ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • それなら、それで

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    友達と野毛で飲むことになって、お店を探すためにYouTubeを漁っていて見つけた詩織さん。めちゃくちゃ可愛くて、画面が切り替わる時の総柄のイラスト?も好きで、何より選んでいる言葉がすごく好きだった!のでフォローするようになり、エッセイを出版されていたことを知り、即買い。
    YouTubeでは語られていない内容がたくさん詰まっていて、詩織さんという1人の人間の奥深さを見せてもらったような感覚。
    「重視するのは外見or内面?」という問いの答えは「絶対内面」派。もちろん外見を整えることも重要だけれども、どんな環境で育ってきて、どんなことに心を動かされて、どんなことが苦手でそれはなぜで、どんなことを大切

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    2025年11月30日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    再読
    驚きがあり、明るさがある
    映画になるのが楽しみ



    長編SF久しぶりに読む。
    読み進める中で鳥肌が立つ場面あり、喜び驚きながら一気に読んだ。
    また、落ち着いて読み直そう。

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    2025年11月30日
  • イクサガミ 神

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    ネタバレ

    蟲毒が行われた本当の理由、京八流の継承とは、幻刀斎と朧流とは、そしてタイトルもしっかり回収(幻刀斎の言っていたハンガミ、よく考えれば繋がりわかるのに全然スルーしててびっくりした)した上で、東京を舞台に響陣、ギルバート、カムイコチャ、そして京八流の兄妹たちのそれぞれの激烈な戦いが描かれる。
    巻を重ねる度に、理由はわからないが化野四蔵の好感度が上がっていき、彩八から受け継いだ文曲を用いながら1人で幻刀斎を討ち果たしたときはもう歓喜だった。兄妹最強は伊達じゃなかった。あとは進次郎もよかった。双葉からの連絡にすぐ吉原に助けに行くとなったところ、痺れた。
    幻刀斎と刀弥が潰しあって、7人で生きて山分けでい

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    2025年11月30日
  • 星を編む

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    「汝、星のごとく」のスピンオフ
    北原先生の過去話や、編集者2名の奮闘、北原先生と暁海のその後など

    登場人物たちのその後の関係性が編まれていく様を知れることが読んでいてただただ幸せ

    「汝、星のごとく」の作中で諦めなければいけなかったものが時間を経て救われていて涙が出た

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    2025年11月30日
  • 殺し屋の営業術

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    最初から最後まで惰性がなくて、読み進められました。営業技術が随所に盛り込まれていて、さり気なく勉強にもなりました。

    本書ですが、人気があり過ぎてうちの近所の本屋では入荷は一カ月後と言われました。

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    2025年11月30日
  • ライオンのおやつ

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    もう一度自分が病気になったら読みたい。今でもすごく心に響くから、きっと自分の最期が近づいたらもっと1日1日を大事にできるんだと思う。毎日があることに感謝できる本でした。

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    2025年11月30日
  • 車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集

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    ネタバレ

    「恐ろしき四月馬鹿」「河獺」「画室の犯罪」
    「広告人形」「裏切る時計」
    「山名耕作の不思議な生活」
    「あ・てる・てえる・ふいるむ」「蔵の中」
    「猫と蝋人形」「妖説孔雀樹」「刺青された男」
    「車井戸は何故軋る」「蝙蝠と蛞蝓」
    「蜃気楼島の情熱」「眠れる花嫁」
    「鞄の中の女」「空蝉処女」

    前半はノンシリーズ。色んなテイストの話があって良い。ただ三津木俊助とかシリーズ探偵が出てくるとちょっと安心する。「車井戸は何故軋る」「蜃気楼島の情熱」が好き。「車井戸〜」は特に良く出来ていて感心する。
    短編に出てくる金田一耕助は長編とちょっと雰囲気が違いこちらも好き。

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    2025年11月30日
  • 殺し屋の営業術

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    文句無しで面白かったです。
    数多の売れっ子作家を送り出した『江戸川乱歩賞』受賞の作品。
    次作を大きく期待してしまいます・・・・
    楽しみに待っています。

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    2025年11月30日
  • タイタン

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    AI「タイタン」が人間の「仕事」を肩代わりするようになった世界
    1機のAIの能率が落ちていることが分かった
    心理学を「趣味」にする主人公・内匠成果がそのAIのカウンセリングに挑むお話

    仕事が無くなった未来で「仕事ってなんだろう?」と考えるAIとヒト
    わたしたちが生きる現代での「仕事」とは何かを未来の人やAIの視点から回答してくれている

    SFだけどテーマは現実的
    突飛な展開だけど愛情を感じられて腑に落ちる着地だった

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    2025年11月30日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    浅倉秋成の手のひらの上でくるくるしてましたね笑
    ずっと質のいい飽きないミステリーでした
    また、考えさせられるものもありました
    人の評価とか見え方とかを赤の他人の噂とかその人のたった1つのミスや行動で無意識的でも判断してしまうことをすごく感じました
    浅倉さんの本は何冊かこれからも読みたいと思います

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    2025年11月30日
  • サロメ

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    やはり原田マハさんは面白い。これまでゲルニカをめぐる平和の話とか、ゴッホ兄弟の愛と確執とか、カラバッジオと宗達とか、綺麗で切ない物語が多かったが、今回はかなり異なる。サロメの作者であるオスカー・ワイルドと挿絵を提供したオーブリー・ビアズリー、その姉と、ワイルドの男性愛人ダグラスの四角関係。サロメの斧語りさながらのドロドロの関係。同性愛、近親愛、宗教や伝統の否定など、ダークな要素がふんだんに盛り込まれている。でも、なぜかどんどん読み進めてしまうのは、この世界に惹き込まれているからなのかも。こわいこわい。

