ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 森の生活 (ウォールデン) 下

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    1100円

    447P

    再読
    2026/08/23

    「森に入り、必要最小限の物で、自分の手を動かして暮らす」という実践自体は、日本人にはそこまで突飛に見えない。里山生活、山村の自給、庵での隠棲、鴨長明や芭蕉、西行まで、自然の中で簡素に暮らし、世俗から距離を取る文化がすでに長くあるからね。

    ただ、ソローが当時のアメリカ社会に対して斬新だったのは、森暮らしそのものよりも、それを「近代的な労働・消費・所有への意識的な反抗」として行った点だと思う。土地を開拓して財産を増やすことが善とされた19世紀アメリカで、彼は逆に「人間は家や仕事を所有しているつもりで、それらに所有されている」と言った。西へ進

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    2026年08月24日
  • どうすればよかったか?

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    どうすればよかったか?それはもう誰にもわからないが、そのわからなさ、そして家族の、人と人とのわかり合えなさ、その事実が切り出され示されている。

    もちろん希望ではないにせよ、それが絶望として描かれているかというとそうではない文体が貫かれており(ここの塩梅が絶妙なのだが)、それは筆者がその事実をはっきりと受け止め切っているから、ときに激昂し落胆し、何もかもを壊したい欲求に駆られながらも家族と自分をうまく切り離して少しずつ前に進んで受け止め切るのに、姉が統合失調症を発症してから入院するまでの25年が掛かったから。姉や家族の物語だけではなく、筆者の物語でもある。

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    2026年08月24日
  • 少女は殺人の夢を見る

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    好きなタイプの小説。
    ミステリー好きなら、小説の中に登場するオマージュ元も一度は読んだことがあるんじゃないかな?
    囚人の話は後味悪く、こんな話を夢でも考えてしまう、友人関係とは⁈と思ったりもしたけれど、読み終わってみるとちゃんと仲良しサークルだったようで良かった。
    次作の構想もあるようで楽しみ。
    次作が出るまでにオマージュ元の作品を読んでみたり、再読してみたくなったりした。

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    2026年08月24日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    おもしろい!!!!
    騙された!!!!
    青江……( ; ; )!!てなった。
    映画化されてるん知らんかった〜確かに阿部寛はハマり役な感じするわ。

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    2026年08月24日
  • 沈黙

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    ネタバレ

    日本って一昔前はとんでもない時代だったんだなあと思った。
    「信仰を曲げれば、目の前の苦しんでいる人が助かる」とか、残酷すぎる。
    信徒のために身を捧げる気で来たのに、自分のせいで信徒たちが死んでいくの苦しいだろうなあ。

    どんな拷問であろうと貫いてみせると覚悟して上陸したのに最終的に踏んでしまうのが見てて辛かった。
    司祭なのに思わず神を疑ってしまうところも本当に鳥肌立った。

    司祭は奉仕したい・人に頼られたいというのが本質であることを感じた。
    「彼等が警で、罠をかけたとしても、かまわぬと思いました。もし徒だったら、お前はどうするのだと言う声のほうが心の中で強くひびいたからです。」
    この使命感はす

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    2026年08月24日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    みんないい話だった。最後に読んだものが1番心に残ってる。憎くても愛しくても、死んだらそれまで。ならば、心残りがないように、気持ちほぐして優しくなれますように。

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    2026年08月24日
  • 宇宙に花火を。

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    宇宙に花火を打ち上げて世界の全員を笑顔にしたい

    人を笑顔にするエンタメを生業としている人は、世の中にたくさんいるけどYouTuberも立派なエンターテイナーだと改めて思った。YouTuberが投稿した動画が炎上して、ネットニュースになったりするのをよく見るが、動画を見ている人が笑顔になるためにやったことだと思えば少しは批判するコメントを書く手も止まるのかなとも思った。

    花火は球体だから地上からでなく空の上からでも丸く見られる。の一言は感動した!

