小説・文芸の高評価レビュー
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友達と野毛で飲むことになって、お店を探すためにYouTubeを漁っていて見つけた詩織さん。めちゃくちゃ可愛くて、画面が切り替わる時の総柄のイラスト?も好きで、何より選んでいる言葉がすごく好きだった!のでフォローするようになり、エッセイを出版されていたことを知り、即買い。
YouTubeでは語られていない内容がたくさん詰まっていて、詩織さんという1人の人間の奥深さを見せてもらったような感覚。
「重視するのは外見or内面?」という問いの答えは「絶対内面」派。もちろん外見を整えることも重要だけれども、どんな環境で育ってきて、どんなことに心を動かされて、どんなことが苦手でそれはなぜで、どんなことを大切 -
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ネタバレ蟲毒が行われた本当の理由、京八流の継承とは、幻刀斎と朧流とは、そしてタイトルもしっかり回収(幻刀斎の言っていたハンガミ、よく考えれば繋がりわかるのに全然スルーしててびっくりした)した上で、東京を舞台に響陣、ギルバート、カムイコチャ、そして京八流の兄妹たちのそれぞれの激烈な戦いが描かれる。
巻を重ねる度に、理由はわからないが化野四蔵の好感度が上がっていき、彩八から受け継いだ文曲を用いながら1人で幻刀斎を討ち果たしたときはもう歓喜だった。兄妹最強は伊達じゃなかった。あとは進次郎もよかった。双葉からの連絡にすぐ吉原に助けに行くとなったところ、痺れた。
幻刀斎と刀弥が潰しあって、7人で生きて山分けでい -
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ネタバレ「恐ろしき四月馬鹿」「河獺」「画室の犯罪」
「広告人形」「裏切る時計」
「山名耕作の不思議な生活」
「あ・てる・てえる・ふいるむ」「蔵の中」
「猫と蝋人形」「妖説孔雀樹」「刺青された男」
「車井戸は何故軋る」「蝙蝠と蛞蝓」
「蜃気楼島の情熱」「眠れる花嫁」
「鞄の中の女」「空蝉処女」
前半はノンシリーズ。色んなテイストの話があって良い。ただ三津木俊助とかシリーズ探偵が出てくるとちょっと安心する。「車井戸は何故軋る」「蜃気楼島の情熱」が好き。「車井戸〜」は特に良く出来ていて感心する。
短編に出てくる金田一耕助は長編とちょっと雰囲気が違いこちらも好き。 -
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若かりし頃読んでこれはとても少女漫画のロマンスがある!と、とても大好きだった作品を約30年ぶりに読み返しました。
やはり少女漫画なロマンスがあって素敵。
30年の間に清原紘さんの美麗な絵柄の漫画も読んでいた為、始終頭に浮かぶのは清原紘さん版綺麗なお顔です。
何も考えずに表紙の雰囲気が好きだったので新装改訂版で読んだのですが、どうやら話の大筋に関わらない程度の手直しが入っている様で、違いは分からなかったものの曰く決定版を読めて本当に良かったです。
自分が昔の人間といえばそうなのかも知れませんが、古臭い時代を全く感じないのも本当に素晴らしいなって思います。 -
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顔をつぶされ、歯も抜かれ、手首も切り取られた身元不明の死体が人気のない山中で見つかるという事件が発生。失踪中の父親ではないかと警察に訪ねてきた少年もいたが、血液型から別人とわかる。捜査は難航すると思われたが、別に発生した殺人事件から、悪徳探偵をしていた男だと身元が判明する。主人公たちの捜査から、事件は思わぬの方向に動き始め…
主人公は、年頃の娘を持ち、同期には出世で負け、部下から突き上げを食らう、まさに中年の中間管理職刑事。感情移入するにはもってこいだ。
どんでん返しはそこまで面食らうことはなかったが、そのことによって、すべてのエピソードが集約し、無駄にならなくなるところが気持ちいい。
少年の -
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単行本版からの再読。
「二十歳になるあの日の、あの時間の感覚を、私は一生忘れない。」(二十歳になった日)
「当時二歳半だった私は、事故の連絡を受けた母が血相を変えて慌てていたのを見ていた記憶がある」(父ヒロシ)
これらの一文は、さくらももこの情動記憶力がいかに優れているかを象徴していると感じた。五感を通じた緻密な記憶の描写と、ビートたけしに通ずるシニカルなユーモアが絶妙に融合して、唯一無二の軽やかさのある文体を生み出していると思う。
彼女の作品全般に言えることだが、日常の些細な出来事をおもしろおかしく切り取って、そこに東洋哲学的な思想をしれっとぶっ込んでくるので、読むたび毎回感心させられる