小説・文芸の高評価レビュー
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お医者さまになられる方々は高校時代にとても優秀な学業成績を収めた方々です。
偏差値70前後やそれ以上の成績で医学部に入学し、信じられないほど膨大な医学の知識を学び、実験をこなし、実技を習得して、国家試験に合格し、さらに医局で研鑽を積んだ「科学の子」たちです。
しかし、ひとたび臨床の場に立てば、そこにいるのは、同程度の偏差値を収め医学に詳しい人たちではなく、病を患うひとりの患者(人間)です。
その時、医師に必要なのは、病巣に立ち向かう高度な医学力に加えて、人間に向き合うための人間力なのではないでしょうか。
患者の境遇は一人ひとり異なり、過ごしてきた人生も、培ってきた人生観(死生観)も異 -
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ままならない日常を生きる人達。その人たちに起こる素敵な出来事。奇跡というほど立派はものではない、でも確実に一歩を進める出来事が読んでいる私にもそっと勇気をくれる。そんな素敵な一冊に出会えて、心がじわっと温かくなりました。
個人的には、同年代の時をえがいている『赤鬼と青鬼』が印象的だった。『これからも、この身ひとつでいろんなことがずっと続いていくのだ。』大切にしなくちゃ。
エピローグで明かされるブーとレイのその後。短編を読みながらも「この2人かな?」と思いながらも確信が持てずにいたけれど、最後に答え合わせができてスッキリ。
また、心が疲れた時に読み返したい一冊です。 -
Posted by ブクログ
高校時代に読んだ『何者』以来の、朝井リョウ。
背表紙のあらすじやレビューなど特に見ず、タイトルに惹かれ読んだが、圧巻だった。
性別の性、各個体の性を身体的性の象徴と言える生殖器が語るという設定に思わず感嘆の声を上げた。
この本でも出てくる、同性婚の実現などについて、何故、施策や法整備がこれほどまでに進まないのか、何故反対されるのかと私自身も過去に考えたことがあった。この考えも、共同体の成長、発展、幸福を思ったものだろう。しかし、果たしてその共同体の主軸は?構成員は本当に全ての人なのか?資本主義的思想に傾倒していないか?など根本的、いわゆる足元は全然見ていなかったと、気付かされた。
自分が当 -
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学校での居場所をなくし、家にとじこもっていた“こころ”は、部屋の鏡をくぐり抜けた先にある城に通うようになる。
そこで出会ったのは、境遇の似た仲間たち。
7人それぞれの事情が少しずつ明らかになるなか、城の終わりの日が刻々と近づいてくる。
鍵は見つかるのか、果たしてこの中の誰の願いが叶うのか。
ラストには驚きと大きな感動が待つ。
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ジーンときた。
最後の最後まで一体どうなるんやろと思って読んでたけど、まさか、この世界を作り上げてる人がこんなに身近にいた人やったなんて。
しかも、 -
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ひろさんの本棚から
作品名もかわいいし、表紙も素敵
翻訳家の鴻巣友季子さんが自らを形作った本として海外文学を紹介しています
第一章 青春の輝き
第二章 真実の愛
第三章 奇妙な夢と苦い挫折
第四章 大人のための童話
第五章 強く生きる女性たち
第六章 未来の予言
各章に4〜5冊の本が紹介されています
コンパクトな見出し、著者の紹介は親切で、翻訳家ならではの本の内容紹介は興味深いです
私の読みたい本を各章1冊ずつご紹介します
『あしながおじさん』ジーン・ウェブスター
『高慢と偏見』ジェイン・オースティン
『黒猫』エドガー・アラン・ポー
『ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トウェイン -
Posted by ブクログ
【『いただきます』は、自分の命を維持するためにあなたの命をいただきます。
いただくからには、お前に食われて良かったよと思ってもらえるような奴になります、という覚悟の言葉。同時に、それを作ってくれた人の命も貰い受けるという意味。だけじゃなく、それを作るためには宇宙のすべてが必要・・・】
【自分の努力ではないのに手に入っている恩恵の陰には、必ず誰かの命懸けの努力がある】
今まで関わったすべての天・地・人から、それらすべての命を引き継ぐのが私というもの。
今の自分のお金のためにではなく、未来の誰かの幸せのために働くことが命を引き継ぐということ。
『もう終わった』と思っている、『まだ始まってす