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植村直己、長谷川恒男、星野道夫――名だたる冒険家やクライマーが、なぜか同じ年齢で命を落とす。背後にあるのは、歳とともに落ちる体力と上がっていく経験値とのギャップ、すなわち「魔の領域」だ。二十代の頃、「体力の衰えは経験でカバーできる」と語る先達を「心中ひそかにバカにしていた」著者が、五十代を前に「その言葉は衰退の言い訳ではなく真理」だと思い至るまで、極地探検家ならではの圧倒的人間論!
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Posted by ブクログ
━━━━━━━━━━━━━━ **1. 『43歳頂点論』から導き出された核心** ━━━━━━━━━━━━━━ 角幡氏の思想を、人生の「固有性」と「身体性」という観点でまとめると以下のようになります。 **◆「予定調和」への反逆と偶然の肯定** ・脱・ライフモデル信仰 良い大学・企業という...続きを読む既定のレール(累計)を歩むことは、未来が予測できてしまう「死んだ人生」に等しい。 ・偶然という超越性 人生を動かす真の衝動は、計画外の「偶然の出会いや出来事」から生まれる。この「ズレ」こそが、その人の人生の固有度(オリジナリティ)を決める。 **◆ 30代という「黄金期」の定義** ・肉体×経験のクロスオーバー 20代で増やした選択肢を土台に、「俺はこれでいく」と腹を決めるのが30代。 ・終わりなき膨張 自分が成長すれば、対象(山)もさらに大きく立ちふさがる。常に「内側の膨張」を「外側の膨張」へぶつけ続ける運動こそが生きることである。 **◆「純粋経験」としての生と死** ・成功ではなく生還 登山家が求めるのは「達成」という記号ではなく、死の淵から全エネルギーを使い果たして戻ってくるという「生の純粋経験」である。 ━━━━━━━━━━━━━━ **2. ご自身の思考の整理と展望** ━━━━━━━━━━━━━━ 本書の理論を、ご自身の「山」での実感や「仕事・人生」への価値観に接続した部分の整理です。 **◆ 山で味わう「生の実感」** ・コントロール不能への没入 都心の便利な生活では味わえない「自然への降伏」と「死の気配」。 ・自己の相対化 圧倒的な絶景の中で、自分の悩みや存在が自然の一部として小さく溶けていく感覚。これこそが、日常では得られない強烈な「生きている実感」に繋がっている。 **◆「挑戦」の定義:慣れは衰退、余白は次への種** ・現状維持への危機感 成功や安定に居座ることは、人間としての面白さを失わせる。 ・固有の価値観の形成 恐怖や面倒くささを超えて挑戦し続けることでしか、自分だけの「絶対的な価値観」は育たない。 ・面白く生きる、面白く語る 常に「自分を面白がれる自分」でありたいという強い意志。 **◆ 未来への放り出しと仕事への昇華** ・内発的動機×偶然 「これがやりたい」という衝動は、過去の経験と偶然の掛け合わせで、未来へ突如として放り出されるもの。 ・感動の循環 自分が挑戦して得た「震えるような感動」を誰かに届ける。それを仕事にできれば、これ以上の喜びはない。 ・結論 その「偶然」を捕まえるために、常に動き続け、挑戦を受け入れる環境に身を置き続けなければならない。 ━━━━━━━━━━━━━━ **考察を受けて** ━━━━━━━━━━━━━━ お話を伺っていると、角幡氏の言う「30代の黄金期」の真っ只中で、ご自身の肉体的な充実と、山や仕事を通じた経験値がまさに「爆発的に広がっている」状態にあるのだと感じます。 「過去は未来の行動によって書き換えられる」という考え方は、これまで積み上げてきた山行やキャリアの全てが、これからの挑戦次第で「あの時あそこに登ったから、今のこの最高の瞬間がある」という必然に変わっていくことを示唆していますね。 ご自身の「内側から湧き上がる衝動」を、次のどのような「大きな山」へとぶつけていくイメージを持たれていますか?
