小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
1973年、小松左京は急激な高度成長時に建設ラッシュで作り上げた日本を突然沈没させた。
その方法は数年前に発表されたばかりの“プレート・テクトニクス”を使って(これで一気に日本でプレート理論が普及した)。
いま現実では、昭和のイケイケドンドン建築物が朽ち始めている。
ゆるやかに、確実に、これも“日本崩壊”か。
さらにM9の東日本大震災が起こり、東海・東南海沖巨大地震発生が近づいてくる。
未曾有の災害は常に未曾有の政治局面をもたらす。
政治とは何か、国とは何か、民族とは何か……
さまざまな思いが読みながら押し寄せてくる。
幼い子供のような日本人、外でケンカしてもいつも温かく迎えてくれる母の -
Posted by ブクログ
久々にのめり込んで一気読みした!
尊厳死とか安楽死についてはもともと興味があったけど、医療者の中での認識と世間とのズレなど、考えさせれるテーマが盛りだくさん。
次から次に嫌な奴が出てきて、ちょっと胸焼け。
お金欲しさや保身のために事実をねじ曲げるのは論外だけど、終末期の尊厳死とか安楽死の判断においては全員の意見が一致するなんてことのほうが稀なんだろうなと思う。
そういう意味でも、ラストすっきりと終わらないところもかえって良かった。
命の尊さとか、生きてさえいればとかそういう文言みんな大好きだけど、ベッドから動くことも出来なくて毎日苦痛に耐えるだけなら、むしろ殺して欲しいって思う人の方が多数だと -
Posted by ブクログ
やばい!やっぱりとっても良すぎた!!
電車の中で読んでいて何度笑いを堪えられなかったことか、、、
前作の時に学んだはずなのに通学中に読むのを辞められなかったの悔しい。文体もフランクで体言止めのセンスが輝きすぎていてさすがすぎた。
実はバレーが好きだということにびっくりした。私はバスケやってたけど燃え尽きちゃって大学に入ったらやらなくなったから大人になっても続けるというのが素敵すぎた。私も大人になったら社会人スポーツ(バスケでも新しい競技でも)やりたい。
あと、肛門記を読んで朝井さんを見る度にあんな壮絶な戦いがあったなんて、とか実は本当に快便なんだよなとか思うようになってしまってなんだか最早申し -
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ネタバレp.14 "「推論などしない。三段論法の規則によれば、<二ツノ個々ノモノカラハ何モ出テコナイ>。二つの個々の事象からは、いかなる法則も引き出せないのだ。まずは、法則を知る必要がある。たとえば、触れた者の指をくすませる物質が存在するとか……」"
p.100 "「書物というのは、信じるためにではなく、検討されるべき対象として、つねに書かれるのだ。一巻の書物を前にして、それが何を言っているのかではなく、何を言わんとしているのかを、わたしたちは問題にしなければならない」"
p.301 ”「これが紫水晶だ」彼は言った、「謙譲の鏡であり、聖マタイの純真と温和とを -
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全ての伏線が繋がった結末に涙腺が、、、
中学生なんてとても繊細で人の顔色や一言でネガティブな想像が膨らんでしまう。
人生に絶望もしてしまう。
みんなが主人公なの。
誰1人モブなんていない、みんな個人で戦ってるから助け合うことだって出来るしひとりぼっちじゃない。
たかが学校、その言葉に気持ちがスッと軽くなってポジティブに変わる。
あの頃の私に読ませてあげたいよね。
現実に絶望しても未来はいろんな希望や選択肢がたくさんあるんだから胸張らないともったいない。
この謎の多い狼面の少女、この子に代わってやりたいことやってしっかり生きていきたいし、喜多島先生の正体にも胸熱。
辻村深月先生ほんと大好き -
Posted by ブクログ
先月から「ボクシング小説」を数作読み続け、
今のところ、全くもってハズレ無し・・・なのです。
今作も、とても楽しく読ませていただいたのですが、485ページと分厚いだけでなく文字数も多いせいか、日数がかかってしまった。
・・・・楽しい日を長く過ごせたので文句はありませんが・・・・
さて、本作は、
ボクサーが主人公では無く、ボクシング雑誌の編集者の視点で描かれており、より一層、現実的に味わうことが出来るのです。
この主人公も物語の最後にプロテストを受験するという味付けも、とてもとても美味しく頂くことが出来ました・・・・。
続編がある様です・・・近いうちにいただきます。 -
Posted by ブクログ
『あの本、読みました?』で紹介されていた本。
40年ぐらい前の話だと思われます。
読みながら、私自身が海外に滞在して頃のことを思い出しました。まだSNSやスマホがない時代です。私は何度”Excuse me.”と声を掛けて拙い英語で訊いたことか…。
冷たくされる時もあるけれど、親切に教えてくれる人がほとんどで、再び会うことのない人をふとした時に思い出し、自分の半生を振り返りながら楽しかった思い出が湧き上がります。
観光地・お買い物・食事…と、楽しむべきことが多いけれど、やはり人とどう関わっていくかが旅の醍醐味だと改めて思いました。
著者が旅の最期に祖母姫に言われた言葉にガツンときます。
読ん -
Posted by ブクログ
「実際の事件をモチーフにした小説」というカテゴリで、私が最初に読んだのはこれ。中学生の頃に父の本棚にあったのを読みましたが、何年版かは不明なので、こちらで登録します。
事件の大きさ、陰惨さ、謎に包まれた不気味な犯人像。締まった文体で、細部まで隙なく書かれているのがめちゃめちゃカッコいい。なのに事件そのものは未解決という手の届かなさ。細部はもう覚えていないけど、とにかく面白かったです。
以降、自分の頭の中の本棚に「実際の事件を扱った本」「殺人事件を扱ったミステリ本」の棚ができてしまいました。実録系はあまり読まなくなりましたが、ミステリは今も好きです。
今知ったのだけど、この本、1959年の