小説・文芸の高評価レビュー
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日本から海外に出て、新たな風をもたらすというストーリーが歴史上の遣唐使的である、だけでなく、歴史上の遣唐使が持ち帰った仏教文化のモチーフが所々現れているのが面白いと思った。
まず献灯とは、仏像や仏塔、仏典などに灯明を捧げる仏教の儀式のこと。(今でもお仏壇にロウソク挙げる習慣ありますよね)また、ロウソクに火を灯すというイメージは、東日本大震災の追悼を思わせる。
また、主人公「無名(むめい)」は、仏教用語「無明」(目が見えないこと、仏教の真理に開けていないこと)と言い換えられそう。後は、「私が海の向こうへ行くといったら着いてくる?」と無名を導く謎の少女の名前は「睡蓮」。睡蓮って、「蓮華」と呼ばれて -
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「介護」は、ある日突然やってくる。決して他人事ではないと、改めて感じさせられた一冊だった。
本書には、介護をする中でつい忘れてしまいがちな、とても大切な視点が少し面白く書かれている。
介護を「フェス」、被介護者を「有名ミュージシャン」の例えは、まさに「そうそう!」と感じることばかり。
家族による介護は、距離が近いからこその良さもあれば、同時に難しさもある。良くなってほしいという思いから必死になればなるほど、うまくいかない時などは疲れてしまう。
また「ケアする側」と「される側」という関係に固定する事は、お互いにマイナスな事ばかりだ。
著者のように、あえてビジネスライクな距離感で介護に向き合う -
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ネタバレ心菜と聖、2人が本当に心から想い合う気持ちが綺麗。
そんな幸せな2人に突然襲いかかる悲劇。
聖は殺されてしまった、理由は別の人間と間違えて殺されたという。
何ともやりきれない気持ちにさせられた。
聖は不良少年だった為、殺された後も世の中からのバッシングの風は強かった。
だけど不良だからといって、殺されて良い理由にはならない。
今の時代、SNSで誹謗中傷問題がある。
自分の名前が公開されないからと卑怯にも簡単に人を傷付ける言葉をネットだからと書き込む人間の浅はかさ。
"この書き込みをした人は、もし私たちがこれを見たらどう思うかって、そのことをほんのちょっとでも考えられなかったんだろ -
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ネタバレ桐原と雪穂が最後にぎゃふんと言わされてほしいと思いながら読んでいたが、最後に近づくにつれ2人が経験した哀しさが増していった。ううう…。2人こそ最初の犠牲者なのか?
もしかして、もしかして、と思いながらエピソードを繋げていくのは、自分も推理しながら読んでいるような気になれて、中盤ぐらいからぐっと引き込まれた。東野圭吾の小説は、悲しい終わり方が多いんだなぁ。
外国株式とか、結局桐原がハッカーとして情報を掴んだってこと?それにしてもすごすぎない?
雪穂にそこまでベタ惚れだったんだろうか。自分は汚れ役、雪穂は綺麗な方を生きてほしいということだったのか。
フィンランドに住んでいたが、白夜行はずっと続く夕 -
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ネタバレとても良かった。
柚木麻子さんの小説は初めて。
『BUTTER』で話題になっていて、気になった。
とりあえず、どんな作品があるのか、確認して、この本が読みたくなった。
氷河期の私より少し上のバブル世代の女性の10年。
寿司屋の一ノ瀬に会いにいく青子。
自分の安心できる場所。
自分が自分らしくなれて好きになれる場所。
そういう場所があるって本当に大切だ。
とても共感できた。
男女の仲にならない方が、いいのかなって思う。
最後にお互いの気持ちがわかったし、青子の手をにぎりたいという願いも叶った。
だけど、一ノ瀬が言うように、男女になって結婚となるとうまくいかない気がするというのは当たって -
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映画は観たけど、小説は読んでなかった。小説を手にした最初は「え、こんなに厚い話だったの…?」って恐怖した笑
アレックスもヘンリーもイケメン、二人の周りの人も癖が強いし面白い!
その人の悩みはその立場にいる人にしか分からないということが理解できる内容だった。
私は一般人だから政治への影響力は本当に微々たるものだけど、初の女性米大統領の息子と英王室の第2王子の影響力は…
背負うものも、やらなければならないことも自分の思う通りにいかないことの方が多いと思う。
作中の素の自分を見せてイチャつくシーンは幸せに溢れていて、「ずっと続いてくれ〜泣」って何回思ったか笑
結ばれるには大きすぎる障害がいくつも -
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ネタバレ(注)本を初めて手に取った際は、ページを初めにパラパラとめくらず、最初のページから順番に1ページずつ読み進めてください。
ヘイキ、ヘイキ、ヘイキング!
(この言葉大好き!!笑)
タイトルと装丁でとっても惹かれるものがあり、
発売日に買うと決めていた作品!!!
いや、綿谷りささん!
前作の「激しく煌めく短い命」からの振り幅
すごすぎでしょ!!!笑
ぶっ飛んでるし、
ほんっとーに色んな意味で斬新!
今までの「型」や「お約束」を破るという、
文字通りの意味での斬新さ!
その斬新な箇所が
色々なところに散りばめられているんです!!
(読んだら分かります!笑)
そしてなんと言っても、
笑わせ方 -
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作者は、「新古事記」というタイトルを付けたことによって、絶望の度合いを和らげる、といった趣旨のコメントをしているらしい。
確かにキリスト教では、人は絶対的に正しい唯一神が作りたもうたもの。じゃあ、絶対正しい神が人間を作ったなら、なぜ原爆なんて起きたんだろうか。そんなに正しくて素晴らしい神なのに、人間の愚かさを予見できなかったのか?神に対する絶望があるのだろうと思う。
一方で日本の神々は、間違う存在、弱い、脆い存在として描かれている。
絶対的に正しい神がこの世を作り、その中で人間が過ちを犯したと考えるよりも、情けない人間くさい神々がこの世を作ったから、過ちが起こることもあると考えた方が、絶望の度 -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日、ウクライナのロシア占領地に関するNHKスペシャルを観て、ふと思いたって本書を完読した。
印象に残ったのが、ブチャの墓地にたたずむ老母へのインタビューだった。息子が地下室から出たところを、ロシア兵に撃たれたのだと言う。彼女は「プーチン氏に望むことは?」という質問にこう答えた。「私はプーチン氏に自身の子供たちを埋葬してみて貰いたい」
プーチンの罪深さを私に認識させる答えだった。
自身の帝国主義的な野望を理由にウクライナに侵攻し、ロシア人とウクライナ人とを分断したプーチンの罪は計り知れない。戦争が終わったら、私はロシア旅行に行きたい。1日でも早い終結を願います。
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