小説・文芸の高評価レビュー
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香りの天才小川朔の20代の頃の話。
当時は大手化粧品会社に勤めていた。探偵の新城とはすでに付き合いがある。
京都の香老舗・瑞雲堂。そこにも飛びぬけた香の才能を持つ丹穂がいた。彼女が死んだ時、荼毘に付された骨から、するはずのない伽羅の香りが立ち上った。
残された姉の真奈は香りの才能がなく、経営に苦しんだ。
そこに葬儀から数か月後、真奈の前に「伽羅の骨」を探す男・新城と、生前の丹穂との約束を果たしに来たという調香師・小川朔が現れた・・・。
ミステリアスな展開で、最後まで秘密を抱えながら物語が進む。
キーワードは「嘘」。
これでもう小川朔の物語が読めないかと思うと、残念のような、しかし、もうこれ以 -
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ネタバレオールノット(All knot)とは、真珠のネックレスを作るときに、すべての真珠(珠)と珠の間に一つずつ結び目(ノット)を作って糸を通す仕立て方法のこと。
万が一糸が切れても真珠がバラバラにならない強い結び方のオールノット。
英語のall notは「少しも〜ない」「全く〜ない」という意味だけでなく「すべてが〜というわけではない」と希望が持てる言葉にも。
そして主人公を含め一見接点がなさそうな登場人物達が肝心の四葉とは疎遠になっていても、四葉を通して繋がっていること、紆余曲折ありながらもそれぞれに前を向いて歩きだしているところ、歩き出そうとしているところ、自分の人生を一度諦めた人でもall -
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前半は戦前の貧しい田舎に赴任し生徒とのほのぼのとした交流が描かれ、やがて戦争が人々の生活に大きな影響を及ぼし、かわいい教え子たちも戦争に赴いていく。個性ある12人の生徒達を大きな愛で受け止めて見守ってくれる大石先生。限られた選択肢の中でも常に明るくたくましく生きようとする生徒達の姿に心打たれると共に生徒との日々のやりとりに心温まる。
「人はなんのために子をうみ、愛し、育てるのだろう。砲弾にうたれ、裂けてくだけて散る人の命というものを、惜しみ悲しみ止どめることが、どうして、してはならないことなのだろう。」
死ぬことが名誉だと教育をしていてもこれが母親・教師としての本音だろうなぁ。
小豆島に旅行の -
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ネタバレとっても良かった
私に読解力が足りていないのかもしれない…
他の人の感想も読んでみよう、と思うところまでがワクワク出来ていい感じ
あの、ほんの数行のサイパンの昔話は戦争の悲惨さをいきなり、突然に私に突きつけてきた
それと同時にいまのこの瞬間までが(たまにとても孤独や虚しさを感じてしまうこの人生の瞬間までが)どれだけの人たちの夢見た未来だったのか…
どれだけたくさんの人たちに守られてきて今日があるのか…私が生まれたのか…
と、感動したーとかじゃなくて
とても心があたたかくなりました。
漠然とした孤独感から解放された気がしました。
「報われない努力なんてない」というこの本のサブタイトルから感じた「 -
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ネタバレ柔らかくて、少し笑えて、少しホロッとくる。世代を問わず人生辛いことやままならないこともあるけど、それでも前に進んでいきたいと思わせてくれる一冊だった。
以前読んだ『喫茶おじさん』同様に、生活の中にある、緩いけどしっとりとした不安を書いていた。
どれもこれも妙にリアルだ…
ここ1年ぐらいで人生を豊かに過ごすために意識的に手札を増やさしていかねばと思っていた。この本の内容は本当に沁みる。
「いつからでも、どこからでも始められるように備えておくことが誰でも必要なんじゃないかな。」
本当にそうだと思う。
現代を生きる上では「備えておくこと」、僕の解釈としては複数の選択肢を持っておくことは結 -
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お互いに助け合える関係性がいい。自分にもそんな存在がいて、山添くんみたいにちょっとずつ
生きる気力を取り戻した。
私もPMSがひどい時期があって、会社の人に怒りをぶつけてしまった時があったので、気持ちがよくわかる。怒りがおさまるとなんであんなことでカリカリしたのか、不思議で相手に申し訳なくて
落ち込んだ。自分がすごく嫌な人間になってしまったことにショックを受けてた。
また、パニック障害にはなってないけど、仕事で適応障害になって、毎日生きる気力がなくて何もしても笑えなくて、ごはんもあまり食べれなくて、ガリガリに痩せてしまった。今は元気なったけど、あの時は人の目ばかり気にして、常に不安ですぐにイラ -
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さぁ今度は麺。
私これを読んで初めて知った重大事実がひとつ。
ラーメンの麺作る時に必要な“かんすい”。
これって液体じゃなかったのね。
粉?なのね。
今の今まで水の一種だと思ってたわ。
海洋深層水的な。
違うと知って、今とてもとても衝撃を受けております。
じゃあ“かんすい”って一体なんなのさ?ってわけで調べてみた。
梘水(かんすい)
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びリン酸類のカリウムまたはナトリウム塩のうち1種以上を含むもの。
元来、中国の炭酸ナトリウムを含む湖水を混ぜたのが始まり
ふむふむ。
じゃあやっぱり始まりは水の一種だったわけか。
こんな薄い絵本から始ま -
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家はそこで過ごした人々の記憶が積み重なってそこにあるということを、丁寧な描写で伝えてくれる一冊。シームレスに人物が入れ替わる展開も、記憶の積み重なりを感じて心地よく、いつまでも読んでいたいと思える素敵な読書体験でした。
この家のサイズは四間四方とあり、検索すると、縦横の長さが約7.27メートルの正方形で面積に換算すると約16坪(約52.9平方メートル)、32畳分の広さに相当とのこと。圭さん夫婦がこの家を広く感じるか、狭く感じるかで行き違う場面がありますが、このコンパクトさでどのような空間が生まれていたのか、藪さんの設計を(特に大黒柱のあるLDKを)想像しながら読むのも楽しめました。 -
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ネタバレこの本、本当に良かった。帝国劇場に関わった様々な人を書く短編集。帝国劇場に行ったことのない私でも、まさにこの本の案内をするかのように「案内係」の世界を描く「ホタルさんへの手紙」から始まる物語の世界にどっぷり浸かるようにして読んでいけた。
小川洋子さんの静謐な世界と観劇への愛、一見風変わりな、スポットの当たらない仕事を誠実に描き出す力が合わさって、素晴らしい短編集になっている。その人個人の物語と、演目の物語と、帝国劇場の持つ歴史が重層的に重なり合うところもすごい。小川洋子さんの物語の持つ一種の不気味さはちょっと影を潜めているけれど、演劇への愛が際立っていていいと思う。
どの物語もとても良いので迷
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