。
宮本家の夫婦の問題、ニコニコ亭に上手く就職できるのかコージー・マッケンジー、武内夫婦の心の距離、ドンの家庭環境、どうやって収束していくのか。
映画版の"恋妻家宮本"では伺えなかった人間ドラマも読めて、改めてこの本を手に取ってよかっ
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