心はどこへ消えた?

心はどこへ消えた?

小説・文芸
850円 (税込)

4pt

あなたは心を見つけ出す

夫が嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。
解説・辻村深月

単行本 2021年9月 文藝春秋刊
文庫版 2025年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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心はどこへ消えた? のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルから連想するような、自己啓発本ではありませんでした。人の話を自分に投影できる作品です。
    きっと読む人によって、刺さる内容が違います。そして、それがこの本の魅力なのだと感じました。まとめられた短編の中のどこかに、自分がいること。それに気づけたことがとても嬉しいです。ぜひとも誰かと共有したい本でした。

    以下、個人的なメモです。
    ・補欠の品格、補欠の人格
    ・余はなぜ中年アイドル退所にむちゅうになりしか
    ・ソネミとネタミとカゲグチと
    ・金で済むことは、楽やなあ

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    なんだこれ!軽い気持ちで読んだらいまの私に必要なものがつまった初めてのジャンルの本だった。
    「心はどこへ消えた?」というタイトルは某チーズ本を連想させるし、著者も臨床心理士とのことで自己啓発本をイメージしてたけど、内容は自己啓発本とは真逆の印象。包み込み、はげまし、安心させてくれる本。いくつかのエピソードではカウンセリングを受ける人と自分を重ね合わせて涙が出そうになった。

    仕事に一生懸命だと、脳さえコントロールできればうまく行ける気がしてくる。でも、心は心の存在を自分で意識できなくなると存在できないことに気づいた。

    カウンセリング、全人間に必要な気がしてきた。もちろん私も。脳ではなく心に寄り添った時間をつくることができなくなってしまえば、きっと長い人生を完走することはできないね。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    臨床心理士の東畑開人さんによる連載エッセイなのだが、各回の冒頭と前半部分がコミカルに書かれていて、とても面白く、クスッとしてしまう。かと思えば、後半のカウンセリングルーム内でのやり取りはシリアスそのもので、前後半のコントラストは鮮やかな程である。私は、この対比の中に東畑さんのもつ複数の心があらわれていると思う。肩肘張らず読める著書だし、著者もこの作品を最初に読んで欲しいようなので、まだ彼の著書を読まれていない方には導入に最適と考える。オススメは、部活動の「補欠」の話で、何を隠そう私も運動部の万年補欠だったので、ここまで鮮やかに控え選手の心情を代弁してくれた著書に出逢えたことはなかった。
    文句なしの星⭐︎5つ!

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    東畑開人さんの著書。居るのはつらいよを読んで衝撃をうけた。なので他の本も読んでみたいと思い購入。短編集で読みやすい。トイレ侍とウンコ男のところはかなり保育っぽい関わりをしてて参考になったし、肩書きを見てかなりエリートっぽいイメージをしていたので実はそうでない時代もあったとのことでびっくり。でもそこからどうやって今やっていけてるのかまでは書いていないので、なんかそこが気になってしまった。

    0
    2026年04月04日

    Posted by ブクログ

    東畑さんの本質を見抜く力が凄い。

    本書はフィクションも含めてつくられたカウンセリングエッセイ集。
    そこで患者が語る悩みは、実は本当の悩みではなく改善すべきことは他にあると考えられるものが非常に多くあった。

    自分のことを自分で判断分析することが、いかに難しいことか。だから人は悩み苦しむ。
    そんな時は主観だけでなく、客観的に自分の状態をみてもらうこと。また、家族や友達以外の他人に話をすることも大事であるという気づきを得た。

    0
    2026年03月28日

    Posted by ブクログ

    見捨てない姿勢があたたかい心。
    分かり合えるかどうかより向き合おうとする姿勢や時間にこそ意味は宿る。

    0
    2026年03月25日

    Posted by ブクログ

    臨床心理士の東畑開人さん、
    この本で初めて知ったのですが

    …一気にファンになりました。というか虜です。
    ユーモアたっぷりで、どの回もニヤニヤ、クスクスしながら読みましたが、カウンセラーとして来談者とのやり取り場面やそこからのお話はどれも深くて…

    フィクションとは思えない、、
    もう私にとってはどのエピソードも
    感情移入してしまい
    自分のことのように自分だったら?
    こんなことが起きたら…心は壊れるよね…と
    とにかく夢中になって読みました

    ===
    私たちの心は誰かの心の中で発生する
    そういう体験が積み重なって初めて
    ようやく自分を振り返られるようになる
    自分の心で自分の心の苦しみや喜びに気づけるようになる
    ===p252

    そうなんですよね…
    今日も、3歳の次女に「痛かったよね」、「びっくりしたんだよね」と涙を言葉にして抱きしめて
    彼女がコクコク頷きながら落ち着くのを待ちましたけれど

    そういう子供たちにしてあげることを
    大人にも。まずは自分自身にしてあげないと。


    この本を読みながら、自分の心に寄り添い続ける時間を頂きました。



    最後にふと思って
    バジーさんを検索したら…イケメンでびっくり。

    本の中にあったスーパービジョンでクライアントに恋されてしまった女性心理士さんのように
    私ももしバジーさんの前に座ったら、きっとドキドキして雑念が生まれてしまうだろうから、バジーさんにカウンセリングを申し込んではいけないだろうなぁ(´-`).。oOダンディですッ

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    結局、読み終えるのに半年もかかってしまった。
    興味深く、面白い本だったのに、こんなに長くかかってしまった。読んだときには、すごく心に響いたように思ったのに、今振り返ると、あまり記憶にない。
    何か不思議な感じ。
    でも読んで良かったと思っている。
    この本によって東畑開人さんに出会えたのは本当に良かった。これからも注目していきたい人だ。
    ようやく読み終えて今はほっとしている。

    0
    2026年02月03日

    Posted by ブクログ

    もとは『週刊文春』に1年間連載した「こころはつらいよ」(2020.5~21.4)。書名、「チーズはどこへ」にあやかったリタイトリングも決まっている。
    「トイレ侍とウンコ男」がいい。「補欠の人格」「補欠の品格」も読ませる(私も永遠の補欠だったもん)。「脳のせいなのか」もいい。このなかにある“ 脳は他者である”は至言。「学者の味噌汁」の回には、まさかの成瀬悟策先生が登場。
    どの回も、軽くて深い。構えずに入ってゆけて、心揺さぶられるこの感じって……昔どこかで味わったことのあるような。うん、なだいなだ、だったかもしんないな。

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    最近好きな東畑さんの本。
    この本はエッセイで、1つの話が短くてサクッと読める。

    話の中に出てくる、クライアントとのやり取りが興味深かった。あ、そういう返しをするんだ、と思うところがたくさんあった。

    他の本にも書いてあったけれど、カウンセリングはその人のこころを指摘することではなくて、ただ聞くこと。自分で気が付くように、認められるように、言葉をかけること。そんなやりとりが詰まっている。

    なんだか、ほっとする。不思議な本。

    0
    2025年11月03日

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