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    2025年11月30日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    ネタバレ

    ミスディレクションにまんまとやられた…。
    ミステリファンこそ騙される構造の作品だと思う。
    キャラも良く、ラストは翡翠という圧倒的主人公の魅力が輝く。

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    2025年11月30日
  • イクサガミ 天

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    SAOっぽい展開で始まる序盤や、『あずみ』を想起させる義兄弟同士で殺し合う継承戦等、考え得るおもしろ要素をありったけ詰め込んで、読者を休ませない山場連続のエンターテイメント全振り時代小説。続きが早く読みたいというコメントを多く見かけたのも納得。

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    2025年11月30日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    若かりし頃読んでこれはとても少女漫画のロマンスがある!と、とても大好きだった作品を約30年ぶりに読み返しました。
    やはり少女漫画なロマンスがあって素敵。
    30年の間に清原紘さんの美麗な絵柄の漫画も読んでいた為、始終頭に浮かぶのは清原紘さん版綺麗なお顔です。

    何も考えずに表紙の雰囲気が好きだったので新装改訂版で読んだのですが、どうやら話の大筋に関わらない程度の手直しが入っている様で、違いは分からなかったものの曰く決定版を読めて本当に良かったです。

    自分が昔の人間といえばそうなのかも知れませんが、古臭い時代を全く感じないのも本当に素晴らしいなって思います。

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    2025年11月30日
  • 失われた貌

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    顔をつぶされ、歯も抜かれ、手首も切り取られた身元不明の死体が人気のない山中で見つかるという事件が発生。失踪中の父親ではないかと警察に訪ねてきた少年もいたが、血液型から別人とわかる。捜査は難航すると思われたが、別に発生した殺人事件から、悪徳探偵をしていた男だと身元が判明する。主人公たちの捜査から、事件は思わぬの方向に動き始め…
    主人公は、年頃の娘を持ち、同期には出世で負け、部下から突き上げを食らう、まさに中年の中間管理職刑事。感情移入するにはもってこいだ。
    どんでん返しはそこまで面食らうことはなかったが、そのことによって、すべてのエピソードが集約し、無駄にならなくなるところが気持ちいい。
    少年の

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    2025年11月30日
  • たいのおかしら

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    単行本版からの再読。

    「二十歳になるあの日の、あの時間の感覚を、私は一生忘れない。」(二十歳になった日)
    「当時二歳半だった私は、事故の連絡を受けた母が血相を変えて慌てていたのを見ていた記憶がある」(父ヒロシ)

    これらの一文は、さくらももこの情動記憶力がいかに優れているかを象徴していると感じた。五感を通じた緻密な記憶の描写と、ビートたけしに通ずるシニカルなユーモアが絶妙に融合して、唯一無二の軽やかさのある文体を生み出していると思う。
    彼女の作品全般に言えることだが、日常の些細な出来事をおもしろおかしく切り取って、そこに東洋哲学的な思想をしれっとぶっ込んでくるので、読むたび毎回感心させられる

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    2025年11月30日
  • 麦の海に沈む果実

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    “三月以外の転入生は破滅をもたらす”と言われる湿原に囲まれた全寮制の学園が舞台の、なんとも幻想的な学園ミステリ。

    第四章で『三月は深き紅の淵を』が登場しそこから物語が一気に動き出す。散りばめられた伏線がもれなく回収されたとき緻密に作り上げられた構成にうなった。

    ----光の色を忘れそう

    こういう表現が情景に深みを出していてとても好き。ページをめくるごとにじわじわと『三月の国』の世界に引きずり込まれる感覚が心地よく、物語の中に身を置いて、実際に体感しているかのような少し重たい湿度をまとって味わい尽くした。

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    2025年11月30日
  • イクサガミ 神

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    めちゃくちゃ面白かった!
    まず個性的な登場人物がいい。天賦の才をもつ者たちが戦うシーンはテンションマックス。徐々に明かされる背景でますます感情移入してしまう。
    ストーリー展開、戦闘シーンの目に浮かぶような描写、時代背景を交えた豆知識など退屈なシーンがない。
    ジャンプのバトル漫画並みの面白さでした。

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    2025年11月30日
  • 虚空へ(新潮文庫)

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       谷川俊太郎さん 生前最後の詩集

    人間と動物の大きな違いは、言葉でもってコミュニケーションをとるか否かということ。言葉の担い手である詩人谷川さんが、あえて言葉に寄りかかろうとしない、そんな心意気が感じられる詩集です。14行詩が集められています。ご自分の最期を、少なからずも意識されているかのように感じました。

    【心に響いた詩中の言葉】
    ・どの一生も言葉に尽くせない
    ・言葉が落としたものを詩は拾う
    ・ヒトは皆 体に音楽を秘めている
    ・言葉が出来ないことを音楽はする
    ・時を凍らせる言葉という破片

    俵万智さんの解説、良かったです。

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    2025年11月30日
  • 緑十字のエース

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    旧財閥系の大手デベロッパーで積算部長をしていた浜地が、ある出来事をきっかけに会社を辞めた。50歳を目前にした彼がようやく入社したのは台島建設。積算業務のはずがいきなり現場に飛ばされ、経験したことのない安全衛生管理責任者をすることになる。家族には転職したことを言えず、現場では年下の教育担当者に違和感を覚え……。
    工事現場のあれこれは想像することしかできないが、映画やドラマで観たような光景が広がる。お手軽だけど、お仕事小説としても、サラリーマン小説としても、家族小説としても読める。おもしろかった。

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    2025年11月30日