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    2026年08月24日
  • 生殖記

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    ネタバレ

    本を読んで思った。
    そうだよね。周りの目を気にしながら生きるのめんどくさいもんね。でも、周りの目を気にしないと、それはそれでめんどくさい。考えるのがめんどくさいから、先にどこ住みたいとか、いつ結婚したいのかとか、先に用意してるけど、やっぱめんどくさい。

    でも、人生退屈だなーって気持ちも湧いた。自分は仕事が好きだからなんとか暇つぶし出来てるけど、退職したら退屈すぎてダメになりそう。どうやって暇つぶししようかなーって思う。

    本の帯にインザメガチャーチを別の角度で見た作品ってあったけど、人生って豊かになりすぎて生命の危機を感じないからこそ、暇になり過ぎていて、自分が動くためのガソリンのような何か

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    2026年08月24日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    今月は沢山東野さんを読んで
    ガリレオシリーズを読破したので
    ちょっとだけ息抜き。読むのが楽しみだった
    瀬尾まいこさんの新刊読めました。

    夏ゼリーと、タイトルにもあるので
    是非夏の間に読みたかった。

    【夏】なんだけど読後はポカポカと
    癒されました。ホント瀬尾さんって
    家族描写がお上手で号泣するんじゃなくて
    じわーって来る感じが重すぎず軽すぎず
    ちょうど良くて大好き。

    出てくるお料理がどれも美味しそうで
    お腹がすくー笑。

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    2026年08月24日
  • 孤狼の血

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    良かった点
    現実にあるのかないのか、その境界を巧みに攻めたリアリティがあり、フィクションでありながら、実際の警察や裏社会を覗いているような感覚が面白かった。警察とヤクザ、正義と悪の境界も単純ではなく、人物の行動を一面的に善悪で判断できないところにも惹かれた。特に、日岡がどう変化していくのか、その境界を考えさせられるところが印象に残った。こうした現実のギリギリを描くには、作者の勇気が必要だと思う。それを女性作家の柚月裕子が書いたことにも驚かされた。暴力的な描写も多いが、単なる刺激に終わっていない点も良かった。

    評価
    ★★★★★

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    2026年08月24日
  • 青天

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    めちゃくちゃ面白かった。
    ラジオも好きで一時期良く聞いてたし、
    ドラマ「だが、情熱はある」にハマってエッセイも読んだし、
    考え過ぎなところや言葉のチョイスが好きだなぁと染み染みと思った。

    頼もしい友達や教師の情けない姿など描写の細かさが
    人間観察良くしてる人の着眼点でとても良かった。
    言語化が得意な若林さんならでは。
    毒も存分に含んでおり。

    最後のぶつかり合い、熱い気持ちになった。
    命を削って生を実感したいものだ。

    日本語ヒップホップが10曲くらい出てくるのも
    聴いてみよかなとなって後から余韻に浸れて良かった。

    言葉を武器にしてる漫才師という職業とはいえ、
    初の小説でこれは益々今後が楽

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    2026年08月24日
  • 時をかけるゆとり

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    ネタバレ

    ダイエットドキュメンタリーの話が好き。
    1日のみのダイエットドキュメンタリーなんて前代未聞。仲間と話すうちにやりたいことだけ大きくなり、実行が疎かになるのが、大学生あるあるだなと懐かしく笑えた。

    100キロ歩ききったり、自転車で京都まで走り抜けたり、コンセプトカフェに行ったり、大学生は有り余る体力を有してることを理解してもなお朝井さんがすごく精力的に活動されていたことが分かる。その上でさらにバイトや就活をして、日々小説や日記も書くという、その行動力が今の朝井リョウさんの活躍に繋がっているんだなと感心した。

    エッセイ2冊目も楽しみです。

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    2026年08月24日
  • 犯罪者 下

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    ドラマ見終わらないうちに原作購入したのは初めて!
    3人はもちろん、他の人物の深みが増す!
    事件後も飽きることなく一気読み!
    真崎の思いがより伝わり泣きそうになる!
    続く2作も読む!

