小説・文芸の高評価レビュー
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一人っ子で上京、そして高齢の親が実家で一人暮らし、彼女も都内。
親との関係は必ずしも良好ではなく、これまであまりちゃんと話をしてこなかった主人公。
仕事は在宅勤務可能な求人広告会社に勤務中
そんな中、彼女との暮らしよりも父との暮らしを選び、父との関係の再構築をしていく。
そんな中で、父の老いと自分の老いを感じながらも、前向きに新たな生活を送る主人公と父にやさしいスポットライトを当てた心温まる一作。
人生はタイミングの連続。
自分が10年後、どんな暮らしをして、親やパートナーとどんな関係性(物理的にも心理的にも)でいたいのか?を考えさせられた。
主人公が直面している境遇が、数年後自分が -
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ネタバレめっちゃ良かった〜。
「坂下」のバス停に毎朝並ぶ5人を、それぞれ主人公にしたオムニバス。
みんな、ある朝バス停で見つけた落とし物(自分が欲しがっているもの)を見つけ持ち帰る。すると翌朝腕にデカデカと「神様当番」という文字が書かれて、高橋留美子の漫画に出てきそうなちっちゃいお爺さん(自称神様)が「お当番さんみつけた」と現れて、お願い事を言ってくる。
神様の願い事は、ひいては主人公の願い事で、それが叶うと「神様当番」の文字も神様も消えていなくなる。
現状に満足していない主人公たちが、神様のお願いをきこうとするうちに、すてきな未来を手にしていく。
素敵な素敵なお話ばかりでした。 -
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ネタバレ方舟より先に十戒を読んだ者の感想です。
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特殊すぎる環境、ご都合主義的なツッコミどころ満載ではあるけれど、それ以上のどんでん返しは楽しむのに充分でした。
冒頭は登場人物の把握や状況説明がやや長く苦痛さがあったものの、事件発生後はトリックの種あかしが気になりすぎ読む手は止まらなかった。
種明かし後、未読の方舟への言及があったため、未読の私にはちょっと辛いものだった。その後方舟も読んだが、その点を加味して比べても十戒の方が好みだったかな。自分のためだけではなく否応が無しの犯行とも読み取れたから。しかし犯人の相変わらずの狡猾さは健在でそれには恐れ入りました。
4.5 -
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キャサリンとラングドン教授が真実に近づいていく。CIAの界域を生み出すプロジェクトと、キャサリンの出版物をなんとしても止めようとし、命まで狙っている狙いと背景が明らかになっていく。大使館、キャサリンとラングドン、CIAそして、サーシャとその庇護者であるゴーレム。ゴーレムの正体が、実は複数の意識を持つ多重人格であったことがキーとなり、すべての謎が一つになっていく。CIAの陰謀、野望と、サーシャ。アメリカに行きたいという映画を見ていたストーリーなど、伏線も回収しながらマンハッタンのシーンで終わりに向かって収束する壮大なストーリー。シークレットオブシークレッツ、秘密の中の秘密。
文中で何度か交差する -
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著者・柚木麻子さんの作品は初めて読みました。どの作品も先が読めないエンターテイメント感溢れるものばかり!寓話として良くできているなと感じた感じた「BAKFRSHOP MIREY'S」「スター誕生」はNHKの単発ドラマの原作として使ってもらいたいと思わせる心に刺さる作品でした。奥田英朗作品、伊坂幸太郎作品が好きなかたは、特に刺さるのではないでしょうか
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっ -
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九龍城砦シリーズの二冊目を読んだ。
本作は一冊目からの前日譚で、主人公は九龍城砦を統括する〈龍城幇(ロンシンボン)〉の頭目、龍捲風(ロンギュンフォン)の若き日の物語。一冊目がトンチキで少年漫画っぽい痛快さだったのに対し、二冊目は戦闘描写がぐっとスマートになり、ノワールな雰囲気になっている。
舞台は1950年代の英国統治下の香港。中国本土から大量の難民が押し寄せ、社会は混沌としていた。その中で幅を利かせていたのが<青天會(チンティンウイ)>という組織。力で物を言わせる<青天會>に抗うため、龍捲風は仲間を集め、〈龍城幇〉を立ち上げた。
「龍頭」とは組織のリーダーのこと。<青天會>の龍頭はゴリ -
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『貝殻航路』久栖博季
私は生まれも育ちも札幌だけれど、
釧路や根室には子どもの頃から何度も足を運んできた。
同じ北海道とはいえ、
札幌から6時間、7時間とかかる遠い場所。
大人になってからは自分で車を運転して、
なぜだか引き寄せられるように道東へ向かった。
重く垂れ込める霧。
夏でも肌寒いほどの冷たい空気。
潮の匂い。
そして、どこか哀しみをまとった異国めいた気配と、
不思議な拒絶感。
納沙布岬にも幾度となく足を運んでは、
海の向こうの異国の輪郭が見えないかと、
ずっと目を凝らしていた。
そんな馴染みのある空気感が、本作では
とても静かな時間の流れのなかで描かれていて、
何度も記憶を
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