小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
「どうしても直木賞が欲しい」
作家天羽カインは本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いているが直木賞は受賞できない。評価されないのは何故?
昨年の直木賞と芥川賞はどちらとも該当なしで話題になったのと本屋大賞3位と言うのもあり、興味を持ったので手に取りました。
直木賞を選考する上での内容や作家の苦悩、作家と編集者との関係性やプレッシャー等、普段分からない濃い内容で面白かったです。
読んでいるこちらにもピリピリと緊張感が伝わってくる迫力と登場する作家のクセの強さが印象的でした。
作家と編集者の努力の結晶をこれからも楽しく読ませていただきます。 -
Posted by ブクログ
埼玉県の山中で白骨の遺体が名駒・初代 菊水月作 錦旗島黄楊根杢盛上げ駒(しょだいきくすいげつさくきんきしまつげねもくもりあげごま)とともに見つかった。埼玉県警の2人の刑事が名駒の来歴を追う。なぜ遺体は名駒を抱いていたのか?
文庫本では上下巻になっており、上巻では2人の刑事が名駒の来歴を追うのがメインのストーリーライン。もう一つのストーリーラインではタイトル戦が行われており、そのタイトルに挑戦している異色の経歴の棋士 上条桂介にもスポットが当たる。
この上条桂介の子供時代からの話が展開されるがひたすら不憫で可哀想でした。一方で刑事たちが駒の来歴を追う旅はなんとも面白い。辛いと面白いが交互に来 -
Posted by ブクログ
前作「罪の声」で示された緻密な構成力と、社会派ミステリーとしての説得力が強く印象に残っていたため、本作にも自然と期待が高まった。その期待を大いに上回るように、読み始めてほどなく、物語の世界に引き込まれていく。
物語は、誘拐事件に関する取材メモという生々しい導入から始まる。その臨場感と先の読めなさが、どんな結末へ向かうのかという期待と不安を同時に抱かせてくる。
未解決事件の真相を追う新聞記者という軸は王道でありながら、展開は決して予定調和に収まらない。思いがけないところから糸口が見つかり、そこから一気に物語が加速していく。この過程で示されるのは単なる事件の真相にとどまらず、何を拠り所として生 -
Posted by ブクログ
1964年10月10日東京オリンピック開会式、これより体育の日として祝日となる。
全ての日本人が誇らしく語るオリンピック開催に、ひとり立ち向かう島崎の様子はまるで風車に挑むドン・キホーテのよう。
現代世界で起こっている“テロ”と違って、島崎の起こした「テロリズム」は大きな時代のうねりに逆らう覚悟を持ったささやかな抵抗。
「人の上に立つということは、一等謙虚であらねばならないのだが、今の浮かれた日本でそれを自覚する者はいない。資本主義を盲信し、陽炎のような足場のない繁栄に、集団で酔っている」……60年たった今も変わらない。
ともかく、東京オリンピック開会式は無事に終わる。だから、ミステリ -
Posted by ブクログ
<ぼくは病んだ人間だ。…僕は意地の悪い人間だ。およそ人好きのしない男だ。ぼくの考えではこれが肝臓が悪いのだと思う。もっとも、病気のことなどぼくにはこれっぱかりもわかっちゃいないし、どこが悪いかも正確には知らない。(P6)>
元官史の語り手は、おそろしく自尊心が強く、極端な迷信家で、あまりにも自意識過剰で、とても臆病で、際限なく虚栄心が強く、他人との交流もできず、心のなかで鬱屈を抱えている。
遺産によりまとまった資産を手に入れた語り手はペテルブルクの片隅のボロ家に引き込んだ。そんな生活をしてもうすぐ20年にもなる!やることといえば心の鬱屈を手記にぶちまけるだけ。
あれも気に食わない、これも嫌い、 -
Posted by ブクログ
積読を遅ればせながら2026に読み終えた。PKOにおける自衛隊海外派遣に関するものであるが、最近の防衛装備品に関する方針の転換や、より踏み込んだ他国との連携の理解の一助になるかと思い読み始めた。
自衛隊の海外派遣についての書籍は、多くは否定的な論調であるイメージであるが、本書は公文書(多くが黒塗りではあるが)、ここから国会答弁と現場のギャップを明らかにすると共に、他国軍との対比により課題を明らかにしている。
そこで終われば☆3~4かなというところであったが、第5章において日本の制約を踏まえての貢献について論じている点をが評価できる。
また、現に防衛省はこの方向で取り組んでいる点についても、答え
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。