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    2026年08月24日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    どうしようもない程にネガティブだが、救いようもない絶望かと問われれば、意外とそうでもない様にも思える。理不尽ではある。ただ、絶望に至る為の『隙』があって、「まあそうなるのも仕方なしか」とも取れる。読後感は割とフラットな感情でいられる。断片だからこそ完璧な作品。

    あと、この登場人物らは妙に疲れている。全員お布団でぐっすり寝てほしい所だが、なんかあえて夜更かししてそうな気配もある。そんな感じも好きだ。

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    2026年08月24日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    読み終えてまず思ったのが、この物語が本当に必要なひとに届きますように——きっとたくさんのひとの命を救えるはずだから。本当に本当に、素晴らしい作品でした。涙が溢れて止まらなかった……。
    今まで読んだ辻村作品でナンバーワンだ!!

    やっぱ辻村さんは凄いなぁ…。学生時代のこう、言葉にならない微妙な気持ちとかをこんなにも巧く表すことができて——。大人も勿論面白く読めるが、なによりこころたちと同年代の子らにはきっとそれ以上に大切な作品になるんじゃないかな。
    ……(辻村作品ってほぼ)必ずハッピーエンドになるんだけど、道中が結構キツイかもしれない…当事者とかにしたら。でもこれって逆に、辻村さん的には「どんな

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    2026年08月24日
  • 探偵小石は恋しない

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    いろいろとヒットした。
    とても面白い!

    ネタバレかも、、、
    最後がハッピーエンドみたいになっていてとてもすき!
    伏線回収が半端なくてすごい。
    全ての行動には意味があるのかなあと思う一冊になりました。

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    2026年08月24日
  • ハンチバック

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    とても感想なんて書けない。衝撃。
    …何が?驚くようなことないでしょう。
    往復書簡のやりとりがセクシーでかっこよかった。

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    2026年08月24日
  • 容疑者Xの献身

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    ネタバレ

    薄く内容を知った上で読んだのですが、あまりにも深い愛情の表し方に衝撃を受けました。
    犯人も、動機も、どうやって殺したのかも序盤にわかるので、わかったつもりになって読み進めていたら実は全然わかってなかったという良い意味での裏切りが心地よかったです。
    最後の石神の咆哮。その感情は、想像を絶するものでした。
    きっと自分の人生をすべて捧げてまで組み立てた計画が崩された失望感や、そんな自分を独りにさせまいとする靖子の強い想いに対する微かな悦びとか、色んな感情が複雑に絡み合っているんだと思います。
    涙なしには読めない作品でした。

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    2026年08月24日
  • 成瀬は信じた道をいく(新潮文庫)

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    周りに迎合せず我が道をゆく成瀬の生き方は一本筋が通ってて魅力的だ。
    周りに合わさなくとも、頑固なのともちょっと違って、周りの人の話や意見をよく聞き、納得すれば柔軟に対応する能力もあるところがまた成瀬のすごいところでもある。
    こんな風に生きられたらいいのにと、思わせてくれる。
    ご両親は普通そうなのにどう育ったら成瀬みたいな人になれるのか。
    また今後成瀬がどういう道に進むのか、次回も楽しみで仕方がない。
    生きていくうえで、何になるかよりも何をしたいかが大切ってことが若くしてわかっているところが成瀬の本当にすごいところだと思う。

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    2026年08月24日
  • 普天を我が手に 第三部

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    2026.8.23
    書評は色々だけど、エンタメ感もあって3部もオモしろい。
    大河ドラマで一年かけてやって欲しい!
    最低でもNetflixでシーズン4くらい迄はやって欲しいです。  
    映画で終わらすのはもったいない。

    父は他界したが、今年80歳の母に勧めてみます。

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    2026年08月23日