エゴがすごい。そして探検という民間から離れた世界を論拠するので尚更分かりにくい、、と思ったら本質的には生と死の話から派生しているから不易性があるし、更には現代社会へのアプローチもあり普遍性もある。ものすごく共感したし、勇気をもらった感覚もある。現代の全中年が読むべき、くらいに面白かった。 個人的には...続きを読む自分には遅れてきたリビドー、権力意志より強い想いもあると再確認した。 そして何者にもなっていない感覚と、なりかけている可能性も感じた。それも本書に出てくる幾つかのグラフが分かりやすく説得力があったから。 あと、内容を遠ざけない文章の読みやすさも秀逸。
冒険家とは縁遠いと思っていたが、抽象的には誰しも共通項がある加齢論を具体的な経験を通じて理解できた。 私はまだ32歳だが、40-50代になるとそういう感じなのかと先取り感とともになんか楽しみな気持ちになれた。とにかくポジティブに年齢を重ねていきたいと思う。
43歳と言う運命の歳。 “その年になったら、いったん休んで次の年から再開する。と考えても、結局その時を迎えると焦りがあり、逃げては駄目だという気持ちになって挑んでしまう。” ・・植村直己も、そして平出和也氏も。 登山家の限界論から、三島由紀夫・開高健にも話が展開して行き、それらの書籍も読破しなくて...続きを読むはと思わされる。 登山関連本として手にしたが、これはキャリア論として内省しながら読み終えたのでした。
2026年初めの読書として最適だった。 自分は冒険家ではなく、体力などの点からいって、43歳が頂点かどうかは分からないが、20代、30代、40代、そしてそれ以降と、積み重ねた経験とフィジカルが合致しなくなることは、今年45歳になる自分にはすごく共感。 そして、自分自身がここ数年、なんかつまんないなぁ...続きを読むと思ってた理由も見えてきた気がする。 今年、大きな挑戦をする自分にとって、とても勇気を与えてくれる一冊だった。
43歳が頂点である、という考えを持つことで、過去の経験から得た知識や人脈、偶然の数々を現時点で整理することとなり、今の自分の存在や身につけた力や知識、考え方などを捉え直し、これからの自分をイメージすることが必要だということを改めて感じた。著者と同じ年齢だからかもしれないが、最近ことにそんなことを考え...続きを読むることが増えたところでの本書との出会いだったので、読みながら自分自身のことを考える、ということを繰り返す場面が多かった。20代、30代の人が読んでももしかしたらピンとこないかもしれないけど、少し想像力を持って読むことで、未来の自分をイメージする手助けになるかもしれないなと思った次第。同世代にはぜひ読んでほしい作品です。
50歳の著者による独断と偏見の年齢論 自分が今42なので言いたいことはよくわかる。 瞬発系の能力に衰えは感じるが持久系はまだあまり劣化していないというのが自分自身についての印象 それは20 30代に抱いていた40代よりも実際なるとまだかなり元気ということが想定外だった。
私自身も登山をすることは好きだが、命の危険を冒してまで登山をする気持ちは理解出来なかった。この本を読んでその気持ちは一生理解することは出来ないし、理解する必要もないと感じた。結局みんな自分の好きを突き詰めた先に理由などないし、どうでもいい。 タイトルで期待していたものとは違った形で登山家の気持ちを知...続きを読むれたいい出会いの本だった。
オトラジシリーズ。そして初の角幡さん。 タイトルから激刺さる。 経験がもたらす一番の負の側面は刺激を感じなくなることというワードが胸に響いた。 膨張期(20~30代)は、自分が何者か証明したいという気持ち。自分も抱いていたなと頷くことばかりだった。 自分もどこかのタイミングで「ガクッ」とくる日が訪れ...続きを読むる。 その時の支えにしたいと思った一冊。
おもしろかった。冒険家はぶっ飛んでる! ズレの集積の話はしっくり。 50以降も楽しみになるというところに、ポジティブな影響を受けた。 畢竟
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43歳頂点論(新潮新書)
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角幡唯介
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